概要
秋田禎信の初の長編ライトノベルおよびその番外編を含めたタイトルの総称。
イラストは草河遊也が担当。
1994年に富士見書房より刊行され、シリーズ累計1400万部を突破したダークファンタジーで、90年代のラノベ界を『スレイヤーズ』と共に支えたといっても過言ではない作品。
破天荒なキャラクター達と緻密な世界観で人気を博し、2度のアニメ化をはじめとしてCD、ゲームなど大規模なメディアミックスが行われた。
かつては富士見ファンタジア文庫で出ていたが、現在はTOブックスにて発刊中。
作中世界の根幹に関わる用語には、北欧神話からの引用がいくつかある(ノルニル、フェンリル、スレイプニル、ヴァルキリーなど)。
長編
正式タイトルは『魔術士オーフェンはぐれ旅』(1994年~2004年、2011年~2014年)。
第一部・西部編、第二部・東部編が'94年から'04年にかけて、そして2011年から新シリーズが再開され第四部・原大陸編が刊行された。なお第三部は新大陸開拓時代の出来事で執筆予定はない。
世界の成立にかかわる魔術の秘密が仲間との冒険譚として描かれた。
短編
主なシリーズとして「無謀編」「プレ編(プレオーフェン)」「まわり道」の3種があり、短編では破天荒なキャラクター同士の絶妙な掛け合いがコメディタッチで描かれている。
無謀編
「ドラゴンマガジン」で連載。
オーフェンがトトカンタに来てから「はぐれ旅」が始まる直前までを描く。
レギュラーキャラクターとして、コンスタンス・マギー、ボニー・マギー、キース・ロイヤル、ダイアン・ブンクトなどが登場し、彼らを含めたゲストキャラクター全員が人格破綻者のドタバタコメディ。
プレオーフェン
「無謀編」をまとめた文庫の巻末書き下ろし小説として展開。
オーフェンが牙の塔でキリランシェロとして過ごしていた学生時代を描く。特に前後のつながりはない短編シリーズ。
初期はコメディ色が強いエピソードが多かったが、中盤以降からはシリアスな内容のものが多くなった。
まわり道
KADOKAWAが2000年代に展開した手のひらサイズの文庫本「角川mini文庫」で書き下ろし小説として展開。後に「秋田禎信BOX」に収録。
「はぐれ旅」の合間にオーフェンたちが遭遇した事件を描くコメディ。
物語
第一部(西部編)
ここはキエサルヒマという大陸の南西部に位置する商業都市・トトカンタ。そこでもぐりの金貸し業を営んでいるオーフェンという男は、黒魔術士の最高峰「牙の塔」出身であると噂される。平和なこの街を強大な怪物が襲い、しかもこの事件はオーフェンの過去と関連しているらしい。超エリート魔術師機関の出身で、しかも戦闘力もあるこの男が、何故その道を捨てたのか。彼の過去にかかわる怪物出現事件の真相では一体何が起こっていたのか。オーフェンは己の過去と向き合うべく牙の塔へと旅立った・・・しかも弟子のマジクばかりか、事件に巻き込まれただけのクリーオウとかいう娘まで好奇心任せについて来やがった!三人の珍道中は何処に向かうのであろうか。
第二部(東部編)
キムラックでの死闘を終えたオーフェン一行は、アザリーを探して大陸東部を回る旅に出る。やがて一行は、オーフェンの師・チャイルドマンのルーツである「聖域」と「最接近領」に関わる戦いに巻き込まれていくことになる。
あいつがそいつでこいつがそれで(キエサルヒマの終端)
聖域と最接近領の事件後、人類は外洋への開拓を開始する。反逆罪を背負わされたオーフェンが大陸を出奔すると知ったクリーオウは…。
第四部(原大陸編)
キエサルヒマの人類による原大陸開拓開始から20年。原大陸で魔術学校の校長を務めるオーフェンのもとに、義姉・レティシャの息子・マヨールが訪れる。
キャラクター
※CVは記述がない限り、1990年代のTBS版 / 2020年のはぐれ旅のもの。
主要人物
本編である「はぐれ旅」第一・二・四部、無謀編、プレオーフェンのいずれか複数に登場する者。
CV:森久保祥太郎
本作の主人公。すべての部に登場。
粗暴でニヒルなモグリの金貸し。
かつては《牙の塔》で教育を受けた、凄腕の魔術士。本名はキリランシェロ。
消息不明の姉アザリーを探し大陸を放浪する。
