曖昧さ回避
1.日本テレビで放送されたテレビアニメ。本項目に記載。
2.NHK教育テレビで1992年4月から1993年3月にかけて、月曜夕方6時台前半に放送された教育番組。ラサール石井と岩井小百合が進行役を務めた。
概要
1983年4月から1984年4月上旬にかけて日本テレビ系列局(ただし秋田放送と高知放送除く。また、放送当時日本テレビ系列単独参加だった福井放送は約半年遅れ)の他、テレビ朝日系列局・フジテレビ系列局いずれも約2局ずつ(それらのうちの各約1局ずつは大幅遅れネットか本放送終了後に放送、さらにテレビ朝日系列局については2局とも後に他系列にネットチェンジ)にて放送されたテレビアニメ作品。
アニメーション制作は土田プロダクション。
原始時代から戊辰戦争・明治維新までの日本の歴史をアニメでわかりやすく解説したもの。
番組の基本フォーマットはボーカルなしのOPから始まり、題材になった歴史を本編で流して番組最後に裕子おねえさん(CV:杉山佳寿子、メインイラスト参照)による本編のおさらいと、本編当時の世界情勢の解説で締められる。
小学館が1981年から刊行を始めた「小学館版 学習まんが少年少女日本の歴史」をベースにしてはいるものの、あくまでも参考としたものであり、「少年少女日本の歴史」の監修を務めた児玉幸多(1909年-2007年、元学習院大学学長)は全く関わっていないが、版元の小学館は制作協力という形で作品に関わってはいる。
初放送年こそ古い作品だが、学校用に教材ビデオとしてVHS・DVDが発売されていたり、CATV局のヒストリーチャンネルにて定期的に再放送されており視聴する機会には意外と恵まれ知名度はそこそこ高く、前述のヒストリーチャンネルでの放送実績から分かるように日本史の勉強素材として大人の視聴にも充分耐えられる作品となっている。
ヒストリーチャンネルでは2014年よりHDリマスター版が放送されているが、これは画質向上以外にも本放送終了後に新たに発見・判明した事柄を現在の文面になぞって修正されており、相当する箇所は新たに男性ナレーター(声優非公表)により再度撮り直され、テロップで修正されている箇所もある。
現在ヒストリーチャンネルを始めとした局で再放送されているものやネット配信されているのはこちらのバージョンである。
ただし、OPに使われている歴史上の人物の肖像画は現代では「本人では無かったかも知れない」と言われる人物も含まれているが映像は当時のまま変わっていない。
登場人物
現代の人物
- 裕子お姉さん
CV:杉山佳寿子
本作の解説者にあたる人物で、本編中はナレーターとして歴史の物事を解説する。
歴史に関して非常に詳しく、本編終了後には後述の二人に補足点などを分かりやすく解説する。
- 女の子=愛
CV:鈴木富子
- 男の子=良太
裕子お姉さんから歴史の事を学んでいる少年少女。
本編終了後にお姉さんに質問をしたりするのが主な出番。
本編(過去の歴史)の人物
- 青みかかった髪色の少年
CV:つかせのりこ(第一話)
第一話より登場している少年。
まだ具体的な歴史上の著名人が登場する前の第一話では彼にスポットが当てられた。
それ以降の話でも、彼と同じ容姿の少年が各時代の一般市民の子供として出没しているが、同一人物などではなく単にそっくりさんなだけだと思われる。
- 日本史の著名人達
日本の歴史上の著名人は原始時代から明治維新まで多岐に渡るので詳細は割愛するが、担当声優は当時青二プロダクションで活躍していた声優が多数を占め、一話限りの人物であっても現在の大御所声優が担当しているケースが多い。
配役に関しても、本作に於けるレギュラーはあくまでも現代の三人であり、歴史上の人物の場合はその話の主要人物を演じている場合でも他に何役か兼任する声優が多く、本作では役固定で出演する声優の方が珍しい。
例えるなら、徳川家康役の増岡弘が同話で今川義元に仕える武将の一人や比叡山の僧侶と言ったモブキャラを演じていたり、歴史上の著名人同士であっても坂本龍馬役の若本規夫が同話で松平容保も演じるなどが普通にあった。別の話でも同様で、名無しの一般人役含め複数の話で多くの歴史上の人物を演じる声優も多く、中でも田中秀幸、野田圭一、佐藤正治、戸谷公次、八奈見乗児、永井一郎、矢田耕司、塩屋翼、塩屋浩三、野島昭生、宮内幸平、広中雅志などが目立っている。
ただし、基本的にはナレーターの杉山以外の出演者は出演者名のみで担当した役名が記載されていない為、Wikipedia等に記載されている役名は視聴者によって声から判別され書かれたものであることに注意する事。
主題歌
『風のメルヘン』 歌:サーカス
哀愁漂うエンディングで、歌詞に輪廻転生を思わせる部分があり歴史を取り扱っている作品だけに色々と思いが過る曲になっている。
外部リンク
原案書・小学館版 学習まんが少年少女日本の歴史紹介ページ(ただし、アニメ放送当時のものではないので注意が必要)