作品そのものについて→アーマード・コア
全体の概要
殆どの場合は同作のやられメカ「マッスルトレーサー」から発展したもの。
略称は『AC』。
コクピットブロックを有するコアを中心に頭部、腕部、脚部、ジェネレーター、ブースター 、FCS等、様々な部位を用途に応じて換装出来る高い汎用性と拡張性を持ち、MTと比較して高い基本性能を有する。
また、大半の作品でオーバードブーストと呼ばれる超加速機能が搭載されている。
(メタ的には現実のゲーム機の進化に合わせてできることが増えている)。
スポーツカーがモチーフとなっているようであり、背後から見てもかっこ良く映るデザインとなっている。
外見上の特徴
プレイヤーの数だけ種類があるため「ACらしい外見」というのはあまりないのだが、強いてあげれば
eyeシリーズと呼ばれる「動かないモノアイのついた頭部」や強力なレーザーライフル『KARASAWA』あたりがACの外見的特徴である。
また、『LR』以前はコアにミサイル迎撃用の機銃が球体状のパーツで接続されているのでコレもまたわかりやすい。
全長
多くの場合、頭頂高は標準的な中量二脚タイプの機体でおよそ10m程。
しかし、それらの大先輩同様に周りの構造物の縮尺はかなりアバウトなのであまり意味のある数字ではない。
『アーマード・コアV』では機体サイズが約7mに縮小されている(スコープドッグが約3.8m、アーバレストが8.5m)がやはり縮尺のおかしい箇所が存在する。
概要(『初代三部|作~2|系』、『3~LR』)
最大の特徴は(巨大ロボットがどんぱちできる広さはあるが)閉鎖的な地下での戦闘を前提として設計・規格化されていること。
大破壊によって過去の文明の大半が失われ、暗黒メガコーポが好き放題専横を働く中で「ACに最適化された地下空間がなぜ、どうして維持できているのか」は作中の大きな謎の一つでもある。
戦力としては作中世界における「戦術的な観点から見て最強の兵器」。
しかしあくまで戦術的な観点から見てなので、MTや戦車等の兵器でも撃破は十分可能。
基本的にパーツ類は企業が開発販売しているが、文字通り桁違いのコストから搭乗出来るのは(一部の例外を除き)ACでの戦闘を生業とする傭兵『レイヴン』、もしくは企業専属のパイロットに限られる。
具体的には一回の出撃で作中世界の一般的なサラリーマンの年収相当の金額が吹き飛ぶ。なので換装機能を極端に減らしコストを下げた簡易量産型ACも開発されている。
そしてそんな桁違いの支出と収入を以来のたびにやりくりするというレイヴンという存在が地下世界レイヤードにていかに特別な存在か、これだけで理解できるだろう。
『2』『2AA』|
初代三部作の延長線上であり、舞台が狭い地下から広大な火星に変わったためか
この作品からオーバードブーストが搭載されるようになった。
厳密にはハードウェアがPS2に変わった影響だったりする。
主人公の特異性
ただし、いくらパーツ換装によってあらゆる状況に対応できるとしてもあくまでもハードウェアとして可能なだけであり、
大幅に機体構成を変えればパイロットは別の機体として、相応の訓練を積んで乗りこなさなければならない。
主人公は換装即乗りこなしてしまう時点で既に一種の天才であり、多くの作品でイレギュラー認定される要因の1つである。
概要(『3』~『LR』
設定の骨子は過去作を踏襲しているが大きな変更点もいくつかあり
その最たるもの浮遊式自動攻撃端末『イクシード・オービット』の登場。3ではEOとOBは選択式でEN属性のみであったが、後に充電不可の実弾式が登場するなど細かい変更が都度加えられた。
二大ゲイヴン『興』と『干』(の機体の頭部)が登場したのも3から。
ACFF
すべてが無人機『u-AC(Unmanned AC)』。
シリーズでも異色な『平和な時代のスポーツ興行』である。
