「やめてぇ!ミーのことが好きだからってみんなミーのために争わないで!!」
「みんなが死ねばミー1人のお手柄になるなんてぜんぜん思ってないからあ」
概要
星十字騎士団の一人で、自称は『ペペ・愛(ザ・ラヴ)』。ユーハバッハから授かった聖文字は「L」。
グラサンと丸みを帯びた体形、そして目玉の付いた杖(ベシャヌル)が特徴的な黒人の男。おまけに巨根。気持ち悪いなどといってはいけない。
(当然ながら?)女性受けは悪いらしく、リルトットやミニーニャからはかなりひどい言われ方をしている。
リルトットは作中でユーハバッハの価値観から見ても檻に幽閉されるレベルで危険人物と称され、一般隊員からも恐れられていたあのグレミィ・トゥミューとすら友達のように話す性格であるため、そんな心が広いリルトットにすら嫌われボロクソに言われてる時点で、よっぽどと言える。
人物像
一人称が「ミー(稀にボク)」であり、ぶりっ子のようなお茶目な喋り方をするが、そもそも外見のせいで全然可愛くない。
笑い方は「ゲッゲッゲッ」。
周りからは呼び捨てにされるが、洗脳されたやつからは「ぺぺ様」と呼ばれることが多い。
自身の能力でもある『愛』に思うことがあるらしく、「戦いは信じる正義の食い違いではなく、そこに愛があるから」と考えている。特技はくすぐりの刑。
戦闘においては自ら前線に赴くタイプではなく、相手をつぶし合わせて最終的に自分だけが無傷で勝利を勝ち取る合理主義者。
能力で平然と騎士団メンバーも仲間割れさせたりと仲間意識がない。
能力
- 聖文字"L"【愛】(The Love、ザ・ラヴ)
手で作ったハートマークに霊圧を込めて射出し、それが命中した相手を洗脳する能力「ラヴ・キッス」を主力とする。
シャルロッテ・クールホーンの虚閃とも、ゾマリの「愛」とも少し似ている。
アニメ版では菖蒲色に近い色合いで絶妙に汚いハートとなっており(色彩スタッフ曰く「汚ピンク」)、壁に放出した際には吐瀉物をぶち撒けたかのような飛び散り具合でスタッフの拘りを感じさせる気色悪さである。
端的にいうと他人(主に精神および認識)を操る能力だが、彼は操る対象の主人を自分に変えることができる。
つまり操られている相手はあくまで主人に忠誠を誓って戦っているだけであり、自分が操られていることに気づくことができない。また、彼の愛の力を受けているものは、どれほどボロボロになっても立ち上がって使命を果たそうとするため、止めるのも容易ではない。
小説版では洗脳されていた間の記憶は残っている。
この能力は他の騎士団メンバーにも通用し、本人のセリフからジジのゾンビも自身の支配下に上書きできる模様。
無機物は操れないが、心を持っている斬魄刀は操ることが可能。
読者の考察で、ぺぺは全員からキモいと嫌われ避けられたが故に、自分を愛してくれる者をひたすら求め彷徨った結果、聖文字にその気持ちが反映され、この能力になった説があるが、明言されていないため真相は不明。
詳細はリンク先を参照。
本編での動向
1回目の侵攻
ジジと共に、能力で技術開発局を襲撃。(この時に兕丹坊を操ったのは師匠の公式Q&Aによると、ジジとのこと。)
密かに壺府リンを操って鵯州を短刀で刺させたりと蹂躙した(アニメではリンを操る描写はカット)。
帰還後、バズビーとユーグラム・ハッシュヴァルトのいがみ合いを遠くから傍観していた。
2回目の侵攻
そしてナナナ、ロバートと共に黒崎一護のところに向かい、直後に一護を援護しに来た阿散井恋次達と激突。
そして乱闘で他のメンバーが殆ど力尽きたところで遂に参戦。檜佐木修兵を操り、朽木白哉と激突させた(その最中にも手柄を独り占めしたいという理由でミニーニャを操り、リルトットとぶつける利敵行為を取っている。この行動が後に死因に繋がった)。
なんとか檜佐木を行動不能にした白哉に一対一の状況に持ち込まれたが、彼がラブ・キッスを斬魄刀で受けたため、千本桜も支配下におくことに成功。自傷を阻止するために白哉が手放した千本桜を復帰した檜佐木に持たせ、二刀流で追い込んだ末に完聖体になり、ラブ・ロープで拘束した白哉に自身の弓矢で止めを刺そうとするも、割って入ってきた六車拳西(ゾンビ)の妨害を受けて失敗に終わった。慌てて拳西も支配下に置こうとするも、涅マユリのゾンビは愛が通じないよう対策済みであったためにそのままボコボコにされ吹っ飛ばされた。
「うぞろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛お゛お゛お゛ん゛!!!!」
白哉との戦闘開始からわずか3話で敗北した。
なお、戦闘中の白哉に『愛』が命中しても洗脳されなかったのは、白哉が高い防御力を持つ王鍵製の衣服を着ていたためと師匠の公式Q&Aにて明かされている。
この時点ではまだ割とピンピンしていたがそこに居合わせたリルトットと遭遇。彼女が生還していたことで報復に怯える。ぺぺの予想通り、最期は敵への攻撃のどさくさにミニーニャも操り自分と同士討ちさせた報いとして、彼女に完聖体「神の飢え」で美味しく(?)頂かれた。
最期の断末魔は「ぎゃああああああああ」と生々しかった。
リルトットからの感想は「クソマズだったぜ」。
同情の余地もない敵キャラの、それも自業自得とはいえちょっと可哀想な末路を迎えた。
小説『Can't Fear Your Own World』ではリルトットの口から名前だけ登場。リルトットはその気になれば彼の能力を使うことが出来たそうだが、「あんなゲロマズ野郎の力なんか使えるか」という理由で結局使われることはなく、報復と霊力補給という理由で喰われただけとも言えるのかもしれないとのこと。どれだけ嫌われてるんだ。
他の能力者との違い
作中ではナムシャンデリア、ゾマリ、月島秀九郎、ジゼルと操作系能力者が幾度となく登場していたが、このペペが最後の操作系能力者となったが彼らとの違いは以下の通り
ナムシャンデリア…洗脳できる種子を植え付ける事で対象者を操れるが、操られた者は意識が白濁しており傍からみると異常だとわかる。
ゾマリ・ルルー…支配権の強奪でき、腕や足など部分的な操作が可能。全身を操るには頭部に当てないといけない。
月島秀九郎…他の面々のような感情を操る洗脳とは異なり、限定的な過去改変による分岐を起こして時間・事実そのものを改変する。
ただしこの改変の影響は月島本人にもフィードバックされ、矛盾した情報や場面が生じると対象者は精神崩壊を起こす。
ジゼル・ジュエル…相手をゾンビにさせて操る。滅却師相手では一度死亡させないとゾンビできない上に戦闘能力が大きく落ちる。
関連タグ
ゾマリ・ルルー…彼の帰刃が同じ操る系の能力。彼も白哉と戦っている他、『愛』にうるさい点、白夜との戦闘開始からたったの数話で退場した点も共通。
ジゼル・ジュエル…彼(彼女?)の聖文字が同じ操る系の能力。本人曰く「ジジの能力よりも自分の能力の方が強い』との事だが、両者の能力の特性と対策の難しさを考えるとビッグマウスの可能性が高い。
平子真子…彼の卍解が同じく相手を操り同士討ちをさせる能力である。
ミニーニャ・マカロン…ハートモチーフや完聖体のデザインも相まって、どうして彼女の聖文字が「L」じゃないんだという苦悶の声多数。