CV:宮野真守
概要
アンジュが無人島で出会った青年。
性格は温厚で優しく、彼女の肉体に赤面する純情で初心な一面を持ち、嫌われてもアンジュを助けようとする面倒見の良さを持つが、誤解を招いてしまう本音やKY発言を言ってしまい、逐一状況をややこしくさせることが多い為、結果的にトラブルメーカーにもなっている。
ラッキースケベ体質の持ち主らしく、上記の通り様々なセクハラ・ハプニングを起こしては彼女から何度も痛い目に遭う。しかも、女の子達に囲まれて嬉しそうな顔をしている事からも、「むっつりスケベ」な面も持っている。
ドジな性格とは裏腹に身体能力は非常に高く、爆弾による破壊工作やナイフと拳銃を使った近接戦闘を駆使して、マナの特殊部隊兵士5人を不意を突いて瞬殺するなど、高い戦闘能力を発揮する。孤島においても自給自足の生活を問題無く行えるなど、サバイバル能力に関してもかなりのものである。
一般には知られていないはずのパラメイルの存在や高度な機械知識を知っていて、修理にはなぜかマナの力を使わず、それに疑問を持ったアンジュの質問をはぐらかすなど謎の一面を持つ。また、ノーマにしか扱えないはずのパラメイルの操縦が可能な上に個人所有もしており、そのコクピットにはメイルライダーのスーツを着た亡き両親が写る写真があり、どこかの組織に所属している模様など、謎の行動を見せる。
さらにドラゴンについても、同情とも思える発言をするなどドラゴンについても何かを知っている様子。
なお、年齢は20歳と、アンジュより4つも年上である。‥‥とてもそうは見えないが。
ネタバレ注意
マナの世界を構築した謎の青年・エンブリヲによって世界から追放されたマナを使えない「古の民」(旧人類残党軍)の末裔。
彼等はマナを持つ者により虐げられる世界になった事を憂い、アルゼナルのノーマと手を組んで、元凶となるエンブリヲを打倒し、世界を改変しようという計画「リベルタス」を立ち上げた。そして多大な犠牲を払い、ようやくラグナメイルの一機である「ヴィルキス」を奪取する事に成功し、リベルタスの要として、計画を立てていた。
一時は使いこなすメイルライダーがいなかったが、皇族の血を引くノーマ、アレクトラ(ジル)が現れた事で計画を実行するも、アレクトラは思わぬ形で計画を失敗に終わってしまう。
タスクは古の民の一人、イシュトヴァーンを父親に、アルゼナルのメイルライダー、バネッサを母親に持つ形で生まれているため、マナは使う事が出来ない。
その両親はリベルタスの戦いの中で戦死し、彼もまた「ヴィルキスの騎士」の役目につくことになったが、「会ったこともない誰かのために戦い、死ぬ」という役目に恐れを抱き逃亡。無人島の森の中で一人隠遁生活をしていたところに、ヴィルキスに乗りドラゴンとの戦いで遭難し流れ着いたアンジュと出会い、アルゼナルからの救助が来るまでの間しばらく共に暮らす事になった。
アンジュを助け介抱したが、全裸にして両手を縛って添い寝していたため、起きたアンジュからの第一印象は最悪のものとなった。さらに運悪く転んでアンジュの股に顔をぶつけて投げ飛ばされ、誤解を解こうとして空気の読めない発言をして彼女を怒らせ、カニに足を挟まれた拍子に転んでまたしても股にぶつかってしまい、本当に危うく殺されかけて木に縛られ吊るされ変態呼ばわりされた、ある意味羨ましく不運な青年・・・。
しかし、ヴィルキスの修理をする中、毒蛇に噛まれて(ちなみにまたもや股の位置)瀕死のアンジュを助け、そういった交流の中で彼女に好意を抱くようになったタスクは、一緒にいることを望むが、彼女は探しに来た救助隊との通信がつながった事でアルゼナルへと戻る。アンジュを見送った後、ドラゴンと自らの運命と必死に戦う彼女の姿を見たタスクは、ヴィルキスの騎士としての使命感に目覚めて奮起。仲間達の墓に別れを告げ、隠していたパラメイルでそれまで暮らしていた島を後にした。
彼との出会いでアンジュはノーマに対する価値観が変わっていき、自分から仲間とコミュニケーションを取れるようになった。なお、別れ際に彼が言ったアンジュの美点はルックスやプロポーションなど外見的な点だけで、人格は一切褒めていないあたりは女子を見る目があるのかもしれない。もっとも一緒にいた期間が短すぎてお互いを知る余裕が無いのと、タスクのあまりのラッキースケベぶりにはアンジュもキツイ反応を示すのはやむを得ないのかもしれないが。
