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マスターロゴスの編集履歴

2021-11-22 18:57:36 バージョン

マスターロゴス

ますたーろごす

特撮番組『仮面ライダーセイバー』の登場人物。

「あなたははじまりの人ですか?」


演:相馬圭祐


曖昧さ回避

  1. ソードオブロゴスの最高責任者、役職。
  2. 当代のマスターロゴス。この記事で解説。
  3. 初代のマスターロゴス。→初代マスターロゴス

概要

ソードオブロゴスを束ねる、組織の頂点に立つ最高責任者。本名は、イザク

神代玲花を使者としてノーザンベースに送り込んだ張本人であり、普段はサウザンベースに身を置いている。

暗めの赤いローブを身に纏っており、素顔はフードで隠している。また、世界を創造した全知全能の書の一部である本を常に手にしている。


マスターロゴスという名は役職名であり、時代ごとに歴代のマスターロゴスが存在し、剣士と同じく代替わりを行うと同時に、全知全能の書の一部である本も後代に継承されている。

その中でも初代マスターロゴスは、太古にワンダーワールドに降り立った「始まりの5人」の1人であり、全知全能の書を守る一環としてソードオブロゴスを組織し、現実世界の守護を担っていた。


また、最終章に登場するマスターロゴスは初代の方である。


人物像

組織の長というだけあり、常に余裕ある冷静沈着な態度を貫いており、玲花を始めとする部下に対しても丁寧な敬語で話す。

しかし、時折怪しい不敵な笑みを浮かべる場面も見られる他、玲花を使って飛羽真達の持つ聖剣ワンダーライドブックの回収を図っている様子が見られる。


秘めたる野望

仮面ライダーセイバー 第33章「それでも、未来は変えられる。」

その本性は非常に邪悪かつ自己中心的な思想の持ち主にして、上條大地が飛羽真に語った「ソードオブロゴスに潜む真の敵」の正体であり、同時にルナの模倣品としてソフィアを作り出した創造者

フードの下の素顔は黒髪の男性で、第23章では「謎の兵士」として飛羽真をストリウスと鉢合わせていた。

後述する自身の目的の為には手段を選ばず、その邪悪さは世界の均衡を守護する組織の長とは思えないものである。そんな彼がマスターに就任してから、所謂現在のソードオブロゴスがギスギスしている原因を作ったと思われる。

一方で剣士たちが絆で成長し自分を圧倒するようになると、上記の慇懃無礼な物腰が消え余裕がなくなり相手の力量や自らの非を認められずわめき散らしながら暴れるという小物臭い本性が露わになる。


第26章で「始まりの5人」の1人である「ビクトール」ことタッセルの訪問を受け、初代マスターロゴスがこの世界を、タッセルがワンダーワールドを守るという約束をしたことを指摘されるが、「私がした約束ではない」と聞く耳を持たず、「人間の運命を弄んではいけない」と諭されても、「いいんですよ。私にはその資格がある」と一蹴。

そして、自身の目的が「大いなる本=全知全能の書の力を手に入れ、世界を作り変えて支配者になることであり、その為には剣士もメギドも全て利用する」ことを明かした。


第33章で飛羽真と賢人の2人に対し、自身の作りたい世界の内容として「皆が楽しく暮らせる世界を作る」と嘯いた上で、「争いの絶えない世界に作り変える」「朝の鳥の囀りが人々の悲鳴に変わる、楽しい世界」という、余人の感覚では理解し得ないであろうイメージを嬉々として語った。


歪んだ思考の持ち主だが、剣の腕前は剣士の頂点に相応しい高い実力を誇る。第33章での戦闘では生身のままで雷鳴剣黄雷土豪剣激土二刀流で軽々と振るい、セイバーエレメンタルプリミティブドラゴン仮面ライダーカリバーを圧倒するという人間離れした強さを見せつけた。

また、第32章で腕から光る弓矢の様な光弾を放ってノーザンベースの結界を破壊する超常的な力を発揮するなど底が知れない。但し、この凄まじいまでの力は、彼が肌身離さず持っている全知全能の書の一部によるものである可能性があり、この戦いで激土を取り出す際、及び光の弓矢を持ち出した際に書が起動している様な描写がある(無論、単に本から聖剣を取り出しただけとも見れる為、マスターロゴス自身の戦闘能力が高い可能性が0である訳では無い)。


目的達成の手段と動向の詳細

マスターロゴスの目的は全知全能の書の力を用いてこの世を思い通りに作り替えることだが、厳密には書の「力」が必要であり、その力を手中に収められれば全知全能の書自体は不要なのである。

しかし、そのためには全知全能の書に接触するのは絶対条件となる。


マスターロゴスが物語の裏で進めていた計画は全て「全知全能の書を復活させ、コンタクトする」という不可欠の手段を実行するための手順であり、そのために必要な「11の聖剣」「19の本」「世界をつなぐ者」を揃えるべく暗躍していた。

