「これはいいタイミング、ちょうど本を読み終えたところでした。では、自己紹介を」
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』(第4世代)に登場するキャラクター。
名前の由来は「ゴヨウマツ(五葉松)」(シナリオライターのTwitterより。中国語でも「悟松」となっている)
シンオウ地方ポケモンリーグ四天王の一人で、4番目に戦うこととなる。
四天王最強といわれるエスパータイプの使い手。
髪は紫色のウェーブヘア。ワインレッドのスーツを着て眼鏡をかけている。
物腰柔らかく、挑戦者が来るまで本を読んでいるなどインテリな雰囲気を醸し出している。
澄ましたような表情をしているが、相手の実力を素直に讃える紳士的な人物である。
『プラチナ』では殿堂入り後にミオ図書館に現れ、読んでいる本の内容を話してくれる。
エスパータイプエキスパートでは珍しく、超能力者かどうかの言及はない。知能の高さがエスパー使いに結び付いたといった所か。
また、DPに登場する228番道路の民家に住む老人の息子という考察が存在する。その家ではエスパータイプに関する本が積まれている他、老人と同じセリフをプラチナでミオ図書館にいるゴヨウが発言する、老人の息子が「本好き」であるなどが根拠(プラチナ版で228番道路に住んでいるのは別人である)。
欧米での名称はLucian、スペイン語ではDelosとなっている。
前者は欧米ではメジャーな名前の一つであり、後者はギリシャにある兄妹神アポロンとアルテミスが生まれたとされる「デロス島」のこと。アポロンは予言の神とされるので、そこからのネーミングなのだろう。
アニメダイヤモンド&パール35話に登場。声優は浪川大輔。
手持ちのキリンリキとドータクンを使い、ヒカリとバトルを行った。
所持ポケモン
『ダイヤモンド・パール』&BDSP(初戦)
『プラチナ』&BDSP(2戦目)
BDSP(3戦目以降)
- バリヤード Lv.79
- エーフィ Lv.81
- ヤドラン Lv.82
- フーディン Lv.82
- ドータクン Lv.80
- エルレイド Lv.85
『ダイヤモンド・パール』および『BDSP』の初戦ではドータクン、『プラチナ』および『BDSP』の2戦目以降ではエルレイドが切り札。
ちなみに、BDSPの3戦目以降のエルレイドは歴代四天王の中で最高レベル(Lv.85)である。
対策
DPt
シンオウの四天王にしては珍しく全てエスパータイプで統一されている。
火力担当はフーディンとチャーレム、サポートはバリヤードという役割分担がなされたテクニカルなパーティが特徴で、あくタイプのポケモンを使えば攻略が幾分か楽にはなるが、チャーレムは3色パンチに加えてかくとうわざであるドレインパンチを持っている上、フーディンは持ち前の火力と素早さから繰り出されるきあいだまを持っており、あくタイプならびに複合タイプ対策はきちんとなされているので油断は禁物。また、ドータクンはふゆうを持っており、ほのおタイプのわざしか通用せず、素のぼうぎょととくぼうも高いため、生半可な攻撃は通用しない。
BDSP
他の四天王の例に漏れず技構成や持ち物が大幅に実戦的になり、努力値も効率よく振られている。
バリヤードは特性「フィルター」及び「ひかりのねんど」持ちの長時間壁張り担当、キリンリキは「トリックルーム」持ちにパワーアップしており、そうした技を繰り出される前に早急に倒してしまわないと後発の難易度が格段に上がってしまう(無論、後述するようにこれを利用してフーディンを抜くという方法もあるにはあるが)。
ただし、前者はフェアリーが追加されたことにより悪弱点がなくなり、後者はノーマルの複合であるためゴースト無効とエスパーへの弱点を突きづらく一筋縄ではいかない。
