【機密事項】
⚠以下、漫画『アンデッドアンラック』の本誌情報も記述されます。⚠
「ああ!!この叫びを神(あなた)に捧げます」
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界の理(ルール)「病」を司るUMA(ユーマ)。
そして絶対理(マスタールール:不朽の理に制定された万物の一つ)でもある高位UMAの10体「上位十理(じょういじゅうり)」へ抜擢された1体。
異空間「マスタールーム」にある円卓では10席(テンス)の末席。
プロフィール
年齢 | 数える意味ある?寿命なんてないのに |
---|---|
身長 | この姿だと基本2m…かな |
体重 | 知らない |
趣味 | 音楽 苦しむ病人を眺める |
好物 | 菌・キノコ(人に有害なものに限る) 下手クソな医者 |
嫌いなもの | 健康 薬 上手い医者 |
外見
絶対理(マスタールール:不朽の理に制定された万物の一つ)として絶対的な実現力があるためか、初登場から完全態の姿(フェーズ2)で顕現している。
長身瘦躯の青年型UMA。
上裸で胸部にローマ数字「Ⅹ」のような刻印、大きなベルトとファスナーがあるダボダボの長ズボンを履いている。
腰丈以上もある長髪からは不健康そうな容貌がのぞき、左目が露にある片目隠れ。
ジュニア
UMA擬き〈ジュニア〉を複数従えている。UMAシックのジュニアは、人と同様の口部・歯並びがある不定形の浮遊球体。これは細菌の如く、肉眼で視えないような不可視状態にも出来る。
UMA像
「病」の化身として、人口が増えれば自己の理(ルール)で減らし、適度な数になれば放っておく(UMAシック曰く世界の調律)。いわゆる病源体として、概念「病気」に則った感染範囲を拡げる志向が強い。
また「病」を司るUMA(ユーマ)として、罹患して増殖した病原菌や重篤な病持ちの人間などが栄養源となっている。場面により、重病患者が近くにいると、本能的に襲撃する衝動性がある。
趣向として、自己の絶対理(マスタールール:不朽の理に制定された万物の一つ)で病状悪化に喘ぎ苦しむ光景へ狂気乱舞する残虐性がある。
人間が作るもので音楽が好きで、特にクラシック愛好家。自分で指揮もするが、その音響・楽器として上記の阿鼻叫喚で奏でる下衆。
能力自体は凶悪だが、同勢力「上位十理(じょういじゅうり)」からすれば最弱。
それでも主人公勢力・UNION(ユニオン)が初対峙した上位UMAとして、当時の主戦力10数人が束にかかっても敵わず、UNDEAD-不死-の主人公・アンディが介入しなければ否定者側(主人公勢力)が負けていた程の実力者。
相性最悪な否定者・アンディの加勢で劣勢になった戦況をつまらないとしたUMAムーブによって、拠点の異空間「マスタールーム」へ逃がされる苦渋を飲まされた。
この時は体が縦に真っ二つとなる重症の姿で、この醜態に他の上位十理(じょういじゅうり)から嘲られている。大怪我を負った状態もあって、UMAシック自身は何も言い返せず不憫な状態で席についていた(心境としてはシクシクな感じか)。
おまけにムーブの介入が無ければ討伐されていたとし、シックの討伐クエストは「成功」とされた。アポカリプス曰く「あの状況をクエスト失敗と断ずるほど腐ってない」「あくまで公正な判断」らしい。
後に再登場した課題UMA選出の上位十理を決めるアンディとの戦いでは、体は元通りになっていたが、殆どセリフも活躍もないままあっさり封じられており相変わらずの不遇であった。
能力
多種多様な病気を拡大・悪化させる。そして罹患者がUMAシックの栄養(活動力)になるため、病院といった医療機関が理想的な餌場。
始めUMAシック自身は動かず、UMA擬き〈ジュニア〉を複数産み出して感染症を蔓延させ、食糧確保および自己(マザー・シック)の戦闘に有利な環境を作る戦法が常套手段。
病の旋律
