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概要

日本女性教育に一生を捧げた人物。元祖帰国子女。世間一般では名門女子大学である津田塾大学の創設者として知られる。

岩倉使節団の一員としてアメリカ合衆国渡米した最初の女子留学生で、女性の英語教育に力を入れ、女子英学塾(のちの津田塾)を開いた。

また、英語だけでなく生物学も学んでおり、元祖リケジョとも言えよう。

生涯

梅子は1864年江戸(現在の東京都)に生まれた。

わずか7歳のとき、父親の勧めで岩倉使節団に加わることになる。5人の女子留学生の一人で、梅子はもちろん最年少だった。滞在先はアメリカ合衆国首都ワシントンD.C.。日本公使館の職員の家にホームステイし、現地の教育を受けた。

梅子が日本に帰国したのは11年後の1882年だった(このとき18歳)。しかし、明治維新近代化した母国に感激することはなく、女性の地位の低さに驚き、むしろ呆れていたという。

帰国後

梅子は帰国後、英語教師となり、伊藤博文通訳も務めた。しかし、より高い自立を考えるようになり、1889年、再びアメリカに渡り、大学生物学を学んだ。3年後に帰国。

帰国後、梅子は「女性のための高等教育の場をつくること」が自分の使命だと確信し、実行に移すようになる。

1900年、梅子は念願の女子英学塾(のちの津田塾大学)を開くことになる。開校当初の学生はわずか10人しかおらず、関東大震災校舎全焼する被害もあった。しかし、学生の数は徐々に増え、優秀な卒業生が社会で活躍するようになった。

1929年、梅子は64歳で亡くなった。

その他

創作での津田梅子

ドラマなどでの演者

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