「 私、生者とか大嫌いだから。
私の死者にならないのなら、私を理解しようとしないで。」
プロフィール
真名 | エレシュキガル |
---|---|
クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 159cm |
体重 | 47kg |
出典 | 古代メソポタミア神話 |
地域 | メソポタミア(ゲームマテリアル)/ メソポタミア、クタ(書籍マテリアル) |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | そんなの決まって……べ、別に何もないわ! |
嫌いなもの | イシュタル、贅沢、駄目人間 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 森井しづき |
CV | 植田佳奈 |
演 | 川村海乃 |
――「私は人間になんて興味はありません。生きてるものって気持ち悪いし。
でも、アナタがどうしてもっていうのなら、死を前提にお付き合いしてあげてもいいわよ?」――
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインシナリオ第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』が初出だが、この時はNPCであり、会話中は固有グラフィックがあったが、戦闘ではランサークラスのガルラ霊の固有姿のボスキャラとして登場した。
第1部7章での活躍から多くのファンを得ていながら長らく出番に恵まれなかったが、初登場からおよそ1年後、2017年クリスマスイベント『冥界のメリークリスマス』より実装された。
ファンからは愛称として「エレちゃん」と呼ばれることが多く、作中でもたまに呼ばれている。
真名
クタの都市神。冥界の女主人エレシュキガル。
エレシュキガルという名前は「冥界(キガル)の女主人(エレシュ)」という意味。
シュメール名はエレシュキガル、別名はイルカルラ、ベリリ。アッカド名はアルラトゥ。
アッカド王朝時代末期のウンマ市のルウトゥ王はエレシュキガルの神殿を建立し、王碑文の中で「日が沈む所の女主人」の美称を用いている。
神話においてはイシュタルの姉ではあるが、『イシュタルの冥界下り』等のエピソードから、姉妹仲は非常に悪いと言われている。
『FGO』時空ではイシュタルとの鏡面に位置する存在とされる。
ロマニの推測によると、「豊穣の女神であるイシュタルが“人間の生を表すグレートアースマザー”ならエレシュキガルは“人間の死を表すテリブルアースマザー」”であり、この二柱は同一の神性から生まれたものなのかもしれない」とのこと。
「生を育む女神は、その後死を象徴する女神となる」例は日本神話のイザナミにも通じる。
こうした事情から、イシュタルと同じ依り代を共有した疑似サーヴァントとして現界している。
人物
一人称は「私(わたし)」。
遠坂凛が依り代になっているためか性格は本来より明るくなっているらしく、イシュタルのふりをして主人公に接触した時もくしゃみで変化が解除されたり、三回目に至っては最初から元の姿のままだったりとうっかりまで保有している。
余談だが、当人は指摘されるまで完全に隠し通せているという自信に満ち溢れており、姿を見せたときの反応の緩さに驚愕した。
何故かフォウくんを「災厄の魔獣」と呼んで忌避している(理由はフォウくんの記事内ネタバレ参照)。
冷酷かつ厳格な冥府の女神とされるが、本質的な性格は鏡面存在であるイシュタル同様、人間に対する“愛”を根底に持つ(クタとウルクの市民に病魔を撒き散らし、死んだ時には配下のガルラ霊を使って冥界に連れて来させていたが、メソポタミアに万が一の事態が起きた時の保険でもあった)。
生まれて間もなく冥界へ落とされ、悲しみも喜びも、友人も得ることもなく、課せられた仕事をこなしてきたので、主人公のこれまでの旅の話をとても楽しそうに聞いていた。
そしてどの時代でも「人間たちが困難に立ち向かい戦ってきた」事を聞き、「それでこそ自分が愛した人間たちそのものだ」と喜んでいた。