フーディンからかくとう技が消された分、より強みを活かせるわるだくみによる積みアタッカーに変更され、チャーレムは「ドレインパンチ」・「ほのおのパンチ」に代えて「とびひざげり」・「しねんのずつき」を覚えており、全体的な火力も上がっている。そこに壁が入れば低耐久も誤魔化されてしまう。
ドータクンに関してはタイプ相性変更に伴い、ゴーストタイプやあくタイプの技も通るようになり、多少は攻略も楽になったが、「ジャイロボール」や「しっぺがえし」持ちのアタッカーに変更され、こちらの素早さ次第では「トリックルーム」で先攻後攻を入れ替えてくる厄介な相手である。ほのおタイプなどを繰り出しても「じしん」で返り討ちにしてくることも。
2戦目以降は「トリックルーム」を使わない代わりにアタッカーが増加。「マジカルシャイン」持ちが増えたためあくタイプでも油断できなくなった。
さらに3戦目ではエスパーきっての持久戦エキスパートであるヤドランが加入。「さいせいりょく」「なまける」「たべのこし」でとことん回復してくる。
まさしく四天王最強の異名は伊達ではない事がわかる。
……が、流石に完璧とはいかず、致命的な弱点も1つある。それは1回目のパーティがトリックルームとそこまで相性が良くないという点。
その理由はフーディン。知っての通りフーディンは低耐久のスピードアタッカーであり、トリックルームとの相性は最悪。なので、キリンリキのトリックルームが発動中に場に出されると何も出来ずに即退場という場面も……。
ポケモンマスターズ
CV:阿座上洋平
バディーズサーチで登場。
フーディンがナツメ、チャーレムがスモモ、ドータクンがネジキ、エルレイドはミツルと主力が他のバディーズに採用されてしまっているため、キリンリキを連れている。『ポケットモンスターSPECIAL』やアニポケでもキリンリキを連れていたため、彼の手持ちの中では全く関係性が薄いという訳ではないのだが…。
プラチナの手持ちやBDSPの強化パーティでは外されるとはいえ、ゴーストタイプの無双を止めるという意味ではキリンリキは重要な役割を担っているのだが、本作で使える技は「なきごえ」と「ねんりき」という初歩的なものばかり。
だが侮るなかれ、攻撃技は共にデバフ付きであり、自身は自分の防御と特防を1段階、自分の急所率を2段階上げた上でオート回復を付与する「本はいいものです」、とくこうを二段階上げる「スペシャルアップ」というバフスキルを有する。バディーズわざは「エピローグへと導くサイコキネシス」で、相手の攻撃のダウン分、バディーズわざの威力が上がるという尖った個性を持つパッシブスキルと組み合わせる事で威力を発揮する。
シンオウ最強の四天王のと謳われるだけのポテンシャルを秘めている。バフ技とデバフ技をうまく使い分けて運用していこう。
本繋がりでシキミやアセロラとの絡みもある。バトルと読書、特訓というTodoリストの多さに悩んでおり、二つの頭を持つキリンリキを羨ましく思っている。
関連イラスト
関連タグ
他のエスパータイプの使い手
ナツメ(ポケモン) イツキ(トレーナー) フウとラン カトレア(トレーナー) ゴジカ ザオボー デクシオ ビート(トレーナー) セイボリー リップ(トレーナー)
頭髪と色白という共通点のある同じ地方の人物
直接の面識は無いがシンオウ地方の悪の組織であるギンガ団の女幹部であり、名前にも神話(ゼウスをギリシャ語ではなく英語読みにするとJupiterとなる)という共通点がある。
あくまでも後にシンオウ地方と呼ばれるヒスイ地方の出身であって、面識は全く無い。また性格もあちらは初登場時には喧嘩腰であり、相手の実力を素直に讃えるのは終盤になってからである。
ただし(DLC「ヒスイの夜明け」におけるヨネ(ポケモン)の話によると前向きが先行しがちの様子だが)自信も実力も兼ね備えた人物でもあり、別方向とはいえ語彙力もかなり高い。