概要
海底に棲息する竜の様な姿の怪獣。
熱線などの派手な必殺技は持たないが、長い身体で敵を締め上げる攻撃を得意とする。
ゲーム媒体や二次創作などでは熱線、超音波などの飛び道具を会得していることもある。
作品によってデザインは異なるが、水中に出現する怪竜として描写されることが多い。
海底軍艦
データ
別名 | 怪竜 |
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全長 | 150メートル |
体重 | 3万トン |
ムウ帝国から守護竜として崇められており、そのため生贄を与えられていた。
長い体を使い敵に巻き付いて締め付ける戦法を得意とする。
ムウ帝国へ進撃してきた轟天号を迎え撃つため、防衛の為に出現し、轟天号に巻き付いて締め付けたが、艦の表面に高圧電流を流され、引き剥がされた所に冷線砲を食らい、氷結・絶命した。
怪獣総進撃
(こんなシーンはない)
データ
別名 | 海竜 |
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全長 | 150メートル |
体重 | 3万トン |
通称「2代目マンダ」。初代と同族だが、頭の角と髭を失っており、頭部は新規造形物にすげ替えられている。蛇あるいはウナギのような姿と評されることが多い。
怪獣ランドで暮らしていたが、キラアク星人に操られ、ゴジラ、ラドン、モスラと共に東京を襲い、モノレールの線路に巻き付いて破壊した。劇中ロンドンを襲撃したと報じられていた。また、ビルに巻きついていた時に起こった爆発に巻きこまれる寸前、ゴジラに助けられる未使用シーンがあった。
人間たちの奮闘でキラアク星人の支配下から解放され、バラン、バラゴンと共にキングギドラとの戦いに参加したが、直接戦うシーンはなかった。
余談だが、『海底軍艦』でのデザイン画によれば元々マンダは蛇の怪獣で、2代目マンダの方がデザイン画に近い模様。
ゴジラ FINAL WARS
データ
別名 | 怪竜 |
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全長 | 300メートル |
体重 | 6万トン |
深海に住む竜や蛇に似た怪獣で、角はあるが髭と鬣がなく背中の棘や手足の付け根から触角の様なものが生えており、より竜神っぽくなっている。が、本作ではムウ帝国のムの字もなく、神性はもはや無いに等しい。様々な生物の要素を兼ね備え、体色は緑色。水かきのような膜が胴体にある(ますますウナギっpry...)地味にゴジラ・モスラ以外でX星人に操られていない唯一の怪獣でもある。得意技は長い身体で巻き付いて締め上げる「バインディング・ブリーカー」。
冒頭でノルマンディー沖の深海で新・轟天号と闘い、長い体で絡みつき、船体をひねり潰そうとしたが、艦長ゴードン大佐の機転によりミサイルを使って海底火山を噴火させ、その高熱によって引き離される。海底火山の高熱で体が燃え上がってもなお襲い掛かるが、冷凍メーサーで氷漬けにされ、最後は艦首鋼鉄ドリルで粉々に粉砕されて倒されてしまう。(※1)唯一人間に倒された怪獣で、ゴジラとの直接の戦いはなかった。なお、新・轟天号との戦い以前に戦艦を3艦撃沈させたことが語られており、相当の実力を持つ怪獣であった事が窺える。
実際、新・轟天号はかなりの損害を被っており、この戦いの後ドックでの修理を余儀なくされている。
一歩間違えば海底火山に無理心中か、船体を締め潰されてあわや轟沈というギリギリの勝負であった。
冒頭に登場する関係上出番そのものはそれ程多くはなかったが、ゴードン大佐らの乗る轟天号との息詰まる戦いは短いながらも見応えがあり、存在感という点では決して薄いものではない。
また、彼が轟天号をボロボロにした事が後のX星人との戦いにおける逆転の糸口に図らずも繋がっていく事も考えると、彼は間接的に世界を救った怪獣とも言えるかもしれない
今作のゴジラの強さ(と尺の都合上)から大した活躍もないままフェードアウトしていく怪獣も多い中では、かなり恵まれた方ではないだろうか。
※1:これは特殊技術を担当した浅田英一のアイデアで、本人曰く「レーザーで一瞬にして消えるよりもこっちの方がいいのではないか」という考えで、この止めを思いついたという。
GODZILLA 怪獣黙示録
