曖昧さ回避
- イギリスおよびイングランドの首都。
- フランス、カナダ、アメリカ、セルビアの都市。
- スコットランドの湾(ロンドン湾)。
- チリの島(ロンドン島)。
- 小惑星の名前(8837ロンドン)。
- 英語圏の名字。
- 曽て三経グループが経営していたキャバレー・チェーン。
- イギリス海軍の艦船名。戦列艦、戦艦、重巡洋艦、駆逐艦、フリゲートなどがある。
- 『妖逆門』の登場人物。 → 三枝敏雄
- スマホ・アプリ「アズールレーン」のキャラクター。 → ロンドン(アズールレーン)
イギリスおよびイングランドの首都「ロンドン」
概要
ロンドン(London, 倫敦)はテムズ川河畔に位置するイギリスとイングランドの首都。「シティ」と呼ばれる主に金融業が栄える中枢区域が中世以来の狭義のロンドン市域。この周辺32の特別区に王宮や首相官邸、英国議会等が設置されており、シティと特別区をあわせて広義のロンドンにあたる「グレーター・ロンドン」という大都市圏を構成する。「グレーター・ロンドン」は行政区画、典礼カウンティ、リージョンであり、人口は878.8万人(2016年)。
2,000年前に古代ローマ帝国がテムズ川の渡河点に築いたロンディニウム市を起源とする。その後は王国有数の商都にして王都としての歴史を刻み、17世紀ごろから一気に市域が拡大した。ロンドン塔やセントポール大聖堂など、歴史ある建造物が数多く残される。ヨーロッパ最大級の都市であり、世界的な金融・学術・芸術・観光の街。世界中から移民や学生や観光客を受け入れ、ニューヨークと並び最高峰の世界都市と評価されている。
観光
ビッグ・ベン
ロンドンの象徴とされるネオゴシック形式の時計塔。正式名称はウエストミンスター宮殿と呼び、イギリスの国会議事堂が置かれている。ツアーにより下院、上院とも見学でき、伝統ある調度や所蔵の絵画を見るだけでなく議会の歴史も実地で触れることが出来る。
バッキンガム宮殿
イギリス王室の宮殿であり、王室のロンドンにおける主な滞在場所である。王室美術コレクションに彩られた内部の見学は夏季のみ可能。宮殿前で1~2日ごとに行われる衛兵交替式は、英国の伝統的な流儀に触れられるアトラクションとして人気が高い。
大英博物館
グレート・ラッセル・ストリートにある、世界最大、最高の所蔵品を誇ると言われる博物館。所蔵品は800万点とされ、巨大すぎてまる一日かけても見終わらない。常設展は無料で、寄付とグッズ販売だけで運営されている。
ロンドン塔
シティのさらに東にある重厚な城塞。王宮としても用いられたが、むしろ牢獄・処刑場として知られている。数多くの王族や著名人が幽閉もしくは処刑された歴史の目撃者である。また、国王即位に用いる王冠などの王家の宝物も所蔵し、見学できる。
タワーブリッジ
ロンドン塔の傍からテムズ川に架かっているゴシック調の壮大な橋。両岸に大きな塔を建てて歩道で繋ぐ(塔内見学込みで有料)。また地上の高さには車も通行可能な橋を架けて、大型船が通過する際には電動式エンジンで地上階の橋を持ち上げる仕組み。ただし現在は大型船の通過は少なく、幸運に恵まれないと揚がる橋は見物できない。
関連イラスト
関連タグ
ビッグ・ベン バッキンガム宮殿 大英博物館 ロンドン塔 タワーブリッジ
ロンドンを舞台とする作品
『シャーロック・ホームズ』シリーズ GSホームズ極楽大作戦!! 劇場版『けいおん!』
ポケモン剣盾 - 最終戦:チャンピオントーナメントの行われる街:シュートシティのモデルとなっている。
この他、イングランドを舞台とする作品のほとんどに登場する。
ロンドン級重巡洋艦1番艦「ロンドン」
艦名はイングランドの典礼カウンティである「ロンドン」に因む。
1926年2月23日起工、1927年9月14日進水、1929年1月31日竣工。
地中海の第1巡洋戦隊に配属され、1936年より旗艦を務める。
1936年8月22日、スペイン内戦でバルセロナ市からの難民の避難を支援。
1939年3月、チャタム工廠で2年に亘る改造工事に入る。装甲の増加、艦橋の大型化などによりクラウン・コロニー級軽巡洋艦のような外観となった。
9月1日、第二次世界大戦が勃発。
1941年5月12日、駆逐艦「ブリリアント」と共にジブラルタルからマルタ島に航空機を輸送する空母「フューリアス」を護衛。
5月24日、重巡洋艦「ドーセットシャー」と共にドイツ海軍戦艦「ビスマルク」捜索に当たる。この時、改装した艦橋の重さのせいで上部デッキと船体に多くの亀裂が現れた。
6月5日、駆逐艦「ブリリアント」と共にドイツ海軍通商破壊部隊への補給船の捜索を行い、ドイツ海軍油槽船「エッソ・ハンブルク」、「イーガーラント」を発見し自沈させる。
6月17日、フリータウン(シエラレオネ)で空母「イーグル」と合流。
6月26日、ドイツ海軍封鎖突破船「バビトンガ」を発見し自沈させる。
7月10日、空母「イーグル」などと共にフリータウンを拠点に南大西洋をパトロール。
9月22日、軍需大臣ビーバーブルック卿(ウィリアム・マックスウェル・エイトキン・ビーバーブルック)らを乗せてアルハンゲリスクへ向かう。
10月30日、ニューカッスルの造船所で修理を受ける。
1942年4月、北極海で船団護衛やパトロールに当たる。船体下部に歪みが生じ、漏水が発生した。
12月、ニューカッスルの造船所で修理を受ける。これを機に新型のレーダーや対空兵装が搭載された。
1943年7月7日、ノルウェー沿岸の掃討作戦に参加。
1944年3月13日、東洋艦隊(司令官:ジェームズ・フォウンズ・サマーヴィル海軍大将)に配属され、トリンコマリー基地に到着。アメリカ海軍空母「サラトガ」を旗艦に第70任務部隊を編成。
4月19日、サバンの日本軍への空襲(コックピット作戦)を支援。
5月17日、スラバヤの日本軍への空襲(トランサム作戦)を支援。
10月15日、第63.2任務群に編制される。
1945年4月8日、戦艦「クイーン・エリザベス」等と第63任務部隊を編制。
4月11日、サバンの日本軍を攻撃(サンフィッシュ作戦)。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。マレーシア南部上陸作戦のため出港していたが作戦中止。
8月28日、サバンに入港。
9月、第9特別根拠地隊(スマトラ島サバン)司令官広瀬末人海軍中将が「ロンドン」艦上で降伏文書に調印。
1946年1月、イギリスに帰投。
9月、予備役となる。
1947年、第5巡洋艦戦隊に編入され香港に配備。
1949年4月20日、国共内戦の最中、イギリス大使館員を避難させるため揚子江を南京に向かっていたスループ「アメジスト」が中国人民解放軍から砲撃され、22人の死者を出して頓挫し、「アメジスト」を曳航しようとした駆逐艦「コンソート」も10人の死者を出し撃退された。
4月21日、「ロンドン」とスループ「ブラックスワン」が支援のため派遣されたが、中国人民解放軍の砲撃により損傷し撃退された。「ロンドン」は13人、「ブラックスワン」は3人の死者を出した。「アメジスト」は7月30日、夜陰に紛れて脱出に成功した。
9月8日、イギリスに帰投。退役。
1950年1月3日、スクラップとして売却された。