この一皿で、黙らせます。
概要
ソーシャルゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』内で2013年9月に開催されたイベント「アイドルプロデュース チャレンジクッキング イタリアン編」にて、姫川友紀と西園寺琴歌に対抗すべく橘ありすが発案した料理が「橘流イタリアン」であり、その中のひとつが「いちごパスタ」である。
内容としては、いちごソースを絡めたピンク色のパスタの上に、カットしたいちごを同心円状に並べ、さらにブルーベリーを載せたものである。
なお、ありすはいちご好きだが、そのきっかけは、1枚目SRの【［小さな妖精］橘ありす】において苺狩りに赴き、その際にいちご畑の光景に目を奪われたためである（2013年2月21日に公開された『シンデレラガールズ劇場』第83話「いちごの国のありす」に詳細が描かれている）。
第5回トークバトルショーにおいても「……苺は、思い出の味ですから」と言う台詞が存在するため、1番初めの大きな仕事で得た経験と光景が彼女をイチゴ好きにしたと考えるべきだろう。
……ただその結果、イチゴを目にするだけでハイテンションになるほどのイチゴ好きになるとは、誰も思っていなかっただろうが。
このとき登場した【SR［ストロベリー・スマイル］橘ありす】のリーダーコメントが、
この一皿で、黙らせます
おそらく見た目と味のギャップで黙らせるつもりだったのだろうが、結果は色んな意味で黙らせてしまった。これに関しては、2013年9月19日公開の『劇場』第156話「味見は大仕事!」にも描かれている。
橘流イタリアン コースアラカルト
- いちごパスタ
- いちごピザ
- 牛肉のいちごソース煮込み
(以下省略)
発案者のありす曰く、「見た目も味も、最高のイタリアンコースになるはずです」
…その自信はどこから。
食べた人の感想
これ以降、お嬢は味覚障害を疑われることに。
また先述の『劇場』では、柚だけでなく友紀も拒否反応を示していた。
後述するが、村松さくらや榊原里美も橘ありすからいちごパスタを提供されている。食べたシーン自体が描かれているわけではないが、榊原里美についてはおいしく食べたに違いない。
いちごパスタは実在する
愛知県名古屋市昭和区にある「喫茶マウンテン」には、『甘口いちごスパゲティ』が実際に提供されている。いちごソースを絡めたパスタに、いちご・キウイ・生クリームを具材に載せたもの。
またポーランドだと「Makaron z truskawkami」と言う名前の料理で普通に食べられているらしい。
実際のところ
いちごパスタ自体は別に不味くはなく、そもそもパスタは小麦の味しかしない訳で甘い物と合わない理由が特に無いのである。
いちごピザに至っては「デザートピザ」と言うジャンルがごく普通に存在し、イタリアンでもメニューに普通に存在する。
獣肉のフルーツソース料理も欧米では一般的である。狩猟の獲物をその場で調理する際には周辺の果物を使用するのは自然な発想だし、ワインなど果実酒と合わせる事やパンに甘いジャムを塗って食べる事を考えるとおかしな話ではない。ただし、米食文化圏の日本人にとってはかなり奇異に感じられるようだ。
問題点を挙げるとすれば、「料理と言うよりはデザート」でありフルコースにはやや適さない点と、「牛肉のいちごソース煮込み」は流石に擁護出来ないと言う点において、ありすの味覚が怪しいのは確かである点。また、「甘くないと思っていたものが甘かったら驚いて不味く感じる」「そもそもどんな料理も味付けに失敗したら美味しくない」訳で、柚が味に触れなかったのも仕方ない所ではある。
上記の「喫茶マウンテン」の料理が奇食を名乗り「食べきるのが難しい」と言われているため、そのイメージもあって「不味い」と言う印象が強いのだと思われる。そもそもマウンテンの料理を食べきるのは難しいのは「量があまりに多すぎる」(特に甘いものは量を取るのが難しい)と言うものであり、1口目からまずいゲテモノ料理屋ではない。ついでに言えば、マウンテンのいちごパスタは「温かい」と言うのも好みが分かれる点で、どちらかと言うと冷製向きである。
さらに『シンデレラガールズ×アニメイトカフェ』のコラボにおいて実際に提供されたいちごパスタもあまり美味なものではなかったが、これも「そもそもパスタの質や調理法があまり良くなく、イチゴの味が(あまり美味しくない)パスタの味に負けている」と言うものであった。
クックパッドなどのレシピサイトでは、実際に美味しく食べられるいちごパスタのレシピが掲載されているので「美味しいいちごパスタ」の存在に疑問がある方は是非一度試してみて欲しい。
