「妹分のケンカはあたしのケンカだ…ブチのめしてやる」
概要
CV:渡辺明乃
元はオラリオの歓楽街を一手に握っていた大派閥【イシュタル・ファミリア】の幹部だったが、ファミリアが崩壊した為に改宗(コンバージョン)。現在は【ヘルメス・ファミリア】に所属(ただし、書類上は【プルートス・ファミリア】)する、冒険者兼戦闘娼婦(バーベラ)のアマゾネス。21歳。
本編初登場の時点で、Lv.3全体でも上位の冒険者として知られ(ベルの見立てではヒュアキントスより強い)、ランクアップも目前だろうと注目されていた。
そして、【ヘルメス・ファミリア】への入団後に、Lv.4へのランクアップを果たす事になっている。
アニメ本編よりも先駆けて、ゲーム『メモリア・フレーゼ』にサンジョウノ・春姫共々、映画『オリオンの矢』にレナ・タリーと共に、1シーンのみ登場している。
『Danmachicollectionextra2021』にて、カイオス砂漠出身である事が判明した。
人物像
性格は剛胆にして、色欲に忠実。【麗傑(アンティアネイラ)】という二つ名で呼ばれ、その名の通り容姿端麗で、戦い方も非常に美しく戦闘経験豊富。
かつても、Lv.5である団長のフリュネ・ジャミールの存在があったとはいえ、他のLv.3の戦闘娼婦達と共に、迷宮(ダンジョン)下層の階層主であるアンフィス・バエナを撃破した経験もある。
処女と非処女を見抜くという謎の特技の持ち主。
姉御肌で面倒見が良い面も持ち合わせ、【イシュタル・ファミリア】時代は他の戦闘娼婦達からの信頼も篤く、諦観に囚われ周囲からも匙を投げられる形で見放されていた春姫の事も、彼女の入団当初よりずっと気に掛けていた。
【イシュタル・ファミリア】解散後も、春姫の事は気に掛けており、ファミリアからくすねた魔導書を与える、春姫のランクアップが可能になった時もベル達に「最低限の実力が付くまでランクアップはさせるな」と言ってきたりと、結構過保護である。
一方、春姫を助けるべく立ち上がり自身を負かしたベルの事は「お気に入りの雄」として、実力・容姿・人格面も含めて気に入っており(性的な意味で)狙っているが、ベル達を助ける為に【ヘスティア・ファミリア】に度々助力している。
共に【イシュタル・ファミリア】の所属であったレナの事も、色々と世話を焼く事が多いのだが、彼女がよりにもよって迷宮都市オラリオの冒険者の中でも屈指の傍若無人で身勝手極まりない傍迷惑男であるベート・ローガに惚れてしまった事には「趣味が悪過ぎる」と難色を示している。酒場で喧嘩を売られてボロボロにされた事もあってか、当然彼にアタックするレナを止めようとしているのだが、闇派閥(イヴィルス)に関する一騒動の後は、半ば諦めた模様。
【イシュタル・ファミリア】時代は、ファミリアのNo.2の立場に就いていた。
彼女を上回るNo.1の実力者には、かつて『剣姫』ことアイズ・ヴァレンシュタインすら追い詰めたとされる団長のフリュネ・ジャミールがいるのだが、冒険者としてもファミリア構成員としても娼婦としてもどうしようもない存在であった為(協調性皆無、横暴さと暴力性の塊、我欲の為なら主神イシュタルの命令も無視し悪口雑言を吐く、身長2m超でヒキガエルめいたファミリアどころかオラリオ最悪級の醜女、なのに『己こそフレイヤやイシュタルすら上回る世界一の美女である』と思っている勘違いナルシスト、とどめに娼婦業の方も「気に入った男を拉致監禁のうえ嬲りぬいて『壊した』前科多数」…)、また副団長のタンムズ・ベリリもイシュタルの付き人としての役割を常に担っており、彼女の人望もあって実質的にはアイシャがファミリア内の最高指揮官となっていた。