だが、11の聖剣のうち無銘剣虚無は使い手のバハトが常軌を逸した危険人物であり、うかつに解放すればマスターロゴス自身も危険にさらされる恐れがあった。

さらに19の本の中には封印されたものやワンダーライドブックから変化したものもあり、おまけに最重要な目次録はワンダーワールドのいずこかに秘匿され所在不明、さらに「世界をつなぐ者」たるルナも行方不明、という八方ふさがりの状態に陥っていた。


そこでマスターロゴスは、手段のための手段を一つ一つ積み重ねることで、地道に目的を達成する道を選んだ。


  • 11の聖剣

光と闇の聖剣はワンダーワールドで、残りの9本はソードオブロゴスでそれを模倣して作られた剣であり、それゆえ本にしおりを挟むがごとくワンダーワールドに干渉する力を持つ。

さらにその力はもとをただせばワンダーワールド由来のエネルギーであるため、聖剣を複数揃えれば目次録への干渉が可能となる(上条大地が一度ここへ至る道の開通を成功させているが、飛羽真に阻まれコンタクトには失敗している)。


マスターロゴスはより確実に目次録にコンタクトするため、玲花を介してノーザンベースを疑心暗鬼に陥れ、飛羽真を孤立させて光剛剣最光ユーリをアヴァロンから引きずり出すことに成功。(この時「飛羽真がソードオブロゴスの裏切り者になる」事と「ソフィアがメギドの配下になった」というのは結局彼が吐いた嘘にすぎなかった。)つまり玲花を使って倫太郎達を誑かしたのも飛羽真を悪者にしようとした事で潰し合いをさせたのもそのためであり、そして蓮がデザストと手を組み彼が闇堕ちする要因も作った張本人でもある。


不安要素だった無銘剣虚無については、一度バハトを解放して剣士たちに倒させ、あわよくば最光を引っ張り出そうと考えていたが、結果的にセイバーがエモーショナルドラゴンの力を得たことでバハトの封印に成功、「無銘剣虚無を御する」目途を立てることができた(「不死鳥の剣士と破滅の本」)。


  • 19の本

ワンダーライドブックのうち、全知全能の書の復活に必要なのは仮面ライダーたちが基本形態への変身に使用する11冊と、キングオブアーサー、ドラゴニックナイト、プリミティブドラゴン、エレメンタルドラゴン、エモーショナルドラゴン、タテガミ氷獣戦記、エックスソードマンの7冊。

これにマスターロゴス自身が持つワンダーライドブックではない本を含めた19冊が全知全能の書復活のカギとなる(エレメンタルドラゴンの伝承は飛羽真が作ったものであるが、その伝承はプリミティブドラゴンの「後編」であるため、全知全能の書の一部として追記されている)。


これらを揃えることで、全てのワンダーライドブックを目次録へ戻す呼び水として機能させることができる(キングライオン大戦記やジャオウドラゴンは後から作られたブックであるため対象外)。


また、賢人が次々と聖剣を封印していることにはまったく興味を示さなかったが、これは闇黒剣月闇による聖剣の封印は、闇の剣士が戦いに敗れ聖剣を手放した時点で解除されるから=復活の儀式の際には邪魔をしに来る賢人を倒さねばならない=必然的に聖剣の封印は破られるからである。


  • 世界をつなぐ存在

だが、最後に必要な世界をつなぐ存在だけはどうしても手に入らなかった。

これは「始まりの5人」を導いた巫女がその一人であり、世界の結び目がほどかれる時に現れるとされている。この存在がいなければ、聖剣とワンダーライドブックを揃えて目次録への道が開通しても、その力を現実世界に取り出すことはできないのである(隼人がルナを利用したのはこれが理由)。


これを待てなかったマスターロゴスは、「始まりの巫女」を模倣してソフィアを創造。

ノーザンベースの管理者に彼女を位置づけ、聖剣とワンダーライドブックが必要な分揃う時をひたすら待ち続けていた。

しかし本編開始の15年前、新たなオリジナルとして予想よりも早くルナが現れたことで事態が急転。

マスターロゴスは隼人を唆して目次録への道を開かせようとしたがこれは上条に阻まれ失敗、しかもルナが世界の狭間に吸い込まれ消失してしまった。


だが最終的に、烈火と月闇の覚醒によりルナを世界の狭間から引きずり出すことに成功、さらにひとところに全ての聖剣と必要なワンダーライドブックが集まったことで「全知全能の書」の復活の儀式を執行する準備が整ったのである。


