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ViVid_Strike!

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ゔぃゔぃっどすとらいく

2016年10月から放送された「魔法少女リリカルなのは」シリーズの関連作品。

概要

リリカルなのは」シリーズ(これ以降は特記を除き『本家』と略す)の第4期にあたる「魔法少女リリカルなのはViVid」から1年後を描いた作品で、2016年秋アニメとしてTOKYOMXとちぎテレビ群馬テレビAT-XおよびBS11、ついでに毎日放送で放送された。

また、本編終了直後の2016年12月24日深夜には番組上の最終回として、中の人3人のプロモーションを兼ねた総集編「ViVid Xmas」が放送された。

制作は「なのはViVid」でのA-1Picturesではなく、「StrikerS」までのセブンアークスが担当している。

公式略称は「ヴィヴィスト」もしくは「ビビスト」(表記ゆれ)。

また、タイトルの単語の頭文字二つを合わせると、対決(VERSUS)を意味する略語・「VS」になる。

放送日時はAT-Xと毎日放送以外は土曜0:30-1:00に統一される。毎日放送は同じ土曜でも約2時間遅れだが、そのキー局の気まぐれ(特番編成とか)で放送時間が遅くなったことがある。

また、AT-Xの(初回)放送は水曜0:30-1:00での放送となった。

本編は全12話だが、これ以外にも、DVD(・ブルーレイ)ソフトの映像特典と言う形で発表される追加ストーリーが3話存在する(ミッドチルダを扱った作品の中で「映像特典での新作エピソード」が制作されるのは初めてである)。

2巻に収録されるものは、総合魔法戦競技の選手故に、格闘競技主体の今作では出番が限られてしまったリオとコロナをメインとしたもの、3巻に収録されるものは、本編で収めきれなかった、リンネとヴィクトーリア・ダールグリュン、ノーヴェとジルの接点を掘り下げたものとなっている。

そして4巻(最終刊)収録分に関しては、原作者の都築が学研プラスの男性(向けアニメおよびソーシャルゲーム)誌「メガミマガジン」のインタビューにおいて、「迷わず見ろよ、見ればわかるさ(要約)」と語っている。

登場人物

本作初登場人物

孤児院で育った独り身の少女で、強い広島弁が特徴的。アルバイト先で居候生活を送っている。

根は真面目な性格だが、リンネとの別離後は心が荒み、周辺のワル共との諍いを繰り返すチンピラに成り下がっていた。しかし……

フ-カの孤児院時代の仲間。フーカとは姉妹同然に過ごしていたが、ある日突然養子に貰われ彼女と分かれる事になった。

再開時には新進気鋭の格闘選手として名を上げていたが、ある事件がきっかけで相手を心身共に叩き潰す苛烈な性格へと変わってしまっていた。

ナカジマジムのバイトリーダーで、選手部門のマネージャーを務めている

スポーツドクターを目指しているとされ、ジムにて選手のケアについて修行をしている。

実は「なのはViVid」の原作には既に登場してはいるのだが、アニメでは本作が初登場となる。中の人は特番の司会を務めた。その後「Reflection」のオーディオコメンタリーにおいても司会を務め、特番同様、フーカ、リンネとのトリオで進行した。

リンネが在籍しているフロンティアジムのトレーナー。リンネにそれこそつきっきりで指導している。かつては格闘競技の選手であった。

格闘競技のあり方を巡って、ノーヴェ・ナカジマとはかなり考え方が異なっており、その点でノーヴェは彼女のことを苦手としてはいるが、その点を除けば2人は結構仲良し。

フーカ達が観戦した試合のリンネのセミファイナルの対戦相手で世界ランキング8位の実力者。

守攻走のバランスのとれた良選手であるがリンネには手も足も出ず一蹴された上に

名前も覚えていてもらえず(8位の人としか呼んでもらえなかった)涙ながらの退場となる。

ほぼゲストキャラながら妙に気合の入ったキラキラなセットアップシーンに

エンドカードへの出演と中々の好待遇持ち。

最終回にも登場している。

Vividからの続投人物

スタッフ

原作都築真紀
監督西村純二
キャラクター原案藤真拓哉
キャラクターデザインいとうまりこ
デバイスデザイン大塚あきら
音楽吉川洋一郎
制作セブン・アークス・ピクチャーズ

「なのはシリーズ」本編との関係

内容的には「なのはViVid」本編の1年後の物語で、もっとも的確かつ当たり障りない言い方をすれば「リリカルなのはシリーズの世界観をモチーフにした作品」と表現出来る程、「なのは」シリーズ本編とはまた違うスピンオフ作品といえる物なのだが、作風は高町親子を主軸にしていた『本家』シリーズとは毛色が異なり、当社比で(『本家』シリーズより)「スポ根もの」要素をこれでもかと濃縮した少年漫画的な雰囲気の濃い作品になっている

