※ この記事には映画『トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン』のネタバレが含まれています。
概要
作品によってその容姿や性格、作中の役割などは異なるが、多くは正義のトランスフォーマー「オートボット」のプライムリーダーであり、同じくプライムリーダーであるオプティマス(コンボイ)とは関わりの深い人物として描かれている。
本格的に登場したのはアニメイテッドからだが、実は初登場は『トランスフォーマー2010』。
といっても、実際に登場したというよりは過去にマトリクスを受け継いだ存在(プライム)としてロディマスに忠告した一人である。
当の本人はコンボイどころか彼を生み出したアルファートリンよりも更に過去の人だった。
なお、この設定の一部を実写映画版は引き継いでいる。
G1(アメコミ)
IDW社のアメコミ『メガトロン・オリジン』などに登場するコンボイの先々代のプライム。
サイバトロン総司令官でありながら、劣った物に変形するトランスフォーマーを見下す差別主義者で、同じ差別主義者の上院議員達とともに腐敗政治を行い、セイバートロン星での貧富の差などを生み出した。
しかしそんなやり方がメガトロンとデストロン軍団の誕生のきっかけとなり、制圧しようと試みるも仲間の上院議員たちは皆殺しにされ、彼自身もエイペックスアーマーを纏って戦うも、最終的にはメガトロンの前に敗れ去った。
オルトモードは装甲車であり、エイペックスアーマー装備姿はもろに勇者ロボの究極合体を思わせる重装備と無駄な格好よさであったが、実戦経験は剣闘士として鉄火場をくぐりぬけて来たメガトロンにはるかに及ばなかったのが敗因だろう。なおおなじ高官であったラットバットやプロテウスに比べるとはっきり言って人気はいまいちなのは、脳筋的思考が目立つ上に作中でのキャラの掘り下げが浅く美形でないからであろうか。
ちなみにプロールは彼の秘書であった。
その後の歴史では、サイバトロン・デストロン双方の視点からももっとも暴虐なプライムとして名を残し、その死体の頭部の行方は解らなくなっていたが、新シリーズ「タイタンズリターン」序章において、その傲岸かつ差別的な性格もそのままに復活、失われていた頭部は小型ロボ「タイタンマスター」となっていた。
2016年度の玩具シリーズ「タイタンズリターン」において初のIDWデザイン準拠で発売。アストロトレインリデコ前提のため、オルトモードはシャトルとエイリアントレインであり、頭部が小型ロボに分離するヘッドマスターギミックを有するが、人型形態はIDWデザインをよく再現したものとなっている。
トランスフォーマー アニメイテッド
オートボット軍のエリートガードの一人。
日本語版ではオプティマスプライムとの混同を防ぐ為か、単に「センチネル」と称される。
アゴアニメで有名な『アニメイテッド』の面子の中でも抜きんでてアゴがでかい。
アースモードでは雪かき用ブレードを装備したモンスタートラック(大型除雪車)、サイバトロンモードでは六輪車に変形する。
その上いざという時にビビるなど、どう見ても小物です本当に(ry
かつてはオプティマスの親友であり、女性型トランスフォーマー・エリータ1との3人でチームを組んでいたが、とある任務でエリータ1を失い、オプティオマスとは険悪な関係になる。
また、この不幸な事件がきっかけで有機生命体への拭えない嫌悪感が芽生えてしまい、地球人などの有機生命体を蔑視するようにもなった。
ただ、その一件に関してはオプティマスだけでなく自分にも非があることはハッキリと自覚しており、オプティマスも昔からの付き合いな上にそこら辺を重々承知している為か、「本当はいいやつ」と評している。
その後しばらくは険悪な関係が続いたが、ピンチの際に助けてもらったのを契機に少しづづではあるが関係は改善されていき、物語終盤になってようやく和解できた。
総司令官であるウルトラマグナスが倒れた物語終盤では、彼に代わり司令官代理としてオートボット達を指揮する事になる。
その性格からか、からかわれやすく不憫な目に遭う事も多い。
特に、部下であるジェットツインズからは逆さに呼んでルネチンセと呼ばれた。
首だけセンチネル
彼を語る上で外せないのがこれ。
日本語版第17話「ヘッドマスター、ふたたび!」
(原語版第18話「Return of the Headmaster」)の回で起きた出来事である。
色々あって単身でヘッドマスターの元に乗り込んだセンチネルだが、ヘッドマスターの策にハマり…
こうなった
ヘッドマスターに身体をパクられてしまったのである。
「何故、スパーク(魂)は胸にあるのに頭だけで動けるのか?」という疑問も湧くが、あの初代コンボイもバラバラに解体されてもなお生首だけで生きていたのだからきっと色々と大丈夫なのだ。
この姿をさらす直前にオプティマスへ「頼むから笑わないでくれ」と無線で話すやりとりがあった。
そしてこの姿を見たオプティマスは素晴らしいと思うほど大爆笑した。
