概要
赤塚不二夫の連載ヒット作品。最初は全4話の短期集中掲載の予定であり、「ならハッチャけよう」と考えた赤塚が顔が全部同じな六つ子を主役(本来の予定なら12つ子にするつもりだったらしいが、さすがに紙面に入りきらないため半分に削ったとのこと)にした所予想以上にこれが受け週刊少年サンデー(小学館)において1962年から1967年にかけて連載されることとなる。
その後週刊少年キング(少年画報社)やコミックボンボン(講談社)にも掲載されている。
『天才バカボン』や『ひみつのアッコちゃん』とは異なり、頻繁に前の設定が無かったことになったり、完全パラレルの名作パロディ回が出たりする。
実は1985年12月に、フジテレビ系列(ただしテレビ山口、テレビ長崎、テレビ大分、テレビ宮崎、鹿児島テレビ除く)で実写版が放送された。
アニメ
1966年にスタジオ・ゼロおよびチルドレンズコーナーの共同制作によりテレビアニメが製作され、NET、名古屋放送、毎日放送、九州朝日放送ほかで放送されたが、ホスト局は、1966年当時NETと関係が深かった毎日放送が務めた。なお、毎日放送がアニメのホスト局を務めたのは、この作品が初めてであった。
1988年にはぴえろによってリメイク版が作られ、フジテレビ系列局(ただし山陰中央テレビ除く)および日本テレビ系列局約2局、TBS系列局約2局(そのうち約1局は元フジテレビ系列局)、テレビ朝日系列局約1局(放送当時)で放送された。
原作にはないオリジナルストーリーが続出、逆作画崩壊的な美形キャラたちが登場した。加えてトト子の設定変更などテコ入れが多い。特に、イヤミとチビ太が事実上の主人公と位置づけられている。赤塚作品なら仕方ない。
2015年秋に「おそ松さん」というタイトルで、おそ松らが大人になったという設定の三作目のアニメが製作・放送された。原作漫画は「おそ松くん」であるものの、設定が大きく異なり、完全にオリジナルストーリーである。特に六つ子に変更が加えられ名実共に主人公となっている。詳細は該当記事参照。
「おそ松さん」は「おそ松くん」のアニメの第三作目ではあるものの、上記の特徴から同一視することに関しては賛否両論があるため、声優などの記述も該当記事に記述する。
1966年版 | 1988年版 | 2015年版 |
登場人物
※声優は第1作(1966年)と第2作(1988年)を載せる。
本作の主人公で名字は「松野」
父の松造と母の松代の息子。
六つ子の長男。
一応、主人公。リーダー格でケンカも一番強い。
名前は「お粗末」から
次男。
カラっとさっぱりしているが飽きっぽい。おつむも財布の中身もカラっぽらしい。
名前は「唐松」から
三男。
ちょろちょろしててすばしっこい。おそ松とコンビを組んで行動することが多い。
「一」がついているが四男。六つ子のなかでは真面目で粋な性格。「市松」ではない。
名前は「市松模様」から
五男。気は優しいがその分気が弱い。歌が好きで上手い。なぜかおそ松くん音頭だと最後に呼ばれる。
名前は「十姉妹」から
CV:北浜晴子(第1作),林原めぐみ(第2作)
六男でのんびり屋。風呂が嫌い。
名前は「椴松」から
名前の通り、嫌味な男性。彼が驚いたときにするポーズ「シェー」が社会現象となるほど流行した。
CV:田上和枝→水垣洋子→沢田和子(第1作),田中真弓(第2作)
六つ子のライバルでいつもおでんを持っている。サークルKで「チビ太のおでん」として実際に販売され、CMにもなった。
六つ子の父。
六つ子の母。
CV:白石冬実(第1作),松井菜桜子(第2作)
ヒロイン。魚屋の娘で気が強い。六つ子とイヤミとチビ太のマドンナ的存在。
ひみつのアッコちゃんのアッコちゃんとは瓜二つ。
第2作目アニメでは設定が変更された。
恰幅がいい男性。それ相応の大きなトランクス(パンツ)を履いている。そしてその中に物を仕込んでいる上、さらにそれを出す事が出来る(が、「おそ松さん」ではそれがアダとなってしまった)。その一方で、実は、常にトランクス(パンツ)一丁、上半身裸、と、よくよく考えてみればけっこう危険人物。
基本的には善人系の脇役で登場するが、ヒールとして登場した事もあった。
えらい口の大きな男性。その大口のせいか、なかなかの大食漢だが、太らない。
頭に常に日章旗を掲げている少年。しかもその旗竿は頭蓋骨にまで達している上、取り外し可能。
家族に両親と妹がいるが、その家族ばかりか、さらにはペットの犬にまで頭に日章旗が掲げられている。
実は、見かけによらず腕っ節が強い。
CV:千葉繁(第2作)
ご存じ「天才バカボン」でおなじみ目玉つながりのお巡りさん。
途中からオカマのカオルちゃん(そっくりの八頭勝三なる人物)に交代された。