ナルシストルーにも食べさせ隊
なるしすとるーにもたべさせたい
その名の通り、アニメ『デリシャスパーティ♡プリキュア』において、元ブンドル団の怪盗であるナルシストルーにも、美味しいお料理を食べさせたいというイラストに付けられるタグである。
後輩(?)であったジェントルー(現・菓彩あまね/キュアフィナーレ)が組織を脱退してプリキュア側に寝返った後、彼が第13話にて初出勤をした。しかし、他人(特に人間界の人間)が食事を楽しむ様子を見たりプリキュア達に食事を楽しむことについて言われた際によく口にしている言葉がある。
それは「虫唾が走る」である。
当本人は、「楽しそうに料理を食べるヤツらを見ると、なんかむかつくんだよね」と言うも、ゆいは「そんな…酷い!レシピッピだけじゃなくて、大事な思い出まで奪うなんて!」とナルシストルーのあまりの身勝手さに憤っている。
実は彼は最終決戦である第28話において元クッキングダム人であるらしいことが判明した。
回想でのナルシストルーは、身綺麗な少年で(白いブラウスのような服を着ていた)野外パーティーらしきものに出席していたが、周りの食事を楽しむ人々の中で彼の表情は暗く、シチューやから揚げらしきものを食べていたが、やがて一人席を立ち、その事に誰も気づく者はいなかった。
この回想は何を意味しているのか…?
なお、瞳の色は少年時代から紫で、やはり現在のナルシストルーはジェントルーのようには洗脳されていない模様。
同話でも「あんな思いはもうゴメンだ!!」と声を荒げて話してた事から、相当なトラウマが身についている模様。
そんなこんなで、自首した彼であるが、そんな彼のために本作のテーマである食事や料理を意味する『ごはん』を意味するように、ごはんは笑顔を知ってもらうためにも、釈放された後、色んな美味しいおりょうりを食べさせるために付けられたタグなのである。
看守らしき兵士へ引き渡しの時、ローズマリーから「もし食べられない物があるなら、ちゃんと言いなさい」と心配される。
返事こそしなかったが、ナルシストルーはローズマリーの気づかいに何を思ったのか…。
第26話にて、スピリットルーの頭の中にあるデータには、「抹消したい料理リスト」が存在しており(現在判明しているのはピーマン料理が「苦くて嫌いだ」とインプットされている)、このリストについてセクレトルーは「…っていうかそのデータ、ナルシストルーがインプットしたわけ?」と呆れていた。
第27話にてセクレトルーがスピリットルーのデータを調べ、「好ききらいが多く、食事にいい思い出がない…かたよった考えですね。まぁ、計画に支障はありませんが…」と、スピリットルーを作ったナルシストルーの心のうちを覗いている。
普通に考えればナルシストルーが食事を楽しめないのは「重度の偏食」が原因と思われるが、果たしてそれだけなのだろうか…?
もしかすると「食べたいのに食べられない」事を誰にも理解されず、それに強い憎しみを抱いて悪の道に堕ちたのだろうか?
第37話。ナルシストルーはブンドル団の刺客のミニスピリットルーを逆に捕らえてクッキングダムの牢屋から脱走しおいしーなタウンに逃亡する。
ナルシストルーは文化祭当日のしんせん中学校に入り込み、白衣姿に着替える。その姿で学校内を歩いていた時、今日使う機械の不具合に困っていた生徒会副会長の山倉もえとあまねの兄達から先生だと誤解され、機械の修理を手伝うことになる。
機械が直り、もえから「お礼に」と差し出されたりんご飴(実はあまね作)を、ナルシストルーは「いらん!そんなもの。オレさまの体には合わない!」と、当初は拒絶したものの、彼女らが強く勧めてくるため「しつこいやつだな…」と仕方なく口にした。
彼は一瞬驚いたような顔を見せ、二口目を食べる。もえたちが喜ぶ様子を、あまねは隠れて見ていた。そんな中彼は、
「これが、うまい と言うものか…。」
と呟く。
偏食家の彼は初めて「美味い」という味を知ったようだった。
紆余曲折あり、ナルシストルーは自らの意思でクッキングダムに戻されることを選ぶ。
その際、キュアフィナーレに「これを食べて反省しろ」とりんご飴を差し出される。
(一部の視聴者には心配されていたが)幸い、りんご飴は彼の体質に問題無く食べられるようで、ナルシストルーはクッキングダムの牢の中で、穏やかな表情でりんご飴を食べていた。