曖昧さ回避
- ゲーム『モンスターハンター』シリーズのメインテーマ曲。本項で解説する。
- ゲーム『Fate/GrandOrder』に登場する、スキル強化&霊基再臨素材のうちのひとつ。
- ゲーム『モンスターストライク』に登場する、所持モンスターにわくわくの実を取得するため必要となるアイテム。
- ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズにおけるアイテムのひとつで、剣士、傭兵、戦士のクラスチェンジに必要。
概要
英雄の証(えいゆうのあかし)とは、甲田雅人の作曲による『モンスターハンター』シリーズのメインテーマ曲である。
同作品を象徴する曲であり、ゲーム開始時のオープニングムービーやクエストクリア時のファンファーレ、エンディングのスタッフロールなどに挿入されているほか、最初の狩猟の舞台である森丘では、ベースキャンプからフィールド(エリア1)に出た際にこの曲のイントロが流れる。そのほか、CMやプロモーションビデオなどにも使用されている。
ゲーム中においても、ラオシャンロンやダレン・モーランに代表される超大型モンスターとの最終決戦をはじめとする重要な局面で流れ、数多のハンターたちを大いに奮い立たせている。『モンスターハンター3』以降のシリーズでは、超大型モンスターに撃龍槍を当てるとBGMがこの曲に変化するという熱い演出が恒例になっている(ラオシャンロン戦で流れるものは『最終決戦』という名称)。
なお、『モンスターハンター2』と『モンスターハンター フロンティア オンライン』ではこの曲の代わりに『大敵への挑戦』がメインテーマに登場している。
アレンジ(メインシリーズ)
『モンスターハンター』シリーズの代名詞ともいえる『英雄の証』は、同シリーズの進化とともに何度もアレンジされ続けている。
シリーズのナンバリング第3作『モンスターハンター3』と、そこから派生した『モンスターハンターポータブル3rd』、『モンスターハンター3G』では、作品のコンセプトとして”新たなモンスターハンターの原点”を掲げたこともあり、『英雄の証』のアレンジ版がメインテーマとして起用されている。
初代『モンスターハンター』から『モンスターハンターポータブル2ndG』にかけて使用されていたものがホルンの主旋律、調が変ホ短調(E♭ minor)であったのに対し、MH3からのアレンジ版ではトランペットの主旋律、調がハ短調(C minor)に変わっている。また、曲調も、ナンバリングのテーマ曲『生命あるものへ』の影響を受けてストリングスを前面に押し出した雄大なものへとアレンジされているのが特徴である。
『モンスターハンター4』のものは、3のものと比べて音の高さやメロディがポータブル2ndG以前のものに近くなっている。リオレウスがゲスト出演した『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に登場したのもこのバージョン。
『モンスターハンターダブルクロス』では、調性がホ短調(E minor)とイ短調(A minor)となったほか、リズムが大きく変更されており、龍識船のBGMのような疾走感のある曲になっている。
『モンスターハンター:ワールド』では、なんと新たに間奏部分が追加されるという大胆なアレンジが行われた。なお、リズム自体は原曲にかなり近く、調性はニ短調(D minor)とヘ短調(F minor)。
『モンスターハンターライズ』では『ダブルクロス』に匹敵する大幅なアレンジが行われた。まず、イントロ部分が非常に長くなり、ほかにも同作のメインテーマである『カムラ祓え歌』のアレンジが挟まれる、多くの部分にコーラスが使用されるなどといった「和」を感じさせるアレンジとなった。
『ライズ』の大型DLCである『モンスターハンターライズ:サンブレイク』でも、教会音楽のような「洋」を感じさせる新たなアレンジを引っ提げて登場しており、不気味な前半と盛り上がる後半が闇を祓う夜明けを感じさせるアレンジとなっている。
アレンジ(その他)
ゲーム中で使用される以外にもさまざまなアレンジがなされており、ニュー・サウンズ・イン・ブラス(New Sounds in Brass)による吹奏楽アレンジ(編曲:森田一浩)をはじめとして、ビッグバンド、エレクトーン、オルゴール、ギターなど、数多くの編曲がなされている。
とりわけ、吹奏楽編曲版は「平成25年度自衛隊音楽まつり」のオープニングや、テレビ番組「題名のない音楽会」(2015年11月22日放送分)など、何かと目にしたり耳にする機会は多い。
そして、世界へ
東京五輪2020の開会式では、選手の入場曲として多数のゲーム音楽が使用されており、『英雄の証』も数々の名作ゲームの音楽たちと肩を並べるような形で選ばれている(ちなみに、『モンスターハンター』シリーズからは『英雄の証』のほかに、『MH4(G)』のメインテーマである『旅立ちの風』も選出されている。こちらの選曲理由は開催時の社会情勢と作中のストーリーから感染症に打ち勝つ人類を連想したのだろうか)。
さらには、日本選手団の入場の際には、曲順を無視して日本選手団の入場曲として選出されるという粋な計らいもあった。
関連動画
英雄の証 - 『初代』版
英雄の証 - 『MH3』版
英雄の証 - 『MHXX』版
英雄の証 - 『MHW』版
東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:栗田博文)
ニュー・サウンズ・イン・ブラス(編曲:森田一浩)
関連タグ
きゅっきゅっきゅっニャー:『英雄の証』のアレンジのひとつ
関連モンスター
リオレウス ラオシャンロン ジエン・モーラン ダレン・モーラン ゴグマジオス アトラル・カ ゾラ・マグダラオス ミラボレアス イブシマキヒコ 百竜ノ淵源ナルハタタヒメ ガイアデルム