【ヘルメス・ファミリア】に改宗後は、団長であるアスフィ・アル・アンドロメダや、助っ人として招集されるリュー・リオンと同じLv.4の実力者同士という事で、共闘する機会が多い。ただし、リューとは互いに実力を認めながらも種族関係や性格と相性の悪さ、更にベル絡みで衝突することもしばしば。
『メモリア・フレーゼ』でも、【ヘスティア・ファミリア】が厄介な問題に巻き込まれる度に、リューと共に彼等に協力する事が非常に多い。
異端児(ゼノス)の存在に関しては、【イシュタル・ファミリア】時代にメレンで【ロキ・ファミリア】と『テルスキュラ』の抗争が勃発した時期に、イシュタルに言い渡された輸送任務に関わった事で知っていた模様。
その為か、【ヘルメス・ファミリア】改宗後の本編でアスフィから異端児の存在について聞かされた際も、割と冷静な反応をしていた。
劇中の様相
かつて【イシュタル・ファミリア】に加入してきた春姫が殺生石の儀式で生贄になるのを知った事で主神のイシュタルに逆らった際、フリュネに実力で下されており、その後はイシュタル『魅了』の支配下にされてしまい、以降は逆らえず、自由に行動出来なくなってしまっていた。
『ソード・オラトリア』のテルスキュラ編では、『テルスキュラ』こと【カーリー・ファミリア】と合流すべく、イシュタルの命令を受ける形でフリュネ達と共にメレンへと向かうが、カーリーが自身の眷族であるカリフ姉妹をヒリュテ姉妹と戦わせたいと言い出した結果、なし崩し的に【イシュタル・ファミリア】も【ロキ・ファミリア】と戦う事になってしまう。
フリュネがアイズ・ヴァレンシュタインとベート・ローガに敗れた後、春姫がベートによって危険に晒されそうになったが、間一髪の所で助け、撤退に成功する。
なお、この時期には闇派閥の食人花(ヴィオラス)の運搬に協力する一方で、【イケロス・ファミリア】の行っていた異端児の密輸にも協力していた模様。その際、アイシャはイシュタルに異端児について質問しているが、当のイシュタルも「[[あれを使ってこそこそと動き回る連中(【イケロス・ファミリア】)と繋がりがあるだけ」としか言わず、異端児について大した事は知らなかった模様。
本編の春姫編では、イシュタルの命でフリュネ達と共に迷宮でベルの拉致を行うが、フリュネが独断で彼を秘密の地下牢へ連行した事で、ベルの精神が壊されてしまう事を予期して他の戦闘娼婦達にベルの捜索を命令する。
その後、地下牢から脱出して春姫の為を思い彼女を助けようと行動するベルの前に立ちはだかり、自身が過去に彼女を助けるのに失敗した事実を明かした上でその覚悟を問うも、春姫とファミリアの命運を天秤にかけて決断出来なかった彼の優柔不断さを見て、「全てを投げ出してこの子(春姫)の手を取る覚悟が無い」と指摘。ヤマト・命に手を引かれてベルは去っていくが、内心では彼が春姫を助ける為に立ち上がるのではないかと予期していた。
そして、自身の予期した通り、ベルは春姫を救う為に自分達の元へ現れ、殺生石を破壊して春姫の力を借りる形でフリュネも下した後、彼の最後の壁として立ちはだかる。そして壮絶な激戦の末、ベルに敗北した事で彼の覚悟を見届け、春姫を託すのだった。
ファミリア壊滅後は、イシュタルが天界に送還されたことで『魅力』の呪縛からも解放され、【ヘルメス・ファミリア】に加入。因みに【ヘスティア・ファミリア】に入ることも考えていたが、ベルの身(貞操)が危険としてヘスティアに猛反対され早々に諦めているが、「食べる事」に関しては一向に諦めておらず、ベルも彼女の事はフレイヤ程ではないが警戒している。
【ヘルメス・ファミリア】に加入した後、立ち寄った酒場で【ロキ・ファミリア】のベートが散々好き勝手に罵倒して見下す態度に対し腹に据えかねた結果、サミラを始めとする元【イシュタル・ファミリア】のアマゾネス達と共に乱闘となるが、返り討ちに遭ってしまう。