ジュニア・シックを五線譜のような形状にして自己の高揚感を刺激するUMAシック。自身は指揮棒(タクト)を振るって、周囲の人間や敵対する否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)へ、音符状の棘にも変形させたジュニア・シックで突き刺し病を直接付与する。そうして病に苦悶する一般人の声(イントロ)と、重要音階(サビ)は否定者の悪戦苦闘で奏でる楽曲(パンデミック)を指揮する。
再生・増殖
自己(マザー・シック)とUMA擬き〈ジュニア〉の強度は人間並で、銃撃・斬撃などの攻撃で容易く傷付けられてしまう。だが能力特性「再生・増殖」から、高い回復力がある。そのため、撃破する毎に増殖していくジュニア・シックの対応に追われたり、下手に本体(マザー・シック)を両断すれば上位UMAが増えてしまうため厄介。
最善策はUMAシックの根源(コア)を破壊する事だが、上記の旋律と再生・増殖の障害(闘病)が最難関。
故に不均衡する理で「UNREPAIR-不治-」や「UNDEAD-不死-」の否定者はUMAシックの天敵となる。
欠点
同勢力「上位十理(じょういじゅうり)」から「ルールが遅すぎる」と指摘されたように、能力戦闘の観点でみれば戦法の欠点が垣間視える。
例として―
- 下準備「病をバラ撒く」で数日の期間を要するため、敵対者へ戦闘準備の猶予を与えてしまう
- 個人差・状況によるが即死する類いの絶対理(マスタールール)ではないため、初戦闘描写では否定者どころか一般人すら殺せていない。
それでもUMAシックが有する『病原菌の直注入』『再生・増殖の特性』は充分に脅威なのは変わりない。
備考・余談
関連検索・作品投稿の留意
此処「ピクシブ百科事典」では、不特定多数が閲覧できる情報公開場。ゆえに多義的な名称・事柄および此れに抵触する懸念がある対象には、曖昧さ回避を含めた解説・工夫が推奨される。
本稿ならば、個体名『シック』は司る理(現実にもある概念)を表す他、正式表記『UMAシック』も鑑みると、一般で論説される不可思議な未確認動物(Unidentified Mysterious Animal)などと重複・多義ある固有名詞。
さらに未確認生物(UMA)とは、現実世界にて現在進行形で報告・調査がされている超常分野、かつ世界的に注目される事柄も踏まえると、これも題材にする本作「アンデッドアンラック」の関連作品を投稿・検索する際に、情報混在を回避・誘導する措置も望ましい(つまり新情報が更新される分野と重なる創作物から、これを考慮した表現が都合良い)。
因みに、一般の検索エンジンでは名前被り〈UMA=ウマ=馬〉から、検索候補に『シック+馬』で関連する情報も羅列される場合がある事に留意。
特に本解説対象は作品制作で重要な一環から、関連検索・作品投稿の配慮例として作品略称・分類語句を併合した本稿の便宜表記【シック(アンデラ・UMA)】や、個体名『シック』と作品名『アンデッドアンラック』や公式略称『アンデラ』なども適用(タギング)が絞り込み検索を助ける。
奇縁ある名称
UMA(ユーマ)の固有名詞〈SICK(シック)〉は、英訳版『UNDEADUNLUCK』で馴染みある名称。
これは公式英訳担当・David Evelyn(デビッド・エベレン)氏によって、男性主人公・アンディの決め口上「いいね!!最高だ!!」は英語圏で通ずる「SICK!!WICKED!!SICK!!」などへ翻訳されている。David(デビッド)氏によれば、英単語〈SICK / Sickest〉は一般語意「病気」なのが、文脈から俗語(スラング)に変換し「とても良い経験」を意味する言語になる。翻訳業として発言者の人物像〈生意気で荒っぽい男〉を意識した言葉演出であったが、奇しくも物語展開にて【主人公の英訳被りする敵キャラが登場】【その敵キャラと発言者の主人公が対決】という感じで、原作と妙な縁故が発生する偶然(あんだって!)となった。
出典