メインヒロインを務める金髪の少女。第一・二・四部に登場。無謀編にもちらっと登場。
良い見方をすれば活発で明るく天真爛漫、斜めの見方をすればわがままで常識外れのじゃじゃ馬。
オーフェン一行の旅に興味本位で付いて行く。
無謀編、第一・二・四部に登場。
金髪碧眼の14歳の美少年。
少し気は弱いが自立心が旺盛という思春期なお年頃。
魔術の才能はずば抜けており、オーフェンに魔術を習うために共に旅に出る。
第一・二・四部に登場。
大陸最強と呼ばれるディープ・ドラゴン種族の子供。
種族の斥候としてオーフェン達について行く。
クリーオウに良く懐いており、とんでもない命令を聞くこともしばしば。
- ボルカン&ドーチン
無謀編、第一・二部に登場。
キエサルヒマ大陸先住民である地人種族の兄弟。
本来、地人は家名を持たない筈なのだがボルカノ・ボルカンと名乗っている。
強者にはへつらい、弱者には高圧的という典型的な小悪党。
逆に弟のドーチンは博識だが気が小さく、兄のおバカな行動につき合わされている。
事件に巻き込まれては魔術で仲良く吹き飛ばされるのがお約束となっている。
チャイルドマン教室の関係者
プレオーフェン、第一・二部に登場。
オーフェンの姉、レティシャの従姉。
その苛烈な性格と最高クラスの魔術の腕前から天魔の魔女と呼ばれ恐れられていた。
無断で行った天人種族の遺産の制御に失敗して怪物の姿となり追われることになる。
プレオーフェン、第一・二・四部に登場。
オーフェンの義姉でアザリーの従姉。
妹とは違い神経質で生真面目な性格。
物語開始時は牙の塔の権力争いと距離を起きながら二人の帰りを待っている。
プレオーフェン、第一・四部に登場。
赤毛でそばかすが特徴的な少年。
”チャイルドマン・ネットワーク”と呼ばれる特殊な情報網の補佐を担当する。
女性に惚れっぽく軽薄な性格。キリランシェロとは馬が合うのか仲が良い。
第三部以降は アーレンフォードの家名を名乗るようになる。
CV:前野智昭(はぐれ旅)
プレオーフェン、第一・四部に登場。
教室最年長で落ち着いた雰囲気の男。もっともそれは上辺だけで冷静さは足りないらしい。
特殊な情報網”チャイルドマン・ネットワーク”を継承した。
後輩たちの面倒見はよく、あとでフォローを入れたりするなどして教室をまとめている。
術者としては正統派で穴がなく、“ザ・ベスト”の異名を持つ。
プレオーフェン、第二・四部に登場。
“迷惑来訪者(ナイトノッカー)”の二つ名を持つ。
性格は天然で放浪癖があり牙の塔にはほとんどいない。いる時は屋根裏部屋のサボテンを育てている。
チャイルドマンから秘密裏にキリランシェロと同じ戦闘法を受け継いだもう一人の暗殺者。
聖域のエージェントであり、行く先々で異なる偽名を使用している。「コルゴン」も「エド」も、そうした使い分けの名前の一つに過ぎない。
プレオーフェン、第一部に登場。
名実共に大陸最強の大魔術士にして元暗殺者であり、チャイルドマン教室の教師。
長身で感情のない完璧超人。25歳という若年ながら牙の塔を事実上掌握している。
出自など謎の多い人物だが、大陸を左右する重大な使命を胸に抱く。
キムラック教会の関係者
第一・四部に登場。
魔術士と敵対するキムラック教会の幹部”死の教師”の一人。
一見すると軽薄なお調子者だが大陸でも屈指の剣の達人。
説教が大好き(本人は否定している)。
教会を再生するためメッチェンと行動を共にする。
CV:鬼頭明里(はぐれ旅)
第一・四部に登場。
サルアと同じ死の教師。その中でも最も実践経験が豊富。
本来は信仰の厚い人物であるが、教会のあり方に疑問を抱き立ち上がる。
第一・四部に登場。
死の教師。聖職者とは思えない派手な風貌の女性。
自らの目的と利益のためならば、任務外でも殺人をいとわない冷酷な性格。
その他
- プルートー
第二・四部に登場。
宮廷魔術士≪十三使徒≫の長。
王都の魔人と呼ばれ、チャイルドマンと双璧をなす強力な魔術士。
<第一部・西部編>
- クオ・ヴァディス・パテル
キムラック教会の暗殺部隊「死の教師」の筆頭。天人の遺産の扱いに長ける。
<第二部・東部編>
旅の途中で立ち寄ったナッシュウォータの剣術教練所の師範。
エドの妻だが剣の継承権を巡って争っている。
