カタログスペック
頭頂高 | 22.6m |
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本体重量 | 23.1t |
全備重量 | 54.2t |
ジェネレーター出力 | 3,240kW |
スラスター総推力 | 128,600kg |
概要
宇宙世紀0094年6月15日に、ジオン軍残党『袖付き』に強奪(に見せかけて違法譲渡)された、2ユニットの「スタイン01」の内の一機。
型式番号MSN-06S-2が示す通り、同機の『第二種仕様』を意味する(モビルスーツの型式番号則では、末尾の[2]は『二番機』を意味しない)。
「赤い彗星の再来」ことフル・フロンタルのために大幅にカスタム・アップされたシナンジュと異なり、外観的にはエングレービングが施された程度と、原型機からの仕様の差異が小さい。しかし、ジェネレーター出力、スラスター総推力はシナンジュと同値であり、かつ軽量なため、カタログスペック上では単純なパワー・ウェイト・レシオの値において上回っている。
武装面においても、改修に伴い前腕部に『袖付き』共通のエングレービング装甲は付けられたものの、シナンジュでは廃止されてしまった原型機前腕のビームサーベルのリフトアップギミックは、エングレービング装甲をブロック状に分割させる事でそのまま活かされている。
また、戦闘中にはサイコフレームが黄色に発光しているのが確認される。
機体解説
概要の通り原型はシナンジュ同様、アナハイム・エレクトロニクス社が『UC計画』及びユニコーンガンダム開発のためにロールアウトさせたデータ検証用試作機シナンジュ・スタインである。当該機体は、サイコフレーム実験機であり、ユニコーンガンダムに搭載されたインテンション・オートマチックも導入されているが、あくまで評価試験用であり、人間が扱うにはあまりにもピーキーに過ぎる操作性故に、実戦への投入は想定されていなかった。
宇宙世紀0094年の強奪事件以降は、1ユニットを『袖付き』が運用し、残された当機(原型機)はスポンサーの一組織であるジオン共和国軍極右派閥が秘匿していたが、宇宙世紀0097年において、地球連邦軍を出し抜きつつフェネクスを捕縛するため、所属組織のカモフラージュとして『袖付き』(=テロ組織)の組織名の由来となったエングレービングを施した上で、実戦に投入された。この処置は、フェネクスに干渉する事自体が、地球連邦軍参謀本部への「反逆」と受け取られかねない、高度な政治的要因を孕んでおり、且つ、連邦軍とミネバ・ラオ・ザビ姫殿下の間でサイコフレームの封印協定が結ばれていたことから、サイコフレーム採用機であるシナンジュ・スタインが協定違反兵器に該当してしまうためである(ジオン共和国は自治権を認められているだけで、あくまでも地球連邦政府に加盟しているサイド政庁である)。
パイロットには、機体性能を可能な限りフルに引き出すため、精神面の安定性に多大な不安要素を内包するものの“「赤い彗星の再来」候補”の一人として調整され最終的に「失敗作」の烙印を押された強化人間である、ジオン共和国軍所属のゾルタン・アッカネン大尉が選抜されている。
武装
ハイ・ビームライフル
当機専用のハイ・ビームライフル。原形機のものと名称こそ同じだが別物で、シナンジュ用のロングバレルのビームライフルに、ジャケットを増設したもの。
シナンジュのライフルと同様に高い拡張性を有しており、銃身下部にバズーカやグレネードランチャー等のオプションウェポンを装着することが可能。
バズーカ / グレネードランチャー
いずれもシナンジュのものと同じ。ライフルやシールドへのマウント機能なども同一である。
ビームサーベル
前述の通り、前腕部装甲内に収納されている。
使用時には装甲が分割・リフトアップするため、マニピュレーターで引き抜いて使用するだけでなく、前腕に固定したままビームトンファーとして使用することもできる。
シールド
ほぼそのまま原型機のものが使用されたが、アナハイム・エレクトロニクス社のマーキングが『袖付き』のものに変更(偽装)された他、先端の形状もやや異なる。裏面はビームキャノンとミサイルが外された代わりに、バズーカやグレネードランチャーをマウント可能にされている。シナンジュのシールドとの違いとして、ビームアックスの懸架機能は有さない。
なお、νガンダムやサザビーのシールド同様に、マニピュレーターで持つためのグリップは無く、直接前腕に装着される。
ビームアックス
シナンジュのものと同じで、連結するとビームナギナタになる。前述の理由でハルユニットから取り出していた。
ガンプラ
1/144スケールではHGUCとして2018年10月27日に発売。HGUCシナンジュの仕様変更品で、原型機より先に発売されている。
1/100スケールではMGとして2019年に発売。MGシナンジュ・スタイン Ver.Kaの仕様変更品であり、HGUCとは逆の流れでの登場となったが、MGシナンジュと同様エングレービングは色分けされておらずホイルシールか水転写式デカールでの再現となっている上に、ビームアックスやゾルタンのパイロットフィギュアが付属しないという、発売を急ぎすぎたような仕様となっていた。
その後2024年にはナラティブガンダムC装備に続く形でVer.Kaとしてリニューアル。MGシナンジュ Ver.Kaから16年の時を経て遂にエングレービングがパーツ分割で色分けされたことに加え、ビームアックス(シールドへの懸架が可能なオリジナルギミック付き)とゾルタンのパイロットフィギュアも付属と至れり尽くせりな仕様なので、現在買うならこちらがおすすめ。
なお、どちらもベースになったMGシナンジュ・スタイン Ver.Kaと同様、余剰パーツが多く出る。
外部出演
エクストリームバーサス2に追加リリース機体として参戦。通常のシナンジュが最上位の3000コストに対し、シナンジュ・スタインは2000コストとなっており、それゆえ本家と比べると機動力は若干遅め。
名台詞の「撃っちゃうんだな、これが!!」の如く爆風を伴うハイビームライフルの連射したりとゾルタンらしい過激な武装を持つもの、派手なわりに火力は伸びない。
実はビームナギナタでの乱舞や飛び込み斬りと言った高性能格闘を持っており、本職格闘機にも負けない大ダメージを狙うことも可能(逆にいえば格闘を仕掛けるチャンスを逃すとダメージ負けしやすいという欠点を持つ)。
バトオペ2にコスト700機体として実装。通常のシナンジュが汎用機として実装されたのに対し、こちらは強襲機として実装。スキル「アクティブパージ」により実弾属性のプロペラントタンクを前方に射出可能。主兵装のハイビームライフルは威力と回転率に優れており、遠距離から安定して火力を出すことができる。