トリックスター
とりっくすたー
トリックスター(一般)
最初に、一般的なトリックスターの原義及び役目を記載。
「トリックスター」の原義
神話や物語の中で神や自然界の秩序を破り、いたずら好きとして描かれる人物のこと。ただし、単なる道化ものと言うわけではなく、その行動が物語を動かす役目を持っている。神話においてはしばしば、人類の文明、文化に変革をもたらす『文化英雄』となる。
ギリシア神話には人類に火を与えたプロメテウスを始め、酒の喜びと酩酊の害をもたらしたディオニュソスなど多くのトリックスターが存在する。
ほかに北欧神話のロキも、敵味方を問わず場を引っ掻き回すことで有名。
また、人の「超個人的性格類型」としてこの名前が取り上げられたことでも知られる。
物語における役目
ゲームや漫画・小説において、敵とも味方ともはっきりしない傾向がある。そのため、両勢力とも扱いに困る場合もある。
また、物語が一段落した…と思いきや再び新たな問題を持ってきたり、トリックスターポジション自らがよりややこしくしたりするなど新しい展開のきっかけを生むことが多い。
ふらふら好き勝手に立ち回り、つかみどころのない性格や行動で周りの人達や事件をかき回し、自分の手のひらで踊らせるというクセのある役目が魅力の一つといえよう。
さらにそこから派生して、今まで敵対勢力の大元が実はトリックスターポジションのキャラに上手く操られており、結果的にそれらの立場を乗っ取ってラスボス的な存在になるという展開も存在する。
逆にどの勢力にも身を置かないはぐれ者であるが故に、味方陣営だけでは打開不能な状況に陥った時、唯一それを外側からひっくり返せるイレギュラー兼ジョーカーとして活躍する事もある。
格闘技(漫画など)におけるトリックスター
相手の意表をつく技を持つ人をいう(たぶんこんな感じ…)。
RPGでのジョブとして
上記の性格や物語中の役目としてのトリックスター以外にも、ジョブ(職業)の一種として存在する場合もある。
- 『ドラゴンクエストシリーズ』1988年発売の『III』から「あそびにん」として登場。基本的に戦闘でもふざけてばかりいるが、それが稀に意外な効果をもたらすことがある。また、一定のレベルに達すると強力な上級職である「けんじゃ」へと転職が可能になる。
- 『ファイナルファンタジー』シリーズで登場するジョブ・武器・モンスター。
- PSPゲーム『セブンスドラゴン2020』に登場する職業の一つ。
- シミュレーションゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場する職業。
ファイアーエムブレムシリーズ
ファイアーエムブレム覚醒以降存在するクラス。
アサシンより魔力が高く、剣の他、杖も駆使する。
ギャンレルの初期クラスでもあり、サンダーソードで迎え撃ってくる。
風花雪月では、
サイドストーリーと共に復帰した特殊クラスで、
剣の他、理学も信仰も使えるクラスとなっている。
エピタフより汎用性高いが、
転職に盗賊のクラスが必要らしい。
その他の「トリックスター」
- もしかして:電撃文庫より刊行されている『トリックスターズ』シリーズ。
- 『バトルスピリッツ』に登場するスピリット。
- 『仮面ライダーディケイド』の主役ライダーディケイドが用いる変身ベルト・ディケイドライバーのパーツ。同項目を参照。
- 『宇宙戦隊キュウレンジャー』のテンビンゴールド・バランスの肩書き。
- 『あんさんぶるスターズ!』内のアイドルユニットはTrickstarへ。
- 水樹奈々の楽曲。音ゲーでも数機種で収録され、中には原曲収録されている物もあった。これも本来はTrickstar表記。
- 江戸川乱歩の『少年探偵団』をベースとした2016年秋アニメ。表記に関してはTRICKSTER表記。
- 遊戯王OCGのカテゴリーの一種で、TrickstarとTricksterの二つの側面を持つモンスター。EMに対する皮肉なのか、エンターティメントのイメージ改善のための考案なのかは不明。
他にありましたら追記願います。
オンラインRPGとしての『トリックスター』
『トリックスター』はゲームポットが運営するMMORPG。
(2012年7月17日よりGCRESTから移管)
今は亡き大富豪の老人、太平洋に浮かぶ孤島・カバリア島に、今は無き世界有数の大富豪「ドン・カバリア」が開発した仮想現実ゲーム「トリックスター」を基として作られたテーマパークを舞台に、彼が残した莫大な遺産をめぐって冒険する物語。
ゲームの参加者は皆なんらかの動物の仮装(みみとしっぽを付ける程度だが)をして入場しなければならない。