各話での動向

  • 第20章「牙城を崩す、剣の意志。」

終盤、メギドに囚われている筈のソフィアの側にマスターロゴスらしきローブの人物が立っており……。


  • 第23章「荒れ狂う、破壊の手。」

サウザンベースで管理されている禁書を狙うストリウスが、ズオスを囮に倫太郎を引っ張り出し、開かれたままのブックゲートを通ってサウザンベースに潜入。

兵士達を退けるストリウスに出くわし、その際マスターロゴスはストリウスを「始まりの人」と呼んでおり、メギドの幹部達の正体を知っているかのような様子を見せた。


その後、ストリウスは禁書を奪うことに成功し、サウザンベースから去ろうとした所で飛羽真と遭遇。禁書は戦闘中に飛羽真に奪回されるが、禁書は飛羽真の記憶に何らかの干渉を行うとプリミティブドラゴンワンダーライドブックに変化し、彼の意識を乗っ取りプリミティブドラゴンへと強制的に変身させた。

その戦いの裏でマスターロゴスは不気味な笑みを浮かべており、上記のストリウスとの意味深な会話と合わせ、何らかの経緯と思惑により敢えてストリウスに禁書を奪わせた事が示唆されている。


  • 第24章「父の背中、受け継ぐ意思。」

禁書を奪われたことを謝罪し、奪還を急ぐ玲花に対し、「しばらくは彼(飛羽真)に持っていてもらいましょう」と静観を指示する(しかし、玲花は独断で剣士たちに奪還を命じている)。

その後、プリミティブドラゴンについて「いずれ我々に栄光をもたらしてくれる本です」「深い悲しみを背負っており、その悲しみを理解されないがために暴れている」と説明している。


  • 第26章「深き闇、剣と共に。」

上述した通り、タッセルに狂気の表情で自身の目的を語った後、手にしていた本の力でタッセルを消し去ってしまった。


  • 第28章「記す過去、描く未来。」

自身の手元に着実にワンダーライドブックが集まる現状にほくそ笑み、「間もなく全知全能の書が復活する刻が近づいている」ことを実感する。

全知全能の書の復活に伴い、飛羽真を始めとするノーザンベースの剣士達を用済みとして始末するべく、直属の剣士である神代凌牙を呼び寄せる。


  • 第29章「その時、剣士が動いた。」

倫太郎から玲花が裏切り者であるとの報告を受けるがその際に自身の野望を吐露する。更に「理念など意味が無い」と称して、組織の意思決定を行う賢神を既に始末している事実を明かした。


  • 第31章「信じる強さ、信じられる強さ。」

冒頭においてストリウスと密談しており、ストリウスがノーザンベースの事情を理解している様子があるなど、メギド側と通じていることが判明した。


  • 第32章「僕の想い、結晶となりて。」

光の弓から光の矢を放ってノーザンベースの結界を破壊し、神代兄妹とメギドが突入するように仕向けた。


  • 第33章「それでも、未来は変えられる。」

飛羽真と賢人の前に単身で現れ、その素顔を晒す。2人の前で上記の恐るべき野望を明かした後、この世界の人間は自分の駒であると豪語し、飛羽真と賢人の怒りを買う。同時に富加宮隼人を唆して、15年前の事件を引き起こさせたのも彼であったことが判明する。

変身した2人に対して生身のままで戦い、両者を圧倒。しかし戦闘の最中、火炎剣烈火が発光したことで、一時的にワンダーワールドと繋がり、その際に発生した裂け目の中に、生存していたルナの姿を目撃した後、「面白いものが見れました。」と言い残し、その場から退散する。


  • 第35章「そして私は、神になる。」

全知全能の書」の力を得るための儀式を執り行うべく、玉座ごと現れる。

ファルシオンに剣斬とカリバーを、そしてセイバーエモーショナルドラゴンワンダーライドブックを再び与えてファルシオンを倒させる事で彼らの持つ聖剣とワンダーライドブックを奪い、遂に全ての聖剣とワンダーライドブックを手元に集める事に成功する。

仕上げに誘拐したルナソードオブロゴス各基地に保管されていた無数のワンダーライドブックを使って全知全能の書の力を得ようとするが、飛羽真たちがルナを助け出した事で儀式は中途半端な結果に終わる。

しかしそれでもオムニフォースワンダーライドブックを生み出す事には成功しており、ワンダーライドブックの力で出現させたカラドボルグを振るって撤退した。


以降の動向はマスターロゴスの職務を放棄した行動となるため、イザク(仮面ライダーセイバー)の項目を参照。


余談


  • 物語のターニングポイントとなる第35章では満面の笑みを浮かべながら幼女の姿をしているルナの顔を撫でるという姿を見せたことから、視聴者の多くから「悪いの意味が違うようにしか見えない」「ちょっとドライブ呼ばないと」と話題になった。

関連タグ

仮面ライダーセイバー

ソードオブロゴス サウザンベース


スウォルツ/アナザーディケイド:仮面ライダーが所属している組織の元上層部であると同時に、己の野望を叶えるために力を手に入れようとしていた人物。

エボルト/ブラッドスターク/仮面ライダーエボル:己の目的の為に、仮面ライダー及び敵勢力を利用していた人物。


アルバート・マーベリック/彼と同じように主人公たちが所属する組織の代表であるものの敵組織とグルになっており、後に他人を唆す形で主人公を悪者に仕立て上げようとした人物。

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