楽曲データ
概要
メディアミックス作品、「ラブライブ!」に登場するスクールアイドルグループ・μ'sの2ndシングル。発売は2010年12月22日。略称は『スノハレ』。
「μ's」というユニット名でCDを出すようになったのはこの作品から。(1stシングルの発売時はグループ名がまだ決まっていなかったため、タイトル名のラブライブ!School idol project名義だった)
第1回総選挙の結果から、センターは高坂穂乃果が務めた。
人気曲が多いラブライブ!、ひいてはラブライブ!シリーズ全体の楽曲の中でも特に人気が高い曲で、この曲から本作にハマった人も多いとか。
本曲の発売から約13年後の2023年にリリースされたスマホアプリゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!」のリリース開始後の(WEB版の)CMにて、『ラブライブ!スーパースター!!』に出演している絵森彩(Liella!・鬼塚夏美役)が「冬に聞きたいおススメの曲」として、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に出演している指出毬亜(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・エマ・ヴェルデ役)に本曲を紹介している。
人気
前述の通り、ラブライブ!シリーズ全体の楽曲の中でもその人気は別格である。もしシリーズ楽曲の人気ランキングが実施された場合、間違いなく1位になるというほどの圧倒的な人気を誇っている。また曲の知名度も非常に高く、多くのアーティストがカバーしている(後述)他、様々なアニメの楽曲を対象としたランキングでも名を連ねることが多々ある。
2017年、NHKで放送されたニッポンアニメ100で行われた視聴者投票企画ベスト・アニソン100では見事1位に輝いた(1)。これは2017年2月までに発表された全アニメソングを対象にしたランキングで、さらに2位の「僕たちはひとつの光」もμ’sの曲である為、μ'sの楽曲がワン・ツーフィニッシュを飾った形になった。ちなみにこのランキングでトップ10に入っているμ'sの楽曲はこの2曲のみである。
上記のランキング発表から3年後となる2020年9月6日、テレビ朝日で放送された『国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙』においても、エヴァや鬼滅の刃、それに宇宙戦艦ヤマトなどの国民的アニメの主題歌を始めとする猛者中の猛者らと肩を並べる18位にランクイン。全世代のアニメが対象+『ラブライブ!』のブームが落ち着いた頃のランキングだったが、その根強い人気をお茶の間に見せつける形となった。
ラブライブ!シリーズ公式のYouTubeチャンネルにて公開されている後述のPVは、527万再生(2024年5月現在)されており、μ'sの動画では1位となる。
他の作品の動画も含めると6位であるが、これは、PVの公開が2019年10月(CDリリースより9年後)であることを考慮する必要がある。
アニメでは
2014年に放送されたアニメ版の2期9話である「心のメロディ」にて3年半ぶりに全面リメイクされた。
劇中では第2回ラブライブ!の最終予選という場面で披露された。
ラブライブ!のアニメ版において、TVアニメ放送以前に発表されたμ's楽曲の中で挿入歌として使われた曲の一つでもある。
TVアニメ化以前の曲が挿入歌として使われた例は、1期8話での『僕らのLIVE 君とのLIFE』、2期最終話での『Oh,Love&Peace!』、1期1話(真姫のピアノ伴奏)と2期最終話(音ノ木の全校生徒での合唱)での『愛してるばんざーい!』がある。
編成は1番と大サビ、後奏はワンフレーズ短縮。
PV版とは異なり、映像は全てライブシーンである。
この変更でドラマシーンの挿入で見れなかった部分の振り付けも確認できるようになった。
さらに本曲の最大の見せ場である大サビ導入部のライトアップ演出は、ステージが巨大イルミネーションに変更された事で大幅な進化を遂げ、多くのファンを感動させた。
表情もPV版を踏襲しているが、一部の仕草はよりキャラを強調したものになっている。PV版とアニメ版を見比べるとその違いがよく分かる。
この曲でμ'sは前年王者のA-RISEを破り、見事ラブライブ!の本戦進出を決めた。
今回の曲のテーマが恋愛であることから、今までのμ'sにはラブソングがなかった→ラブソングを作る→μ'sメンバー全員で恋愛映画を見る、という流れで作られた設定になっている。