※ 奈須きのこ氏の公式ブログ「竹箒日記」2016年12月14日更新分によると、「『生真面目な秀才、恋にも真剣な少女』としての凛部分」との事。
高いプライドと低い自己評価が同居するネガティブな優等生。死後の世界を一手に管理する神格にしばしば見られる、私欲を抱かず責務に忠実な謹厳実直の体現者。
『冥界のメリークリスマス』の賢王と羊のサンタの寸劇内にて、甲斐性無しの男神達が起こす不祥事に辟易しながら冥界の運営に打ち込む彼女の不憫な略歴が語られている。
地上の光も彩りも温もりも、一切冥界には届かない。けれど、せめていかな汚辱や苦痛にも苛まれることのない清浄なる静謐を。メソポタミア世界の全生命が最後に辿り着く霊安室、その平穏と安寧を保証する絶対統括者。
誰よりも自分に厳しく、なのにどこかほんのり甘くて暖かい、草木芽吹かぬ地底に咲いた唯一至極の大輪。
このようなキャラ付けであるが実際のところ、原典でもまともな幸福や楽しみと無縁なせいでかなり短気であり、夫であるネルガルとの出会いでは凛々しいネルガルに一目ぼれをしてしまったり、ネルガルが天界に帰ってしまった後は、ネルガルに会いたいあまりに勢い余って冥界の亡者を引き連れて天界に攻め入ろうと暴走したりと、寂しさを抱えた恋に情熱的な乙女という性格自体は割と原典に近い。この点では、妹のイシュタルと同様であると言える。
イシュタル以上にぽんこつ属性が前面に出やすい。
特に冥界へ下ってきたネルガル・ドゥムジとのエピソードでは、捕えた彼らを地上に帰還させる条件として所持する権能の譲渡を言い渡したがなぜか選択権は相手にあり、結果として前者からは「疫病」と「熱病」の権能(しかもエア神から譲渡されたもののため手放しても実質ノーダメージ)、後者からは「蛇」と「ガゼル」の化身という無用な権能を押し付けられてしまった。
最後の詰めが甘いところが憑代の少女と引き合う一因でもあったのだろうか。
能力
残念な美少女のような性格だが、冥界での権能は強力無比。
「冥界にいる限りエレシュキガルの法と律には神であろうと逆らえない」と言う性質のため、特に地上の神にとっては事実上の天敵になる。勝ち目があるとすれば、生きたまま地下世界に入った人間のみであろう。
かつて勇んでエレシュキガルに会いに行ったイシュタルは、対策を打ったにもかかわらずそれら全てが引き剥がされた上に、全裸で捕縛されて腹を槍で刺されるという屈辱に甘んじている。ここからランサー適性を得るに至ったのだろう。この神話に由来するかのように、メスラムタエアとは別に赤雷を纏った光の槍を自在に操る能力を披露している。
後にクリスマスイベントでも番人の一人だったケツァルコアトルが、成すすべなく小人ほどにまで縮小されて放逐されたという。
ランサーのサーヴァントとしてカルデアに力を貸すにあたっては、本来所持していなかった「発熱神殿 キガル・メスラムタエア」を武器として携えている。メスラムタエアとはエレシュキガルの夫とされる冥界の神ネルガルの別名。武器にメソポタミア神の名を冠するのはこの文化圏ではよくあることのようだ。
この霊基の時だけに許された、地の底を温める光である。
他に、檻を鐘のように鳴らすことで骸骨の恐竜を召喚するという技を持つ。一目見た時に神話に登場する幻想種か何かと思った人も多かろう。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | B | D | B | B | A |
保有スキル
対魔力(D) | ランサーのクラス特性。魔力に対する耐性。Dランクでは、一工程(シングルアクション)の魔術を無効化する。彼女は冥界の陰気に浸されたことで死が日常化してしまい、『対魔力』が著しく下がってしまった。 |
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陣地作成(A+) | 本来はキャスターのクラス特性。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。彼女の場合は、冥界の七門を自在に呼び出すことが可能。エレシュキガルが立つところ、即ち死が容易に振る舞われる冥界となる。 |
