基礎データ
概要
ポケモン剣盾で初登場したポケモン。「カセキのトリ」と「カセキのリュウ」を組み合わせて復元する。
上半身はラプトル、下半身はステゴサウルスに似た恐竜のようなシルエットだが、上半身が下半身に対して異様に小さく、輪切りにされた下半身の断面から上半身が生えているような歪な体型をしている。
しかし、たくましい尻尾の筋肉を動かして発電しているなど、同期の他の化石ポケモンと比べれば、生存に不利になる程ちぐはぐな生態はしておらず、比較的まともな組み合わせとなっている…どころか、強靭な下半身のおかげで無敵すぎたため、古代ではエサの草を食べ尽くして絶滅してしまったらしい…。
爬虫類のような変温動物(上半身の化石はトリと銘打ってるがラプトルは爬虫類)は哺乳類のような恒温動物よりも遥かにエネルギー効率がいいのだからそこは自重できなかったのだろうか。天敵がいないのなら尚更。
それよりも、上半身が受け持ってるであろう胃までの消化器官で養分をちゃんと下半身まで行き渡らせることができたかどうかの方が気になるのだが。
タイプはゼクロムやメガデンリュウと同じでんき・ドラゴンで伝説のポケモンやメガシンカ枠を除くと初である。
常時楽しそうな表情だが、ポケモンキャンプで居眠りから起こすと一瞬だけつぶらな瞳の真顔になるので確認してみよう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
90 | 100 | 90 | 80 | 70 | 75 |
歪な見た目だが能力は物理に寄ったバランス型といった感じで至って普通である。中和されたのだろうか。
とくせいにはりきりがあるため物理型の運用がベタだろうが、特殊型も不可能ではないといった体。
ドラゴンと重厚な下半身のおかげでどちらも攻撃技のレパートリーは最低限揃っている。
でんきタイプの物理型ということででんきの物理技に不安を覚える方もいるだろうが、そこは新技でんげきくちばしがあるため問題にはならない。この技は基本威力がかみなりパンチよりも10高い上に先制できれば威力が2倍になるというぶっ飛んだ追加効果がある。
技は物理技はでんげきくちばしを筆頭に、メインであるげきりんやドラゴンダイブ、はりきりとの相性が良いつばめがえし、物理型の定番サブウェポンであるじしん、定番岩技3種にメガトンパンチ&メガトンキック、特殊技は電気技2種、ドラゴン技2種を始め、だいちのちから、かえんほうしゃ、だいもんじ、補助技はでんじは、みがわり、こらえる、ちょうはつとでんきタイプとしては異例なレベルで豊富。
特性に関しては隠れ特性の『すなかき』での素早さ補強も考えられるが現時点では未解禁なのでおあずけ。
また、『はりきり』もダイマックスとの相性が良く、アイアントのように高火力のワザを上からバンバン打てる。さらに、ウオノラゴンはダイマックスするとがんじょうあごの補正がならなくなるのに対し、パッチラゴンははりきりでダイマックスとの相性が良いなど、正反対ながらもお互い棲み分けはできている(ただし、でんげきくちばしもダイマックスすると先制で威力2倍の補正がかからなくなるので、場合によってはダイマックスさせない方が火力を出せる場合もある)。
『ちくでん』は元々でんき1/4に加え麻痺にもならないため、防御面においてのうまみは薄く、さかさバトルでもない限りタスキ潰しを防ぐ程度のメリットしかない。
とはいえ全くメリットがないわけでもなく、はりきりによる命中率低下を避けたいという場合にも採用の余地はあり、敵の電気技読みで繰り出した場合にボルトチェンジを不発させて交換を阻止できるのは利点。
また、事実上がんじょうあご一択のウオノラゴン、鈍足を補う隠れ特性が未解禁のパッチルドン、ウオチルドンと比べても特性の自由度が高いのは強みになる。
難点としては激戦区には一歩足りない素早さと、補完が出来ていないタイプ構成(ただし、弱点タイプはじめん、こおり、ドラゴン、フェアリーの4つとそこまで多いわけでもなく、4倍弱点もないのは救いである)、現在環境最上位に対して致命的に弱い点が挙げられる。一応、素早さに関してはつばめがえし(ダイジェット)である程度は底上げできる為、ダイマックスでいかにして無双の御膳立てをするかが重要になってくる。
ただ、それでも強いポケモンに変わりなく、現状カセキメラの中ではウオノラゴンを抜き、カセキメラトップの使用率を誇り、非常によく見かける存在である。
古代で無敵は伊達では無かった…。