前話で9人が口ずさんだワードは、本曲の歌詞から取られている。(劇中では口ずさんだワードから歌詞が作られたという設定)
しかし歌の編成が上記の通りなので、2番の歌詞に使われたためにカットされたフレーズが1つだけあったりするのだが……。興味がある人はぜひとも探してみてほしい。
ニコニコ生放送で9話が配信された直後に、Lantisが2014年2月9日に開催されたさいたまスーパーアリーナでの4thライブ映像での同曲のフルサイズを公式チャンネルにて配信した。(後述関連動画)
余談だが、PVとは少し舞台が異なるもののこちらは『東京ミレナリオ』と言うイベントが元ネタとなっている。東京駅の丸の内口の再開発に伴い2005年でイベント自体は終了したものの、再開発が終了した2012年から『東京ミチテラス』としてリニューアルされた。東京ミレナリオの公式サイトで作品を見る事が出来るのでそちらをどうぞ。
ちなみに、スノハレの舞台に近いのは2002年の作品である。
続編となるラブライブ!サンシャイン!!でも本曲のスクリーンショットが登場している。(TVアニメ1期1話や4話)
ライブ
ライブでの披露頻度はμ'sの楽曲の中で最も多く、実はファンミーティングを除く全てのμ'sのワンマンライブ(1st、NewYear、3rd、4th両日、5th両日、final両日)で披露されているのは本曲ともぎゅっと“love”で接近中!の2曲のみである。
また、ライブでは冒頭から一貫して雪をイメージした白(本来はことりのパーソナルカラー)で振り、そこから大サビ部分に入るとファンがサイリウム或いはラブライブレードを白からUO(ウルトラオレンジ)に切り替えることでPVを再現するのが定番になっている。しかし振付の構成上、切り替わる瞬間を見れるのは穂乃果役の新田恵海氏しかいない。
特にライブ会場全体をオレンジ一色に染め上げたファイナルライブの光景は度々メディアでも取り上げられており、当時のμ'sの人気の凄まじさ及びアニソン業界の勢いがいかに凄かったかを象徴する写真となっている。
ファイナルライブ以降
以下、ファイナルライブ以降にμ'sメンバーが関わった披露の機会を挙げる。
2017年12月2日に日本武道館で開催されたPile氏(西木野真姫役)の単独公演「Pile Live at Budokan ~Pile feat. ラブライブ!~」では、その名の通り『ラブライブ!』の一部楽曲が披露され、本曲も歌唱された。
なお、同公演の円盤は発売されているが、『ラブライブ!』関連曲のパートは(円盤には)収録されていない。
さらにμ'sにとって4年ぶりのステージとなった、2020年1月開催のラブライブ!フェスでも披露され、1、2日目ともにμ'sパートのトリ曲となっている。
同イベント用のラブライブレードには、ほぼこの場面の切り替えのために予め予約した狙いの色に一瞬でジャンプ出来るリザーブボタンが実装された。
しかし、ブレードの操作が煩雑だったことと全メンバーの順番通りだと穂乃果の前はパーソナルカラーがことりと同じ白の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会所属の天王寺璃奈だったのもあって、ライブ後にこの機能の存在を知った人(もしくはブレード自体を使わなかった)が多かった模様。
2024年3月30・31日開催の「TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Orchestra Concert」でも、両日ともにセットリストのトリ曲として披露された。
歌唱者は、新田、内田、三森、飯田、Pile、楠田の6名。
OrchestraConcertというイベントの特性上、座席から立ち上がったり、コールすることはできなかったものの、観客によるUO点灯は実行された。
そして、OrchestraConcertという特性上、UOが折られるバキバキバキバキ!!という音がホール内に響き渡り、キャストは思わず笑いそうになったとか。
カバー
2015年3月に発売された佐咲紗花氏のアルバムSAYAKAVERにてカバーした他、
2015年10月にリリースされた遠藤正明氏のカバーアルバムENSON3でもカバーされた。雪降らないじゃん。
2017年5月には羽多野渉氏と寺島拓篤氏のユニットによる『M.O.E.』でも、本曲のカバーが入ったCDが発売された。
