図鑑データ
「陸軍特種船「神州丸」です。
統合的な上陸戦力を投射できる本格的な強襲揚陸艦の
先駆けとして建造されました。揚陸作戦はお任せください。」
史実に関しては神州丸を参照
概要を出します。
2019年秋イベント「進撃!第二次作戦「南方作戦」」において実装された新たな「揚陸艦」カテゴリーの艦娘。同イベント第四海域の突破報酬として入手することが可能である。
実装前に絵師・声帯の妖精さんが判明していた珍しいケース。同様の艦に涼月がいる。
揚陸艦としてあきつ丸に続き2隻目、陸軍所属の艦としてはまるゆと合わせて3隻目の実装となる。なお建造順では神州丸があきつ丸より先である。
2021年1月13日より期間限定で通常海域でのドロップが解禁。場所は「2-3.東部オリョール海」で水母1隻と駆逐+海防艦2隻と他を軽巡や軽空母等で編成すれば比較的低コストで周回可能。3隻目の報告もあるのでデイリー任務と並行してドロップが狙える(2022年1月現在も継続中)
容姿は、今なら大事なことだと、感じます。
くすんだ茶色の髪と瞳の持ち主。後ろ髪を二房の三つ編みにしている。
ただ、目にハイライトが薄く(全く無いわけでない)、表情も人形のようなので、外見だけでは感情が非常に読みづらい。
服装は全体的に黒系で統一されているのだが、飾り気のない軍服姿だった同じ陸軍艦のあきつ丸と比べると、普通の女の子らしい格好をしているのが特徴。さらに、その上に頭巾と一体になった外套をまとっている。
スカートはかなり短く、肉付きのよい脚がはっきりと見えており、独特の魅力を感じさせる。絵師のパセリ氏がこれまで描いた艦娘たちと違い、一見してかなり地味な印象を与えるのだが、中破の際に露になる肉感は健在である。
艤装に関しては、揚陸艦というだけあって、向かって左側にある船体を模した部分に、多数の上陸用舟艇が装着されている。また、向かって右側には、舟艇を着水させるためのクレーンが装着されており、使用目的がわかりやすいものとなっている。さらに、左手に持っているのは、上陸用舟艇の投射装置であり、銃を模した形という点が、舟艇の連続射出が可能であることを示している。
なお、Lv48以上になって改造を行うと、非常に小さな差ではあるのだが、それまで二本あった煙突が一本に減る。恐らく、史実で同様の特種船を複数保有してる様に偽装するため日向から撤去された煙突をダミーとして増設していたというエピソードに基づき、改装に伴ってそれを撤去したということだと思われる。
性格を報告せよ。浅瀬に突っ込む必要は……ないな。
一人称は、基本的に「本艦」なのだが、ある時のみ「わたくし」となる。また、提督のことは「提督殿」と呼ぶが、艦娘たちに対しては「貴様」と呼ぶ。
言動はあきつ丸と同様の堅苦しい口調。ただ、史実的にも、あきつ丸のほうが彼女の影響を受けていると解釈するのが自然と思われる。また、画像の無表情さと相まって、何を考えているのかわからない謎めいた一面が強調されている。
時報の数値の読み方に関しては、陸軍所属でありながら2を「フタ」と読む海軍式を用いている(本来陸軍式の読み方はあきつ丸の時報のような2を「ニー」と読むもの)。もっとも、神州丸の場合は史実において設計に海軍艦政本部が大きく関与しているため、多少海軍的エッセンスが入り込む余地があった可能性は考えうる。
艦娘としての初々しさを感じさせるあきつ丸とは反対に、常に淡々と冷静で威厳があり、武士を思わせるような凛々しさがある。一方で甘味が好きでミルクキャラメルを頬張って幸せを噛み締めたり、落ちる夕日に見惚れるなど、外見相応の女の子らしい一面も見せる。
交流に関しては、同じ陸軍のあきつ丸はもちろんのこと、日向の他に、因縁の相手ともいえる最上が登場する。ただ、頭を下げているのであろう最上のことを笑って許していることから、懐の広さを感じさせる。
実際に史実ではこの件で海軍司令部が謝罪に訪れたが第16軍司令官今村中将は笑って許しているので、神州丸がどうこう言わないのも当然である