特筆すべき特徴としては発掘が挙げられる。
これは本作独自のアイテム探知システムであり、ありとあらゆる土地で専用アイテム・ドリルを地面に突き立てその電源を入れる事で、地中から様々なアイテムを掘り出せるというものである。
2014年1月28日、サービスの提供が終了したが、2016年5月24日にiOS/Android用アプリゲーム『トリックスター~召喚士になりたい~』がサービスを開始した。
(STAIRSが運営)
ボード型RPGとなったが、発掘は健在である。
操作キャラクタ一覧
キャラクターはステータスの違いにより攻撃型・魔法型・感覚型・魅力型の四種に分類され、それらに男女がそれぞれ一名ずつ用意されている。
また、キャラクターはそれぞれ職業を持ち、それらはキャラクターの成長と共に移り変わっていく(これを転職と呼ぶ)。
『トリックスター~召喚士になりたい~』では登場しなかったが、2016年7月28日の大型アップデートで第二次転職を除き実装された。
声の演出は『トリックスター~召喚士になりたい~』のもの。
攻撃型
物理攻撃に特化し、殴り合いに於いては申し分無しの強さを発揮する。
その為か扮装対象の動物もアクティブなものが採用されており、職業も総じて戦闘に関わるもので統一されている。
・バニー
CV - 寺崎裕香
基本職業:女子高生
第一次転職:ボクサー
兎の耳と尻尾を付けた女子高生。ボクシング部に所属する。
「出られる大会は一通り総なめ」という設定があるほどのボクシングの実力者で、作中でもあるキャラに(恥ずかしさと勢いで)挑まれている。
女子高生という基本職と足を投げ出すような座り方から、主人公勢の中ではロリキャラとしての認識が広いのだが、案外金に汚いという性格設定がなされているとの噂もある。
第一次転職にて高校を卒業。プロボクサーとしてデビューし、サシでの勝負に特化した仕様となる。
第二次転職でデュエリストを選んだ場合、対多数にも対応できるようになる。
・バッファロー
CV - 石谷春貴
基本職業:格闘家
第一次転職:戦士
牛の角と尻尾を付けた男性。
サービス開始時が開始時だったのでハードゲイとか呼ばれていた時期もあったがそれは昔、
一次や二次になるにつれて普通にかっこよくなっていったためか、もうその手のネタは無くなってきている。
しかしpixivでは妙にホモイラストが多い。
「M開脚」と呼ばれる座り方が影響したのだろうか?
あと、二次職の片袖セーターがとても気になる。
第一次転職にて格闘技界を去った彼は、対集団戦闘に特化したスペックを身に付けた戦士としての肉体を手に入れる。
第二次転職でマジェスティを選んだ場合、1対1に適したスキルも身に付けられる。
・ポーラー
CV - 小日向みゆき
基本職業:女子中学生
第一次転職:ブリーダー
第二次転職:テイマー
2013年3月19日のアップデートで実装された新キャラ。
白くまの耳と尻尾を付けた12歳の女子中学生。
詳しい内容についてはどなたか追記、修正お願いします。
魔法型
魔術力に秀でており、MPの管理さえ出来れば攻守両面に特化。
扮装対象は正反対の雰囲気を漂わせる二種類が採用されており、転職後のスペックを見るに男性は神秘的かつ破壊的、女性は温厚かつ神聖という、魔法の持つ異なるイメージがそれぞれ当てはめられているのだろう。
職業面では男性の基本職業が既に魔術らしさを醸し出しているにもかかわらず、女性は図書館司書と至極一般的である。
これは扮装対象の動物からのイメージであろうか?
・ドラゴン
CV - 森嶋秀太
基本職業:呪術師
第一次転職:魔道士
プレイヤーキャラクターでは唯一三つの二次職業を持つ。
青い鱗に覆われた爬虫類を思わせる尻尾と、同じく深い青色をした小振りな翼を装備した男性。男性。
特に基本職のドット絵がとても中性的であり、第一次職の衣装も露出度の高い妙なものであったため、早い時期からドラ子と呼ばれ、いわゆる男の娘として扱われている。
座り方も男性キャラで唯一の正座(女性キャラには多い)。
外見・性能等からかなり人気のキャラのため、所謂厨房率も初期のころから高い傾向がある。
第一次転職にて本格的な魔術師の世界にのめり込んだ彼は、光と闇という相反する性質の精霊魔法を習得。
光は回復と命中精度、闇は比類無き破壊力と攻撃の多様性を重視したスキル構成となる。
・シープ
CV - 桜咲千依
基本職業:司書
第一次転職:吟遊詩人
羊の角と尻尾を付けた女性。
みみとしっぽの大冒険?なんのことかな?
二項目ほど突っ込むのが遅いぞ!
