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十尾の編集履歴

2024-10-02 08:29:11 バージョン

十尾

じゅうび

『NARUTO』に登場する尾獣の一体を指す。

概要

NARUTOに登場する尾獣のひとつ。

デイダラボッチ」「天目一箇神(あまめのひとつのかみ)」「ダタラ」と様々な別名を持つ。


最強のチャクラを持つ全尾獣の集合体。

世界を循環する自然エネルギーそのものであり、感情や自我は持っていない。


九尾九喇嘛)曰く「国造りの神」でチャクラの始まりらしく、この世界の地形は全て十尾が創ったと言われている。


そのチャクラはあまりに強大で邪悪であり、六道仙人が自らの肉体に封印するまで人々を苦しめていた。


十尾の人柱力になった六道仙人の力は、人外の域にまで達したと言われている。

六道仙人は死ぬ少し前に、チャクラを9つに分け、陰陽遁により九匹の尾獣にした。

チャクラを抜かれた十尾の抜け殻(別名:外道魔像)は封じられ、月(別名:封印石)になったとされている。


月の眼計画

輪廻眼を開眼したうちはマダラが、外道魔像を月から口寄せしたのが、全ての計画の始まりだった。

その後を利用することで、各地に散らばった尾獣を人柱力から引きはがし、七尾までを魔像に投入させる。

マダラは自身の輪廻眼を一時的に長門へと移植し、裏から彼を操り利用していた。

頃合いを見て、長門に自らの命と引き換えの「輪廻天生の術」を発動させ、マダラが全盛期の状態で復活する予定だった。

完全復活すれば、マダラは十尾の人柱力になれるため、かつての六道仙人と同等の力を手に入れられるようになる。


マダラの最終目的は、十尾の力によって瞳力を月に転写させることで、世界中の人々を幻術にはめて操ることができる無限月読の術」を発動し、全世界を一つの夢(幻術)で統一することである(世を平和に導くという名目で)。


第四次忍界大戦

最後に残った八尾九尾を奪うため、トビうちはマダラ)が五大国に戦争をけしかけるも、ナルト達の必死の抵抗にあう。

やむなく彼は二匹のチャクラの一部だけを使った、不完全な十尾を復活させる。

柱間細胞とうちは一族の力を併せ持つマダラ達によって操られた十尾は、強大な兵器として、忍連合軍の前に立ちはだかる。

トビ曰く不完全な十尾でも無限月読の術は可能とのことだが、果たして・・・


正体

神樹』と呼ばれる途方も無い大きさの樹。


人がチャクラという概念すらもたないはるか昔、その時代においても人々は争い続けていたが、神樹はそんな争いに関わることなく神柱として崇められていた。

そしてある日、千年に一度実るという神樹の実が宿り、伝承ではその実に決して手をだしてはならないとされていた。

しかし、争いに勝つために神樹の力を得ようと、大筒木カグヤという名の姫が禁断の実を口にした。

神の力を得たかぐやは争いをたった一人で治め、最初にチャクラを持った人となった。

そして彼女が生んだ『大筒木ハゴロモ』は生まれながらにチャクラを宿していた。

しかしチャクラを奪われた神樹はそのチャクラを取り返そうと動き暴れだし十尾と呼ばれる怪物と化した末、ハゴロモによって止められた。

そしてハゴロモはチャクラの教えを説き、忍宗を始め忍の祖となり、六道仙人と呼ばれた。

つまり元々チャクラを奪ったのは人間の方であり、神樹はそれを取り返そうとした挙句、バラバラに引き裂かれて封印されたわけである

……と、思われていたが。


更なる真実(※ネタバレ)

上記の正体は黒ゼツによって改竄された六道仙人の石碑からくるものであり、十尾の本当の正体は神樹と融合したカグヤ。

我が子二人へ分散されたチャクラを取り戻そうとした結果、ハゴロモとハムラによってチャクラを抜き出され、黒ゼツを産み落とし外道魔像として封印されたというのが真実である。

つまり、神樹自体は人類への攻撃意思は持っていない。

しかし、黒ゼツ曰くこの事はハゴロモも知らなかったらしく、もしかすると十尾に関する記述は手を加えられていないのかもしれない。

黒ゼツによってカグヤは復活を果たすものの、ナルト達の奮闘によって始球空間で月と化し、今度は黒ゼツ諸共封印された。


その本質

BORUTO」において、謎の組織「」のリーダー・ジゲン(大筒木イッシキ)がやや小型の十尾を所有しているシーンが描かれている。

組織から木ノ葉へ亡命した三途アマドの証言によれば、十尾の本当の正体は、大筒木一族が星の命をチャクラの実に変えるために植える「苗木」であるという。


植樹された十尾はそのまま根を下ろして神樹に成長し、星の命を吸い上げてチャクラの実を実らせる。

大筒木一族はこれの収穫を目的としており、カグヤも同様の目的を持っていた。


なおイッシキの死後、この小型の十尾の管理はコードが行っていたが、彼は自身の戦力として十尾の力を利用しようと目論み、自身の能力「爪痕」を用いてチャクラを小分けに分割、人型にダウンサイズした十尾の分体「爪アカ」を生み出す。

しかし、爪アカはコードにすら制御できる代物ではなく、ついには知性と自我を獲得し独自行動を始めてしまう事態に陥った。


人神樹

コードによって生まれてしまった自我を持つ神樹達の総称で、現在は4人出現している。呼称は果心居士によるもの。千里眼で見ていたエイダや大筒木に詳しい三途アマドもその存在に困惑していた。