提督に対しては軍人というよりも武士のように仕えるものとして信頼と忠誠を向けている様子。お触りに関しては艤装に興味があるのだと勘違いしており、少し無防備。あるいは信頼している故か。
食事に関しては、朝食に提督の肝臓を心配して神州丸特製おかゆを作り、昼食は大きな(一合)握り飯と、質素ながら思いやりのある食事を用意してくれるのだが、夕食に関しては、前述の日向や伊勢が来ることで、飲み会へと突入する。本人が大酒飲みなのか、日向たちに飲まされたのかは定かではないが、かなり酔っ払う様子が見受けられる。ただそれでも、秘書艦としての立場を忘れない点は、ある意味さすがといえる。
ちなみに秘匿名としての「G.L.(ゴッドランド)」をかなり気に入っているようで、気を抜いているとそちらで名乗ろうとしてしまったり、その名に思いを馳せる様子が見て取れる。
また秘書艦時には深夜は鎮守府の見回りをしている。
なのだが、深夜の食堂になぜか空母の偵察機が飛ばされているという不審事があった。一体何航戦の仕業なんだ。
性能は……警戒を怠るな。
無印
火力:22、耐久:37、装甲:35、対空:32、回避:38、対潜:40、索敵:52、運:14/54
速力:低速、搭載数:12(2/2/8)、射程:短、最大3スロット、燃料/弾薬:35/5
初期装備:大発動艇
搭載可能装備:
各種小口径主砲・副砲・小型電探・機関部&タービン・各種機銃・高射装置・各種水上偵察機・各種水上戦闘機・特二式特型内火艇&各種上陸用舟艇・対地装備・ドラム缶・司令部施設・熟練見張員・中型バルジ・各種爆雷・大型ソナー
神州丸改(Lv48)
火力:35、耐久:39、装甲:45、対空:44、回避:48、対潜:48、索敵:58、運:18/68
速力:低速、搭載数:16(2/2/4/8)、射程:短、最大4スロット、燃料/弾薬:40/20
初期装備:大発動艇、二式12㎝迫撃砲改
搭載可能装備:
上記に加えて各種小型ソナー・各種大型電探・大型探照灯・各種回転翼機
同じ揚陸艦であるあきつ丸と比較すると初期段階で各種水上偵察機や水上戦闘機が運用出来る為、制空権が確保されていれば小型主砲2つと水偵で弾着観測射撃が可能。或いは水上戦闘機を搭載すれば相手が空母等がいない編成であれば制空権確保あるいは自軍の空母の補助が可能。爆雷&大型ソナーは装備出来るが無印時はカ号等が装備出来ない為対潜攻撃は行えない。
Lv48で改造可能となり4スロットになり1隻で大発動艇を4艇装備する事が可能。このため遠征では最大の恩恵が受けられるが、編成枠は「その他」枠にしか編成出来ない為、制限に引っ掛からないかどうか確認する必要がある。また改では「大型探照灯」が装備可能で、毎年恒例の秋の秋刀魚祭りでは「ソナー・探照灯・見張員・水偵」といった具合に漁船としての運用も期待できる。
ただし制空要員として見た場合、改造しても「艦上戦闘機」が運用出来ない為、制空要員としては残念ながらあきつ丸改より劣る(最高の制空値【+5】を持つ「二式水戦改(熟練)や強風改」を各スロットに装備し熟練度を最大にしても稼げる制空値は【139】、全てを改修MAXにしても【154】で、あきつ丸改が全3スロットに「試製烈風 後期型」熟練度MAXを装備した場合の【159】を下回る)。
史実では九一式戦闘機等を搭載運用していた事もあったようだが、あきつ丸のような全通式飛行甲板を持たない事や建造後数年でこの航空機運用能力も実質的な意味を失っていた事から艦これでは「水上戦闘機」の運用に留まったようである。
大発動艇やWG42等の対地装備が運用出来る点もあきつ丸と同様。ただし4スロットという事もあって対地艦としての運用はあきつ丸以上の活躍が期待できる。ただ日進甲やCommandant Teste改より火力・耐久等で神州丸改の方が劣る為、揚陸艦編成によって優位なルート制御が可能になるような状況でもない限り、日進甲やCommandant Teste改を温存する為の運用といった感じになりそうである。