誰が思ったか「語尾に『ですの』と付けて喋りそうだ」というイメージが広まり、今や愛称が「ですの」。となっていたが、『トリックスター~召喚士になりたい~』では公式化された模様。(間違ってもデスノートではない)
ロリっぽい外見で可愛らしいので割と人気は高い。その為か、『トリックスター~召喚士になりたい~』で最初に実装されるキャラクターとなった。
実は日本を始め、他国の公式イラストでの羊の胸の大きさがバラバラなためか、描く人によっては大きく描かれたり小さく描かれたりする。
しかし大半は貧ny・・・おっと誰か来たようだ。
第一次転職にて公務員としての立場を捨て、神秘的な精霊魔法の世界を極めるため吟遊詩人となる。
その精霊の属性はドラゴンを遙かに上回る五種類―流水・雷電・火炎・土石・疾風―となっており、輪を成すこれら五種類の属性の内、彼女は隣接する二種類を習得する事が出来る。
感覚型
探知などの感覚力に特化した、手先が器用なキャラクター群。
それ故に発掘作業効率が最も良く、アイテム入手率も高い。
また遠距離攻撃の素質もあり、銃器を取り扱うことも出来る。
扮装対象は哺乳類ネコ目が二種類採用されているが、男性の扮装対象はどちらかと言うと攻撃的であるようにも思える。
・ライオン
CV - 西谷亮
基本職業:エンジニア
第一次転職:発明家
獅子の耳と尻尾を付けた男の子。
男性陣の中では座りモーションが兎と同じ足を投げ出すタイプであるように、一番幼い印象が強い。
よくショタキャラとして扱われる(とはいえ職業上15は超えているだろうが)。
多数アカウントを所持するユーザーに火力の高さと発掘技術からしばしばパシリにされる。
第一次転職では一介のエンジニアから発明家に昇格。高度な機械技術と銃器の扱いを覚えていく。
・フォックス
CV - 山本亜衣
基本職業:考古学者
第一次転職:冒険家
狐の耳と尻尾を付けた女性。なぜかしっぽが2本(これがコスチュームの特徴であるのか、扮装した彼女の趣味であるのかは不明)。
女性陣の中では最も大人びた外見であったため、しばしば姉御と呼ばれ、しばしば集団を率いる年m・・・いや、年長者として描かれる。
実際には17歳で考古学教授としての資格を手に入れた天才という設定。
二次の格好のおかげで、巨乳としても不動の地位を獲得している。
第一次転職では世界に眠る謎や狂気への好奇心から座学に飽きて、体を張ったフィールドワークの専門家―冒険家となる。
冒険家となった彼女は、より発掘に特化したスキル構成を充実させ、更には地雷等の罠を用いた攻撃手段も習得するに至る。
考古学者から暗殺者に姿を変えるとは誰が予想しただろうか…。
魅力型
その名称の通り男女共々色気のあるキャラクターとして設計されているが、その本領は他の三つを遙かに上回る体力・耐久力にある。
しかしまぁ、その扮装対象・職業は何れも耐久性などまるでないようなものばかりなのだが。
・ラクーン
CV - 丸高大知
基本職業:新米教師
第一次転職:マジシャン
アライグマの耳と尻尾を付けた男性。
しかし略称は狸。プレイヤーキャラクターが連れ歩けるペットにはそれぞれ扮装対象となった動物の幼体も含まれるのだが、その名称も仔狸であったりする為この通称は半ば公式と言える。
ムスカだとかヨン様だとか、18で女子高の教師(公式設定。恐らく飛び級か何かだと思われるがそれにしても不自然極まりない)だとか、どうにもこうにもネタ担当にされがちなキャラクターである。
第一次転職にて、若さ故の未熟さを思い知ったのか、それともあらぬ罪を着せられでもしたのか、教壇を降りて手品師として栄華を極める。
特にトランプカードの扱いに秀でた彼は、敵モンスターをカードに封じ込めての捕獲・召還をやってのけるまでになる。
※但し、エンジニアの蟹と共に世界の命運を背負って立ったり、反射物の世界にて欲にまみれた不毛な殺し合いに興じたりという無茶は断じてしない。
新米教師からギャンブラーという、フォックスを上回る職業のぶれ方である…。
・キャット
CV - 一宮朔
基本職業:モデル
第一次転職:アイドル
猫の耳と尻尾を付けた女の子。王道。
化粧バッチリのドット絵(と追ってきたアイツのせい)で、しかも基本職は待機中に化粧をするのがアレだが、設定では高校生。
ハイキックをしてもぜんぜん見えない鉄壁スカートの持ち主。
転職が進むにつれ露出は少なくなっていくものの、元アイドルだけあって公式でも胸は大きめに描かれる。
第一次転職にて話術・歌・舞踊の才能を開花させた彼女はアイドルとしても活動を開始。華麗なステップによる回避力依存スキルの他、モンスターに化ける事でステータスを変動させたりもする。