女神の神核(B) | 生まれながらに完成した女神であることを表す、『神性』スキルを含む複合スキル。精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉を殆ど緩和し、肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。ただし、擬似サーヴァントであるためBランク止まりとなる。 |
秘められた大王冠(A) | イシュタルから取り上げたとされる宝によって作られた女神の大王冠。天と地、表裏一体の女神としてイシュタルの保有する様々な権能を己のものとするが、その効力は若干、暗い(陰気)ものに変化している。 |
魔力放出(檻)(A+) | エレシュキガルは勤勉で真面目、そしてやや根暗な女神である。彼女は普段から暇さえあれば魔力を槍檻に蓄えており、戦闘の際に使用する。 |
冥界の護り(EX) | 冥界の柱として捧げられ、支配したエレシュキガルの権能。その終わりまで冥界を統べた彼女は冥界そのものであり、また、冥界に護られる女王となった。味方全体を支援すると同時に彼女の宝具の性能を変化させる。 |
宝具
霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)
- ランク:A→A+
- 種別:対山宝具
- レンジ:10~999
- 最大補足:1000人
「良いのだわ、地の底まで落としてあげる!」
「天に絶海、地に監獄。我が踵こそ冥府の怒り!出でよ、発熱神殿!反省するのだわ!『霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』!!」
イシュタルの宝具、『山脈震撼す明星の薪』と同じもの。ただしこちらは大いなる天から大いなる地に向けて放たれるものではなく、地の底から地続きに行われる冥界の女主人の鉄槌である。
地震、地殻変動によってエビフ山脈を崩壊させるアースインパクト。
威力ではイシュタルの金星ブラスターに劣るが、この宝具の神髄は『地形を冥界にする』事にある。
冥界であれば絶大な権力を持つエレシュキガルは、彼女と共に戦うもの、そのすべてに強力な護りを与える事だろう。
詳細は該当記事を参照。
ナム・アブズ・グガルアンナ
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
宝具とは明言されていないが、アニメ版で巨大ガルラ霊姿のエレシュキガルが使用した大技。赤い雷のようなエフェクトを纏ったビーム状の槍で攻撃する。
マシュと藤丸に向かって放つが、1画目の令呪を使用して解放された『いまは遥か理想の城』に防がれてしまった。
ゲーム上での性能
攻勢に偏ったステータスを持つイシュタルとは一転、☆5ランサー中でもHPは最高値(実装時点では☆5全体で見てもジャンヌに次ぐ第2位だった)だが、一方でATKは最低値という非常に偏った、エルキドゥ以上に耐久型のステータス。
カード配分は《Buster:2/Quick:2/Arts:1》で、ランサーとしては標準の型。
このうちArtsは、クラススキル「陣地作成A+」の恩恵もあり1枚でのNP回収力は全ランサーを比較対象として見ても規格外で、オーバーキル・クリティカル・Arts性能強化のバフを乗せれば、NPゲージを一撃で100%以上まで引き上げることすら可能。
ただしArts6ヒットに対しQuickが4Hitのせいで平時のNP回収力は並以下(それでもランサーとしてはマシな星出しが可能。1HitしかしないBusterについては言わずもがな)。
とはいえ、後述するスキルにNP増加の効果が含まれているため、1回だけなら宝具発動に難儀するわけではない。
スキルはいずれも複合効果を含んだ優秀なものが並んでいる。
- 第1スキル「秘められた大王冠(A)」
