ごきげんよう諸君。ここに、我が天才の一端をお見せしよう
プロフィール
マーク・トウェインは彼を雷電博士と呼んだ。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
雷電の力を解明した近代の科学者。「星の開拓者」の1人。
メインシナリオでは第1部4章『死界魔霧都市 ロンドン』にて初登場。
敗北した敵陣営の最後の手段でロンドンを覆う魔霧を活性化させるために「M」に狂化スキルを付与され現界。同じく雷電を触媒に対抗策として召喚された坂田金時(と玉藻の前)と対峙する。
第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』では妙な魔術師に密かに召喚されており、西部アメリカ軍のエジソンに情報提供を行っていたらしい。そして終盤に援軍として駆けつける。
第2部5章後編『星間都市山脈 オリュンポス』にも「破神同盟」の1人として登場。
オリュンポスに先行侵入した汎人類史のサーヴァント達ではアーチャーがリーダーを務めているそうだが、彼らの中ではテスラが唯一のアーチャーであるために彼がリーダーとなっている模様。
奏章Ⅲ『新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション』では、エジソンとの縁で終盤に少しだけ登場。BBドバイとの対決における逆転の一手を呼び込む快挙を成し遂げた。
真名
電磁を制した19~20世紀の電気技師にして天才科学者、「ニコラ・テスラ」。
数多の神話で神(自然)の伝説として語られる雷電の力を解明し、人類文明に「電気」をもたらした偉大な碩学のひとり。テスラコイルや磁束密度の単位「テスラ」に名を残している偉人である。
比類無き天才。絶世の美男子。現代のプロメテウス。発明王エジソンの好敵手。
ゼウスの雷霆を地上に顕した男。壮絶にして華麗なる叡智の魔人こそ、彼である。
聖杯にかける願いは「ニコラ・テスラ世界システムを完成させること」。
彼が研究・解明した交流電流が空間そのものを行き交う新世界の到来である。
これを成就させるためにも、ニコラ・テスラは人類史の修復に協力を惜しまないだろう。
クラス問題
童話作家や数学者など『Fateシリーズ』における文化人サーヴァントはキャスター枠として召喚されるのが定例であった中にあって、初の文化人出身のアーチャー(後に、キラキラの歌人も該当する)。それも「“実体のある何か”を飛ばさない」という出鱈目にも程があるアーチャーである。
しかし、人や物に雷が落ちることを「打たれる(撃たれる)」と形容する他、別の義の同義語に瞬間的に心に強烈な印象を受けた感想を表すことを「電流が走る」と言うことや、一部の神話や伝承においては雷は神の矢(または飛び道具系の武器)として表現されることもあるので、その雷電を武器として操る彼がアーチャーのクラスになったのはある意味では間違ってないのかもしれない。
また、一連の文化人系キャスター達が本職ではないにしろ何らかの魔術を行使している(テスラと同じく科学者のバベッジでさえ固有結界という形で)のに対して、見てくれこそいかに魔術めいていても力の根源が電気という物理現象であるテスラはキャスター枠には当てはめられない、と見なされた可能性もある……まあ、世の中には「魔法(物理)」なんてものもあったりはするのだが。
しかし、キャスターが道具作成スキルを持つ=発明家も適性がある以上、テスラもキャスター適性を持っていてもおかしくはないだろう。これ以外に都市伝説レベルではあるが、フィラデルフィア計画に使われたとされるのが軍艦である為、ライダーへの適性を持っているのかもしれない。
人物
一人称は「私(わたし)」。
基本的に誰に対しても紳士かつ尊大な態度を取っている。しかしそれと同時に、王侯に勝るとも劣らぬ器の大きさを持つ人物でもあり、常に人類発展を願い導かんとする理想的な科学者でもある。
第1部4章において狂化させられてもその信念は全く揺るがず、ただ召喚に応じた目的の完遂だけの為に行動し、またそれを止めに来る者さえ大いに歓迎し、あまつさえ自分を倒してみろと宣うなど、運命を受け入れ道化役さえ真面目に楽しむ覚悟の強さも相当なもの。正直、器の底が見えないレベルである。あのキャス狐に「イケ魂」認定させ、思わず一目惚れさせ掛けたという、シリーズ全体でもある意味で規格外なサーヴァント。なお、彼女に対しても紳士的にレディーファーストを重んじ、丁重に応対していた(神やその派生系の存在を嫌っている彼にしては珍しい対応である)。
やたら大声なのが玉にキズだが、性格そのものは誠実で真摯なもの。ただ生前の上司で宿敵であるエジソンと事を構えると、途端に大人げなくなり子供のような喧嘩に発展するのがお約束である。
奈須きのこ氏のブログ『竹箒日記』によると大きい方が好きらしく、ファンからは概念礼装との相性も手伝って「第二のドスケベ公」という不名誉なあだ名が定着しつつある。その一方で、尊大以外の何物でもないマスターへの態度やその規格外振り、何よりアーチャークラスである事も相まって某AUO(あえて言うなら『CCC』『Fake』における比較的丸い方の)との類似性も低くない。
