※実際には本編にカンタムロボは登場しません。
概要
2016年7月3日、映画『シン・ゴジラ』のホームページにてアニメ『クレヨンしんちゃん』とゴジラが共演することが発表された。御年で放映されてから25年目となる『クレヨンしんちゃん』にとってゴジラとの共演するのはこれが初めてである。題名は〝しんちゃん”と〝シン・ゴジラ”をかけたもの。
演出を手掛けるのは『SHIN-MEN』等を手掛けたムトウユージ。僅か10分の放映ながら全編に渡って過去のゴジラ作品に対する敬愛が満ち溢れているのが特徴。
また、2024年現在、ゴジラが埼玉に出現した唯一の作品でもある。
登場人物
春我部防衛隊
「深夜5時でシン・ゴジラで!」
怪獣命名隊員。いつもお馴染みの嵐を呼ぶ5歳の幼稚園児。物語早々、上の駄洒落を披露をする(なお、電力確保の関係で夕方から早朝の間に撮影していたため「やっぱりゴジラは5時だ」という駄洒落を初代ゴジラの撮影スタッフが言っていたという逸話がある)。今回はかすかべ防衛隊の力を借りながらゴジラに立ち向かうことになる。
「〝深夜”じゃなくて〝早朝”だよ!」
対怪獣戦闘隊員。先述の駄洒落をかましたしんちゃんに突っ込む。自宅の集合住宅がゴジラの被害に遭い、「怪獣保険に入ってないのに!」と嘆いていた。
「早くしないとゴジラが春我部に来ちゃうわ!」
対怪獣作戦室長。ゴジラの顔をつけた殴られウサギを殴りながらしんちゃんに檄を飛ばす。
「だから怪獣の名前を付けるの当番制、てのは嫌なんだよ!」
春日部防衛移動要塞SP-X(外見は送迎バス)操縦士。自宅がゴジラに蹴飛ばされたりと悲惨な目に遭う。
博士。「こんなこともあろうかと」とばかりにひろしの靴下の匂いを元に〝気持ちも身体も大きくなる薬”オヤジジェンオオキクナルヤーと〝どんなものも萎えさせる”オヤジジェンデストロイヤーを発明する。
高倉文太(園長先生)
「ゴジラですか。怖い顔をしてます…」
総理大臣。出現したゴジラの顔を見て戦々恐々とする。語り部も務める。
「やい、ゴジラ!うちは、うちはな!ローンが後32年残ってるんだ!」(ひろし)
襲来してきたゴジラに対抗するも、為す術なく自宅を踏み潰されてしまい、家族揃って避難を余儀なくされる。
その他
「しんちゃん、お願い!ゴジラから春我部を、日本を守って!」
ゴジラに立ち向かうしんちゃんを応援する。
ゴジラ
東京湾に出現した怪獣王。東京湾から北十間川を通り首都高に沿って北上し埼玉県八潮市浮塚の浮花橋を破壊して埼玉県の春我部を襲ってきた。
今回のゴジラは当然ながら『シン・ゴジラ』のもの。姿から形まで余すところなく再現している。なお、放射熱線の色は『シン・ゴジラ』では紫色(?)だが、本編は従来通り青色である。
その他、ラドン、モスラ、ゴロザウルス、エビラ、クモンガ、ガニメ、マンダ、ゲゾラをデフォルメしたと思しき怪獣のシルエットも、一瞬だけだが登場している。
あらすじ(ネタバレ注意!)
海底にてゴジラが眠りを覚まし、日本へ上陸した。そのゴジラは埼玉県へ向かい北上、今まさに春我部が脅威にさらされようとしていた。
ゴジラに対抗するべくふたば幼稚園にて春我部防衛隊ふたば基地が発足される。春日部防衛隊は首相官邸(園長先生の自宅)にて総理大臣と共に対策を練るのだが、通常の装備ではゴジラに勝ち目はない。そこでボー博士は発明したオヤジジェンオオキクナルヤーでしんのすけを巨大化させてゴジラに対抗させる。しかし、ゴジラの圧倒的な力の前にしんのすけは苦戦する。
最後の手段としてボー博士はひろしの靴下の臭いを一週間発酵させた最終兵器オヤジジェンデストロイヤーを取り出し、薬は注射より飲むのに限ると言わんばかりに春我部防衛隊はしんのすけの頭上からゴジラへ打ち込む。ゴジラが放射熱線を放つ瞬間、しんのすけのがお尻を突き出しゴジラの口を挟む。するとゴジラは一瞬膨らんだ後に次第に萎んでいき、果てはトカゲほどまで小さくなった。春我部防衛隊はおとなしくなったゴジラを海へ返したのだった。
こうして春我部からゴジラの脅威は去っていった。しかし、オヤジジェンデストロイヤーは海に浸かれば効力を失う。いつかまたゴジラが眠りを覚ます日は訪れるのだろう…。
関連項目
しん・仮面ライダーだゾ:シン・仮面ライダーとコラボしたエピソード。ちなみに仮面ライダーはゴジラとシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースで共演してる。