効果は「自身にさまざまな効果をランダムで付与」。具体的には、「無敵状態」が確定で付与され、さらに「弱体無効」「即死無効」「強化解除耐性」の付与がそれぞれ確率で発動する(スキルレベルを上げることで発動確率が上昇)。
確率発動する効果はどれも有用だが、中でも「強化解除→ダメージ」というシークエンスで対象に確実にダメージを通してくる天草四郎やアビゲイルの宝具などに対して、「強化解除耐性」のバフは大きなアドバンテージとして機能する。
ただし、スキルレベルを最大まで上げても確率は100%に達しないため過信は禁物。より確実に付与したいならば、オジマンディアスの「太陽神の加護」などで強化成功率UPを付与すればいい。無敵効果は確定で発動するので、それを目当てと割り切るのもアリ。
- 第2スキル「魔力放出(檻)(A+)」
効果は「自身のBuster性能をアップ(1ターン)+NP増加」。
宝具を含めて自前でBuster Brave Chainが組める彼女にとって主ダメージソースたりうるスキル。
一方、NP増加の値も高く(Lv.1で30%増、Lv.10で50%増)、概念礼装によるNPチャージやサポート役によるNP付与を考慮すれば、戦闘開幕からの宝具発動も容易に視野に入る。
Buster強化のバフも強力なので、なるべく両効果が一度に活きるタイミングでの使用を心がけたい。
周回用と割り切って運用するならこれだけレベルを上げておけば問題なく役立つ。
- 第3スキル「冥界の護り(EX)」
『冥界の女主人』たる彼女の要たるスキル。
効果は、味方全体に「[冥界の護り]状態を付与」「防御力アップ」「NP獲得量アップ」「最大HPアップ」(いずれも3ターン持続)。
初出となる[冥界の護り]状態は、宝具の追加効果を得るための特殊バフで、単体での効果は無い。
これに加えて、「NP獲得量アップ」で自身も含めたメンバーの宝具発動を後押しし、「防御力アップ」「最大HPアップ」の2効果で守勢の強化・戦線の立て直しが図れる―などなど、このスキル一つで生半な補助特化サーヴァントの宝具並みのサポートを得られる。
更に、これだけの珍しいバフを一つに盛り込んだスキルであるにもかかわらず「最短CTが6」で収まるため取り回しが良く、長期戦が強いられる傾向が多い高難易度クエストでその真価を最大限発揮する。
『FGO』は「全体に3ターン持続する防御力アップスキル」を持つキャラがやたらと少ないので、実は持久力補助としても相対的に力を発揮する。
宝具の効果は、カード種別はBusterで、効果は【自身のBusterカード性能をアップ(1ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉+敵全体に強力な攻撃+「冥界の護り」状態の味方全体の攻撃力をアップ(3ターン)】。
強化クエストクリア後は【〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃】へ変化すると共に【「冥界の護り」状態の味方全体に被クリティカル発生耐性をアップ&即死無効状態を付与(各3ターン)】の効果が追加される。
イシュタルの宝具と比べるとBuster強化の値は控えめで、自身の素のATK値の低さもあって宝具威力は☆5ランサーの中では下位だった。
だが、宝具強化によって地属性特攻へと変化しており、エネミー・サーヴァントの区別なく有効な事から、強化前よりもダメージを伸ばしやすくなった。
強化と同時期に実装された光のコヤンスカヤとの相性も良く、彼女のスキルによるBusterアップや人間特攻スキルを地属性特攻に重ねれば場合によっては相性では不利な筈の15万超えのセイバークラスのエネミーすら突破できるほどの火力を獲得した。
また、[冥界の護り]状態の者への追加効果も優秀で、「ランクAのカリスマ相当」の攻撃力アップと耐久戦で役立つレアなバフが付与される。
高難度クエストでもHP高めのステータスに加え、「冥界の護り」スキルに貴重な全体防御アップ(3T)があるため耐久性にも優れる。長期戦ならば「魔力放出(檻)」の複数回使用やArts攻撃も多用しやすいため宝具を何度も撃つ事も可能。
