概要
作中世界における死神が所属する組織の一つで、尸魂界全土から集められた四十人の賢者と、六人の裁判官で構成される尸魂界の最高司法機関。
仕事は死神の犯した罪咎の全てを裁くことであり、 その裁定の執行に武力が必要と判断されれば、隠密機動・鬼道衆・護廷十三隊等の傘下にある各実行部隊に指令が下される。絶対的な決定権を持ち、その裁定には例え隊長格といえど異を唱えることは許されない。
彼等より上位の存在は王属特務「零番隊」や霊王のみ。但し、五大貴族は、その五家全員が揃い、霊王の許諾を得た場合に限り、四十六室を超え、霊王宮と同格の力を持つ意思決定機関となる(故に、綱彌代時灘はそれを防ぐために志波家を取り潰したのではないかと推察したほど)。逆を言うとそこまでしないと、四十六室の権力を上回ることは出来ないというわけである。
そんな四十六室だが、作中では頑迷固陋な側面が強調されており、
- 冤罪で裁判にかけられた浦原喜助の言い分を碌に聞き入れようとしない。
- 虚化の実験台にされた平子真子ら仮面の軍勢を救おうとする検討すらせず、単なる虚扱いにして厳粛に処理しようとする。
- 日番谷冬獅郎と草冠宗次郎が同じ斬魄刀を所有しているという理由だけで、本人の意思を無視して、殺し合いをさせる(アニメオリジナルだが、同様の記述を小説『Spirits Are Forever With You』にて阿近も言及していたので記載)。
- 特に反対する理由もないのに、京楽春水の副隊長を二名の任命を拒否しようとした。
- 見えざる帝国の侵攻という未曾有の危機を前にしても尚、痣城剣八の反乱という先例を理由に、卯ノ花八千流との死闘による更木剣八の強化を拒否しようとした。
などの理由から砕蜂や浮竹、京楽などの一部の隊長(と殆どの読者)からは嫌われており、拘束されて裁判にかけられた藍染惣右介にすら「君達如きがこの私に判決か。些か滑稽に映るな」と煽られるなど、無能集団の印象が強い。
また、東仙要の親友が五大貴族筆頭・綱彌代家の分家の末裔の夫に殺された時に彼の罪を蛆虫の巣送りに留めるなど上級貴族との癒着や腐敗も甚だしく、尸魂界の負の側面を体現している組織である。
但し、藍染一派の謀反(尸魂界篇)により、構成員全員が殺されたことや、最終章・千年血戦篇のシャズ・ドミノによる襲撃により、古い考えやしきたりに縛られていた世代がかなり消え、阿万門ナユラを中心とした若い世代のもと、変革や復興が急速に進んでいる途上である。
実行部隊として傘下に護廷十三隊・鬼道衆・隠密機動を持つ。
なお、藍染一派の謀反の際に構成員全員が殺害されたため、総隊長の山本元柳斎重國が一時(破面篇)その役目を兼任していたことがある(藍染捕縛時には構成員全員の後任が決定していた)。
構成員
公式ファンブック『BLEACH 13BLADEs.』内の小説『Beginning of the revive of Tomorrow』の主人公。上級貴族・阿万門家の生まれで、大霊書回廊の筆頭司書であり、若くして中央四十六室の賢者の中でも上位の席次となっている。
余談
漫画『呪術廻戦』の呪術総監部はこの組織がモチーフ元の一つだと思われている。