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オーディナル・スケール

おーでぃなるすけーる

「オーディナル・スケール」とは、2017年公開された「ソードアート・オンライン」の劇場版、またはその作中に登場する架空のゲームソフト。

これはゲーム、そう思っていた

概要

全世界累計発行部数1900万部(2016年12月当時)という世界的な人気を誇るライトノベルソードアート・オンライン」の劇場アニメ作品。

2015年10月4日に製作が発表され、原作者の川原礫書き下ろしによるオリジナルストーリーである事などで話題となった。

2016年3月12日に、正式タイトルが「劇場版 ソードアートオンライン -オーディナル・スケール-」に決まった事や、2017年に公開される予定となった事が発表された。

それと同時に、映画専用のキャラクターデザイン原案が公開された事で更に話題を集め、同年7月3日には、公開時期が2017年の春に決まった事や、新たなキービジュアルが公開された事でも更なる話題を集めた。

そして10月2日、正式な公開日が2017年2月18日である事、12月6日にはゲスト声優として神田沙也加鹿賀丈史井上芳雄が出演する事が発表された。全世界同時公開で、その劇場の数はなんと合計1000館以上(日本国内のみでは、合計151館)という事で、これらを含めて本作は、公開前から大きな話題となった。

そして公開されるや否や、初日2日間で観客動員数30万8376人・興行収入4億2,576万2,760円を記録し、映画観客動員数ランキングで初登場第1位を獲得した。そして初日満足度ランキングでも満足度92%となった。公開から11日目となる2月28日に興行収入10億円、17日目となる3月6日に観客動員数100万人(正確には101万2331人)、31日目となる3月21日に興行収入20億円突破した。いずれも、深夜アニメの劇場版としては最速記録である。海外においても、3月21日に観客動員数70万人・興行収入(日本円で)6億円を記録。

こうした記録的な大ヒットを受け、3月10日からは急遽、全国66館で4DXMX4Dによる上映も開始された。

その後も勢いと上映は続き、5月24日には、日本国内の観客動員数175万8928人・興行収入25億314万460円(全世界累計では動員数275万人・興行収入33.5億円)、そして公開終了直前の9月1日には、日本国内の観客動員数177万4191人・興行収入25億2382万8360円(全世界累計では動員数292万人、興行収入35.0億円)を突破した。10月3日時点で中国においては、興行収入8.6億円となり、最終的に全世界累計では、興行収入43億円となった。

日本国内における最終興行収入は約25億2400万円を記録。これは、深夜アニメの劇場版としては『ラブライブ! The School Idol Movie』に次ぐ歴代2位である。

なお、本作は『第90回アカデミー賞長編アニメーション部門』において、候補対象作として選ばれていたが、最終的にはノミネート落ちしてる。

また、IsII作画によるコミカライズ版第1巻が完全描き下ろしにて発売されている。

DVDBDは完全生産限定版と通常版のそれぞれ4タイプが2017年9月27日発売された。

舞台は東京、マザーズ・ロザリオから2週間後となる2026年4月の物語。

くれぐれもエンドロールが流れても帰ろうとしない事あの物語に繋がるエピローグが用意されている(なお、このエピローグは元々の脚本にはなく、後から追加されたものだという)。

ストーリー

2022年。天才プログラマー・茅場晶彦が開発した世界初のフルダイブ専用デバイス≪ナーヴギア≫。その革新的マシンはVR(仮想現実)世界に無限の可能性をもたらした。

それから4年――。

≪ナーヴギア≫の後継VRマシン≪アミュスフィア≫に対抗するように、一つの次世代ウェアラブル・マルチデバイスが発売された。その名も≪オーグマー≫。

フルダイブ機能を排除した代わりに、AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端マシン。

≪オーグマー≫は覚醒状態で使用することが出来る安全性と利便性から瞬く間にユーザーへ広がっていった。その爆発的な広がりを牽引したのは、≪オーディナル・スケール(OS)≫と呼ばれる≪オーグマー≫専用ARMMO RPGだった。

アスナ達もプレイするそのゲームに、キリトも参戦しようとするが…。

作中作「オーディナル・スケール」設定

西暦202X年、全ての平行世界の統合を狙う異世界《ユナイタル》が地球への次元侵略を開始。

生体兵器《DBA》を地球各地へと送り込む。

彼らへの対抗手段である《Dチューナー》及び《Dウェポン》の《適合者(アダプト)》の1人であるであるプレイヤーは《対DBA遊撃隊員》となり、ユナイタルの侵略に立ち向かう。

