概要
現状は存在しないとはいえ、直に対象を破壊するようなものも想定されている。
当然だが、音波を四方八方に出してしまうとエネルギーを激しく消費するうえ、近くにいる味方も被害を受けるため、音波には指向性を持たせて目標を含む狭い範囲にのみ投射するように作られている。
現状あるものは総じて非殺傷なのだが、音も一応はエネルギーであるため、難聴などを含む音響性外傷を負わせる可能性は伴う。
pixivでは、文字通りの“兵器”のイラストのほか、声が大きいキャラクターに対して使われている。
兵器として
殺傷能力のある音響兵器も研究されており、事実第二次世界大戦中に、ナチスドイツは秘密兵器として「音波砲」を開発していたといわれる。
そのためフィクションにおいても攻撃手段として、音響兵器で武装した戦闘車両やロボットが登場する場合がある。
また特定の周波数の音響は生物の精神にも影響を与えるとも言われており、やはりフィクションにおいては催眠効果がある「催眠音波」という武装が登場することがある。
最近では音響で相手の行動を妨害する目的の音響兵器が主流で、例えばアメリカの長距離指向性スピーカー「LRAD」は、人間が生理的に嫌がる音を指向性を持たせて発することで、相手に攻撃の意欲を失くさせる。これは暴動鎮圧に際して、催涙ガスのように呼吸障害を相手に与える可能性無く暴徒を撃退できる、として期待されている。
LRADは自衛隊も装備しており、海上自衛隊ソマリア派遣部隊の護衛艦「たかなみ」に海賊対策として搭載された事がある。
変わりどころだと水産庁が調査捕鯨船に搭載しており、調査捕鯨を妨害するシーシェパード船にLRADを照射し、撃退している。ちなみに違法性は無いとのこと。
登場作品
以下の他にも、腹鼓を打つという伝承から化け狸、大きな鳴き声を出すことからセミをモチーフとしたキャラクターやメカが使用することがある。
- ジャイアンリサイタル:言わずもがな
- トキ(けものフレンズ):同上
- メタルマックス:戦車の搭乗者やパーツに直接ダメージを与える音響兵器が多数登場する
- サイバーナイト:武装の一部に音響兵器がある
- 砂ぼうず:無線を通じ精神に影響を与えるタイプの音響兵器が登場する
- 砂の器(原作小説):ネタバレになるため詳述を避けるが、この作品の映画版と本項目は特に関係はない。
- スプラトゥーン:メガホンレーザー
- アンデッドアンラック:テラーが使用。応用で浮遊も可能