発生条件はコードが十尾に細工して生み出した爪アカが人に噛みついた後にその人物を取り込むように樹木と化して、その後どこからの拠点で「棘魂(とげだま)」という人神樹の核が誕生し、拠点にある特殊な場に設置すると生まれる(元々は大筒木を食らって本来の神樹になる)。そのためかチャクラの特徴は取り込んだ人物と同じになる。

爪アカの時よりもさらに人型に近くなり、また元が十尾のためか木遁尾獣玉などを使える描写もあり、元になった人物の一部の能力も使用可能な模様。


基本的には全員が本来の目的である大筒木(現状ではボルトカワキのみ)を食らう事を目的としている。だが自我が目覚めたばかりの彼らは外界への知識を求めており、自身が感知して興味が湧いた人物や元になった人物から得られた情報から、縁のある他の人物を先に狙い始める。


なお、アニメ版の声優は元になった人物とは別人になっている。


十羅(ジュラ)

4人のリーダー的な存在で、他のメンバーよりも外界への知識欲が強い。木ノ葉に拘束されたボルトの口から「他の人神樹と違い原型はなく十尾の化身そのものである」と語られる。

現在はナルトからうずまきヒマワリに狙いを切り替えている。(より正確には九喇嘛)

初登場時から古書など読み込んでおり、木の葉へ向かう最中でも見つけた古書店に深い興味を示していた。

また本を通じてか人間の感情も『知識』としては理解しており、他のメンバーが理解できない人間の行動を淡々と分析している。

そのため敵対することになったヒマワリからは無神経な質問を繰り返してブチギレられているが、反対に感情を押し殺して適切な状況判断を行なったシカダイは高く評価している。能力は、木遁(挿し木の術)や尾獣玉を使いこなす。

また果心居士の未来視のほとんどでボルトやカワキが殺されており、その実力は現段階でトップクラス。


左(ヒダリ)

うちはサスケが元になって生まれた。サスケ同様に右目が隠れており、感情の起伏が少なく人間を見下している性格(NARUTO2部の初期のサスケに近い)。

現在はサスケの娘のサラダを狙っている。

能力はサスケの千鳥やコードの爪痕を使用可能。ただし写輪眼は使えないようで、そのため千鳥の弱点を理解した瞬間に千鳥流しに切り替えている。


祭(マツリ)

CV:坂本真綾

風祭モエギが元になって生まれた。二本に分かれた長い帽子のような頭が特徴。神樹人間におそらく性別はないが唯一の紅一点的な存在。

現在はモエギと猪鹿蝶などの知識から関わりの深い木ノ葉丸を狙っている。

能力は戦闘描写がないため不明。


アニメではアニオリで先行登場し、CVはそちらで判明。

なお、オリジナルのモエギのCVは下屋則子


虫(マムシ)

元になった人物は不明。だが長いひげを蓄えた初老の男のような特徴で、バグが神樹に喰われていた描写やコードがこの人物をみた瞬間にバグと勘違いしたことから、おそらくバグが元になっている。

現在は、千里眼で自分を感知してきたエイダを狙っている。

能力は戦闘描写がないため不明だが、上述したエイダの千里眼を感知して彼女に話しかけているような力がある。

名称は最初不明であったが後に十羅によって明かされた。


粒(リュウ)

果心居士の未来視でその存在が視え、新たに誕生した5人目の人神樹。


簡易表

名前元になった人物標的
十羅(ジュラ)なし(十尾)うずまきナルトうずまきヒマワリ(九喇嘛)
祭(マツリ)風祭モエギ猿飛木ノ葉丸
左(ヒダリ)うちはサスケうちはサラダ
虫(マムシ)バグエイダ
粒(リュウ)??????








その他

花はラフレシアに酷似しており、大型の尾獣玉砲としても機能する。

自在に好きな箇所にすきなだけ生やすことが可能であり、対処が非常に困難

無限月読」発動の際には、「写輪眼輪廻眼」がセットとなった特大の「十尾の眼」を房から真珠のごとく覗かせる。

なお、樹本体の生成に、尾獣達のチャクラがどれ程消費されるのかは不明である。


十尾の体と、仙術を会得している妙木山の大筍は形状が似ているが関係性は不明。


ちなみに樹木信仰の伝承としては、北欧神話に登場する世界樹(ユグドラシル)や、月繋がりの伝説としては中国に伝わるもので月に生える巨大な金木犀(月桂)などが有名だが、巨木を神聖な存在として崇める風習は世界各国に存在しており(中国における「扶桑樹」伝説など)、一概に直接のモデルとなった伝承を断定することは難しい。


また、十尾の作中での異名である「デイダラボッチ」「天目一箇神」「ダタラ」は全て「一本足の巨人または妖怪」に関する伝承から生まれたものであり、(やや強引に)漢字で表すと「木」となる。


関連タグ

NARUTO 尾獣 人柱力

トビ(NARUTO) うちはマダラ


九尾十尾


草体:世界を滅ぼす力を持つ大怪獣と関係があり、それ自体が植物怪獣でもあり、同族が数々の星々に散らばって星の生態系や環境などに多大な影響を与え最終的には星を破滅させる可能性があるなど、若干ではあるが十尾や尾獣との類似点がみられる。

岸本斉史は尾獣のデザインや技の名前などに何度かガメラゴジラシリーズへのオマージュを取り入れてきたことは海外でも指摘されてきた。

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