概要
詳しくは夢小説を参照。
二次創作の夢漫画
女性向け二次創作漫画で、主人公がネームレスや顔無しであったり作者が主人公の設定にこだわりがない場合は、男性向け二次創作漫画と非常によく似た構図となる。推しと仲良くなりたいという気持ちに男女は関係なく多くのオタクの願いであることが推察できる。
主人公の一人称視点の漫画は夢VRと呼ばれることもあり、時代を反映している。
近年TwitterなどのSNSで人気の男性キャラクターの夢漫画がバズるようになったり、同人誌即売会で様々なジャンルの夢本が頒布されるようになったため「夢は隠れるべき」という声も以前よりは薄れており、女性向けにおいては、BLと同じように徐々に市民権を得たジャンルといえる。
ネームレス主人公以外の二次オリ設定を扱った漫画(通りすがり程度にオリジナルキャラクターが登場する二次創作、キャラクター以外のオリジナルの要素が登場する二次創作など)も「夢漫画」であるが、こちらはそのまま二次オリ、1.5次創作などと言われるケースが多い。
名前や個性のある主人公が登場する作品の場合
夢主やオリ主タグを付けておくと棲み分けや検索避けができてとても便利なため活用して下さい。
それ以外の場合
人間の主人公(読者の分身)が異世界転移・異世界転生(現実逃避)などで、異世界に迷い込み、二次元キャラクターにモテるラブコメ、または、何らかの形で恋愛を扱ったオリジナル漫画のこと。異世界の中には現代の形をした異世界もあり、読者が自分を重ねる為の主人公以外で異世界にトリップしてくる人物もいるらしい。
夢創作だと気付かれにくいことが多く、タグがないことも多く、一次創作の場合は作者の自称(比喩表現)かネットスラング的な使い方が多い。
読者(我々)と二次元キャラクターの恋愛及び交流が主題の漫画で、創作男女、セカイ系、異世界もの、メタフィクション、ネットスラングのなろう系とかなりの面で被るが、「顔、名前、台詞が伏せられている」「二次元キャラクター×読者、二次元世界≠現実を意識した描写がある」以外の夢漫画らしい特徴がないので、ジャンルの説明はオリジナル漫画の作者に委ねられている。
特徴(一部)
- 主人公=読者、主人公≒読者、カメラマン=読者のいずれかを意識した設定。
- 特徴は夢絵の項目参照。「我々に近い立場の主人公(特徴のない冴えない現代人)が異世界に行く過程、それに近い導入部が描かれている」「絵がぼやけている」「顔、名前、台詞、結末などが伏せられている」「絵がデフォルメタッチで、設定が最小限で、細部を妄想で補いやすい」「主人公に話しかける異性たちの姿が見えていて、主人公の姿が見えない」(※逆のパターンもある)「メタ発言がある」など、様々なパターンがある。
- 全編で主人公の顔が見えないとは限らず、徐々にキャラが立っていったり、顔が現れたり伏せられたりするカメラを回すような描き方がされることもある。
- 現代ものが少なく、現代ものだとしても箱庭や一枚絵風に描かれている。
- 主人公に惚れる異性たちが異世界人、人外、萌えキャラなどの現実から遠い設定。※主人公がこの特徴を持つことも。
- 世界を救う主人公の年齢が若く、主人公が独自の世界観を持っている。
- 対象年齢がローティーン以上で、恋愛要素が強い(ことが多い)。
- ボーイミーツガール、ガールミーツボーイが題材のケータイ小説的なシナリオ。あるいは、ケータイ小説的なシナリオにファンタジー、バトルetcの要素を付加した内容。
- 友情、家族愛、同性愛、愛憎、嫌われ、厳しめ、ギャグetcを扱った内容もある。
- アニメーション、コンピュータゲーム、小説、ドラマCD、物語以外の創作物からの逆輸入が著しい(登場人物をカメラ視点で見せる、立ち絵と一緒に細かい容姿の説明が入る、真相が分かるまで登場人物がシルエットで描かれている、物語の中に物語があるなど)。この為、情感がメインの女性向けでも、視覚媒体を最大限に活用できる。
- 萌え絵、BL、百合などと同様に、全年齢向けは「夢」の用法を使っていても「夢」と呼ばれないこともある。グレーゾーン(ほぼ現代もの、ほぼ全年齢向け、ある場面だけが夢風で残りは別ジャンル等)を「夢」と呼ぶかは賛否両論になっている。
関連タグ
夢向け…ジャンル別専用タグ一覧あり
白ハゲ漫画…没入よりは簡略化が目的の漫画