―――はずだったが…

プレイヤー

  • 対DBA遊撃隊員

プレイヤー。ジ・オーダーに所属する《適合者》で、《DBA》を狩る存在。「隊員」または「アダプト」とも呼ばれる。《DBA》の発見殲滅と《マテリアル》の回収を任務とする。

DBAとの戦闘では一部の例外を除き生命の危険は存在せず、ランキングが上がれば高収入も望めるため志願する者は少なくない。功績を挙げると《ランキングナンバー》上昇に必要なポイントが与えられ、ランキングが上位になるほどDウェポンが強化、報酬も増額される。

  • Dチューナー

《ジ・オーダー》が開発した次元同調デバイス。起動するとアダプトは次元同調状態となりDBAを視認出来るようになるが、適合者にしか使用できない。インカム型(要するにオーグマーのこと)。

  • Dウェポン

《DBA》を攻撃できる唯一の武器。Dチューナー同様にジ・オーダー製。

現状では個人携行サイズのもののみが存在する。

武器ではあるが攻撃が通じるのは《DBA》と次元同調状態のアダプトのみ。そう、アダプトにも攻撃ができてしまう。このためジ・オーダーの分裂の一因となった。

オーグマー付属のタッチペンを使用する。

  • 適合者

Dチューナーの起動因子を持つ人間。割合は全人口の5%ほど。因子の詳細は機密事項らしい。

国際防衛組織《ジ・オーダー》

ユナイタルから地球を防衛する国際組織。《Dチューナー》と《Dウェポン》を開発できる唯一の組織であることから、大国の政府ですら干渉は不可能。

隊員たちに功績に応じたランキング付けと《Dウェポン》の強化を行っているが、同じアダプトを「攻撃できる《Dウェポン》の性質とランキング争いが深刻な派閥闘争を招き、組織は3つに分裂してしまった。

  • ガーディアン

DBAの発見・殲滅を第一とする最大派閥。自衛を除き他のアダプトへの攻撃を禁止している。組織的作戦行動が得意。

  • アグレッサー

アダプトとしての活動を金を稼ぐための手段と公言し、人類同士の戦闘も辞さないならず者たち。

他の派閥からは犯罪者も同然の扱いだが、アダプトとしての給料とは別に派閥からも給料が支給されるため所属する者は後を絶たない。

  • オービター

表向きは平行世界とユナイタルの謎を解き明かすことを目的としつつ密かにユナイタルとの共存を目指す派閥。勢力は最も小さいが、独自技術でDウェポンをカスタマイズしており侮れない戦闘力を持つ。

  • 本部

地球防衛の中枢でありながらすべてが謎に包まれた組織。次元デバイスの開発、DBAの攻撃を察知できる理由、本部の所在地、上層部の実態、派閥対立を放置している理由など、ありとあらゆる情報が秘匿されている。各国の指揮官はコマンダーと呼ばれるが、その正体はAIではないかとの噂も。

敵勢力

  • Unital

ユナイタル。世界征服ならぬ次元征服を企む(と地球側は推測している)平行世界の一つ。

高度な次元テクノロジーを持つこと以外は文明・住人のその全てが不明。

ユナイタルの呼称も地球側のつけたコードネームである。

  • Displaced Biological Arms

通称DBA。次元ゲートから少しづつ送り込まれる《ユナイタル》の生体兵器。

普段は存在する次元の位相がズレており、一般人には攻撃も感知も不可能

送り込まれた数が一定を超えるまで一切の破壊行動を行わない(アダプト達に命の危険がないのも、人類が内輪揉めに興じていられるのもこれが理由)。

だが、一定数を超えた場合は同時に実体化して大破壊を開始する(と考えられている)ため、その前に発見殲滅する必要がある。

だが稀にエラーで実体化する個体が存在し、そうなると周囲に甚大な被害をもたらす。

その他

  • マテリアル

次元ゲートからDBAが送り込まれる際に発生する次元エネルギー結晶体。DBA同様、普段は感知も接触も不可能。次元デバイスのエネルギー源やカスタマイズの素材となる他、本部に送ってポイントと引き換えるなど使い道は多種多様。DBAや他のアダプトを攻撃すると対象の保有するマテリアルを奪うことが出来る。

登場人物

ゲスト(各キャラの担当声優は特別出演)