※画像はイメージ
アニメ映画版『GODZILLA』のスピンオフ小説『怪獣黙示録』にも登場。
映画作品での微妙な活躍とは比べものにならない大暴れぶりを見せている。
全長は約150mで、当時存在を確認されていた怪獣の中では最大級。
2022年の大西洋に出現して以降ドーバー海峡を縄張りとし、そこを渡る船を沈めていた。
大西洋の制海権をマンダ一体で奪い、ゴジラ以外ではヨーロッパ最大の脅威となっていた。
魚雷が通用しない頑強な肉体とあらゆる潜水艦を凌駕するスピードを兼ね備え、加えてソナーらしき器官から強力な水中衝撃波を放つ「超音波砲」の発射能力まで備わっていたという。旧来の能力がオミットされた怪獣が多い中で、珍しく新たな能力を獲得した事例である。
旧来の潜水艦ではまるで歯が立たない存在であったが、ビルサルドの技術と日本の対潜技術が融合して建造された轟天型潜水艦により捕捉および追撃が可能となり、その一番艦である“轟天”との戦闘の際にその船体に巻き付いて締め上げようとしたが、船体から放出された冷却材で氷漬けにされた挙句、轟天から発進した特殊潜航艇“薩摩”の部隊の放った液体窒素入り掘削弾を受けて完全に凍結させられた。
ちなみに当時の轟天の艦長はジングウジ一佐であり、さらに後に恒星間移民船の船長となるウンベルト・モーリも副長としてこの轟天に同乗していたという。
ちなみの本作でマンダと轟天号と交戦したドーバー海峡は上記の『GFW』にて同じくマンダと轟天が戦っていたノルマンディー沖に近い位置にあり、この部分もそれのオマージュと思われる。
しかし続編の『プロジェクト・メカゴジラ』にて、ヒマラヤ山脈を崩壊させゴジラを生き埋めにする「オペレーション・グレートウォール」の工事に呼応するように地底に眠っていた怪獣たちの覚醒とともにペルシャ湾にて復活した旨が語られた。
同一個体か別個体かは不明だが、他の怪獣達と異なり個別番号が付けられておらず、復活という表現が使われている以上、前作と同一個体の可能性が高いと思われる(もっとも、この頃には個体番号をつけられないほど同種の怪獣が多数出現(繁殖)していたり、人類側がゴジラに疲弊して余裕がなかったことも理由にあるかもしれない)。
実際、マンダを含め、ゴジラ以外の怪獣に対しての人類側の対処はその後全く描かれないまま、地球連合は壊滅して人類文明は終焉を迎え、少数が細々と生き残るだけの世界となったことが示唆されている。
ゴジラS.P
詳しくはこちら→マンダ(ゴジラS.P)
ゴジラ・ザ・シリーズ
登場はオミットされたが、オープニングには登場している。
その他のマンダ
ゲームボーイ『怪獣王ゴジラ』版マンダ
頭に短い角が生えており『海底軍艦』版と『怪獣総進撃』版の中間のような姿をしている。
最大の特徴は口から火球や熱線を吐いて遠距離攻撃を仕掛けてくること。
その一方、本来の武器である締めつけなどの格闘攻撃は一切使ってこない。
(ハードの関係上制限が多く、マンダに限らず他の怪獣も飛び道具しか使えない者がほとんど)
「スペースマンダ」
データ
体高 | 50メートル |
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全長 | 420メートル |
体重 | 不明 |
二次創作であるが、まさかの宇宙怪獣化。こちらは「Xムウ帝国」の怪獣である。
Pixiv上にて
軍艦に巻きつく構図が有名だからか、ほかの有名なお船とも夢の対決をしている。
また、最近は和風テイストと合わせて商品化の動きもある模様(Pixiv界限定販売)
余談
- 『メカゴジラの逆襲』では『怪獣総進撃』の回想シーンが流れる中、ヒロインの真船桂が「何も知らない大勢の人たちの命を奪う、キングギドラやラドンやマンダのような!チタノザウルスもあんな怪獣の仲間入りをするのね」と発言するシーンが存在する。
- 出演回数が多い上に飛び回って都市破壊を行ったキングギドラやラドンはともかく、あまり暴れられていないマンダが例に挙がった理由は全くの謎。チタノザウルスと同じ海棲怪獣だからだろうか?
- 『オール怪獣大進撃』でも、『怪獣総進撃』の映像を流用することで登場した。
- 初代マンダの操演用ミニチュアは、後に「ウルトラQ」の怪竜にそのまま流用された。
- 『うる星やつら』シリーズに轟天号やモゲラと共に出たことがある(参照)。