概要
本名・山脇元彌(読みに諸説あり)
家族は母(和泉節子)、姉(和泉淳子、十世三宅藤九郎)、妻(羽野晶紀)、一男(和泉元聖)一女(和泉采明)。
青山学院大学文学部日本文学科卒(大学は8年かけて2001年3月に卒業した)。卒業まで22年間青学に通っていた。
2002年からの各種騒動(ダブルブッキング等のスケジュール問題、宗家継承関連のお家騒動、車関連の騒動)で騒がれ、現在は能楽協会退会処分の身ではあるが、狂言の自主公演を行うなど精力的に活動中。
人物
たまに『和泉元弥』と表記される。
身長168.5cm。この数値は2002年に生放送のバラエティ番組で測定した実測である。それまでの公称は171cmだった。大河ドラマで松重豊と一緒になったシーンでは、(本人曰く、生まれて初めて)セッシュウされた。
本人曰く、「狂言の次にマンガ、アイスをこよなく愛している」。
大河ドラマの撮影期間中もNHKが休みである土日を中心に狂言の公演を入れていた。「自分が何屋さんかわからなくなったら、根っこが無くなってしまう気持ちがして耐えられない」というのが理由。
マンガは幼少の頃から大好きで、様々なマンガを読んでいる。特にジャンプでは『ONE PIECE』(特にエースがお気に入り。)、『BLEACH』(『サキよみジャンBANG!!』の『BLEACH』特集に3度出演。番組内で『BLEACH狂言』をメインMC3人と一緒に披露している。)、『バクマン。』の大ファンを公言している。ちなみに一番は決められないとのこと。
マンガは絵から入ることが多い派。
また、アニメ、マンガグッズ収集が趣味で、過去にキン消しや『北斗の拳』のフィギュアを収集していたと発言している。
ドクロも好きで、ドクロをあしらった私物を大量に持っている。
コンサートにたびたび足を運ぶ、自身のブログで石井氏のネタをたまに投稿しているのはもちろん、後述の元彌氏がMCを務める『ジャパネスクな男たち』の初回ゲストとして石井氏が出演している(元彌氏が出した写真集に掲載されている石井氏との対談にて、そのキャスティングのいきさつが語られている。ちなみに全9回の間に出演した非伝統芸能ゲストの中で、唯一の男性ゲストである。)、2001年に元彌氏がCDデビューした際のプロデューサーを石井氏が務める、ものまね番組の特別枠として出演した際に米米のものまねを母、姉2人とともに披露している等、枚挙にいとまがない。
さらには大学時代(『はなきん』降板後の22歳の時)に米米のコピーバンドをしたことがある。その時の衣装は本当に米米の衣装を制作しているところに頼んで作ってもらったとのこと。
2005年、ハッスルに1回だけ参戦。鈴木健想と対戦し、『空中元彌チョップ』で勝利を収めている。この参戦には、その年に亡くなった破壊王・橋本真也との出会いが絡んでいる。
また、元々体育会系(著書にて「硬派な体育会系」と称している)であり、『逃走中』のハンターを引っ掻き回せる程度の俊足(ナレーターからも「意外と速かった」と評される)。
非常に涙もろい。バラエティのロケ中やドラマのリハーサル中に泣いてしまったことがある。
かなりのやきもち焼きで、そのやきもち具合はバラエティでたびたびいじられるレベル。
「(晶紀夫人を)ドラマ上の設定で妊娠させた」という話もダメ(その発言直後にどや顔をした発言者にも問題はあるが)。
とあるバラエティで実施された多数決ゲームで『体の浮気と心の浮気 許せないのはどっち?』という問題を出された際は上述の信条を理由に自ら棄権を申し出た(なお、棄権自体は却下された)。
狂言以外の活動
2008年11月までは全ての活動を家族事務所が一括でマネジメントしていたが、それ以降は狂言以外の活動を株式会社『TWICE VOICE』と提携し委託している。
映画
ヒロインのうちの一人・納戸遊子(清水美砂)の恋人である狂言師・夏木寿也(イラスト左の青年)役
当初、夏木は『舞踊をやっている人』という設定だったが、父・元秀氏の「うちの元彌は狂言しかできません」との発言により設定を変更してもらった。(『いつみても波瀾万丈』より元彌氏本人談)
- 首領への道 劇場公開版 (2003年)
島田組の組員・溝口勝役
作中で女装をし、敵対する組の頭を暗殺する場面がある。
- キャッチボール×3(2010年)
主人公の塾講師・風間亮役。
ちなみに彼の妻役は姉・淳子氏が担当。
ドラマ
単発、ゲスト出演
- 青春牡丹燈籠 ※ドラマデビュー作(1993年 NHK )
風馬役
主人公・小栗忠順役
島田紳助司会の討論番組内で流れた再現ドラマで、「放送当時の大河ドラマでたった1行の台詞でしか登場していない」とネタにされていた。
- トーマとチョーサク 凸凹迷宮ファイル ミイラが呼んでいる(2002年 テレビ東京系)
主人公の大学助教授・塔馬双太郎(トーマ)役
