概要
古代ローマで伝えられた神話 ローマ人版『ギリシャ神話』 神代時代・共和時代・元首制全盛期までのローマの最大勢力だった信仰の対象である。しかし元首アウグストスの治世の晩年に生まれたユダヤ人キリストの独自の教えがキリスト教となって、ローマ元首との弾圧の歴史であったがローマの属州民などに徐々にうけいれられ300年後の元首コンスタンティヌス1世が事実上のキリスト教ローマ皇帝となって以来、キリスト教はローマの最大宗教となったそれでも、古代からのローマ神話の儀式も受け継がれていたが、それから後の元首テオドシウスが完全にキリスト教以外の宗教を排斥を開始し、彼の治世中に地中海世界からローマ神話の信仰は葬られ、復活することはなかった。
ギリシア神話の輸入以前からローマに独自の神話があったことは間違いない、ローマ人も神話時代から神話を語り継いできたと考えられている。しかしローマ人たちは、彼らの神話を巧妙に「歴史」や「祭儀」へと転換していった。神代ローマの主要人物ロームルスもレムスもヌマもそしてサビニ人でさえ純粋な歴史上の存在ではなく、神話の中の存在が歴史に読み替えられたかまたは歴史的な存在に当てはめられたという説がある。
ギリシャ神話導入後
ローマ人は紀元前6世紀からギリシアの影響を受けて、ローマ古来の神々をギリシア神話の神々と同一視する、いわゆる「ギリシア語への翻訳」が行われた。その結果ローマ固有の神に対応するギリシアの神が決まっていったのである。アエネアス神話は紀元前4世紀にラティヌス神話をそっくり模倣したものであると考えられている。
ラティヌス
ラテン人が毎年アルバーノ山(現カーヴォ山)でユピテル・ラティアリス神に犠牲を捧げるとき神話上の父祖たる王を呼ぶとき使った名前である。アエネアス神話においては、ラティヌスは、アエネアスが地中海を彷徨した挙句ラウィニウムに上陸したとき提携した土着民の王として出現する。
彼以降、ローマの創建者はロムルスとされる。ローマが元首政治の時代になると、ウェルギリウスやオウィディウスらによりローマ神話は文学にまで昇華した。ローマ神話の神名は、近代西洋諸語の天体名・曜日名・月名などに広くとりいれられている。
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ギリシア神話導入以前のローマ神 | 神爵 | 備考 |
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アイネエス | ギリシア神 | トロイア戦争のトロイアの武将、神代時代のローマの建国神 |
アスカ二ウス | ギリシア神 | アイエネスの子、アルバ・ロンガの建国神 |
ラティヌス | 主神 | ラテン人(ローマ人)の最高神、後の主神達(ユピテルなど)の称号となる |
マールス | 主神 | 最古級のローマ神、農業神・軍最高司令神 |
ソール | 太陽神 | 最古級に古いローマ神、現在はヤハウェの呼称のひとつ |
ギリシャから追加ローマ神 | ギリシャ神話 | 備考 |
アポロ | アポロン | 太陽 |
マーキュリー/メルクリウス | ヘルメス | 商業と泥棒の神。水星 |
ビーナス/ヴィーナス | アフロディーテ | 美の女神。金星 |
ディアナ | アルテミス | 狩猟と月の女神 |
マールス/マルス | アレス | 軍神(軍最高司令神)。火星 |
ジュピター/ユピテル | ゼウス | 主神、木星 |
ウラヌス | ウーラノス | 天王星 |
ネプチューン | ポセイドン | 海王星 |
プルートー | ハーデス | 冥王星 |
ミネルヴァ/ミネルバ | アテナ | 知恵の女神 |
プロセルピナ | ペルセポネ/ペルセフォネ | 春の女神 |
共和時代の追加ローマ神 | 出典 | 備考 |
ブルトゥス | 執政者 | ローマ王を追い出した初代執政官 |
アッピウス | 元老議員 | アッピア街道を作った |
大スキピオ | ローマ元首(コンスル) | 第2回ポエニ戦争で『カルタゴの悪魔』のハンニバルを打ち破ったローマ元首(コンスル) |
カエサル | 公認独裁者 | 執政官・第一人者オクタヴィヤヌスが神格化を推進 |
元首時代の追加ローマ神 | 出典 | 備考 |
ロムルス | 初代ローマ王 | アウグストゥスがローマ帝国ならびにローマの建国神とした |
アポロ | ローマ神・太陽神 | 『ローマ皇帝』の守護神 |
元首カエサル家時代 | ||
アウグストゥス | 『初代ローマ皇帝』 | 崩御後セナートスが神格化、以後の元首の神格化が可能となる。 |
ティベリウス | ローマ皇帝 | 有能だがタイラントといわれるほど気味悪い元首であり。あまり人気が無かった |
カリグラ | ローマ皇帝 | ローマ暴君 元首ネロが復活させた |
クラウディウス | ローマ皇帝 | ローマ元首とセナートスが承認 |
ネロ | ローマ皇帝 | 世界一有名な暴君ウェスパシヤヌス元首が復活 |
五賢帝時代 | ||
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ネルウァ | 議員・ローマ皇帝 | ローマ元首・セナートスが承認 |
トラヤヌス | ローマ皇帝 | 『最高のローマ皇帝』 |
ハドリアヌス | ローマ皇帝 | 『旅する』皇帝 |
アンティノウス | 一般人 | ハドリアヌス帝の愛人の少年 |
アントニヌス・ピウス | ローマ皇帝 | 『至高の皇帝 |
マルクス・アウレリウス | ローマ皇帝 | 『哲学皇帝 |
元首ヘリオガバルス時代 |
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アレクサンデル・セウェルス | ローマ皇帝 | ヘリオガバルスの弟、治世13年 |
マクシミヌス・トラクス | ローマ皇帝 | アレクサンデルを自ら殺害した軍団長、顔面凶器の巨人 |
元首乱立時代(50数人)
- アウレリアヌス神 この時代唯一神格化したローマ皇帝
ディオクレアヌス時代
- ディオクレアヌス神 ローマ皇帝
- ガリエヌス神 ローマ皇帝
- マクシミヌス・ダイヤ神 ローマ皇帝
- (リキ二ウスはコンスタンティヌス1世に存在否定刑されました^p^)
- マクシミアヌス ローマ皇帝
- コンスタンティウス1世 ローマ皇帝
- フラウィウス・ウァレリウス・セウェルス ローマ皇帝
- マクセンティウス ローマ皇帝
- コンスタンティヌス1世 ローマ皇帝
コンスタンティヌス時代
キリスト教が導入され神格化廃止
- コンスタンティヌス大帝 崇拝された皇帝
古代ヨーロッパ時代
- テオドシウス大帝 崇拝された皇帝