概要
本社を富山県高岡市大字江尻に構え、一般路線バスおよび高速バス事業を営む、富山地方鉄道系列のバス会社。
1950年に加越能鉄道として発足。2002年に高岡市〜射水市新湊地区で運行していた鉄軌道事業を万葉線へ移管してバス専業となったのち、2012年に現在の社名に改称した。
現有の営業所は高岡営業所、氷見営業所、砺波営業所の3か所。
一般路線
主に高岡駅、新高岡駅、氷見駅、砺波駅、福光駅、石動駅を起点とした路線網を持つ。
このうち高岡地区の路線は北陸新幹線開業に併せて、高岡駅または新高岡駅いずれか一方を起点に他方を経由する路線が大半を占めるようになった。ただし新高岡駅に乗り入れない路線もある。
射水市内の路線はコミュニティバスへの移管が進み、加越能バスとして運行する路線はごく少ない。
富山県で完結する路線のほかに、以下の路線は石川県や岐阜県に乗り入れる;
●高岡駅〜氷見駅〜脇(七尾市)
●高岡駅〜(東海北陸自動車道)〜城端駅〜白川郷荻町 ※世界遺産バス
このうちの金沢駅発着便は、金沢市内のみの利用は不可能である。かつて存在した金沢駅〜森本駅〜福光駅〜砺波市役所前線は、福光駅以西において西日本JRバスと実質的に共同運行だったため、金沢市内のみの利用も可能だった。
高速バス
●兼六園下・金沢駅〜(北陸自動車道)〜砺波駅・高岡駅 【昼行】単独運行。かつては北鉄金沢バスとの共同運行だった。
●名鉄バスセンター(名古屋駅)〜(東海北陸自動車道)〜高岡駅 【昼行】単独運行。名古屋側の発券業務を名鉄バスが受託する。
●高山駅・白川郷〜(東海北陸自動車道)〜高岡駅 【昼行】イルカ交通および濃飛バスとの共同運行。
●池袋駅〜(関越自動車道・北陸自動車道)〜高岡駅・氷見営業所 【昼・夜行】西武バスとの共同運行で、加越能バスとしては夜行便を持つ唯一の路線。
車両
国産4メーカーすべてを使用。一般路線車は三菱ふそうと日野自動車が主体だが、三菱ふそうの中型車の生産が実質的に打ち切られている現在は、いすゞ自動車の比率も高まっている。また、高速バスの共同運行相手である西武バスが、運行開始当初、日産ディーゼル(現UDトラックス)のヘビーユーザーだったことに敬意を表するためか、かつての高速車は日産ディーゼルが主力だった。