高橋克彦『即身仏の殺人』を原作とした2時間ドラマで、原作や10年後にフジテレビで放送された『塔馬教授の天才推理』シリーズ(佐々木蔵之介主演)とは違い、もう一人の主人公・長山作治(チョーサク)とは絶交宣言中(トーマの無神経な発言が原因)。
- 乱歩R 第7話『地獄の道化師』(2004年 日本テレビ系)
ゲストヒロイン・野上愛子(石川梨華)の婚約者・白井透役
原作ではメインゲストポジションのキャラだが、ドラマ内では最後の最後に刺殺される。ただし、真犯人が一連の事件を起こすきっかけとなった点は原作通り。
- シンデレラになりたい! (2006年 TBS系)
謎の医師役
主人公・倉持凡(佐野泰臣)に自身が開発した変身ドリンクを渡す、オネエキャラの医者。
- クロサギ 第7話『霊感商法詐欺』(2006年 TBS系)
シロサギ・神代正人(原作で言う鏡見理)役
自称・霊能力者の霊感商法詐欺師。アメリカで心理学を学んでおり、プライベートでは英語で話す。
- 超歴史ミステリーロマンシリーズ (テレビ東京系)
織田信長役
作中で『敦盛』も披露している。
- 江~姫たちの戦国~ (2011年 NHK)
第1話と第16話に出演。歴代大河ドラマにおける義昭の例に漏れず奇天烈なキャラ。
- 独身貴族 第1話(2013年 フジテレビ系)
ヒロイン・春野ゆき(北川景子)にプロポーズする男役
プロポーズの場面なのに家族同伴、さらに彼女に家政婦のような働きを求めている。
連続ドラマ
- 必要のない人 ※連ドラ初出演(1998年 NHK)
そば職人・中川勇役
第7話から出演。女将(森光子)が新しく雇ったそば職人で腕はいいが、非常に気難しい性格。
- 双子探偵 (1999年 NHK)
なお、2001年に放送されたスペシャルは後述の『北条時宗』出演により降板し、手塚とおるが担当。
- 北条時宗 ※連ドラ初主演(2001年 NHK)
主人公・北条時宗(13歳~34歳)役
大河ドラマ史上初の狂言師の主演俳優。
第1、2話にもプレタイトル出演。本格的に出演したのは第9話『決闘由比ヶ浜』終盤の果し合いのために行った小笠懸対決シーンから。
- 柳生十兵衛七番勝負シリーズ (NHK)
第2作『島原の乱』(2006年)、第3作『最後の闘い』(2007年)に出演(第1作では佐々木蔵之介だった)。柳生十兵衛(村上弘明)の宿敵。
第3作では「将軍には紀州頼宣公になっていただく。某は鎌倉の昔の北条氏に倣い、執権となり天下に号令をかけましょうぞ。」と前述の北条時宗を意識したと思われる台詞がある。
バラエティ、その他
(メイン、レギュラーのみ記述)
- はなきんデータランド(テレビ朝日系)
1992年10月より1995年の番組全面リニューアルまで男性アシスタント(前任はCHA-CHA・中村亘利)としてレギュラー出演。年末の恒例だったアニメ大賞にも3回(第4~6回)出演し、第5回ではキャラクター部門のプレゼンターを担当。当時人気だった『幽☆遊☆白書』の主人公・浦飯幽助のコスプレをし、霊丸のポーズをとった。なおこのVTR終了後、元彌氏は「幽助ファンの人ごめんなさい!」と平謝りをしている。
- ジャパネスクな男たち(NHK-BS)
日本の伝統芸能をフィーチャーした番組で歌舞伎俳優・市川染五郎、雅楽師・東儀秀樹とともにMCを担当。全9回。
- 第51回NHK紅白歌合戦 (NHK)
白組司会を担当(赤組は久保純子)。紅白史上初の『翌年の大河ドラマ主演俳優司会者』であり、白組初の『現役大学生司会者』(当時大学8年生)。
安倍なつみとともにメインキャスターを務め、番組中では一貫して『家元』と呼ばれていた。
- ごきげんライフスタイル よ~いドン! (関西テレビ)
同番組のレギュラー企画『となりの人間国宝さん』のタイトルコール及びVTR中の狂言ボイスを担当。
舞台
- ロミオ&ジュリエット (1998年)
主人公・ロミオ役
この舞台で現夫人・羽野晶紀(ジュリエット役)と知り合い、2002年の結婚に至る。
- デッド・ギルティ~不信の瞬間~ (1998年)
近所の青年ギャリー役
- 天翔ける獅子~義経と弁慶~ (2002年)
主人公・源義経役
この期間中に所謂『ダブルブッキング騒動』が起き、マスコミが元彌氏を徹底的に追いまわしていた。
- 北条時宗 (2002年)
主人公・北条時宗役
2001年大河ドラマの舞台版。
- 蜘蛛之巣医院~Spider's Love~ (2007年)
院長・大藪一郎役
- 幕末侍伝説 CHUJI (2009年)
主人公・国定忠治/村上長治郎役
- アントニーとクレオパトラ (2010年)
シーザー役
なお、この舞台は出演者全員が男性である。(メインヒロイン・クレオパトラ役は松井誠)
- SHINGEN~風林火山落日~ (2011年)
主人公・武田勝頼役
シェイクスピアを下敷きにした『戦国シェイクスピア』の第2弾で、この作品の勝頼は『ハムレット』のハムレットに相当する。
- 元禄音楽劇「黒椿」 (2011年)
主人公・煉獄(ヴァンパイヤ)役