「──おまえにならば。私が死に際に抱いた願いを、託せるかもしれん」
※本作品関連記事作成・編集にあたっての注意
2023年9月26日に本作のサーヴァントの真名やストーリーの核心に迫る内容についての動画・画像のアップロードについてのガイドラインが表明された(『Fate/Samurai Remnant』動画、画像投稿ガイドラインが公開。サーヴァントの真名やストーリーの核心に迫るイベントの発信には「ネタバレあり」の記載を)。
「配信してはならないシーン」は指定されていないものの、サーヴァントの真名やストーリーの核心に迫るイベントの発信には「ネタバレあり」の文言をサムネイルやタイトルに入れるようお願いしている。特に「終章」開始以後の内容や二周目に初めて現われる要素については特に念を押している(x(旧twitter)公式アカウントのツイート、コーエーテクモゲームス公式サイト)。
つまり、現時点に於いて公式的には真名等の情報の無制限の流布を望んでいない状況にあるため、未プレイの方に配慮し良識の範囲内での記事編集を心掛けてください。
プロフィール
※ プロフィールの出典地域は本百科の推測なので注意。
概要
『Fate/Samurai Remnant』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。
真名
特に『三国志』『三国志演義』でも記される曹操軍の船団を火攻めによって壊滅させた赤壁の戦いでの活躍が有名。
知略・武勇共に優れた才覚を持っており、人柄も寛大かつ謙虚で穏やかな人格者で、おまけに容姿も美しかったことから「美周郎」の異名で称された。
一方で『演義』では孔明の才能に嫉妬して、血を吐いて憤死するという最期を迎え、完全に孔明の引き立て役にされてしまっている。本人はマスターとの会話の中で、聖杯にかける願いに冗談として『演義』の書き直しを度々口にしていた模様。
なお、史実においては戦傷が悪化して病死したとされ、その死は孫権を大いに嘆かせたという。
人物
一人称は「私(わたし)」。二人称は「おまえ」(礼儀を正している際は「貴殿」)。
鄭成功の人柄を気に入っており、自身が果たせなかった「今度こそ主を佐け、勝利に導くこと」を願いに、彼のパートナー兼補佐として付き従っている。
彼の指示ならば民草を助けるために多くの怪異を倒し、自らの真名すら迷いなく敵に明かす(最も同盟関係を結ぶための条件としてだが)。
そのため、劇中では別作品でも登場していたバーサーカーを除いて最も早く真名が明かされた。
能力
アーチャークラスらしく弓を扱うが、後述の宝具由来で炎を使う能力を有しており、燃える矢を一度に数発放ち建物を破壊し焼き尽くす様は最早爆撃に等しい。
白兵戦もそれなりに可能であり、炎を纏った槍を振り回したり、剣を持っている描写が見られる。また軍師らしく計略にも長けており、火力押しよりも戦術で相手を追い込む手段を好んで用いる。
宝具はどれも船に関係したもので、保有スキルも船に乗ってる際に補正が付くものが多いなど、総じて船乗り系のライダークラスに近い性能をしている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
鄭成功 | C+ | B+ | B | A | B | A+ |
保有スキル
対魔力(B) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷付けるのは難しい。 |
---|---|
騎乗(B+) | 本来はライダーなどのクラススキル(+は船舶に乗った際のボーナス)。乗り物を乗りこなす能力。騎乗する対象は生物・無生物を問わない。Bランクであれば、大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種或いは魔獣・神獣ランクの獣は乗りこなす事が出来ない。ただし、船舶に乗る事で倍加のボーナスを得る。 |
単独行動(B+) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Bランクであれば、マスターを失っても二日間は現界が可能となる。船に乗り続ける限り、倍加のボーナスを得る。 |