イベント『セイバーウォーズ』では、共演した謎のヒロインXから『キャプテン・ニコラ』とマーベル風味呼称で呼ばれていたが、テスラ本人は『キャップ』よりも『ドクター』と呼ばれたい模様。
能力
宝具『人類神話・雷電降臨』による電磁投射により攻撃を行う。
この遠距離攻撃の存在が、彼をアーチャークラスたらしめている。
モーション中では、宝具の限定開放と思しい、両手からの多彩な電撃攻撃(前方に電流を放出する、上空から雷撃を落とす、地面に手を当て側撃雷を駆け巡らせる、腕のコイル型の磁界から放つ電気の散弾の速射、自身を中心とした電磁嵐の発生、電撃を纏わせたパンチや手刀)を用いる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | D | C | C | B | D | EX |
保有スキル
対魔力(C) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。詠唱が二節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
---|---|
単独行動(B) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Bランクなら、魔力無しでも二日は現界可能。 |
ガルバニズム(A) | 生体電流と魔力の自在な転換、及び蓄積。魔光、魔風、魔弾など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電する事で無効化する。また、蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。生命活動を肉体に宿る電気で説明するガルバニズムの概念は、フロギストンやエーテルと同じく、錬金術のカテゴリーに属する。 |
テスラコイル(A+→A++) | 「ガルバニズム(A)」が変化したスキル。テスラコイルとは彼が発明した空中放電装置を指すもので、セイントグラフの背景にも描かれている。 |
天賦の叡智(A→EX) | 並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。肉体面での負荷(『神性』など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、A~Bランクの習熟度で発揮が可能。テスラ本人は、このスキルをあまり使用しない。 |
星の開拓者(EX) | 人類史において、ターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。『雷電』という神代の存在のみが有していた力を地上へ降ろし、人類の文明を引き上げた彼は、このスキルをEXランクで所有する。 |
宝具
人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)
- ランク:EX
- 種別:対城宝具
- レンジ:1~99
- 最大補足:400人
「刮目せよ!」
「神の雷霆(らいてい)は此処に在る。さあ、御覧に入れよう!『人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)』!!」
「電気を人類に対してもたらす」という生前の偉業と、数々の超自然的伝説による神秘が昇華されたモノ。数多の神話において語られる雷電神達の再臨を思わせる猛威を、地上へともたらす宝具。
真名解放前でもきわめて強力な電磁操作能力だが、真名解放を行えば「限定的・擬似的な時空断層の発生」によって周囲一帯を破壊する。攻防一体の宝具だが最大の欠点として燃費が悪く、真名解放による魔力消費はあまりに膨大であり、使用するとすぐに魔力切れになってしまうのがネック。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
最大HP | 13825(LV90) |
---|---|
最大ATK | 11781(LV90) |
コマンドカード | Arts:2/Quick:1/Buster:2 |
宝具カード | Buster |
スキル1 | ガルバニズム(A) / 自身のNP獲得量UP(3T) |
スキル1(強化後) | テスラコイル→(A+) / ↑+自身を除く味方全体のNP獲得量UP(3T) |
スキル1(再強化後) | テスラコイル(A++) / ↑+自身の弱体付与成功率UP(1T)&味方全体の強化成功率(3T) |
スキル2 | 天賦の叡智(A) / 確率で自身の防御力をUP(3T)&確率で自身の宝具威力をUP(1T)&自身にガッツ状態を付与(1回・3T) |
スキル2(強化後) | 天賦の叡智(EX) / 確率で自身の防御力をUP&確率で自身の宝具威力UP&攻撃力UP&自身にガッツ状態を付与(1回)(各3T) |