《OS》内のARアイドル。ゲーム内でかなりの人気を誇る《歌姫》。

プレイ中に彼女のステージに遭遇するとバフが得られると噂になっている。

《オーディナル・スケール(OS)》のプレイヤーランキング上位の青年。直剣を使用。

C92サークルカットC92サークルカットby(‘、3_ヽ)_イラスト右側の人物。

東都工業大学電気電子工学科教授。ARデバイス《オーグマー》の開発者。

研究は先鋭的すぎて電気生理学界では異端扱いだとか。

ちなみに茅場・比嘉・須郷・凛子さんは全員彼の教え子である。

スタッフ

原作川原礫
監督伊藤智彦
脚本川原礫・伊藤智彦
キャラクター原案abec
キャラクターデザイン・総作画監督足立慎吾
モンスターデザイン柳隆太
プロップデザイン西口智也
UIデザインワツジサトシ
美術監督長島孝幸
美術監修竹田悠介
美術設定塩澤良憲
色彩設計橋本賢
コンセプトアート堀壮太郎
撮影監督脇顯太朗
CG監督雲藤隆太
編集西山茂
音響監督岩浪美和
音楽梶浦由記
配給アニプレックス
アニメーション制作A-1Pictures
製作SAO MOVIE Project

主題歌

『Catch the Moment』

作詞・歌 - LiSA / 作曲 - 田淵智也 / 編曲 - 江口亮

挿入歌

『Ubiquitous dB』

『longing』

『delete』

『Break Beat Bark』

『smile for you』

歌 - ユナ(CV:神田沙也加)

関連動画

製作発表映像

公開決定発表映像

特報①

特報②

特報③

予告編

ゲーム

AWvsSAO』では時間軸は違うものの、ユナとキリト達の出会いが描かれる。ただしこちらではDLCとなっている。

SAOのソーシャルゲームでも映画についてのコラボが行われており、

エンドワールド』ではキリト達やユナのカードが登場している他、コード・レジスタでは映画のシナリオとリンクするリーファの活躍が描かれる新シナリオのイベントが行われた。

また、映画では見ることができなかったオーディナル・スケールで使用するリーファの武器が新たにデザインされている。

(2017年9月13日~9月30日まで)

メモリー・デフラグではユナとレインセブンのオーディナル・スケールに関するシナリオを見ることができた。

(※現在ではユナのユニットが入手不可の為、そのシナリオを見る事は出来ない)

余談(ネタバレあり)

あまり注目されていないが、これまで、アニメシリーズで監督や絵コンテなどを担当した伊藤智彦にとって、今作は初のアニメ映画監督作となる。

公開直後から話題となっていたが、メインキャラの1人であるリーファ(桐ヶ谷直葉)は、本作においてほとんど出番がない(担当声優である竹達彩奈は、キービジュアルが発表された時点で、「自身の出番が減らされる」と察していたらしいが)。理由を述べると「直葉は剣道をやっているため、普通に出してしまうと強すぎる」からだそうだ。これは、「そんな事をしたら映画が簡単に終わってしまう」という事も意味する。

また、時系列が『SAO編』からかなり経過してる事もあり、メインキャラにはこれまでなかった設定が追加される事もしばしばある。「シノン(朝田詩乃)は、今作では銃器に対するトラウマを完全に克服しているため、現実での話し方が仮想世界にいる時と同じになっている(これは、担当声優である沢城みゆき自身のアイデアである)」というのも、その1つだ。

関連タグ

ソードアート・オンラインSAO 劇場版SAO

拡張現実 AR

カテゴリライトノベル WEB小説 アニメ ゲーム アプリ
原作者・出版社関連川原礫 abec 電撃文庫 アクセル・ワールド 絶対ナル孤独者
ジャンルSF ファンタジー デスゲーム VRMMORPG
表記揺れソードアートオンライン SAO SwordArtOnline 刀劍神域 刀剑神域
キャラクター関連ソードアート・オンラインの登場人物一覧 ソードアート・オンラインのカップリング一覧
アニメ関連伊藤智彦 小野学 足立慎吾 アニプレックス A-1Pictures 2012年夏アニメ 2014年夏アニメ 2018年秋アニメ 劇場版
楽曲関連梶浦由記 LiSA 春奈るな 藍井エイル 神田沙也加
ゲーム関連インフィニティ・モーメントプレイステーション・ポータブル)/ホロウ・フラグメントプレイステーション・ヴィータ)/ロスト・ソングプレイステーション3/PS Vita/プレイステーション4) / Re:ホロウ・フラグメント(プレイステーション4)/ホロウ・リアリゼーション(プレイステーション4/PS Vita)/AWvsSAO(プレイステーション4/PS Vita)/フェイタル・バレット(PS4/XboxOneSteam) 二見鷹介 アクリア アートディンク ディンプス
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関連リンク

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公式Twitter(スピンオフを除く全てのアニメ版共通)

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