2021年2月26日にランカー報酬として先行実装された「装甲艇(AB艇)」が神州丸改のみ補強増設に装備可能という特殊な仕様となっている。運営によれば「対PT小鬼群に対しても極めて限定的ですが対処可能」とのことであり、現在検証段階だが(PT小鬼群が通常海域では7-3-Bマスのみにしか登場しておらず、この装備を複数持っているのもランカーの提督のみである為)、他の対地装備との組み合わせなどで活躍する機会も増えるかもしれない。
因みにこの装甲艇(AB艇)は、のちに2021年10月15日のアップデートで実装された工廠任務『上陸作戦支援用装備の配備』の報酬として獲得できるようになった。ただしこの任務は改修更新任務であり、
- 更新元として「大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)★max」を準備する
- 高速建造材8個、開発資材10個、鋼材800を用意する(更新の際に消費される)
- 「7.7mm機銃」「大発動艇」をそれぞれ2つ廃棄する
- 「神州丸」の第一スロットに1.で準備したものを装備する
これらの条件を満たして達成となるもので、改修★maxの他の対地装備を消費してしまうのが地味に痛いところ。
また、同日に改修も可能となったがこちらも神州丸が必須。単体ではさして強力な装備ではなく、神州丸の補強増設(正しくは『日本製上陸用舟艇/特二式内火艇』を同時に複数の種類装備出来るスロットを最低3つ以上持つ艦娘)に装備して初めて真価を発揮する癖の強い装備となるため、任務を進めるかは手持ちの対地装備数や改修状況とよく相談してからでも遅くはない。
こうした点を踏まえると、あきつ丸より制空要員としての特徴は薄い分、大発動艇や対地装備などを多く搭載できる存在としての特徴が際立っていると言える。
その実例と言える形で真価を発揮したのが2021年夏イベント『増援輸送作戦!地中海の戦い』。二つの点から、補強増設と合わせて最大5隻の大発系装備を輸送可能な揚陸艦である彼女の特徴は大いに注目された。
一つは輸送作戦における貢献度の高さである。
このイベントでは特に第3海域の輸送ゲージが道中・ボス共に強力な布陣であり、輸送装備を増やすと道中突破も難しく更にボスマスでのA勝利も厳しいものだった(B勝利以下だと輸送失敗となる)。
しかし神州丸であれば自身の「揚陸艦」という艦種による輸送量(TP)がS勝利で【12】A勝利で【8.5】と高く、加えて大発系を最大5艇積載するとS勝利時のTPが【8×5艇=40】、A勝利でも【5.6×5艇=28】となる。つまり、S勝利時には最大で【52】A勝利でも最大【36.5】という艦隊でも抜きんでた輸送量を単艦で稼ぐ事ができる彼女は、難関とされる輸送作戦を少ない周回数で完了させるうえで貴重な存在となったのである。
このため同イベントでは道中大破リスクの低い第2艦隊旗艦に据えボス戦でA勝利以上での輸送量確保を目指す方法をとる提督たちも少なからず見られた。
そしてもう一つが対地性能の高さ。
このイベントではHP4800となった『集積地棲姫II バカンスmode』が2体確定で出現するマスが複数存在し、そのマスがギミックマスに指定されていたため、対地攻撃力の高さは本イベントにおいて重要な要素となった。
そんな中において、大発系などの対地装備を満載(例:特二式内火艇★MAXを2艇、大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)★MAXを2艇、補強増設に装甲艇(AB艇))した状態であればネルソンタッチとの組み合わせで大破でも5000ダメージ以上が見込めるという破格の対地能力を秘めていた事が判明(小破以下であればダメージは6000を超える事が判明している)。
通常の対地3点セットだけでは撃破が困難であった同イベントの集積地棲姫であったが、神州丸であれば一撃で粉砕する事も可能であり、結果この手のギミックマスに引っ張りだことなる大活躍を見せた。まさに陸上型の敵は陸軍に任せろと言ったところであろうか。