名古屋で開催された「MERRY-GO-ROUNDOME!!!」の際にはマウンテンに大勢のプロシューサーが押し寄せ、事前情報を受けて過剰とも思える仕入れで臨んだ上に追加発注も行ったにもかかわらずオーダーストップ前に材料切れになるほどいちごパスタが出たという。
その後
アイドルマスターシンデレラガールズU149
ありすも登場する『U149』第11話(特別編)では、自身が通う小学校の調理実習でいちごを使ったポテトサラダを作っていたことが判明した。ポテトサラダにりんごが入ることがあるからイケる、と踏んだのかどうかは不明だが、話を聞いた龍崎薫・古賀小春からは呆れられていた。
シンデレラガールズ劇場
2017年9月25日公開の『劇場』第969話「人は成長する(はず)」」では、柚と「チャレンジクッキング」のときの柚の写真が入ったアルバムを見た巴が「いちごパスタ」について語ったが、そこで初めて、柚は巴が「いちごパスタ」を絶賛していることを知る。あれから月日が経ち、ありすの料理の腕が上がっていることを信じ、柚はいちごパスタに再挑戦すると決めた。しかし1人では心許ないのか、柚は知り合いを誘うことに…
ちなみにこの回は、柚にめでたくボイスが実装されたカードが登場したガチャの連動回である。
スターライトステージ
SSR［ありすのティーパーティー］橘ありす
2017年10月10日に『デレステ』に登場した【SSR［ありすのティーパーティー］橘ありす】の特訓前イラスト。ありすの大好物であるいちごをふんだんに使用した料理に目を輝かせているその左下に、一部見切れているがいちごパスタが…
ちなみにその上あたりでは、金髪キュート勢が笑顔で覗いている。多分いちごパスタは視界に入っていないはず。多分…
SSR［ドキワク!ユズレシピ］喜多見柚
2018年1月31日に『デレステ』に登場した【SSR［ドキワク!ユズレシピ］喜多見柚】の特訓前イラストに、柚がいちごパスタを食べている様子が描かれた。その後には、感想が気になる元ky…もとい料理人ありすと嬉しそうな顔をする巴の姿が。先述の『劇場』第156話とは違い、嫌そうな顔をしていないのが柚の進化、なのか免疫が付いたのか…
顔は笑顔だが良く見ると頬に冷や汗が流れているように見えるが…
ちなみに同日は柚も登場した期間限定イベント「LIVE Parade」第9回の初日でもある。
劇場：村松さくら②
2018年3月19日に、劇場（ローディング画面の1コマ漫画）の村松さくら②が追加。さくらがピンク色のものが好きということで、ありすからいちごパスタを提供されている。しかし1コマ漫画なのでそこで終わりであり、食べた結果などは見られない。
劇場：龍崎薫②
2018年7月19日に、劇場の龍崎薫②が追加。いちごパスタに影響され、いちごをおにぎりの具にしていた。それを知らずに食べた首藤葵も流石に「そこ真似せんでいいと思うちゃ…」となっていた。
上述の通り、すでにU149でも前例があったので、「またか…」と思ったプロデューサーもいたのでは。
劇場：榊原里美②
2019年9月24日には、劇場の榊原里美②が追加。
いちごパスタを目の前にした里美は、いちごパスタに大量のシロップをかけて食べようとしていたのであった。
もともと大の甘党として知られている彼女だし、当然といえば当然の結果である。
営業コミュ：あかりとありすのフルコース
2020年4月13日に実装された辻野あかりとの営業コミュ。
コミュ後半でありすが「橘流イタリアンのプロ」として山形りんごのアピール方法に『辻野流りんごフルコース』を提案。更に後日プロデューサーが女子寮の食堂で実際に作られたフルコースを二人から振舞われる。
「おいしそうなものモノからよくわからないモノまで様々なりんご料理が並んでいる」という地の分はあるが、実食する前にコミュが終了しているため味については不明。
また、あかりが橘流イタリアンを食べたかどうかやその感想も不明である。
喫茶マウンテンでの公式コラボ
そして2023年9月7日〜11月6日にかけて愛知県の企業・団体・観光施設がデレマスアイドルとコラボを行う『でらます』において、喫茶マウンテンが橘ありすとの公式コラボを開催予定。大方の予想通り、甘口いちごパスタを注文することでコラボスタンプカードを入手できる。
その他
『デレマス』関連イラスト・動画で料理を扱ったものに対し
「いちごを足しましょう」
といったセリフが書かれたり、枠外などでコメントをされることが多い。橘ァ!
関連タグ
レッドベリィズ:ありす・巴によるユニット。間違いなく「いちごパスタ」が繋いだ友情である｡
ｺﾚｸｯﾃﾓｲｲｶﾅ:本当に食べたくなったらこう言おう｡
木久蔵ラーメン:ネタとしての扱いはよく似ている。
セレブパーティーパスタ、モーニングハミガキパスタ:一緒にしてはいけない…されど一緒なのかもしれない…?
もしかして⇒いちごリゾット
