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概要編集

「きかんしゃやえもん」は、1959年に刊行された絵本である。

主人公である古い蒸気機関車のやえもんに起きたハプニングや大きな転機を描いている。

過去には国語の教科書に掲載された実績がある。


同じく蒸気機関車キャラクターが登場する「きかんしゃトーマス」とキャラクターの擬人化具合が近いため、本作を「和製トーマス」と呼ぶ人もいる。


物語の内容編集

田舎に住んでいる年寄りの蒸気機関車「やえもん」はいつも田舎の駅から町の大きな駅までの客車列車を引いていた。

ある時、大きな駅で意地悪な電気機関車に馬鹿にされ、それを見ていたディーゼルカーの「いちろう」と「はるこ」にも笑われて怒ってしまう。

怒ったまま帰るやえもんは、煙突から火の粉を飛ばしてしまって…。


キャラクターとモデル機編集

キャラクター名原作モデル影絵D51の大冒険3D映画
やえもん国鉄7100形蒸気機関車(?)国鉄D51形蒸気機関車
  • 国鉄860形蒸気機関車
  • 国鉄2100形蒸気機関車
  • いちろう
  • はるこ
国鉄キハ02・03形気動車(?)国鉄キハ02・03形気動車(?)該当キャラ無し該当キャラ無し
新しい電気機関車国鉄EF58形電気機関車国鉄旧型電気機関車(?)該当キャラ無し該当キャラ無し
意地悪な電気機関車国鉄EH10形電気機関車国鉄旧型電気機関車(?)該当キャラ無し該当キャラ無し
特急淡緑5号塗装の国鉄EF58形電気機関車牽引特急「つばめ」・「はと」不明該当キャラ無し該当キャラ無し

他モブ機関車として、国鉄DD12形ディーゼル機関車等も登場する。


他媒体での展開編集

映像化編集

「きかんしゃやえもん」の映像化は数回行われている。

影絵版(NHK版)編集

NHK教育テレビ『こどもにんぎょう劇場』の枠で放送されていた。初公開は1970年とされている。

作中のキャラクター・ナレーションすべてを声優の熊倉一雄氏一人が担当している(ただし、歌パートで客車が歌うのだが、これは今作のコーラスを担当した日本合唱協会が歌っている)。

話の大まかな流れはやや差異はあり、車両のモデルも変更が加えられているが、2021年現在存在する映像作品としては一番原作に忠実である(なお、一個人が制作した作品を除く)。


ちなみに、過去にVHSで販売されたことがあるが、それ以降収録した公式の媒体は無く、VHS版を入手するのは困難な状態である。


なお、現在確認できる映像は、何回か映像化されたうちの一本らしい。

何故何回も撮影したかというと、恐らくは、当時の放送局側が録画に使用していたビデオテープ(2インチVTR)は高価(1970年代末の時点でおよそ100万円はしたとされる)で大型なので、放送が終わると別の録画にテープを使いまわしていたために、何度も削除されたためと考えられる。

NHK連続テレビ人形劇で言えば、1982年から始まった人形劇三国志以前の作品は一部しか映像が残っていないものがほとんどである。


映像を見ると、走行シーンの多くが、他のシーンより画質が異なる場面があり、可能性としては、

  1. 録画される以前の残存映像を組み合わせた
  2. 該当シーンのみ別の撮影方法で撮った

と考えられる。


影絵版の制作に携わったかかし座を紹介する記事があるのだが、その記事(URL)のやえもんの紹介画像のやえもんのモデルが、映像で登場する姿と異なり、国鉄150形蒸気機関車ベースのモデルとなっている。

詳しいことは不明だが、可能性として

  • 影絵版の初期は国鉄150形蒸気機関車ベースのモデルのやえもんで制作した
  • ただ単に記事側のミス

が考えられる。


「きかんしゃやえもん D51の大冒険」版編集

1974年3月16日、東映まんがまつり枠の1本として公開されたアニメ作品。

所々原作と似た展開があるが、基本的に全くの別作品と言って差し支えないほど物語が異なっている(例えば、ネズミがやえもんの運転を補佐したり、ギャングをやえもんが捕まえたりといった点など)。

また、キャラクターのモデルも変更が加えられたり、他原作キャラは登場せず、オリジナルキャラクターに置き換えたり、増やされたりしているのも特徴。


ファンからはこれはきかんしゃやえもんではない別作品だと評価されている。

ただ、映像内で実車の蒸気機関車の映像が何度か流れるのだが、かなり貴重な映像でそちらの評価は高い。


3D映画版編集

2009年10月3日、とびだす!3D東映アニメまつりで公開された3Dアニメ作品。

やえもんのデザインが原作に近い形となった。が、他の原作キャラは存在せず、オリジナルキャラクターとなっている。

ネズミ運転を補佐したりなどをしている特徴からストーリーの原作は「きかんしゃやえもん D51の大冒険」を元にしていると思われる。

内容に関しては、原作の展開がほとんど残っておらず、 D51の大冒険でさえ原作のオチと同じ形だったが、本作ではまったく異なるものとなっている。


こちらの評価もファンからはこれはきかんしゃやえもんではない別作品だと評価されている。


紙芝居編集

1960年、紙芝居として作られたものが存在するようだ。


ネットで確認できる情報だとやえもんのモデルが国鉄5形蒸気機関車で、いちろうとはるこのモデルが国鉄キハ01形気動車(原作のモデルと思われる国鉄キハ02・03形気動車と基本的には同型だが、外見的特徴の差異として、前面窓がキハ01形は3枚、キハ02・03形で2枚といった違いがある)となっているが、展開としては原作と変わらないと思われる。


なお、影絵版との関連性は不明だが、カウキャッチャーが付いたやえもんは紙芝居版と影絵版の共通した所で、もしかすると影絵版の参考資料として紙芝居版が入っていたのかもしれない。


童話レコード編集

詳しい情報は不明だが、ネットにてきかんしゃやえもんの録音レコードと思われる動画が存在することが確認できる。


内容から声優に影絵版で声を担当した熊倉一雄氏がやえもんとナレーションを担当した他、他のキャラクターは別声優が行った様子である。

原作と差異はあれど、忠実に再現されている。


関連動画編集

一個人がきかんしゃトーマスに似せて制作した作品編集

解説動画編集


関連タグ編集

きかんしゃトーマス:本作と似た作風の鉄道擬人化作品。

超兄貴:ボスの1体にヤエモンというSL風のキャラが登場する。続編の愛・超兄貴では強化され、キクモンに改名して再登場。

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