その後、レナが寄りにもよってベートに惚れて付き纏っている事を知った事で止めようとしていたのだが、レナが死んだと思い彼女を始めとする元【イシュタル・ファミリア】のアマゾネス達の暗殺を命令したヴァレッタ・グレーデを倒した後は、ベートがレナを想ってした「行動」もあってか、半ば諦めた模様。
武装したモンスターである異端児の起こした騒動の件では、シャクティ・ヴァルマ率いる【ガネーシャ・ファミリア】が異端児達の捕縛に乗り出した際、同行したベルを追う形で、リューやアスフィと共に漆黒兜(ハデス・ヘッド)を被り姿を消した上で迷宮のリヴィラにまで向かい、そこで暴れ回る異端児達と交戦。しかし、アルルに助けを求められてやって来たアステリオスには全く太刀打ちが出来ず、敗北してしまう。
その後、アスフィから異端児の存在について聞かされた際は、以前に覚えがあった為か冷静に対応し、尚且つ「モンスターなら倒すだけ」としか考えていなかったが、主神となるヘルメスだけでなく、ベルや春姫といった【ヘスティア・ファミリア】の面々が異端児達を守ろうとしていると聞かされた結果、彼等に協力する事を決意する。
そして【ヘスティア・ファミリア】による異端児達の迷宮への帰還作戦の際は、【ロキ・ファミリア】のベートと二度目の交戦。春姫の階位昇華(レベルブースト)のサポートを受けてLv.5へ昇華させてでの再戦であったのだが、Lv.6のベートにはかなわず再度敗北してしまう。
【ヘスティア・ファミリア】が【タケミカズチ・ファミリア】や【ミアハ・ファミリア】と共に隊を組んで初の遠征へ向かった際は、お目付け役も兼ねて同行。
メンバーの中でも最も戦闘経験豊富であった事から、それぞれのファミリアのメンバーに的確な指示を行いつつ遠征を順調に進めていく。特に27階層にて異常事態(イレギュラー)で出現した階層主であるアンフィス・バエナとの戦いでは、自身の戦闘経験が大きく役立ち、最終的にカシマ・桜花がアンフィス・バエナの首の一つを大戦斧である《皇剛(こうごう)》を用いた必殺技【虎喰】によって切断し、自身も春姫の階位昇華によってLv.5となった状態で、アンフィス・バエナの魔石を【ヘル・カイオス】で破壊。撃破に成功している。
フレイヤの下知によって【ヘスティア・ファミリア】を襲撃したガリバー兄弟と交戦した際、彼らの連携に対応出来ず春姫が斬られると、瞬時に激昂していたがベーリングに敗れてしまう。
『魅了』が解除された時も、ガリバー兄弟に負けた事よりも、記憶を改竄されて春姫を傷付けられたのを忘れさせられた事に激怒している。
表向きは【プルートス・ファミリア】に所属していることになっていたことで、不参戦が決定した【ヘルメス・ファミリア】で唯一、『派閥大戦』に参戦出来た。
『派閥大戦』では、当初は椿・コルブランドと行動を共にしていた。しかし、派閥連合の保有する『クロッゾの魔剣』を無駄撃ちさせられたことで左翼部隊の指揮を担うが、ガリバー兄弟の襲撃で窮地に陥る。ナァーザ・エリスイスが確保していた『クロッゾの魔剣』を弓で撃ち出すという補給方法で凌いでいたところ、『豊饒の女主人』の店員たちの加勢とアーニャ・フローメルの異常魔法【レミスト・フェリス】でガリバー兄弟とアレン・フローメルと『強靭な勇士』たちの能力低下で勝ち筋が見えたリリルカ・アーデの作戦で、ルノア・ファウストたちがガリバー兄弟の弟三人を戦闘不能にした後で、長男アルフリッグに攻撃魔法【ヘル・カイオス】で重傷を負わせる。しかし、アルフリッグが重傷の身でなおもアイシャたちと交戦し続ける執念を見せて、倒しきれないところにアレンの高速魔法『グラリネーゼ・フローメル』でヤマト・命たちと共に吹き飛ばされて、戦闘不能になる。
アストレア・レコード
