概要
2000年3月にアーケード版が稼働開始。2001年3月15日にプレイステーション2版が発売された。
サブタイトル通り通勤電車をテーマとしており、過去作品と比べ難度が高い。
アーケード版はネットワークランキングにも対応していた。
グラフィックが強化され、速度制限標識などのグラフィックも線路脇に表示されるようになった。
2003年3月27日には廉価版「SIMPLE2000シリーズ Vol.22 THE 通勤電車運転士」が発売された。
ダイヤ改正版
2000年10月に稼働開始。ダイヤの見直し・ゲーム画面の変更・隠し路線が最初から運転可能になるなどの変更が行われた。
ただし同時期に『がんばれ運転士!!』が稼働を開始したため出回った数は少なかった。
2006年3月17日にWindows版も発売され、こちらもインターネットに接続しスコアを登録することができた。
本作から導入されたシステム
- 時間帯
ダイヤを朝・昼・夕方・夜から選択可能で、内蔵時計の時間に合わせてシーンが自動的に選択される「リアルタイム」モードを搭載されている。
キハ72系特急「ゆふいんの森」は朝ダイヤがない。
- 天候変化
過去作品でも条件によって天候が変化することがあったが、本作では完全にランダムに発生する。
雨も降雨量の変化があり、降雨量によってブレーキの利き具合が異なる。比較的PS2版の方が降水確率が高い。
- 駆け込み乗車
駆け込み乗車でドアの再開閉が発生し、定時に到着しても延発することもある。
- 車掌ブザー
『名古屋鉄道編』の電鈴が車掌ブザーという形で逆輸入され、知らせ灯点灯と同時にブザーが鳴る。
アーケード版では知らせ灯が壊れている筐体も多く地味ながらも改善点だった。
- ファミリーモード
『名古屋鉄道編』にあったフリーランに近いが、ゲーム開始時点でもプレイ可能。
時間制限が存在せずペナルティも一切無いため、手前勝手に操作可能なモードであるが、運転の上手下手に関係なく数駅で強制的にゲーム終了となる。
ただしコンティニューすれば全区間走破は可能。
- 鉄人モード
これまで存在したプロフェッショナルモードのより玄人向けバージョン。運転区間や操作方法は通常モードと同じだが、
- 強制的に距離隠し
- ブレーキ表示がない(PS2版などは、ブレーキ表示がお猿さんによって見えにくい)
- 持ち時間の加減点が通常モードより多い
- 速度制限予告が点滅しない
というガチ勢向け仕様となっている。
残り距離が表示されないため、停車時は停止位置目標を頼りにするしかないのだが、同じ路線でも車両によって異なるので、プレイし始めていきなり鉄人モードをプレイするのはオススメしない。ある程度路線や車両のクセを把握した上で挑もう。
ボーナスゲーム
本作のボーナスゲームは黄色い線からはみ出している利用客に警笛を鳴らすというものと、速度計が非表示の状態で指示速度に合わせるものがある。
アーケード版ではランダムだが、PS2版ではバグなのか毎駅存在する。
収録路線
路線 | 区間 | プレイ可能車両 |
---|---|---|
中央線快速 | 新宿駅→東京駅 | 201系 |
中央・総武緩行線 | 新宿駅→秋葉原駅 | 201系・205系・209系500番台 |
山陰本線(嵯峨野線) | 亀岡駅→京都駅 | キハ58系 |
山陽本線(JR神戸線) | 神戸駅→西明石駅 | 201系・205系・207系・221系・223系 |
篠栗線 | 篠栗駅→博多駅 | キハ58系・キハ66系・キハ200系 |
鹿児島本線 | 鳥栖駅→博多駅 | 787系・811系・813系・キハ72系 |
中央線快速と山陰本線(嵯峨野線)は鉄人モードでは東京駅・京都駅到着時にATS確認操作を行う必要がある。
山陰本線(嵯峨野線)は第1作以来おなじみの旧線区間。嵯峨嵐山駅は『プロフェッショナル仕様』では嵯峨駅に訂正されたが本作では再び嵯峨嵐山駅表記になっている。
篠栗線は電化工事中で線路脇に架線柱が並んでいる。吉塚駅も高架化工事中。
鹿児島本線は弥生が丘駅が建設工事中であり、警笛標識が設置されている。
余談
アーケード版では中央線ですれ違う電車の中にE231系がいるがPS2版には登場しない。モデリングデータは残されている。
PS2版には次作『電車でGO!新幹線_山陽新幹線編』の体験版も付属していた。廉価版には未収録。
関連動画
TVCMは中央線201系が走ってくるカウントダウンのもの、同様の映像で第1作のイメージソング『電車で電車でGO!GO!GO!』が流れるもの、第1作にもあった乗客が実際の電車の運転を品評するものの3種類があった。