ちなみに日本語版では、いかにロボットと言えども流石に不謹慎かと思われたのか、この大爆笑するシーンはカットされている。
しかし、この後もこの件を色々とイジられている。
前述のシーンも相まってか、センチネルはファンの間でネタ扱いされているのは言うまでもない。
pixivでも半数以上はネタイラストが占めている。オォウ…センチネルゥ…
関連イラスト
実写映画シリーズ
CV:レナード・ニモイ(原語版)、勝部演之(国内版)
3作目『ダークサイドムーン』にて登場した老齢のトランスフォーマー。
2作目『リベンジ』においてもサムの口から名称のみ登場する。(キューブの影響で「ラリ」って講義中に暴走するシーン)
モデルは初代アニメシリーズのアルファートリンとショーン・コネリー。そのため初期設定ではコネリーが声優の候補にあがっていたが、最終的にはマイケル・ベイの親戚かつ『ザ・ムービー』でガルバトロンを担当したニモイとなった。
オートボットの偉大なるリーダーであり、オプティマスの先代のプライムで大事な師匠。
空港などで活躍するローゼンバウアー社製パンサー化学消防車に変形する。武器は両刃の長剣「プライマックスブレード」と身の丈の半分ほどもある盾「エナジョンシールド」、そして宇宙錆(コズミックルスト)を濃縮した弾丸を放つ腐食銃。
本作では、彼が発明し所持していたガジェット「スペースブリッジ」が物語の鍵となる。
サイバトロン星が戦禍に覆われた際、スペースブリッジを積んだ宇宙船「アーク」で脱出。
しかし、その途中でスタースクリーム達の攻撃を受けた宇宙船が大破・月面に不時着した為、船内で仮死状態となる。
オートボットの宇宙船の存在を知ったオプティマスにより月から発見・救出され、前作『リベンジ』で登場したマトリクスにより復活した。
彼はサイバトロン星を壊滅させた戦争に心を痛めており、誰よりもサイバトロン星を愛し戦争終結を望んでいる。
地球の自然を目の当たりにして感動したり、マトリクスを献上しようとしたオプティマスを諭すなど、プライムに相応しい風格を見せた。
しかしその実態は、故郷のサイバトロン星を復興させる為に(サイバトロン星を脱出する以前から)ディセプティコンと手を組んだ裏切り者。
事実、中盤で本性を現してアイアンハイド(アメコミ・小説版ではツインズも)を腐食銃で撃ち抜いて殺害し逃亡した事からオートボットは見捨てたも同然の扱いをしている。
彼の目的は地球を植民地化し、サイバトロン星をスペースブリッジで地球の軌道上に転送して、地球人をサイバトロン星再建のための奴隷としてこき使う事だった。
その目的の為にメガトロンに対等に近い形で従っていたが、内心ではサイバトロン星壊滅の原因であるメガトロンを信頼していなかったのか、またはプライムとしての自尊心から生じた支配欲からか、スペースブリッジの敷設作業中に突如下克上を宣言してディセプティコン兵への指示はセンチネル本人が下すようになる。
ディセプティコン達も二度も地球侵略に失敗し弱体化したメガトロンに見切りをつけたのか、センチネルにおとなしく従っており、メガトロンは戦闘にも参加せず瓦礫に座り込んでふてくされる始末である。
戦闘能力は「プライム」の名に恥じぬもので、あのオプティマスプライムですらも防戦一方に追い込み、更にはプライマックスブレードで右腕を切り落として敗北寸前にまで追いやるほど。
しかし不意打ちには弱いようで、カーリーの挑発に奮い立ったメガトロンの会心の一撃を受け、戦闘不能に陥る。
その後オプティマスに、トランスフォーマーの存続のためには裏切るしかなかったと許しを請うが、そのために仲間を裏切り多くの命を奪ったセンチネルに失望していたオプティマスに「私を裏切ったのではない。貴方は自分を裏切った」という言葉と共にメガトロンの持っていたフュージョンカノンによって胸部と頭部を撃ち抜かれて死亡(小説版では腐食銃で撃ち抜かれ、跡形もなく溶け去った)。
視聴者「やったやった!もう最高だもんね!撃ち抜かれてざまぁみろ!HAHAHA!」
どうでもいいが、この時にヘルメットおじさんだった事が発覚する。
初期の予告公開時の通称は「黄色いオッサン」だったが本編では赤くなっている。
ちなみにDVDソフトのメニューでは黄色のままとなっている。
ディセプティコンの壊滅とセンチネルの死亡により地球の危機は去ったが、オートボットのリーダーたるセンチネルが引き起こした災厄は人類にトランスフォーマーに対する不信感や憎悪を植え付ける事になり、この戦いの3年後を描いた4作目『ロストエイジ』では皮肉にも人類の為に戦ったオートボット達は彼らによって狩られていく事になった…。
またセンチネルは人間のことを「サイバトロン星では神だった我らをマシン扱いしている」と嫌悪していたが、『ロストエイジ』では反トランスフォーマー組織「KSI」にマシン扱いされ、その亡骸を分解されるという、あまりにも皮肉で無様な末路を迎えた。
関連イラスト
関連項目
共通
TFA
アゴ AGO ウラガンキン…アゴの立派さ繋がりで、時々ネタにされる。
(←参考)