その後、繋がりを持っていたジャスミンやジルの指示を受け、脱走したアンジュの追跡してミスルギ皇国へ向かい、ジュリオの手で処刑されそうになっていたアンジュを救出すべく乱入するが、ドジを踏んだ上に気絶してしまう等、殆ど役立たずな状態であった。しかし、何とか彼女とモモカ・荻野目が脱出する隙を造る事には成功しており、アルゼナルに帰還する中で感謝されるも、またして空気を読まない発言をして、結局は乗り物が大きく揺れる程殴り飛ばされる羽目になった。
ジュリオがミスルギ皇国の艦隊を率いてアルゼナルを襲撃した際は、ジルの支持を受けて行動。特殊部隊の兵士に連れ去られるヴィヴィアンを救出するが、ラグナメイル「ヒステリカ」と共に現れたエンブリヲとの交戦の末に、アンジュやヴィヴィアンと共にドラゴン達の暮らす世界である「本来の地球」へと飛ばされる事になった。その世界での生活の中で、アンジュとより距離を縮める事になったタスクは、「ヴィルキスの騎士」ではなく、「アンジュの騎士」として生きる事を誓い、独自の理想や信念の為に戦う彼女の最大な理解者となった。
17話以降での行動(ネタバレ注意)
アンジュやヴィヴィアン、サラ達ドラゴンと共に元の世界へ帰還するが、サリア達ラグナメイル部隊「ダイヤモンドローズ騎士団」の襲撃を受け、ドラゴンの大半を失い、アンジュをヴィルキスごと捕獲されそうになるが、ヴィルキスの力により逃れられ、廃墟と化したアルナゼルへ辿り着いた。
その後、ヒルダ達と再会し、ジル達が乗る潜水母艦アウローラと合流、アンジュから並行世界での出来事をアルゼナルの面々へ伝える。しかし、アンジュたちにドラゴン達を捨て駒するなどの非情な作戦を従わせる為にモモカを人質にして従わせようとするジルに失望、「変わってしまった」と嘆きながら、事前に仕掛けていた催眠ガスにより、アンジュやモモカを助け、アンジュやヴィヴィアン、モモカと共にアウローラへ脱出する。
ヴィヴィアンと共にアウローラへ帰還後、脱走の件で牢屋に入れられたが、ジルの行動に不信を抱いたヒルダにより助けられ、後任として司令になったヒルダ達と共にアンジュ救出作戦を開始する。
作戦中はミスルギ皇国にてエンブリヲを相手に持ち前の戦闘能力で応戦。アンジュを逃がす為に自ら囮となって立ち向かった。
その際アンジュに告白、キスを交わした後、手榴弾でエンブリヲを巻き添えにして自爆。
演出上のこともあり、視聴者からはほぼ完全に死亡したと見られていたが、次の回でモモカと共に生き延びて(その時の設定がアレを彷彿とさせる)おり、最初に出会った無人島で悲しみを嘆いていたアンジュと再会し、エンブリヲによる時空融合を阻止する為、共に立ち向かった。
その際、無人島に保管してあった母の形見のアーキバスを持ち出し、第24話では機体性能面で圧倒的に上のはずのエンブリオのヒステリカと互角に渡り合っており、身体能力だけでなく操縦技術面でも登場人物中トップクラスであることが判明した。
‥‥もっとも、この時のエンブリオとの会話の内容がここでは書くのをはばかられるほどアレだったが。
最終話ではサラマンディーネから借りた刀でエンブリオの本体を一刀両断し、遂に一族の仇を討った。
余談
- 容姿は異なるが、福田己津央クリエイティブプロデューサーが監督を務めていた機動戦士ガンダムSEEDシリーズの主人公キラ・ヤマトの面影を持ち、予告時点ではキラ呼ばわりされていたが、中の人は刹那である(ただ、ガンダムが出ない作品では別のキラを演じている)。ラッもっとースケベ体質を見せつけた放送後は「キラじゃなくてリトだった」とも。もっとも、元からむっつりスケベな面もあるタスクとは、だいぶ違う感じもするが…。因みにキラと刹那だが、初参戦であるスーパーロボット大戦Vで共闘する。
- 無人島で二人が救助が来るまでの間しばらく共に暮らす回は、同じサンライズ作品の機動戦士ガンダムSEEDのアスランやカガリ、コードギアスのルルーシュ、ユフィ、スザク、カレンなど共通する回が存在する。