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概要

2000年1月27日発売。対応ハードはプレイステーション。同年12月1日にはWindows版も発売された。

シリーズ初の私鉄路線オンリーの作品であり、またアーケード版の移植路線を含まない家庭用ゲーム機用完全新規路線のみが収録されている。

新たな試みとして路面電車モノレールも運転でき、特にモノレール路線が収録されたのは本作が唯一である。

ポケットステーションのミニゲームとして『でんごー』と『鉄ちゃんとあっち向いてホイ!』が収録されている。

持ち時間のフォントが名古屋鉄道の車両番号標記としておなじみのボールドローマン体になっている、ダイヤ選択のメニューが新名古屋駅の乗車位置表示になっているなどUIにも名鉄要素が取り入れられている。

宣伝キャラクターとして沿線の岐阜県出身で『私鉄沿線』で知られる野口五郎が起用された。

2002年8月29日には廉価版として『SIMPLE1500シリーズ Vol.102 THE 電車運転士』が発売された。

本作から導入されたルール・システム

実際の7000系同様、ミュージックホーンのボタンが個別に設定されている。

特に使用が義務付けられる場所はないが、隠し警笛のほかに隠しミュージックホーンもあり、特定の場所でミュージックホーンを鳴らすと加点される。

キハ8500系にも装備されているが、実は製造時のキハ8500系にはミュージックホーンが装備されており、運行開始前に撤去されたといわれている。

通常の警笛も各車両ごとに異なる警笛が実装されている。

  • 道路信号機

美濃町線で登場。赤信号で停止線をオーバーすると15秒減点となる。

道路信号が切り替わるタイミングはランダムであるが、遅延のペナルティは他線と同様のため本作の美濃町線は非常に難度が高いとされる。

路面電車が主体となった『旅情編』では改善された。

美濃町線で登場。特定の場所で救急車が緊急走行しながら接近してくる。

停止しないと減点だが、停止すると加点される。

なお、こちらは区間が完全に固定されている。

  • フリーラン

全区間走破した路線は一切の減点なしで自由に走ることのできるフリーランが開放される。

収録路線

路線区間プレイ可能車両
美濃町線(田神線各務原線含む)日野橋駅新岐阜駅880形
名古屋本線新名古屋駅→新岐阜駅1000系+1200系3400系3700系(3代目)6000系
モンキーパークモノレール線犬山遊園駅動物園駅MRM100形
犬山線新名古屋駅→新鵜沼駅100系・1000系・1600系7000系キハ8000系キハ8500系

名古屋駅を発着する列車はすべて急行以上の優等列車である。

犬山遊園駅~新鵜沼駅間は当時併用軌道だった犬山橋を走行する。発売直後の2000年3月に道路橋が完成し専用軌道化されたが、当時地元のニュース番組で犬山橋の様子を中継しながらキャスターが本作を宣伝したこともあった。

名古屋市営地下鉄との関係か100系は上小田井駅からではなく西春駅からの出発となっている。

名古屋市営地下鉄は2001年に『とことん地下鉄!!大名古屋』という独自のトレインシミュレータを発売している。

ミニゲーム

ワンハンドルコントローラーを使った専用ミニゲーム「ワンコンでDo?」を収録。

  • ハンコがMO!:「○鉄(鉄の○囲み)」と書かれたハンコをひたすら紙に押す。
  • 風船はNO!!!!:パチンコで風船を撃ち落とす。
  • 切符を…HO?:改札掛として切符や定期券をチェックする。
  • ガンマンもSO?:西部劇ガンマンが早撃ち勝負。
  • 救助ってCO?:はしご消防車で火災が発生したビルから人々を救助する。

『電車でGO!』シリーズ専用のコントローラーを使った意欲的なミニゲームだがそもそもワンハンドルコントローラー自体が敷居の高いものだったためか本作限りに終わった。

余談

発売当時「中京圏向けにJR東海の路線を収録する予定だったが許諾が下りなかったため名古屋鉄道になったという憶測が流れたことがあり、一部の鉄道雑誌にも記載されていた。

本作でも並行する東海道本線211系しか登場しない、キハ8000系・キハ8500系「北アルプス」が犬山駅止まりで高山本線鵜沼駅に入線しないなど大人の事情と思しき部分がみられる。

JR東海の路線はその後『電車でGO!!』で初収録された。

『電車でGO!!』には追って名鉄名古屋本線も収録されたが、このときの収録区間は神宮前駅栄生駅間であり本作とは名鉄名古屋駅→栄生駅間の1区間のみが重複する形となった。

かつて名古屋鉄道が運営していた名鉄資料館にはシミュレータの代わりに本作が設置されていた。

連結ボーナスゲームは本作では収録されていないが、音楽室にボーナスゲームのジングルが収録されており収録する予定だった可能性が考えられる。

並行する東海道本線を走る列車の中にDD51形の四重連という凄まじいものを見ることがあるが、これは当時実在した運行である。

稲沢機関区→愛知機関区から名古屋機関区への回送として見られたもので、DE10形を連結していたこともあった。

3700系のエンディングムービーには3500系が紛れており、こちらは姉妹形式であるため特に問題はないといっていいが、6000系のエンディングムービーに3300系(2代目)の映像が紛れ込んでいる。

本作の7000系の警笛は電笛を模したものと思われる弦楽器のような低音が特徴。

沿線の観光案内には知多半島の名所も多く含まれており、常滑線河和線知多新線が収録されなかったことを残念がる声も多い。

テーマ曲「明日へのチケット」は人気が高いが、ゲーム中に収録されているPVの「不景気リストラまだ続くと テレビニュースは言う したり顔して」の部分で2005年に閉店した新岐阜百貨店と同年に廃止された岐阜市内線が映し出されており一部でシャレにならないと言われている。

スタッフロールは発売直前の1990年代に続々と引退したAL車HL車のさよなら運転の写真がスライドショー形式で表示されており、全般的に寂しいとネタにされていた。

本作に先立つ1997年4月に『Train_Simulator』でも名古屋鉄道編が発売されたが、そちらでもシリーズ初のリニアモーターカー(HSST)が収録されている。

関連動画

TVCMは電車のドアの前で女性がミュージックホーンを口ずさむというシリーズとしても異質な内容だった。

関連タグ

電車でGO!

名古屋鉄道

鉄道にっぽん!:2022年に名古屋鉄道のシミュレータゲームが発売。本作発売時点で未登場の2000系や2200系などを上り方面へ運転できる。

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電車でGO!名古屋鉄道編
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電車でGO!名古屋鉄道編
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