2017年、DAMカラオケコンテンツの「あにそんボーカル」に林鼓子氏がカバーしたバージョンが実装された。
林氏は後に『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の(2代目)優木せつ菜役を担当することになる。
2023年1月には、ラブライブ!シリーズの後輩であるAqours・国木田花丸役の高槻かなこが自身のライブでカバー・披露しており(音源化、映像化はなし)、会場では白→オレンジの演出も再現された。
さらに同年の12月に開催され、後輩たちも出演した異次元フェスの2日目には、『シンデレラガールズ』、『ミリオンライブ!』、『シャイニーカラーズイドルマスターシャイニーカラーズ』の面々により、約7年半ぶりにファイナルライブの舞台である東京ドームで披露された。また、スノハレではお馴染みのオレンジ一色に染まる演出も行われた。
なお、偶然にもこの日は原曲のセンターを務めた穂乃果役の新田恵海氏の誕生日でもあった。
この時の歌唱メンバーには、テレビアニメ版『ラブライブ!』でミカを演じた原紗友里氏(『デレマス』本田未央役)も入っており、後日配信されたオーディオコメンタリー付き同時視聴会にも出演。
明確に「ミカ役」とは言わなかったものの、「スノハレの時に雪かきをしていた。」と言及しており、「今回はアイマス声優としてだったものの、こうして歌わせてくれる機会を設けてくれたことには感謝している」とコメントした。
2024年1月9日には、こちらもラブライブ!シリーズの後輩であるLiella!・唐可可役のLiyuu氏が自身のバースデーイベントにて披露した。当日は入場時にUOが渡されており、もしやと思った人も多かった模様。歌唱直後、かねてより共演を通して親交があり、敬意を表している新田恵海女史からのサプライズムービーも流された。
2024年5月19日、ラブライブ!シリーズの後輩作品である『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の104期でのラブライブ!シリーズ楽曲のカバー企画の一環として、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ9名の歌唱で本曲をカバーすることが発表され、後に同作のアプリ『Link!Like!ラブライブ!』にゲーム用楽曲として実装、21日に同作の公式YouTubeチャンネルにて動画が公開された。
原曲で穂乃果が務めていたセンターは乙宗梢が務めている。
関連イラスト
pixivではAqoursのメンバーのイラストもいくつか見られる。
関連動画
PV
PV版は2010年12月に発売されたシングル同梱のDVDに収録。
デザインワークスおよび総作画監督は、前作に続いて稲吉智重氏が務めた。
同氏がラブライブ!に関わった、最後の作品でもある。
今回は冬の恋愛をテーマにしていることから、曲パートの前後では、μ'sメンバーが想い人に向けて独白したり、行動するシーンで構成されており、曲中の日常パートもそれに準じている。
ダンスパートでは、前述の通り本来は穂乃果がセンターなのだが、1番のセンターポジションは(後列ではあるが)東條希が担当。2番から立ち位置が入れ替わって穂乃果が前列センターになる。
これは、本曲のポジション分けが、前列4人・後列5人となっており、前列中央の2人が総選挙1・2位(穂乃果・海未)、後列中央の1人が総選挙3位(希)という形になっている為である。
なお、ダンスパートの舞台は、東京駅前の行幸通り。(東京駅がメンバーの背後になる向き)
ラスサビの「届けて せつなさには」の「は」を起点に、東京駅側から手前に向かって、両脇に配された並木がオレンジ色に輝く。
スノハレではお馴染みであるこの演出はこの時から存在した。
後にμ'sの1stベストアルバム「μ's Best Album Best Live! collection」(2013年1月9日発売)のBDに再収録された。
シングルに同梱されているものよりは少し作画の修正が行われており、上記の動画やベストアルバムの発売以降にライブ等で使用されるのは主にこちらのバージョンになる。
試聴動画
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブによるカバー動画
関連タグ
Snow_halation(表記ゆれ1)
スノハレ(表記ゆれ2)
スノーハレーション(表記ゆれ3・競走馬の名前でもある)
前作:僕らのLIVE 君とのLIFE(デビューシングル)