概要
アニメーションの登場人物、アニメに登場するようなキャラクターのこと。
日本のアニメのキャラデザはディズニー作品を東映動画や手塚治虫らの初期漫画家達が改造していったものが基本になっている。また、ハリウッドスターの影響も大きい。
古来からの美人画からも色白、長身、かわいさを重んじる点を受け継いでいる。
多くは日本人とは思えないようなスタイルやプロポーションをしていたり、小学生や中学生ではお目にかかれないような高身長、巨乳、インテリであるなど、外見年齢と設定年齢の不一致が甚だしい。
さらには日本人どころか人類にはありえないような髪や目の形・色をしていたり(眼球が異様に大きくカエルに匹敵する)、鼻の穴が存在しなかったり、魔法や超能力が使えたりする。変身して手からビームを出す、年齢・性別・体型が変化してしまう、巨大化する、人間にはあり得ないほど長寿、異世界で暮らしているキャラも多い。
平均的日本語と音域も異なるようで、男はイケボ、さらに中年以上になると非常に低音になり、女の声は甲高くアニメ声、一部は超音波も出す。
殆どは人間キャラ、人型キャラを指すが、ピカチュウやゴマちゃんのような可愛いマスコットキャラ、妖怪、モンスター、ロボットなどの人外キャラもアニメキャラに入る。
しばしばコスプレのような普段着を着ている(アニメキャラの私服のダサさはしばしばネタにされる)。
アニメキャラ≠アニメーションの登場人物
漫画・ゲーム・小説などを原作とする作品の登場人物は、厳密に言うと「漫画キャラ」「ゲームキャラ」「ラノベキャラ」であり、正確に言うと「アニメキャラ」ではないのだが、特にアニメ化されている作品の場合は100%アニメキャラに分類される。
混乱を避ける為に「二次元キャラクター」と呼んだりもする。
このようなキャラクターを舞台などで演じる役者のことは2.5次元とも呼ぶ(2.5次元は「人間味のある二次元キャラクター」の意味でも用いられている)。
禁忌
だいたい2000年代あたりまでは、職場や学校で、オタク自ら好きなアニメキャラの話題をふる、カラオケでアニソンを歌うなどの行為は死亡フラグとして知られていた。オタク、大きいお友達、SF、ファンタジーが好きな人達、イメージグッズが好きな人達は肩身が狭かった。
深夜アニメ作品等の萌え絵のアニメキャラをあげるとキモオタ認定は免れないか、逆に全く知らない人も多く「なにそれ」という感じであった。
この時期一般人に向かって好きも言っても免除される例外として、ディズニーやピクサーなどの著名なアニメーション映画のキャラ、ドラえもんやサザエさんやサンリオといった国民的アニメのキャラ、ジブリキャラ、教科書や広告の挿絵に使われるようなイメージキャラクターなどがあった。
一方これを逆手に取って、機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオン、週刊少年ジャンプ原作作品等のオタ/非オタボーダー作品、京アニ作品や魔法少女まどか☆マギカ等の知名度がある深夜アニメのキャラの名前をあげて、ファッションオタク戦略をする芸能人も現れた。
現在、細田守や新海誠がジブリよりはオタク寄りの絵で一般にヒットしている光景が信じられない人も多い。
アニメキャラへの政治介入
アニメマンガゲームのキャラが日本人設定であってもかなり白人寄りであることは暗黙の了解となっていたが、2000年代以降のオタクの海外進出に伴い国内外のポリコレクレーマーから「ホワイトウォッシュ」「本当の日本人はブサイク」であるとのクレームを受けるようになった。
こうしたクレームについては日本では「仮に白人風であるとして何が問題なのか」として却下されてはいたものの、今後のポリコレ勢力の拡大によってはアニメへの政治介入の影響も危惧され、一部の日本のアニメオタクは、なんとか桂正和系のリアル風の絵柄やそれらと似ている日本人の画像を探してきて「アニメキャラは日本人」と反論を試みたていたが、正直苦しいのは否めなかった。
また「アニメキャラがセクシーすぎる」とのクレームも同様に激化。これについては宇崎ちゃん騒動においてオタクが一致団結をみせ、ゲーマーズゲート騒動など海外でも同胞の活躍があるが、余談を許さない。
逆にこうしたリベラル派のオタク無理解の様子を見てか、自民党側は赤松健出馬や天野喜孝作画の選挙ポスター等の勧誘戦術を行っており、賛同者もいるものの過去の表現規制の経緯から警戒する者も多い。
今後も受難の時代は続く。