ブースカとは『快獣ブースカ』及び、『ブースカ!ブースカ!!』に登場する快獣である。
CV:高橋和枝
高戸靖広(ブースカ!ブースカ!!、バラサでブースカ!、ダイナOVA)
冨永みーな(ウルトラマンR/B、ニュージェネレーションクロニクル)
概要
ブースカを作った少年科学者の屯田大作少年はコイツを作りたくて作ったわけではない。もともとゴジラを作ろうとして、ペットのイグアナに自作の栄養剤「クロパラ」を与えた所突然変異を起こしできあがってしまった生物なのである。だから怪獣ではなく快獣。
好物はラーメンで、「たったの30杯」呼ばわりするほどよく食べる。
鼻は警察犬並に優れており、耳はがんばれば10㎞先の会話ですら聞き取れる。
亀が苦手。でべそを触られると笑いが止まらなくなる。
人間で言うところの小学五年生レベルの知能を持っている。
ブースカ語という独自の言葉で感情を表現し、嬉しい時は「バラサバラサ」、悲しい時は「シオシオのパー」、怒った時は「プリプリのキリリンコ、カッカッカ」と表現する。
なお、『ブースカ!ブースカ!!』に登場した個体は、一応初代とは別人という設定である。
容姿
素のイグアナとは全然違う黄色と茶色をベースとし、横からかぶったような王冠の鶏冠「ブー冠」がチャームポイント。
このブー冠を温めると大学教授並に頭が冴えわたるが、逆に冷やすと大バカになる。またここで作られるブーカニウムという要素をエネルギー源にしている為、ブー冠が取られると力が使えなくなってしまう。
客演
ウルトラマン・ウルトラセブン・モーレツ大怪獣戦
アニメちゃん
アニメちゃんが壁に描いた落書きが宇宙からの電波を浴びて実体化したもの、
ウルトラマンM730ウルトラマンランド
第50話「ブースカ登場」以降登場。
ピグモンの食べようとしたラーメンに入ったトカゲがそのラーメンを食べて巨大化したもの。その後、ピグモンの家に居候。
有言実行三姉妹シュシュトリアン
第40話「ウルトラマンに逢いたい」に登場。
円谷プロの着ぐるみが実体化したもの
ウルトラマンダイナ
OVA「帰ってきたハネジロー」に、『ブースカ!ブースカ!!』のキャラクターたちと共にゲスト出演。
アーウォンが出演した際に大作から「ブースカの友達か?」と聞かれ、「全然違う!」と返すシーンもあった。
ちなみに、後年、『新ウルトラマン列伝』最終回にてこのエピソードが紹介された際に、エックスから「黄色いタヌキ」と言われてしまっている。
怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワード
ピグモンの好感度が60以上の状態で1Fターミナルに入ると、しょげるゴウ隊員、呆れるヤガミ隊長と、無邪気にはしゃぐブースカがいる。
ここでゴウ隊員がブースカの面倒を見るように命ぜられるものの、以降は2Fの自販機コーナーに独りで佇んでおり、ゴウ隊員はそれまでと変わらず1Fが定位置になっている。
このことからゴウ隊員の背任(保護責任遺棄)を指摘する向きもあるが、ブースカの場合は大人が付きっ切りで面倒を見る必要がないものと思われる。
なお、加入イベントの発生条件であるピグモンの高感度は数値としては明示されず、シナリオの展開とも無関係なので、タイミングを調整・予測することは難しい。
実際、このブースカがどのような理由でどの惑星にいたのかも、ゴウ隊員と遭遇し宇宙船まで付いてきた経緯も、そもそも専門研究員としての知識を備えている理由も経歴も、作中では一切明らかにされない。
ブースカに話しかけると基本的にはブースカ語で応えてくる(動作がいちいちカワイイ)が、人間の言葉も問題なく話せる。
ピグモンの好感度が一定(60、70、80、90、100)以上に達した状態でブースカに話しかけると、ピグモンが主人公との暮らしぶりをブースカに話し(何語で会話をしているかは不明)、ブースカから手作りのお守りである『トモダチのあかし』をもらえる(最大五個まで)。
原作同様亀が大の苦手であり、6種類のアクセサリ『かえんのもんよう』『すいりゅうのもんよう』『ひょうけつのもんよう』『かみなりのもんよう』『しっこくのもんよう』『たいようのもんよう』を持っている状態で話しかけると、惑星ワッカに遊びにいきたいからとスペースタートルの討伐『ブースカのお願い』を依頼される。
これをクリアすると『せいうんのもんよう』がもらえる。
POWERED限定で、ミッション『しのびよるツワモノ』をクリアするとイベントが発生(サカモトの研究Lvも発生条件に含まれる)。
研究のために作り出したMETEORゴモラが逃げ出してしまい、討伐を依頼される(実際に頼んでくるのはサカモトで、ブースカは合いの手を入れるだけ)。
