「お前のせいで道場を継げなかったオレは素浪人として生きていくしかなかったんだ!! オレの方が強いことを思い知れ!!!」
データ
登場 | Episode.44「モータル・キャンペーン」 |
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身長 | 227cm |
体重 | 114kg |
出身地 | ボクデン星 |
罪状 | 決闘を装い999人の剣士をだまし討ちし、殺害した罪 |
ジャッジメント | デリート許可 |
CV | 草尾毅 |
概要
水芸が得意な住人が多いというボクデン星出身のアリエナイザー。
ドギー・クルーガーが使う剣術《銀河一刀流》の師範の息子であり、ドギーとは共に修行をした兄弟弟子だった(ちなみにドギーが兄弟子、ビスケスが弟弟子である)。
だが不意打ちや騙し討ちといった卑怯な手を使っていたために師匠である父親から破門され、当然免許皆伝を授けられず父亡き後の道場も継げなかった。
だが『師匠の息子』としてのプライドの高さゆえかそれを受け入れられず、そればかりか兄弟子のドギーに「良い子ぶって、まんまと親父を騙して銀河一刀流の免許皆伝を手に入れた」と逆恨みも甚だしい憎悪を抱いて悪の道に堕ちていった。
最早ドギーを倒す事が目的と化したビスケスは浪人として宇宙を渡り歩き、そこで出会った剣豪に戦いを挑んでは卑怯な手で殺し回っていた。
平気で卑怯な手段を使うとはいえ剣の腕は腐っても《銀河一刀流》師範の息子なだけあって、特キョウレベルであるデカブルーやデカブレイク、さらにはスワットモードに変身したグリーンとピンクを純粋な剣技だけで圧倒して倒している。特にマッスルギアに対して有効なダメージを与えるほどに高火力かつ高速での連射が可能なディーリボルバーの攻撃を全て捌ききったのは特筆に値するだろう。
しかし免許皆伝を授けられた兄弟子のドギーには二度の接近戦でいずれも圧倒されており、やはりというか達人級の実力者相手にはまるで歯が立たない様子。そうした相手に対しては、後述の目つぶしや後ろからの不意打ちなど、卑怯な戦法を使う。
武器としてディーソード・ベガによく似た剣「ソード・アルタイル」(光弾も発射可能)を使用しており、基本的にこれを使って戦う。
必殺技はこの剣を使った斬撃技「アルタイルスラッシュ」(ドギーことデカマスターの使うベガスラッシュに似ているが、こちらは海割れの道を駆け抜けるカットが入り、唐竹割りの如き縦一閃の斬撃が主)。
それ以外にもボクデン星人特有の水芸を利用した口から毒の水を相手の両目めがけて吹き出して目潰しで視界を奪う能力を持ち、主に強敵相手への不意打ちとして使用している。
なおボクデン星人は体のヒレで水を操る能力を持ち、腹部に水を溜め込んで、水を一気に放出する事ができる。訓練次第では1人で消火活動ができるので、ボクデン星の消防署に消防車は存在しないらしい。
…消防署より離れた場所へ消火活動に赴く際は普通の車を使うのだろうか?
劇中での活躍
エージェント・アブレラが企画した「宇宙警察なんて怖くないキャンペーン」の為にアブレラに雇われ、クリスマスを控えた時期にドギーへの見せしめとしてバンとジャスミン以外のデカレンジャーを次々に襲撃、重傷を負わせては宇宙警察の階級章を奪い取ってアブレラに引き渡しており、アブレラはこれを宇宙ネットに公開し見せびらかした。
ヌマ・O長官はこの事件を宇宙警察全体への挑戦と見なし、本部から応援部隊を派遣することを検討したが、ドギーは兄弟子として、一人の刑事(デカ)として、地球署だけで解決する決断を下した。
ドギーが変身したデカマスターとの戦いでは圧倒され、「決闘を装い999人の剣士を騙し討ちし、殺害した罪」でデリート判決を受けるが、咄嗟に「ま……待ってくれ! 見逃してくれ!」「オレを斬ったら…死んだ親父が……悲しむぞ」とドギーの良心を突くような命乞いを言い放ち、ドギーが止めを刺すことに躊躇した隙を突いて毒水で怯ませ反撃、彼の相変わらずの「甘さ」を指摘しつつ重傷を負わせた。
その後、仇討ちをすべく決戦の場にやって来たデカレッドとデカイエローの前に大量のドロイドを引き連れて現れ、彼らを前に優勢に立ちまわったものの、そこに負傷していた他の4人、そしてデカマスターが怪我を押して駆けつける。彼との再戦に挑むが、「貴様など、所詮俺の敵ではない!それこそが、師匠が俺を跡継ぎにした最大の理由だ!!」と自身の弱さを突きつけられ、苦し紛れに放った目つぶしも見切られ避けられた挙句、やはり圧倒されソード・アルタイルも弾き飛ばされてしまう。
最後まで自身の敗北を認められないまま、今度こそ躊躇わなかったデカマスターの銀河一刀流秘技・ベガインパルスで一刀両断され、デリートされた。
なお、ドギーは師匠から彼を剣士として更生させるよう頼まれていたのだが、当のビスケスは最早救いようもないほどの悪に染まりきっており、約束は果たせなかった。
その後、やせ我慢して駆け付けたデカレンジャーの面々はスワンによって治療を受け、ドギーは特大の注射を打たれることとなった…。
パワーレンジャー・S.P.D.