- ライアン・スプーン
軽薄でハッタリじみた話し方を好む剣術教練場の練習生。
ある目的からロッテーシャの剣術教錬所に潜り込んでいる。
ドッペル・イクスと呼ばれる一派に属する殺し屋。
凄まじい体術のみを武器として戦う。
- ヘルパート
レッド・ドラゴン種族でドッペル・イクスの一員。
ドラゴン種族最悪と呼ばれるほどの暗殺者。
- アルマゲスト・ベティスリーサ
最接近領の領主と呼ばれる貴族。
強力な部下を携えドッペル・イクスと暗闘を行う。
- ダミアン・ルーウ
領主に仕える白魔術士。
精神体でありながら何十年もの間消滅を免れてきた。
- ウィノナ
領主に仕える非公式騎士。
アルマゲストに心から忠誠を誓っている。
<無謀編>
CV:飯塚雅弓 / 高橋美佳子(2000年代ドラマCD)/小山百代
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マギー家の次女。通称コギー。
犯罪を取り締まるエリート集団である派遣警察官である…はずなのだがとにかく無能。
オーフェン達と毎日ドタバタ劇を繰り広げている。
CV:緑川光(TBS版)
マギー家に仕える銀髪の執事。
その行動は神出鬼没、変幻自在、理解不能。
彼の手にかかるとどんな小さなトラブルも凄まじい規模で拡大していく。
- ボニー・マギー(ボギー)
CV:大原さやか(TBS版)
マギー家の3女。通称はボニー。
でマギー家の財産が無くなったため、マジクの実家の宿屋でウェイトレスのアルバイトをしている。
オーフェンに恋し、乙女チックな愛に生きる女。妄想が突っ走っては、はた迷惑な騒動を引き起こす。
- ドロシー・マギー・ハウザー
(CV:斎賀みつき)
マギー家の長女。
何事にも動じない鉄の女にして大会社の経営者。
夫エドガー・ハウザーとの夫婦愛は周囲を(色んな意味で)恐怖のどん底に陥れる。
<プレオーフェン>
CV:安田陸矢(はぐれ旅)
チャイルドマン教室の生徒の一人。コルゴンと同世代。
男性だが髪を三つ編みのお下げにして白衣を着込んでいる。
自称・科学者で人造人間シリーズという名のガラクタを作ってはキリランシェロに戦いを挑み
返り討ちにあう日々を送っている。
文字通りの変人だが、医療魔術に関しては右に出るものがいないスペシャリスト。
はぐれ旅にも登場したが、台詞もなく死亡した(新アニメ版では少し出番が増えた)。
CV:百々麻子
ある任務をきっかけに、チャイルドマンに興味を持つ。
落ち着いているように見えるが、実は“天魔の魔女(ウィッチ・ケイオス)”の元祖。
そのせいか、アザリーからは何かと敵対視されている。
術士としては塔最強の1人。後に《十三使徒》でプルートーに次ぐ立場となり、
“鉄でできた女(キャット・オブ・スティール)”の異名で呼ばれるようになる。
<第四部・原大陸編>
第四部の主人公。
フォルテ、レティシャの息子。
母にそっくりな容姿を持ち、エリート主義を地で行く優等生。
だがベイジットに手を焼かされてきたこともあるため、柔軟な考えも出来る善良な青年である。
妹を連れ帰るため新大陸へと渡る。
フォルテ、レティシャの娘。マヨールの妹。
兄とは対照的にあっけらかんとした性格で、目的のためなら嘘をつくことも厭わない。
魔術士だが落第生であり魔術士としての自分に劣等感を抱く。
同時に魔術のみで価値が決まる魔術士社会に反発している。
力を求めて新大陸へと密航する。
マヨールの婚約者。
負けん気が強い美人。口は悪いが気骨のある努力家である。
マヨールを信頼し、共に行動する。
マヨール、イシリーンの先生。
気難しい性格ながらも二人を見守る。
「スイートハート」の家名は亡き親友のものを引き継いだ。
オーフェンの秘書。
その正体は・・・
腕利きの魔術戦士の一人。
顔つきの厳しい真面目な女。
エドに惚れている。
戦術騎士団の幹部で、スウェーデンボリー魔術学校の副校長。
オーフェンに露骨にゴマをするため”おべっか使い”と揶揄されている。
汚職に手を染めるなど問題はあるが有能な人物である。
フィンランディ家
オーフェンとクリーオウの長女。
父親譲りの魔術の才能と母親譲りの破天荒な性格を併せ持つ。
マジクを師匠に持ち魔術戦士として活躍する。