ミッション『超進化ゴモラ』をクリアすると、研究テーマ『とくしゅぼうぐ研究』が出現し、全身スーツ系の防具が開発可能になる(無印では当該のイベントがなく、ミッション『「終わり」へのしょうたい』をクリアすると出現)。
なお、『星人科学ぶき研究①』にブースカを参加させると、ブースカの頭部をそのままデザインした『ブースカハンマー』を開発可能。
ウルトラジャーニー
ブースカをモチーフとしたキャラクターである“ブウス子”が登場。
配下のちゃめゴンと共に靴磨きの仕事をする傍ら、主であるパルゴと共にエメラルド城を守っている。
名前から判断するに女性と思われるが、“ボク”という一人称で喋るのが特徴(単行本のおまけではガラ子にズボンを引き落とされ性別を確認された)。
なお、本人は自身のことを「妖精みたいなもの」と称している。
ヒナの靴が汚れていることを指摘すると、城に飾られた絵を通して様々な世界を渡り歩きながら(靴磨きに必要な道具を取り出しつつ)ヒナたち一行にこの世界やサバトの目的の真相を教えた。
靴磨きが終わると、ヒナに城の主であるパルゴへと謁見することを許し、ちゃめゴンと共に彼女たちを見送った。
また、ちゃめゴンと共に世界を渡りヒナ達の情報を拡めてもいる。
原典におけるブースカのような愛嬌溢れる描写はなく、知的でどこか不思議な雰囲気を漂わせた人物になっている。
また、感情的になるような描写もなく、上記のズボン下ろしをされた際にも「次からは言葉で聞くようにしてほしいかな」と恥じらいながら文句を言う程度に留めていた。
ウルトラマンR/B
「ダダ君の気持ちは嬉しいけど、そんなんじゃいつまでたってもみんなが友達に何てなれっこないよ~」
「昔からウルトラマンと怪獣たちはいっつも戦ってて僕はとても悲しい。シオシオのパーだった」
「だから僕は皆と仲良くするためのハッピーなパーティーをずーっと昔に考えたんだよ~」
2018年10月27日放送の第17話「みんなが友だち」に登場。
劇中ではダダが大御所様と呼び慕うほどの大物で、地球に接近しただけで超強力なバイブス波を発生させ、イサミを驚かせていた。
ウルトラマンと怪獣の対立関係を昔から見守っており、両者が敵対し続ける事に対して心を痛め、皆が仲良く暮らせる事を強く願っている。
そんな穏やかな性格の持ち主なので、カツミとイサミがウルトラマンだと分かった途端に襲いかかったダダをお仕置きとしてブー冠からの光線でカプセルに閉じ込めてしまった。
その後、湊3兄妹と、何時か一緒に仲良くパーティーする事を約束して(その時アサヒは「ツルちゃんも一緒に」とお願いしている)、ダダ入りカプセルを抱えながらピグモンと一緒にテレポートで帰って行った。
次の回のアバンタイトルではイサミからタヌキじゃなくてイグアナだったことを驚かれていた。
上記の『ウルトラジャーニー』や『怪獣バスターズ』を初め、他のウルトラシリーズの派生作品やCM、作品どころか制作会社の枠を超えたコラボ回などに登場した事があるが、この回によって初めて本家TVドラマシリーズに登場した事になる。
ガシャポン版ルーブクリスタルでは、玩具オリジナルとしてブースカのクリスタルが登場する。
なお、スーツアクターはリメイク作である『ブースカ!ブースカ!!』でブースカ役を務めていた横尾和則氏が務めている。
ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル
本作ではペガッサ星人ペガと共にナビゲーターを務める。
ブースカがテレビ番組にレギュラー出演するのは、『ブースカ!ブースカ!!』以来実に20年ぶりのことである。
余談
- 初代ブースカ役の高橋和枝はブースカのかん高い特殊な声を出すのに相当苦労していたらしく、収録が終わるころはいつも酸欠状態だったとのこと。周囲からも「そんな高い声を出していたら喉がつぶれちやうよ」と心配されていたとか。
- 『R/B』以降の作品で声を担当する冨永みーなは初代ブースカ役・高橋和枝の代表作『サザエさん』の磯野カツオ役の後任として有名であり、ブースカ役に抜擢されたのは高橋の持ち役を引き継いでいたことも一因だったと思われる。また、冨永は『ウルトラマンレオ』の梅田カオル役だったことでも有名であり、ウルトラシリーズに出演するのは『レオ』第40話以来、43年ぶりである。さらに、高橋和枝とは『レオ』本編で実際に共演したこともある。
- 冨永の事務所の後輩である高橋未奈美が好きな怪獣にこのブースカを上げており、『怪獣娘(黒)』のパンフレットに掲載されたインタビューでは「もしブースカの怪獣娘が出てきたら、演じてみたい」と語っている。