概要
- 身長:66m
- 体重:7万t
- 別名:閻魔獣
2016年3月12日公開の映画『劇場版ウルトラマンウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』に登場する新怪獣。
漢字表記は「罪業苦」。
多数の剣山状の背びれが生えた細身の体躯、前に向いて曲がった刃状の二本角と三対の複眼に加えてその後ろにも点々と並ぶ無数の目を備えた頭部、そして棍棒のような形状になっている右腕やドスの利いた地獄の大魔王の高笑いの様にも聞こえる鳴き声が特徴。
この世を地獄に変えると言われている怪獣で、口からは「血の池地獄」のように真赤な破壊光線「ヘルズレリーブ」や胸からは火炎弾を放ち、さらにその胸を展開して触手を伸ばし、絡めとった相手のエネルギーを吸収することができる。体表もボース=アインシュタイン凝縮によって非常に頑丈で、通常の攻撃はほとんど通じない。
また、地底を移動する際は口からの光線で周囲を血の池地獄のような溶岩(?)の湖を生成して地下へと移動する。
その戦闘力はウルトラマンエクシードXでさえも全く歯が立たず、破壊光線の一撃で退けたどころか、エクスデバイザーを腐食させて一時的にユナイト不能な状態に追い込んだほど(エックス自身は無事であり応急修理によって会話だけは可能になった)。
まさに地獄の魔王として君臨しているかのような最強最悪の存在である。
太古の地球において猛威を振るっていたが、とあるウルトラ戦士によって古代遺跡「婆羅慈遺跡」に封じ込められる。しかし現代においてwebTVの視聴率を上げるためにトレジャーハンターのカルロス黒崎が封印に使われていた青い石を持ち去ってしまったため現代に蘇ってしまった。
復活後は現代の世を地獄へとに変えるべく、背びれから自身の分身である閻魔分身獣ゴーグアントラー、ゴーグファイヤーゴルザ、ツルギデマーガを生み出し、かつて自身を封じていた青い石を狙い、それが運び込まれたカルロスタワーを目指して首都へと進撃を開始する。
最終決戦でも圧倒的な強さを見せ、胸からの触手で初代ウルトラマンとウルトラマンティガのエネルギーを吸収しピンチに陥れ、更にツルギデマーガの元となる棘を放ってウルトラマンエックスにも大ダメージを与えるが、ベータスパークアーマーを纏ったエックスに触手を切断される。
それでも尚互角に渡り合ったが、右手の棍棒も切断され、最期はウルトラマンやティガと融合したエックスのベータスパークアローで止めを刺された。
ウルトラマンジード
第18話に登場。
記憶を取り戻した伏井出ケイによって怪獣カプセルから召喚させられる。
ゼロビヨンドと互角以上に戦ったレギオノイド ダダ・カスタマイズと戦闘し、圧倒的な力で搭乗していたダダ諸共これを難なく撃破。
その後、伏井出ケイがフュージョンライズしたサンダーキラーとともにプリミティブのジードを苦しめたものの、さすがにロイヤルメガマスターには手も足も出ず、最後はウルトラマンジャックのウルトラカプセルを使った必殺技「ランススパーク」を受け爆発四散した。 『X』出演時と同じくスパークの名を冠する技に貫かれての退場となった。
余談
名前の由来は「地獄(ZIGOKU)」から。
監督の田口清隆氏によるとデザインの狙いは地獄の最強の鬼。右手が棍棒で背中に針の山、尻尾がノコギリで顔に鬼の角が生えているイメージとのこと。また複数の眼は地獄の無間地獄に住んでいる64の眼を持つ鬼のイメージから。また、複眼はバルタン星人、顔はネロンガ、胸はグリーンモンス、腕と足のヒダはレッドキング、尻尾はスフラン(ちなみに腹部から射出する触手もスフランに酷似している)、背中はバラン、赤い部分はデストロイアのイメージがあるという。
全体的な姿は、前作『ウルトラ10勇士』のエタルガーが人型だったため、オーソドックスな怪獣体型としている。また、打ち合わせ時にアークベリアルのソフビ人形を用いていたため、そのイメージも取り入れられている。
Xioはゴルザとアントラーの存在を認知していたため、過去に戦った事がある怪獣と考えられる。
初期案ではゴーグドラコとゴーグシルバゴンの登場も予定されていたが、敵怪獣が多いとの判断から不採用になった。もし実現していれば、ドラコは初のウルトラ戦士との戦いが実現していた。また、ゴルザを分身として生み出したことからガタノゾーアとの関連があるのではないかとも言われている。
監督の田口清隆氏による裏設定では、大地の想いが通じずエクスラッガーが効かないとされている。
奇しくも『ジード』登場時にも「二人のウルトラマンの力を融合して生まれた剣」の前に敗れ去った。
関連タグ
ズラスイマー 戀鬼 エンマーゴ…人間によって封印が解けた怪獣繋がり。特にエンマーゴとは繋がりが多い。
エタルガー…前年の映画の敵