具体的には『SL』と『NX』の間(『アーマード・コア EXTRA GARAGE』のVol.3及び4による)。
概要(『4』~『fA』)
世界観とともにACも完全に一新。
本作で単にACといえば『ネクストAC』のことを指す。詳細はリンク先を参照。
たった30機で全世界の軍隊を相手に勝利する『国家解体戦争』を引き起こし
もはや設定上でもゲーム上でもこれまでのACとは一線を画した別次元の兵器となった。
ネクストはその名の通り後述の『ノーマル(のAC)』から発展した次世代兵器だが、
ノーマル自体の発展経緯については不明。
『ノーマル(のAC)』は旧世代のやられメカとしてといつものMTとともに登場する。
ただし、4系のノーマルは単なる量産型であり過去作のACとは無関係である。
しばしばネット上などでは「わかっている」ファンがあえて煽り合いに用いる場合もあるため、知らない人は混同しないよう注意しよう。
強いて言うならゲーム本編未登場の『ハイエンドノーマル』が過去作のACに近く、
高い換装機能に加えて部分的にコジマ技術も搭載している。
逆にノーマルは上記の簡易量産型ACかそれ以下といえる。また、ネクストよりも一回り小型。
とはいえ腐ってもACなのでミッションによってはスナイパーキャノンやとっつきをもちだすことがあり、アセンと油断次第では最高評価でのクリアどころか撃墜されることもなくはない。
『fA』
バリア『プライマルアーマー』を爆発させる『アサルトアーマー』が実装された。
一方でネクストは超大型機動要塞『アームズフォート』の登場によって戦場の主役の座を追われている。
のちにソウルシリーズ名物となるパッチの初代、グッドラックさんの初登場はここから。
小賢しいハゲは元は巨大ロボット(のパイロット)だったのだ。
概要(『V、VD』)
過去作よりも等身が低くなり、サイズ自体も縮小。
急速旋回のできない劣化版QB『ハイブースト』、
後方移動できる代わりに地上でしか使用できないOB『グライドブースト』
小柄な体格を生かした壁のぼりジャンプ『ブーストドライブ』
横に広い体格を生かし自身を質量兵器にする飛び蹴り『ブーストチャージ』
そして乾坤一擲の超必殺ド変態兵器『オーバードウェポン』
など過去作のACとは似ているようで一線を画している。
すべての過去作同様『大破壊』によって一度世界が崩壊した(後に復興した)世界を舞台としているが、
本作はもう(まだ)世紀末であり、ACは遥か昔の戦争で使われていた物を発掘・改修したものとなっている。
え?4は大破壊起きていない?
それもそのはず、Ⅴの世界は公式設定によれば限りなく黒に近いグレーで4、またはそれの酷似した世界の遠未来であり、いわば4自体が大破壊の最初の方のお話だからである。
というわけで此処から先はフロム脳になるが、
Ⅴ世界のACはコジマ技術に頼らない(頼れない)時代に『ネクストを既存の技術で再現』『OWはAFやネクスト対策のジャイアントキリング狙い』なんて考察が飛び交ったりもした。
もちろん真相は闇の中である。
『VD』
V100年余りが経過し文明が復興。ACは量産可能となっている。
ただし、一部のパーツ類は世界が荒廃する以前に建造された「タワー」と呼ばれる未知の巨大建造物から解析されたテクノロジーが応用されている。
フォーミュラブレインを搭載した無人機『UNAC(UNmanned Armored Core)』が登場する。
概要(『Ⅵ』)
体型は4以前のものに回帰、バリアが復活した。
何らかの方法で自爆が可能。
パーツ
主に中量、重量、軽量の重量カテゴリーと二脚、逆関節、四脚、タンク型、
作品によってはフロート型という特殊な脚部が登場したり、防御属性に三すくみを前提とした極端なばらつきがあったりする。
PS2シリーズには「インサイド」として腕部に内蔵する補助兵装もある。
二脚 | 二本足。スタンダードな性能。軽量~重量と選択肢が多く汎用性に富むが特化性が無い。 |