スキル3 | 星の開拓者(EX) / 自身のNP増加(+30~50%)&無敵貫通状態付与(3T)+スター獲得(10個) |
アペンドスキル3 | 対キャスター攻撃適性 |
宝具 | 敵全体に強力な〔天または地の力を持つサーヴァント〕特攻攻撃<オーバーチャージで特攻威力アップ>&敵全体に低確率→中確率でスタン状態を付与+自身のHPを500減らす【デメリット】 |
ギルガメッシュとは似て非なるサーヴァントキラー。攻撃バフも揃っている上に、比較的多くのサーヴァントが含まれるため、イベントの高難易度クエストなどのサーヴァントラッシュに強い。
2022年ギル祭『バトル・イン・ニューヨーク 2022』にて戦闘モーションがリニューアルされた。
後に「テスラコイル」の実装により味方にもNP獲得量UPが付与できるようになり、自身の運用は変化しないものの、味方の全体の宝具回転率を引き上げられるようになった。また「天賦の叡智」の確率強化が確定となり安定して瞬間高火力を発揮することが可能になった。確実では無いがスタンも付いているため、長期戦で滅法強い要素が揃っている。こちらも「テスラコイル」の弱体付与成功率UP効果により確率が上昇させることが出来る。ライバルはやはり英雄王で、あちらと違って天・地どちらかにしか対応しないため総数では劣るものの、こちらのみ対象となるアビゲイルのような例もあるため、完全な下位互換では無い。また、+50%のNP増加スキル持ちという点でもイシュタルがライバルとなるのだが、確実に3ターン持続する無敵貫通で差別化できる。その一方で、他者へ付与する攻撃バフを持たない点で劣るため、そうした点によって差別化するべきだろう。
関連人物
生前
自身が就職した電気会社の元上司にして、最大の宿敵でありライバルと言える存在。
基本的には「直流悪鬼」とあだ名するほど、普段は牽制している。だが主人公達が来ることをテスラから予め聞かされているなど、互いに敵に塩を贈る関係でもあることが分かる。イベントでは高頻度で、メインシナリオではロンドン以外の3回で共演しており、強化クエストの同日追加、アペンドスキル3の対象がお互いのクラスを狙い撃ちしているなど話題は尽きない。仲いいなおまえら。
同じ天才として尊敬しつつも、エジソンとの喧嘩をたしなめられたり頭が上がらない。加えて、あの円盤(宝具『金星神・火炎天主』)にも興味が尽きない。2017年水着イベント『デッドヒート・サマーレース!』ではエレナ、テスラ、エジソンの3人でチームを組んでレースに参加している。
雷が電気である事を証明した科学者。同時に優秀な政治家でもある。
雷電実験を果たした先達として「雷電の神」と呼んで尊敬している。
親交のあった小説家。彼を「雷電博士」と評しており、テスラ本人もそう名乗ることも多い。
彼もまた「キャスターにならない文化人」となり得る可能性を持った人物であり、船舶運航従事者の中でも上位に位置する「水先人」の資格を持っていた事、またアニメ化もされた代表作『トム・ソーヤーの冒険』のイメージから、実装されるのならばライダークラスでの召喚も考えられる。
Fate/Grand Order
契約したマスター。人生を駆け抜けた先達者として彼/彼女を導く師匠を名乗る。
それと同時に毒の効かない体質であるため、密かに研究対象にもしているらしい。
彼女を発明したフランケンシュタイン博士の技術には賞賛を惜しむつもりはない。
無論、その結果であるレディも素晴らしいという理由で劇中では度々世話を焼いている。
ただ、節電好きなフランからは「無駄に電気を撒き散らす」として顔を顰められている。
自身と同じく「星の開拓者」スキルを保有する仲間である、美しい(巨乳の)レディ達。
ドレイクの幕間では、当該スキルの解説も担当する。彼女のことは「キャプテン」と呼ぶ。
ちなみにどっちもテスラ好みの大きさだが、史実上は男(後者はFate世界でも本来は男)。
雷霆神ゼウスの妻であることから、彼女に興味を持たれている模様。
こちらも、彼女の宝具であるタロスに対して研究意欲を沸かせている。
フィラデルフィア実験の件で憧れを向けられているが、空想だと否定する気持ちと夢を壊したくない気持ちの間で悩むことに。なお、ネモ・エンジンとは技術面で話の合う茶飲み友達だそうな。
余談
史実における彼は非常なイケメンの上紳士的であったことから、数多の女性から非常にモテていたそうだが、生涯独身を貫いている。上述の「好み」と違い女嫌いであったという説もあるが、実際のところは不明である。なお、晩年はなぜか鳩に異常なまでの興味と執着を示しており、泊まっていたホテルのドアを「ハトがいつでも入ってこれるように」と開けっ放しにしていたのだとか。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder アーチャー(Fate) サーヴァント
黄雷のガクトゥーン:桜井光がシナリオを担当した、ニコラ・テスラが主人公として登場するゲーム。こちらのテスラも強大な雷の力を操り、かつ非常に尊大な性格をしている(どちらも史実由来と言えばそれまでではあるが)。