オーフェンとクリーオウの次女。
父オーフェンを尊敬していてとてもプライドが高い。ややファザコン気味。
邪法の体術と精密な魔術を行使する魔術戦士でもある。
オーフェンとクリーオウの三女。
マイペースで勘の鋭い天才児。現在は魔術学校の生徒。
実は歴史上屈指の白魔術士であり、それ故か、他人から見るとおかしな行動を起こすことがある。
世界設定
魔術
世界を術者の理想とする現実に改変する力。
基本的に、すべての魔術は「魔術構成を編む」→「“媒介”を通じて魔力を流し込む」の2ステップで発動する。
すべてを可能とする力を「魔法(ソーサル・ロウ)」と呼び、限定的な力である「魔術」とは明確に区別される。
この「魔法」と「魔術」の存在はキエサルヒマの秘密に大きく関わってくる。
作中には大きくわけて
・人間が扱う「音声魔術」
・ドラゴン種族が扱う魔術(6種類)
・魔王術
の計8種類の魔術が登場する。
音声魔術
人間の魔術士が使用する魔術は「音声魔術」と呼ばれる。
「音声」を媒介とする為、術の影響を及ぼしたい場所に届く音量で呪文を唱える必要がある。
あくまで情報を飛ばすことが目的なので、発動時の呪文に特に意味はない。ぶっちゃけた話、術の構成さえ適切に編んであればただの叫び声や鼻歌でもOK。
その為、詠唱文句は完全に術者の趣味の反映でしかなく、術者それぞれに特徴的な呪文が生み出されている。
基本的に集中力が必要な上、発動までタイムラグがあるため接近戦では使えない。
よって自らの身を守るためには肉体を使った戦闘技術が必須である。
音声魔術には物質への干渉を行う黒魔術と精神支配を行う白魔術が存在する。主人公のオーフェンを始めとする多くの魔術士は黒魔術士である。
オーフェン曰く「紙を燃やすのが黒魔術で、紙を別のものに変えるのが白魔術」らしい。
また、白魔術士のうち「肉体を捨て、精神のみの存在となる」事で物理的な現象や制限に囚われない力を持った存在を「精神士」、肉体を持つ術士を「肉体士」と呼ぶ。
ドラゴン種族とそれぞれの魔術
ドラゴン種族を参照。
魔王術
第四部に登場する魔術。ドラゴン種族の魔術や音声魔術が“世界そのものに錯覚を起こさせる”ことで理想を実現する欺瞞的な術であるのに対し、魔王術は“常世界法則そのものをダイレクトに書き換える”ことで理想を実現する。ゆえに実現可能な事象は他の魔術が比較にならない程広く、因果にすら縛られないため、魔王術は極めて「魔法」に近いと言える。
それだけに、術の適正者はかなり限定される。「魔術」そのものを媒介とし、「偽典構成」と呼ばれる極めて複雑な構成が要求されることから、原理を理解することすら困難。白魔術はこの魔王術の初歩的な技術とされる。
また、術の行使にあたっては例外なく、術者は「契約触媒」と呼ばれる“何か”を代償として奪われる。この“何か”は、「身体の一部」「魔術能力(一定期間)」「血液」「人間関係の断絶」など術者によって異なり、術の規模が大きくなれば奪われる量も大きくなる。
その他
このように本作では、魔術には発動手順や原理などの「説明」がなされているほか、空間転移や飛行など一般的なファンタジーの魔法で出来そうな事の多くが制約されているのも特徴の一つである。
作者インタビューによれば、魔法が魔法であるという理由で説明をやめてしまうのが普通のファンタジーだが、それに理屈を付けて説明をしたものであり、それが変わったものに見えたのでは、とのこと。
こういった設定は、90年代初期には非常に斬新なものであり、それまでの剣と魔法といったファンタジー作品とは異なる独特の世界観とリアリティを生み出すのに一役買った。
さらに2000年代以降は本作の影響からか「魔法と魔術を区別する」「魔法(魔術)といえども、その現象を成り立たせている法則や定義が何らかの形で存在する」「魔法(魔術)といえども法則に縛られる以上は、法則の穴(セキュリティホール)を突くなどのウィークポイント(弱点)がある」という作品が爆発的に増えた。
そのため、本作はそうした世界観を持つ作品の嚆矢として上げられる事がある。
舞台
第二部までの舞台は、キエサルヒマ大陸と呼ばれる巨大な大陸である。