高耐久のボス1人を倒すだけのクエストではさすがに単体宝具に譲るが、中耐久ボス複数体のクエストだと出番がある。特に2018年節分の『鬼楽百重塔』の高難度クエストではエレシュキガルがいるかいないかで難易度が二回り違うと言われたほど。
欠点は上述どおりコマンドカードのゲージ効率においてかなりばらつきが激しい点と、育成の敷居の高さ。
Artsは全サーヴァントでもトップクラスにNP効率が高く、少し工夫すれば一撃で100%溜まる事もあるほどのチャージ量を誇るが、Busterは当然のこと、QuickもNP効率は大したことがないため、Artsが引けるかどうかでNP効率がバラバラ。
霊基再臨でも「愚者の鎖」を大量に必要とする上、特にスキルレベルを8から9へ上げる際は「枯淡勾玉×18個、宵哭きの鉄杭×72」と、第1.5部の新素材をドカ食いしてしまう。
冥界の女主人の性能を最大限引き出すためには、戦鬼彷徨う下総国と屍食鬼蠢くセイレムのフリークエストを魂が全燃してもなお戦い続ける覚悟が必要……ということは、運よく彼女をお迎え出来たマスター各位、記憶の片隅に留めておかれたし。
関連人物
生前
妹に当たる存在であり、同じ神性から生まれた半身でもある。
同じものから生まれながら、金星・戦い・美を司る華やかさに嫉妬する。
イシュタルが冥界下りをした際は権能を全て剥いで丸裸にした上で串刺しにして殺すという仕打ちをしたが、カルデアではそこまでではない。
お互いに疑似サーヴァントであり、依り代の影響を受けて丸くなっているのと、主人公という共通の好意対象があるためか。
せいぜい、「年に一回は世界を滅ぼす級の失敗をするヤツ」と控えめ(?)な評価を伝える程度。
元が同じ存在だからか、主人公が自分のすぐ前で消失して行方不明になった時なんかは言わずとも阿吽の呼吸を見せた。
ウルクの王。第1部7章では自分の意図しないところで過労死した彼に呆れていた。
カルデアではアーチャーの彼とキャスターの彼に向けたマイルームボイスがあるが、アーチャーの彼には「よっぽどのアレか勇者でないと話も通じない暴君」と評して、半ば諦めの視線を向けているが、キャスターの彼には「落ち着いた方」と評して、貸しを返してもらうついでに、ディナークルーズをたかるつもりである。
神の造りし泥人形。イシュタルとは険悪なエルキドゥだが、エレシュキガルに対してはそうとも限らず、冥府下りの折には相応の礼を尽くしたとされる。
「冥界でも咲く花」を探しては失敗し、申し訳なさそうにしてたという。
エレシュキガルからのエルキドゥの評は、主にギルガメッシュから聞いていた「物騒な側面」に拠っていたが、カルデアに来ても大して変わってないと聞き、恐れ半分で引き続き、仲良くする事を決意したようだ。
神話上における彼女の夫とされる、熱射と疫病の神。
『FGO』時空では調子に乗って冥界に乗り込んできたところをエレシュキガルに返り討ちに遭い、その後ネルガル側がネルガルの権能の半分を譲渡して半年を冥界で過ごすという審判を下したことになっている。
つまり夫婦ではなく、罪人と監督者という位置付け。
しかしネルガルが寄越したのが、よりによって「疫病」と「熱病」の権能で、エレシュキガルは「病の神」というネルガルのマイナス面を押し付けられてしまった。
これの一件が巡り巡ってカルデアに牙を剥くこととなった。
ちなみにネルガル自身は自分を打ち負かしたエレシュキガルにむしろ敬意と友愛の感情を持っていたらしく、ちゃんと太陽の権能も譲っている。槍の発熱神殿はこの縁によるもの。
なお原典の神話では逆に、もともと「病の神」の側面をもつエレシュキガルと結婚したことでネルガルの側がその権能を引き継いだものとされる。
神話上におけるイシュタルの夫とされる牧神。
イシュタルが「冥界下り」で帰ってこなかったことをいいことにやりたい放題したが、エンキ神の手で復活して帰ってきたイシュタルに発見されて冥界送りにされ、彼の姉が身代わりを申し出てネルガルと同じ沙汰が下ることとなった。
そしてやっぱり「蛇」と「ガゼル」の化身という、エレシュキガルには無用な権能を押し付けて帰っていき、
