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概要編集

電車及び電気機関車の殆どは、架線の電気をパンタグラフで集電することで、電源供給を行っている。

しかし、架線に流れる電気は全部の架線では同じではない。直流交流の違いや電圧の違い、交流同士でも位相の違いによって使用する回路を切り替えたり、回路に影響が出たりするために、緩衝区間として電気の流れない区間を設けている。

また、直流の同電圧であっても異なる鉄道会社間での直通を行う際に、同様の措置をとった区間を用意する場合がある。


近年では見かけることも少ないが同区間を通過時、室内灯が消灯する列車も存在する。


主なデッドセクション編集

路線名(会社名)駅名(構内の電流)備考
東北本線JR東日本黒磯駅(直流)~高久駅(交流)2018年1月以前は黒磯駅構内で直流、交流双方の電気を架線に流せていたが、保守点検の簡略化のためにデッドセクションを設ける方式に変更した
羽越本線(同上)村上駅(直流)~間島駅(交流50Hz)普通列車は気動車
常磐線(同上)取手駅(直流)~藤代駅(交流50Hz)
水戸線(同上)小山駅(直流)~小田林駅(交流50Hz)
北陸新幹線(同上)軽井沢駅(交流50Hz)~佐久平駅(交流60Hz)日本で最初の交流異周波数デッドセクション。
つくばエクスプレス首都圏新都市鉄道守谷駅(直流)~みらい平駅(交流50Hz)
日本海ひすいラインえちごトキめき鉄道梶屋敷駅えちご押上ひすい海岸駅(交流60Hz)普通列車は気動車
七尾線JR西日本中津幡駅(直流)~津幡駅(交流60Hz)1991年和倉温泉駅以南が直流電化
北陸本線(同上)敦賀駅(直流)~ 南今庄駅(交流60Hz)
山陽本線JR九州関門トンネル九州方出口(直流)~門司駅(交流60Hz)一部貨物線は構内の一部が直流(※詳細

1957年から1991年までは米原駅(直流)と田村駅(交流60Hz)間でその後は長浜駅(直流)と虎姫駅(交流60Hz)間、1974年からは湖西線永原駅(直流)と近江塩津駅(交流60Hz)間、2003年からは小浜線(直流)の為に敦賀駅(交流60Hz)構内にもデッドセクションが存在したが2006年の敦賀駅構内直流化で全て廃止された。


関連タグ編集

電車 電気

仙石東北ライン:東北本線と仙石線間のデッドセクションが作れないために非電化


電車で行こう!:デッドセクションが手掛かりとなる巻が存在する。どの巻が該当するかはネタバレのため伏せるので、各巻を読んで探してほしい。

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