声 - ジェイソン・ホイト/吹替:大畑伸太郎
イクシオールの名前で登場した。
武器はオーシャン・セイバー。
元々はS.P.D.の一人だったが卑怯な戦法をすることが多かったので追放された。
過去の回想シーンでも訓練とはいえクルーガーと対決している中でアイシニアをかけた戦いをしクルーガーに砂をかけて目を絡ませて倒した。
当然、アイシニアはイクシオールではなくクルーガーを選んだ。
追放後、ブルードウィングと手を組み、ブルー,グリーン,ピンクを襲い完膚なきまでに叩きの目にS.P.D.バッチを奪った。
それを知りパトロールにやってきたオメガレンジャーと戦いバッチを奪った。
助けにやってきたシャドウレンジャーと戦うが負けてしまい、ジャッジメントタイムで有罪が出るが「アイシニアとの約束、怒りに任せてはだめなんだろ。」とクルーガーの思い出を利用し命乞いを言い放ち、クルーガーがトドメを刺すことに躊躇した隙を突いて毒水で怯ませ反撃、彼の相変わらずの「甘さ」を指摘しつつ重傷を負わせ彼のバッチを奪った。
その後、仇討ちをすべく決戦の場にやって来たレッドとイエローの前に大量のクライボッドを引き連れて現れ、彼らを前に優勢に立ちまわったものの、そこに負傷していた他の4人、そしてシャドウレンジャーが怪我を押して駆けつける。彼との再戦に挑む。
しかし「怒りに任せてはだめなんだろ?」と煽るがクルーガーは「これは怒りではない。これは正義だ!」と言い戦うが実力は違い、苦し紛れに放った目つぶしも見切られ避けられた挙句、やはり圧倒されオウシャン・セイバーも弾き飛ばされてしまう。
今度こそカードに封印されそうになるが「思い出ねぇ…アイシニアは死んだと聞いた訳か。お前はおめでたいやつだ。アイシニアは生きてる!アハハハ」と言うがシャドウレンジャーは応じずイクシオールを封印した。
カードに閉じ込められたイクシオールは「出してくれ。頼む!ドーギー……」と泣き叫ぶが、クルーガーからは「お前にはそこがお似合いだ。」と言われた。
しかし最後にイクシオールが言っていたアイシニアが生きているのは本当であることが終盤で明らかになる。
余談
モチーフは魚。出身星と名前の由来は戦国時代の剣豪・塚原卜伝とうお座を意味するピスケス(piscis)から。
なお、今回でディーソード・ベガに続き、ソード・アルタイルという夏の大三角を構成する星の名を冠した刀の存在が発覚したが、夏の大三角の星の最後の一つであるデネブの名を冠する刀剣があるかはまだ謎のままである。柄のモチーフは魚となっている。
上述の通りディーソード・ベガと対になる酷似した能力を持っており、このことから、ドギーともどもビスケスが師匠から授けられた、もしくは彼が道場から無断で持ち出したと思われる。
ちなみにビスケスの死亡後、ソード・アルタイルがどうなったかは不明。宇宙警察に押収されたか、もしくは道場に返されたかのどちらかの可能性が高い。
声を担当した草尾毅氏は本作がスーパー戦隊シリーズ初出演であり、次作『魔法戦隊マジレンジャー』にて魔法猫スモーキーの声でレギュラー出演を果たした(その他東映特撮作品には本作以前に『ビーロボカブタック』にて主人公のカブタックの声でレギュラー出演していた)。
また、何の因果かドギーを演じた稲田徹氏は前述のマジレンジャーにて、冥府神イフリートを演じる形で草尾毅氏の演じるスモーキーと敵対する事になる。
ビスケスの父親……もとい銀河一刀流師範役は柴田秀勝氏が担当した。
関連タグ
他作品の関連項目
スーパー戦隊
魔法猫スモーキー:中の人は次回作で味方サイドのキャラクターを演じている。逆にドギーの中の人は、次回作にて邪悪な敵である冥府神イフリートを演じているので、本作とは善悪が逆転している。
臨獣アーチャーフィッシュ拳ポウオーテ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する、魚モチーフ&水鉄砲繋がりの戦隊怪人の後輩。
ヒキガネバンキ:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場する、同族性&水鉄砲繋がりの後輩。
クラーケンマイナソー:『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する、水棲動物モチーフ&水鉄砲繋がりの戦隊怪人の後輩。
その他
ジャギ、獪岳、叉焼男、バルガス:兄弟弟子の存在によって、自身が所属する流派の重鎮になれなかったことを逆恨みした悪党繋がり。
未来トランクス:同じ声優かつ剣士、特定の相手に復讐するという点も同じ。ただし、こちらはビスケスとは真逆というべく正義の戦士であり、初登場時にアブレラと同じ声で喋る宇宙の巨悪を斃している。
クレス・アルベイン:こちらも未来トランクスと同じく中の人繋がりかつヒーローサイドなのに加えて、ビスケスのように剣術道場の息子という設定があり、ビスケスは前述の通りであるためきたないクレスと言えるだろう。