この圧倒的な対地性能は、スロットの多さゆえに対地装備の恩恵をより多く、かつ強力に受けられることによるもの。『装甲艇(AB艇)』及び『武装大発』には『日本製上陸用舟艇/特二式内火艇』と同時装備する事でシナジーが発生する事が判明しているのだが、その効果は組み合わせる装備により異なっており、しかも同時に装備することでその効果を増強させることが可能なのである。
『大発・特大発・大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)』の内いずれか1つとだと【特殊倍率×1.32、加算補正+12】、『特大発動艇+戦車第11連隊・特二式内火艇』の内いずれか1つとだと【特殊倍率×1.44、加算補正+13】のシナジーが発生する。そしてこれら1つずつ、計2つ以上を『装甲艇(AB艇)』か『武装大発』と同時に装備しているとシナジー威力が最大となり、その効果は【特殊倍率×1.56、加算補正+15】。
対地攻撃力はこのシナジー効果に加え各装備ごとの対地効果や装備改修の状況も影響するため、神州丸のスロット全てに改修済みの対地装備を満載しようものなら結果は上述の通り、それはもう凄まじいまでの対地攻撃力を発揮する。4スロのうえ補強増設に『装甲艇(AB艇)』が搭載できる彼女ならではの離れ業と言えよう。
のちのアップデートで『装甲艇(AB艇)』『武装大発』の改修も可能となっており、彼女の対地攻撃の威力はまさに右肩上がり。イベント海域などの対地戦にて陸上型の敵を焼き尽くす最強クラスのアタッカーとして更なる活躍が期待できそうである。
その余談は、有り難いです。
多彩な暗号名
彼女には、存在秘匿のために複数の暗号名が付けられており、主要なものを紹介する。
- 【R1】:Rが陸軍の略で、1は最初のという意味。なお、母港においてもそう言いかけ、慌てて神州丸と言い直している。
- 【GL】:運営からの実装案内でも使われており、神州、すなわち「神の国(God Land)」を英訳した頭文字。そういう点では扶桑や秋津洲も、同じ基準で命名された艦同士ということにもなる。
- 【MT】:松田(Matsuda)巻平と田尻(Tajiri)昌次のイニシャルをつなげたもの。それぞれ、暁部隊の初代および二代目の司令兼輸送部長で、よほどの敬意を抱いているのか、本人が出撃の際に使っている。また、Military Transport(軍隊輸送船)のイニシャルとの説もあり。
- 【龍城丸】:読みは「りゅうじょうまる」で、当時の作戦中、貨物船に同名の船がいたため、それと区別する意味で一時的に呼び替えられた。しかし、読みが同じであることから、早くも以下のネタが投稿されている。陸軍と海軍で艦船名が被る事はよくある事ではあるし、秘匿性を高めるのを目的として敢えて龍驤と名前を被らせたとの説もあるが……、
実装前のイラスト
彼女に関しては、かなり前から実装が待望されていたのか、実装前の時点でオリジナル艦娘のイラストが数点投稿されている。その姿は総じて、後輩艦にあたるあきつ丸の双子の姉のように描かれている。
pixivには投稿されていないが、ネット上では上記のオリジナル艦娘のデザインを踏まえて「陸軍時代はあきつ丸と同じような制服だったのに、海軍に転属になった際にイメチェンした」「そしてそれに驚愕しているあきつ丸」といったネタが見受けられる。
中の人ネタ
CVが事前公開された際にはこの作品における声優つながりに関連する中の人ネタが俄に話題になったりした。とはいえ、神州丸が実装された後は流石にキャラが違いすぎるせいか、あまりこのネタに基づいたイラストは増えることはなかったが。
その独特な風貌ゆえに
ハイライトの目立たない瞳に加えて、感情を読み取りづらい表情に黒頭巾という独特な風貌は、閲覧者に様々な副次的イメージをもたらした。例を挙げると、
このように暗殺者にされたり、
陸軍所属と関連付けてか、狙撃手要素を付与されたり、
果てはシスの暗黒卿のように、真紅のライトセーバーを手にしているイラストも投稿されている。