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逆関節 | 鳥足。高いジャンプ力を持ち、空中戦に向く。反面同クラスの二脚よりも安定性に欠け、積載量は少なめ。 |
四脚 | 四本足。移動速度が速く安定性が高い為、接地中に限り構え動作の必要な武器を移動しながら撃てる。代わりに垂直機動が鈍くEN消費が高い。初代からAC2規格まではホバー推進だったが、AC3規格ではフロート型との差別化で歩行推進に変更されている。更にVシリーズでは全く特性が異なる。 |
タンク型 | 戦車。堅牢な装甲と最高の積載量を持ち、構え武器を空中でも移動しながら使用可能。見た目に違わず移動・ブースト性能が低い。 |
フロート型 | 浮遊による水上戦闘が可能になり、地上での移動・ブースト性能に特化する。反面、空中でのブースト性能が低い。PS2タイトルのみに登場。 |
※上記は主にアーマード・コア ラストレイヴンまでの脚部の特徴。
武装
実弾兵器、エネルギー兵器の属性2種類を基準にライフル・マシンガン・バズーカ・レーザーブレードなどの腕部用武装と、ミサイル・ロケット・キャノンなどの背部・肩部用武装に分けられる。更に腕が武器と一体化した武器腕も存在する。シリーズによっては攻撃用の武器だけでなく、敵ACのジェネレーター出力や機動力に影響を及ぼすジャマーや、敵の攻撃によるダメージを軽減できるシールド等の装備も登場する。
V系においては武装の仕様がこれまでとは異なり、ACの両肩部が予備の腕部用武装をマウントするためのハンガーとなったため、従来のキャノン系の背部・肩部用武装は新たに腕部用武装として設定され、ミサイルやロケットはPS2シリーズのインサイドに該当するショルダーユニットに統合された。背部にはAC用の武装としては規格外の大きさと破壊力を持つオーバードウェポンが搭載可能。更に武装の属性が「KE」(Kinetic Energy=運動エネルギー)、「TE」(Thermal Energy=熱エネルギー)、「CE」(Chemical Energy=化学エネルギー)の3つに分けられている。また、武器腕は武器は持ったままに、腕部が変形して武器になる(持っていた武器は手に持ったままハンガーへ移行する)仕様となった。
武装へのツッコミ
現義ではバズーカ砲はロケット弾を発射する火器なのだが、何故かACではバズーカはロックオン可だが、ロケットランチャーはロックオン不可になっている(もしかしたらACにおける『バズーカ』は無反動砲の総称として使われているのだろうか?)。
背部武装のキャノンのカテゴリーで『スラッグガン』があり、これは散弾を発射する。
恐らく実在する散弾銃の弾丸の1種・スラッグ弾から着想を得ているのだろうが、スラッグ弾は「散らばらない単発弾」であり、ACのスラッグガンとは根本から異なる兵器である。
関連イラスト
関連タグ
初代三部作 | アーマード・コア(無印) | プロジェクトファンタズマ(PP) | マスターオブアリーナ(MOA) |
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2系 | アーマード・コア2 | アナザーエイジ(AA) | |
3系 | アーマード・コア3 | サイレントライン(SL) | |
N系 | ネクサス(NX) | ナインブレイカー(NB) | ラストレイヴン(LR) |
4系 | アーマード・コア4 | フォーアンサー(fA) | |
V系 | アーマード・コアV | ヴァーディクトデイ(VD) | |
VI系 | アーマード・コアVI | ||
その他 | フォーミュラフロント(FF) | モバイルシリーズ | |
書籍 | BRAVE NEW WORLD | TOWER CITY BLADE | FORT TOWER SONG |