大都市といえる都市は、無謀編および第1巻の舞台である商都トトカンタを始め王都メベレンスト・自治都市アーバンラマ・古都アレンハタムの四大都市の他、黒魔術士の本拠であるタフレム、キムラック教の聖都キムラックなどが挙げられる。
文明レベルは、ファンタジー作品に良くある中世ヨーロッパ程度ではなく、蒸気機関を応用した鉄道や船舶が実用段階前後にある、現実世界における産業革命あたりのヨーロッパ程度とみなすことができる。
銃器も開発されているが、実用段階ではない。また、無許可での刀剣類の携行は禁止されているなど、このあたりも「剣と魔法のファンタジー」と一線を画している。
政治は、貴族による議会制が取られており、王都はあるが王家はない。
各都市で配備している警察の他、都市間を超えた捜査権限を持つ派遣警察や、直接的武力を備えた騎士団が存在する。
また黒魔術士たちは自治意識が強く、大陸魔術士同盟(ダムズルズ・オリザンズ)という互助組織を結成し、各都市に支部を置いている。
第三部以降はキエサルヒマ大陸を離れ、原大陸という、キエサルヒマ大陸がちっぽけな島程度に思えてしまうほどの広大な大陸が舞台となる。
TVアニメ
旧アニメ版
J.C.STAFF制作により、2度のTVアニメ化がされた。
1998年10月から1999年3月にかけてTBS系列局の一部とBS-iにて全24話が放送された。
その後、1999年10月から2000年3月まで『魔術士オーフェンRevenge』のタイトルで第2シリーズが、やはりTBS系列局の一部とBS-iにて放送されているが、放送局に関しては「入れ替わり」があった。
余談ながら、青森テレビや北陸放送やテレビ山口や熊本放送のように、どちらも放送しなかったTBS系列局も少なくない。
第1期の音楽制作にシャ乱Qのはたけが関わっていたからか、シャ乱Qやタンポポ、太陽とシスコムーンといったアップフロントグループ系アーティストが主題歌を担当することが多かった。
ストーリーは、第1期は基本的には原作の1巻をアニメ化したものだが、2巻や4巻に収録されたエピソードやオリジナルストーリーも展開された。
作者の秋田禎信は「原作と同じにやってはアニメにならない」としていたが、放送後原作ファンからは「原作に沿って作って欲しい」と批判が相次いだ。
第2期「Revenge」は、第1話と第2話こそ原作11巻の一部を拝借してはいるが、それ以外はオリジナルストーリーとなっている。
新アニメ版
2018年に、生誕25周年を迎える2019年に、原作の正式タイトルである『魔術士オーフェンはぐれ旅』のタイトルで作り直されること、主人公・オーフェン役は森久保祥太郎が続投することが発表された。
2019年3月には第1弾PVが公開。
同年8月、正式な放送時期が当初発表されていた2019年中ではなく2020年1月からであることが発表され、同時にクリーオウやマジクなどのキャスト陣、制作スタッフ陣、第2弾PVが公開された。
TOKYOMX、WOWOW、AT-X、BSフジにて全14話が放送。なお、TOKYOMX以外の3局は衛星波のテレビ局である。
アニメーション制作はスタジオディーンが担当。
主題歌は、森久保とshinnosuke(元SOUL'd OUT)で構成される音楽ユニッ「buzz★Vibes」が担当。shinnosukeは劇中音楽も手掛ける。
Blu-ray・DVDは単巻発売はなく、全2巻のBOXがそれぞれ4月2日、5月8日に発売された。
第14話の放送後すぐに放送時期は未定ながら、第2シリーズ『キムラック編』の制作決定を発表。
同年8月、正式な時期が2021年1月放送開始であること、メッチェン役のキャスト、第1弾キービジュアル及びPVが公開された。
旧アニメ版よりも原作に沿ったストーリーとなっているが、プレオーフェンなどで描かれたエピソードが回想シーンとして差し込まれたり、一部エピソード(第1期は「機械」「亡霊」がまるごと)が削られている。
関連動画
第1期
第2期(キムラック編)
関連タグ
あいつがそいつでこいつがそれで(あいつ以下略) あいつ こいつ あいつ・挿絵風
本好きの下剋上:TOブックス繋がりでコラボが実現。しかも、本好き放送中に流れたオーフェン予告CMではローゼマインが登場している。