宝具
長江に轟くは業炎の船(とつげきかせん)
- ランク:D
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:100人
「夢幻の火刑、受けるが良い!『長江に轟くは業炎の船(とつげきかせん)』!焼け落ちろ!」
赤壁の戦いにおいて重要な役割を担った火船が武器となったもの。逸話の具現化というよりは、逸話の兵器化と言った方が近い。
やや小型の木造楼船を幾つも展開して操るが、宝具としての主軸は彼の持つ弓であり、船の方は副産物に過ぎない。
楼船は船らしく移動手段として使え、込める魔力量次第では空に浮かせる事すら可能だが、本来の用途はそのまま燃やして敵諸共吹き飛ばす特攻艇。弓から放たれた矢は、楼船に着弾すると激しい爆発と炎を引き起こしダメージを与える。
赤壁戦禍・揺籃獄(せきへきせんか・ようらんごく)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:1000人
「轟け──『赤壁戦禍・揺籃獄(せきへきせんか・ようらんごく)』!」
こちらも赤壁の戦いの具現化。固有結界と似て非なる大魔術によって、周囲を燃え盛る赤壁の船上へと変える。
炎や爆発を自在に操り、己の魔力と敵の命のどちらかが尽きるまで敵に痛手を与え続けるさまは、まさにこの世の地獄。ストーリーでは無数の鎖での拘束も披露。
発動条件はやや厳しく、標的を一定時間、何らかの形で同じ領域に留めねばならない。そのため罠、伏兵、心理戦などを巧みに使用し、標的を追い込むことが必要とされる。
また発動時には、戦いに無関係な人間を範囲外へ弾き飛ばすことが可能。
関連人物
生前
史実における生前の妻。
作中では語られてないため、型月版では詳細不明。
断金の交わりを結んだ義兄弟。
彼の江東制覇に貢献したが、孫策は若くして病死してしまった。
自身と同じく三国志時代に活躍した軍師達。
彼曰く、若旦那に近しい王気を持った三国志時代の知人。王気が近しいだけで若旦那を彼かもしれないと思った辺りを見ると、知人とは言っても会った事はないのが窺える。
Fate/Samurai Remnant
契約したマスターでありパートナー。彼の刃であり補佐を請け負っている。相性は非常に良く、かつて忠誠を誓った生前の主と比べた上で「良い主に恵まれた」と感じている。
鄭の提案で同盟を結んだ陣営。マスター同士が仲が良いのもあって関係は良好。
セイバー陣営を介した協力関係にある。しかし、言葉は通じるがバーサーカー故にマイペースかつ所々で微妙に会話が嚙み合っておらず、そんな彼女に振り回されてしまっている。
縮緬問屋「巴比倫弐屋」の若旦那。
知人と近しい王気を感じた為、若旦那の正体を探るためにとある質問をしたところ、彼からの返答を聞いて人違いであるというのが分かり、若旦那がその知人ではないことを確信して安心する。
余談
彼のCVを務める小野賢章氏は『Fate』シリーズ初登板であり、『Fate/Prototype』の沙条綾香や『Fate/strange Fake』のアヤカ・サジョウを演じた花澤香菜女史の夫である。
後に小野氏は『Fate/Grand Order』において別のアーチャークラスのサーヴァント役として出演したが、老年期との共演という少々特殊な立ち位置。
その真名から「コーエー枠」「放火魔のアーチャー」等と言われており、彼の登場をもって中華鯖はついに基本の7クラスをコンプリートすることとなった。
また赤兎馬の史実に『呉の将に引き渡された際に主として認めずそのまま断食して死んだ』とあったり、張遼によりリアル噛ませ犬となっている為、そこを拡大解釈され『型月時空の孫呉は軍師である周瑜がアーチャーで呼ばれてしまうレベルで武将不足かつ武将の力不足なのではないか?』と言われている。
関連イラスト
関連タグ
Fate/SamuraiRemnant アーチャー(Fate)
周瑜(真・三國無双)︰本作の開発元の人気シリーズにおける周瑜。清廉潔白で流麗な物腰の裏に激しい情熱を宿している。ちなみに鄭が使用する武器棍は5作目から彼が使用している得物でもある。Fateの周瑜のあだ名である『放火魔のアーチャー』の元ネタ。