この一件でドゥムジは「死と復活」を司る生命の神として崇められる。
それから数千年後に起きた冥界の異変に、一つの対抗策を講じる。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
詳細は余談に譲るが、諸々の顛末から強い好意を抱いている。
三女神同盟の仲間。
この内前者はクリスマスにて散々甚振ったため、カルデア再開後では逃げ回っている。
ある意味ライバル。
共に死後の人間の魂に関わる世界にまつわる英霊であり、主人公は現世ではともかく死後は自分が世話するものと決め込んでいるエレシュキガルにとってはライバルも同然。
紅閻魔については閻魔亭を実際に視察しに来た結果自分が心配するような類の場所ではないと理解したようだ。
ワルキューレの3人については作中で直接の絡みがあった訳では無いが、あっちはあっちで自分たちの所へ主人公(の魂)を導く気であり、競合必至の模様。
余談
- 第一、第二再臨から第三再臨でグラフィックとモーションが少し変化し、第三再臨では黒いドレスを身に纏いメスラムタエアが実体化する。ただし実体化したことで見た目通りの重量が発生するようで、Extra Attackのモーションで槍をぶん回す時に少しよろめく。またスキルモーションでどこからともなくガゼルがやってきてドレスの裾を引っ張られる。いい感じでキメてたのに微妙に格好がつかずに残念がる姿は必見。
- 彼女は冥界を出てサーヴァントになる切っ掛けからして『FGO』主人公と強く関わっており、冥界を治めていた1000年よりも主人公によって助けられてから召喚されるまでの1年の方が遥かに長く感じたなど、明確に『FGO』主人公に対して強い好意を抱いている一人である。
- バレンタインでもそれを表すかのようにベタベタに気合の入ったラブコメが展開される。特に2019年のバレンタインイベントでは各サーヴァントのチョコを貰う/あげるシーンがフルボイス化された事で当然エレシュキガルとのラブコメもフルボイス化され、全国のエレシュキガルファンは憤死・尊死が相次いだ。
- 主人公への強い好意という意味では今までは溶岩水泳部の3人がダントツトップを走っていたが、2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル』において主人公らが発行した3人のヒロインが主人公を巡るラブコメという同人誌「ボクたちは召喚ができない!」では、ヒロインのモデルとしたキャラが清姫、源頼光に加えてエレシュキガルの3人だった。つまり彼女も溶岩水泳部に匹敵するほどだと……
- ちなみに原典の神話では底なしの性欲を持つとされている。妹とされるイシュタルが美と愛の神なのだからこうなるのは必然かもしれない。と言ってもFate世界では性欲がすごいという訳ではない。
- 名前を「エレ”キ”シュガル」と間違われることが多い。一応ExtraAttackで赤雷を放出しての攻撃もするため電気と完全に無縁というわけではないが。
- 第三スキル「冥界の護り(EX)」のシンボルである赤い花はブーゲンビリアかと思われる。この花言葉は「情熱」「熱心」「あなたは魅力に満ちている」「あなたしか見えない」「秘められた思い」「私はあなたを信じます」。太陽の下で咲く情熱的な色から「魂の花」と呼ばれることもある。
- 2017年のクリスマスにようやく念願叶ってカルデアに召喚されたはいいものの、その直後に始まったメインストーリー第2部では、魔術協会などによるカルデア査問の影響で26日までにはたった2騎を残しサーヴァントはみな英霊の座へ戻されてしまった。当然これはエレシュキガルも例外ではないと思われ、いいとこ2日しかカルデアにいられず、召喚された途端に英霊の座へ戻されてしまった事になる。
- しかも、ガチャの都合というメタ的なプレイヤー視点ではなく、ゲーム内の時系列でそうなっているのがなんとも。カルデア側から見れば冥界のメリークリスマスのイベントを終えたのは2017/12/24の日付が終わるギリギリであり、そこからエレシュキガルの召喚が可能になっている事になる。そしてメインストーリー第2部の時系列スタートは序/2017年12月26日と明記されていて、この時点で大多数のサーヴァントが英霊の座へ帰還済みである。
