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クロノスの編集履歴

2020-12-25 06:55:23 バージョン

クロノス

くろのす

1.ギリシャ神話に登場する農耕神。ゼウス達神々の父、ゼウス以前の『最高神』。父神クロノスとも。 2.時空神。時間を神格化した神   本項では1を扱う

概要

クロノスとは、ギリシャ神話に登場する神の一柱。農耕神。

発音が似ているため混同されることも多いが、農耕神クロノス(Κρόνος)は時空神クロノス(Χρόνος)とは別の神である。


曖昧さ回避

とある悲劇


主神にして農耕神クロノスの概要

地母神ガイア天空ウラノスの子。農耕を司る神で、妻に女神レアーがいる。同族はティーターン神族。レアとの子に、ゼウス をはじめ、ポセイドンハーデスという三界を支配する神々、またヘラデメテルヘスティアというギリシャ神話を代表する六柱の兄弟姉妹がいる。


神々の王座に就く

ウラノスとガイアの間にはティターン神族のほかにも、一つ目のキュクロプス・多数の腕を持つヘカトンケイルといった怪獣のような子供達が誕生したため、ウラノスはその醜さを嫌ってガイアの胎内(≒地底)の深淵タルタロス(日本的に書くとすると無間地獄)へと押し込め続けていた。この横暴に怒ったガイアに応え、クロノスはウラノスの男根を自らので切り落とし、世界の果てへと追放したのであった。

以後、クロノスが二代目の主神としてその座に付く。しかし、結局はクロノスもキュクロプスやヘカトンケイルをガイアの胎内から解放せず、これが原因でクロノスとガイアの間に亀裂が生じる。


黄金時代

ヘシオドスの『仕事と日々』によると、この神の治世こそが「黄金時代」である(“黄金時代”という言葉の起源)。クロノスは賢く公正な指導者であった。世界は年間を通じてであり、リンゴブドウなどの果実が手入れをせずとも実ったという。人間は老いも知らずに長生きをし、戦争も貧富もなかった。だが後に神々の大戦「ティタノマキア」が起こると、人間たちも神々にならって互いに争い、欲しいものを奪いあうようになったという。


ゼウスとの世代交代劇『ティタノマキア』

クロノスはしばらくして、『自分の子に王座を奪われる』という予言を受ける。これを恐れたクロノスは、レアとの間に生まれた自分の子を片っ端から呑みこみ、自らの腹中に封じることにした。この奇行を恐れたレアは、最後に生まれたゼウスの代わりにを産着に包んでクロノスに渡して呑みこませ、クロノスを安堵させた。そして自分はクレタ島へと逃げ延び、そこでゼウスをニンフたちに育てさせ、他の子供たちを救う機会を待ち続ける。そしてゼウスが勇壮な青年へと成長すると、ゼウスはクロノスに挑んで腹中にいる兄弟たちを吐きださせることに成功する。

ゼウスは腹の中で成長した兄弟姉妹たちと結託し、クロノスとの決戦(ティタノマキア)に臨む。ゼウスはガイア婆ちゃんの元に向かい、タルタロスからキュクロプスやヘカトンケイルを解放して自軍に加えた。対するクロノスは、同族のティターン神族からなる自らの軍勢で応戦する。

激戦の末、キュクロプス三兄弟から賜った「雷霆」でゼウスはティターン神族をフルボッコにして勝利し、クロノスはこの戦いでゼウス自らの手によって討たれ、ゼウスは予言通りに主神として王座に座すこととなった。

異説ではクロノスはティターン神族とともにタルタロスに幽閉されたが、後にエリュシオンの管理を委ねられたという。


時空神との混同

なお、ギリシャ神話にはもう一人「時間を司る神」の『クロノス(時間神)』が存在し、現在こちらのクロノスの方が有名となっている。その姿はカラスのような漆黒を背に生やし、大鎌を携えた禿頭の老人とされる。綴りは【Χρόνος】で、農耕神である「クロノス」とは一字違いであり、古代ギリシャの人々でも間違えることが多かったという。さらに農業と時間も、季節といった時間的な概念と密接にかかわるため、混同される傾向の拍車をかけている。


このことから、両者を混同する書籍設定も多く、ファンタジー作家の頭を悩ませるややこしい状態にっていることが多い。


ローマ神話

ローマでは農耕神サトゥルヌスと同一視された。この神の英語名サターン(Saturn)は土星を意味する。

テクスチャ その3土星もしくはTMA2


当たり前だが、キリスト教圏で神(ヤハウェ=エホバ=デウス。ゼウスじゃないよ)の敵とされる悪魔の王サタン(Satan)とは全く関係が無い。

しかしこの紛らわしい名称に加え、農耕神であること、ウラノス強襲の際に鎌を使った事、神の王の座から地獄に落とされたことから

「クロノス=サトゥルヌス=サターン=魔王サタン=堕天使王ルシファー

とすっごく安直な連想ゲームをした挙句、時の支配者=老衰、死のイメージとも混同して死神の王みたいな盛られまくった設定にされてしまうこともある。


一言でいえば、この神は名前が悪かったとしか言いようがない。


ゴッドオブウォー』シリーズ

God of War

CV:石川ひろあき(2作目)、飯塚昭三(3作目)

『ゴッドオブウォー』の世界ではティタノマキア敗北後、この戦争で生まれた災いを封じたパンドラの箱を隠した神殿を背負わされ、「死の砂漠」にて吹き荒れる砂嵐が身体からすべての肉をそぎ落とすまで彷徨う罰を受けていた。なお「息子に滅ぼされる」という運命を変えるため、運命の3女神に賄賂として「時の軍馬」を贈ったものの聞き入れて貰えなかったため、密かに魔力の一部を軍馬の中に隠しており、2作目で魔法クロノス・レイジとして孫のクレイトスに受け継がれた。


クレイトスが神殿を攻略してパンドラの箱を手に入れた後は、箱から解き放たれた恐怖に蝕まれたゼウスによってタルタロスに落とされ、ヘファエストスに唆されてタルタロスに赴いたクレイトスと対決し、彼を飲み込んだ。しかしオリュンポスの剣で内部から腹を切り裂かれ、更には神殿と己の身体を繋ぐ拘束具を顎に突き刺されて身動きが取れなくなったところを、オリュンポスの剣で脳天を貫かれ死亡した。


映画

2012年に放映された『タイタンの逆襲』では、最後にして最強のタイタンとして登場した。タイタン族を倒したとされるタイタンの戦いのクラーケンでさえ小物に見えるほどの強さと威容を誇り、腕の一振りが火砕流や火山噴火のような被害をもたらす。タルタロスに幽閉されていたが、ゼウスの神力を吸い取って復活した。幽閉されていても、キマイラの軍勢など多数の怪物を生み出す。


ヘパイストスの発明したゼウスの稲妻、ポセイドンの三叉矛、ハデスの熊手を組み合わせた「三重ねの槍」で打ち破られタルタロスに封印されたが、神々が人間たちの信仰を失い力を弱めたことに乗じてハデスとアレスを唆して味方につけ、ゼウスを捕らえて彼の神の力を吸収して復活を果たした。


タルタロスから抜け出すと、自分たちが造り上げ、憎き息子たちが築き上げた世界を滅ぼそうとするも、三重ねの槍を完成させたペルセウスに体内攻撃されて敗れ去った。


関連タグ

ギリシャ神話

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テイルズオブエクシリア2

逃走中

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