時には、従来シリーズとは毛色が異なる、陰惨でショッキングな展開が見られることも少なくない(現実のアスリートに起こりえる症例を容赦なく描くなど)。

また、本作の主人公フーカ・レヴェントンを中心に、「なのはViVid」本編の登場人物は幾分か登場するが、それ以前の出典キャラは従来の主人公である高町なのはを始めとする時空管理局がらみの人物が一切登場していない(ヴィヴィオとノーヴェくらい)。

この旧作のキャラが全く出ない事実も相まって、同じくシリーズから逸脱した殺伐さが目立つ「(事実上の)連載中止作」にして「(時間軸的に扱うならば)本作の続編」ともいえる『Force』共々、ファンからの賛否両論が特に激しい作品となっている。裏を返せば「なのフェイの存在を知らなければ、先入観なく観られそうな作品」とも言えなくは無いのだが。

しかしながら「手厳しい声は多いものの、一定の評価をした上で苦言を呈する」意味で必ずしも一辺倒で批判されている訳でもない

これまでの「なのは」シリーズを家に例えるなら、田村ゆかり水樹奈々は「家が建つ土地を開墾する所から初めて、途中から様々な増築をしたり同居人を増やしたりして今に至る」とする(ここで言う「同居人」とは、植田佳奈斎藤千和などといった「シリーズ途中で加わった主要メンバー」を意味する)ならば、水瀬いのり小倉唯は「その『土台』を壊す事をさせてもらえずに、(田村や水樹が築いた様な)建物を造る様にさせられている」ともいえ「本作そのものには否定的だが、作品に真摯に取り組む水瀬や小倉の姿勢には好意的な評価をする」ファンは多い。

「なのは達の扱いが極端に薄い」事に関しても「コアなファン達からは『配慮に欠けている』と批判される事を覚悟の上で、ミッドチルダを深く掘り下げるための『ミッシングリンク』としての本作がある」と見做せば、作劇上「なのは達の『その後』はオミットせざるを得なかった」と一応の筋は通る(洋画で例えるなら『ロッキー』シリーズと『クリード チャンプを継ぐ男』の立ち位置がある程度近い)。

一方で「異世界ものでスポ根」などと割り切って観るにも予備知識無しでは少々煩雑であるのもまた事実であり、もし可能なら最低限「なのはVivid」くらいは読んだり観たりした方がいいかもしれない。

これらに絡み「ヴィヴィオを見送る『母親』としての高町なのはの描写がワンシーンでもあれば、また少し違ったかもしれない」「なのフェイを『切り捨てた』事で『ビビスト』の立ち位置が『なのはシリーズ入門編』としての役割にもなれず、却って初見殺しになった」と分析するファンもいる。

本作の制作陣は作品作りに情熱を持っていたのは間違いないだろうが、その選択が必ずしも万人受けしたとは言い難くなのフェイの2人が築き上げてきた軌跡、彼女達を愛する人たちを幸せにする事と反対の方法を採ったと解されてしまうのはやむを得ないところで「本作は『なのフェイ』の2人と比較されることで過度に厳しく評価されたともいえ、他方では彼女達と同等の『象徴的な何か』を引き受けるのに必要なものの上に生きている」とも言えよう。

当初こそ「なのフェイを切り捨てた制作陣を許せない」と否定していたファン達も、後年になって見返して「でもいつかは『フーカとなのはの絡みを見てみたい』と思う」と再評価する動きもある。

ただし、現状では「本作を公式に『なのはシリーズの1作品』として扱うかは不明瞭な状況」であり、『本家』の劇場版作品である「Reflection」の予告CM及び映像ソフトのオーディオコメンタリーでは本作の登場人物が登場した一方で、本作の公式サイトでは『なのはシリーズ』本編に関する情報が一切記載されていなかったり(サイト自体に『なのはシリーズ』のポータルサイトとの相互リンクが存在せず、ポータルサイト側にも本作の公式サイトへのリンクが存在しない)、「INNOCENT」でも本作の関する要素は一切登場しなかった(比較的ぞんざいに扱われている『Force』ですら、デバイスだけは登場している)り、映像作品において公式な形で共演した(なのはとフーカが同一画面に存在するシーン)ケースが存在しないなど、公式の扱い方ゆえにファン達も「どのように扱うべきか」複雑な感情を抱いてる状況である。

とはいえ、今までのシリーズでも「鬱展開」だの「放置された疑問には何の補足説明も無いセオリー」なんかはそれなりに存在していたため、物語全体の流れや結末などを見て「従来シリーズとなんら変わらない方向性」と思う視聴者も多い

なお、本作放送から約2年半後の2019年5月に元号が令和に改元されたが、TVシリーズおよび『ミッドチルダを舞台にした映像作品』としては本作が平成における最後の作品である(作品名に明確に『なのは』が含まれたTVシリーズ作品としては「魔法少女リリカルなのはVivid」が、シリーズ全体および劇場版に限定すれば「魔法少女リリカルなのはDetonation」が、それぞれ平成最後の作品となる)。

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