『大抗争』では、歓楽街の住人を避難させた後、「新入りにそこまで期待しないだろ」と言う理由で命令を無視して、同期のサミラと共に闇派閥との戦いに参加する。
冒険者としての能力
《大朴刀・ザーガ》をメイン武器として愛用しているが、アマゾネスらしく体術にかけても超一流であり、舞うような動きからの長い美脚を駆使した攻防一体の戦いが可能。二つ名に相応しい、華麗且つ豪快な戦いをする。異端児編や遠征編では、その実力は仲間達の大きな力となっており、特に遠征編では元大派閥幹部として培ってきたダンジョン下層、深層の脅威を派閥連合に教え、アドバイスしながら探索を行っていくなど、経験者としてメンバーを支えてくれており、イレギュラーで対決することになったモス・ヒュージの『強化種』や『アンフィス・バエナ』戦でも、先陣をきって戦闘を行い、周りに指示を出すなど、パーティに貢献している。
ステイタス
Lv.4
※異端児編時点でのステイタス
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
I11 | I4 | I11 | I6 | I1 |
狩人 | 耐異常 | 拳打 |
発展アビリティ
- 狩人
Lv. 2ランクアップ時にのみ発現する、レアアビリティ。一度交戦し、経験値を獲得したことのあるモンスターとの戦闘時に、能力値が強化される。短期間に大量のモンスターを撃破することが達成条件の為、入手は困難とされている。
- 耐異常
状態異常の症状を防ぐ事の出来るアビリティ。
- 拳打
詳細不明。
魔法
- ヘル・カイオス
詠唱式:【来れ、蛮勇の覇者、雄々しき戦士よ、たくましき豪傑よ、欲深き非道の英傑よ。女帝(おう)の帝帯(おび)が欲しくば証明せよ、我が身を満たし我が身を貫き、我が身を殺し証明せよ。飢える我が刃(な)はヒッポリュテー】
詠唱を終えた後に剣を振り下ろし、地面を抉るほど巨大な紅色の斬撃波を放つ攻撃魔法。アイシャ自身が並行詠唱を行えるので、詠唱でプレッシャーをかけながら高い格闘センスによる猛攻を繰り出し、相手を追い詰めていく戦法が可能となる。
関連イラスト
関連タグ
サンジョウノ・春姫:面倒を見ている妹分。かなり過保護気味で、現在も春姫の為に活動していると言っていいほど。
ベル・クラネル:自身を倒した雄。最近になって「そろそろ、食べ頃かねぇ」と呟いている。ベル君逃げて。
フリュネ・ジャミール イシュタル:元ファミリアの主神と団長。彼女達から受けてきた仕打ちもあって、二人の最後についてはスカッとしたとの事。
ヘルメス アスフィ・アル・アンドロメダ:現ファミリアの主神と団長。よく使いっ走りをさせられるため、ファミリアの貴重な私物を持ち出したりして彼らを困らせている。ちなみ他派閥の【ヘスティア・ファミリア】に…というか春姫に肩入れするのは、改修前の契約によるものらしい。
リュー・リオン:よく共闘することになるエルフ。反りは全く合わないが、実力は互いに認め合っている。アイシャの方は、よくベルの話題を出してからかうこともある。
ゴジョウノ・輝夜:上記のリューのかつての戦友だった極東の少女。肌の色こそ違うものの、『リューとよく衝突する』、『黒髪ロング』、『女剣士』、『品の無い性格』と、実は共通点がかなり多い。ちなみに、出身地も春姫と同じ。仮に生きていたら、アイシャとウマがあった可能性は高い。主にリューをからかうという意味で。
ヒッポリュテ…「女帝の帝帯が欲しくば証明せよ!」「飢える我が刃はヒッポリュテ!」のセリフから、おそらくモデルと思われるアマゾネス。
陸奥(銀魂)…中の人が同じ戦闘民族繋がり。組織における実質的な最高指揮官である点も同じ。ちなみに、彼の民族は肌が白いことからベルと同じくウサギに例えられている。