- ちなみにこのあまりの短さからか、「一泊二日の女」という不名誉な渾名までつけられる始末。
- ガチャ視点から見れば、エレシュキガルのピックアップガチャが始まったのは2017/12/15の18時なので、約10日はカルデアにいられた計算になる(それでも全サーヴァント中最短だが)。一方、イベントストーリーでカルデアに召喚された描写がないため一部のサーヴァント同様「そもそもカルデアに召喚されてはいないから数日退去もないのでは?」という解釈もされている。
- 2018年のイベントでは本編時空とイベント時空で乖離していたらしく、後者における彼女はしっかりとカルデアでの日々を過ごしていた様子。
- イシュタルと依り代を共有している関係上、彼女の体を(こっそり)借りて行動することができる。
- アプリ版のメインストーリー内ではイシュタルの体を借りて3回ほど藤丸に会いに来ている。この時くしゃみをした拍子に本来の姿を藤丸に晒しており、以降はくしゃみと同時に再びイシュタルの人格と入れ替わるまでは本来の姿(3回目に至っては最初から本来の姿で会いに来ている)だった。
- アニメ版では密会のシーンではいずれもイシュタルの姿を基本的に保っており、本来の姿はくしゃみの拍子に一瞬だけ藤丸に晒すという演出に変更されている(3回目の密会時の際は藤丸が眠りに付いてから数秒間本来の姿を晒している)。またエレシュキガル本人としてアニメ版に正式登場するのは13話だが、6話ラストで藤丸達を救った直後に「イシュタルの姿のまま髪の色が金髪に変化する」という演出が成された。
- サーヴァントと47都道府県の名所を描くというコンセプトの『FGO』5周年記念広告企画『under the same sky』にてエレシュキガルは埼玉県の首都圏外郭放水路にたたずむ姿が描かれた。
- 冥界が地下にあることに引っ掛けてのチョイスだと思われるのだが、埼玉県は「何も無い県」ネタが有名であり、エレシュキガルが治める冥界も何もないため、埼玉と冥界が同一視された上、そこに『翔んで埼玉』ネタも合わさって一部のマスターから埼玉の女神という名誉なのか不名誉なのかよくわからない称号を賜った。
- だが、彼女の広告が載った埼玉新聞のバックナンバーが店頭販売含めて全完売してしまい、埼玉県内でリアルエレシュキガル難民が続出するという大反響を起こしている。おまけに現時点でこのタグ付けで投稿されているpixivイラストの半数がこの広告衣装のエレシュキガルである。エレちゃん効果バンザイ
- その金髪などの容姿から、依代が『EXTRA』の凛であると誤認されることが度々あるが、あくまでベースは『stay night』の凛である。
- 実際に劇中で彼女の依代はイシュタルのそれと同一人物であると明言されており、その結果体重が『SN』の凛と同じになっている。
- 髪色に関しては恐らくエレシュキガル側に由来するもの(型月メソポタミアの神は基本的に金髪赤眼)。
- 現状、イシュタルと比べイベントストーリーへの出演がかなり少ない。更に依代の妹にあたり後から実装されたカーマに水着の実装も先を越されてしまった。イシュタルが水着・スペースまで実装されているため、エレシュキガルにもなんらかの別バージョン実装およびイベントへの出演が強く望まれている。その甲斐あってか、OVA『Fate/Grand Carnival』では主役回を貰い、イベントでも『水怪クライシス』にもメイン枠として出演している。
タグ付けの際の注意点
エレシュキガルのみが描かれた作品に「遠坂凛」タグが付けられることが多いが、遠坂凛と二人で描かれた作品が探しにくくなる、また遠坂凛の作品検索の妨げにもなるため、エレシュキガルを指すタグとして「遠坂凛」を使用するのは避けることを推奨。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder ランサー(Fate) サーヴァント