「全てのワームは俺が倒す!!」
概要
メイン変身者は神代剣。第36話ではネイティブである立川大吾も変身した。
固有の能力として毒を持つ他、装着者の肉体を活性化させ、体内酸素濃度を向上させるポイズンブラッドを循環させており、高い近接戦闘能力を発揮しカブトとも互角に渡り合う。
剣の正体はスコルピオワーム(本人に自覚は無い)だが、ワームである彼がゼクターに選ばれた理由は作中で言及されていない。
『仮面ライダーカブト超全集』では、サソードゼクターが剣の装着者としての資質の高さを優先したからではないかとの見解が示されている。
名前の由来はモチーフである「サソリ」と武器である「ソード」からだと思われる。
また変身者が(没落しているとはいえ)貴族であることから、英国騎士の称号「サー(Sir)」+「ソード」と見ることもできる。
劇場版にも登場しワームを撃破しているが、出番は一瞬であり変身者も判明していない。
なお、本編と同様に山本裕典がCV、渡辺淳がスーツアクターを務めている。
外見
マスクドフォーム
「変身!」
HEN-SHIN
装着者を活性化させるチューブ「ブラッドベセル」で覆われた容姿。チューブはワームを捕縛する事も可能。複眼は3㎞離れた目標物も瞬時に判別できる。
頭頂部の角も飾りではなく武器として機能し、毒液を滴らせる。
また、胸の「ブラッドコア」という機構により、どのような人間でもスーツに同調できる他、スーツに圧縮された酸素により海抜5000m以上の場所でも10時間活動可能であるという。
他のライダーと違いマスクドフォーム時の装甲に「ZECT」の紋章がなく、腕にアーマーも無い。
なおカブト・ガタック・ダークカブトは蛹、ザビーは蜂の巣、ドレイクは幼虫をマスクドフォームのモチーフとしているが、サソードは何をモチーフにしているのか不明である。
ライダーフォーム
「キャストオフ!」
CAST OFF
CHANGE SCORPION
蠍をモチーフとしており、前から見ると上から見た蠍の形をしている(肩が蠍の鋏、左足に尾が巻きついた形状)。また頭部も蠍になっており、複眼部分が蠍の鋏を模している。肩が鋭いライダー恒例のショルダータックルも使用可能だが、やはり未使用。
なお、頭の針のような器官は「サソードアンテナ」と呼ばれ、常人の4倍以上の聴力を変身者にもたらすとされる(つまり攻撃のための器官ではない模様)。
ツール
サソードゼクター
サソリ型のゼクターで、サソードヤイバーにセットする事で装着者をサソード(マスクドフォーム)に変身させる。他のゼクターと異なり飛行能力を持たないため、変身時には地中から出現する。
サソードヤイバー
刀型の変身ツールで、サソードゼクターをセットして所持者をマスクドフォームに変身させ、更にゼクターの尾をヤイバーに押し込んでライダーフォームにキャストオフさせる。無論、変身前後問わず武器としても使用でき、後述する必殺技もこれを使って行う。
形態を問わず刀剣で変身する平成ライダーはサソードのみである。
左足のホルスターに装填すれば携行も可能。
必殺技
ライダースラッシュ
ライダーフォーム時に再びゼクターの尾をヤイバーに押し込んでタキオン粒子を送り込み、刃に蓄えたポイズンブラッドと混ぜ合わせて光の刃を生成、「Rider Slash」の発音で敵を切り裂く必殺技。敵に接近して切り裂くタイプ(クロックアップとの併用で急接近からの滅多切りという応用もできる)と斬撃を飛ばすタイプの2種類がある。発動時には毒液のような液体が滴り落ちるのが特徴。
但し、1度使用すると精神が昂るのか剣の正体であるスコルピオワームに戻り見境無く暴れてしまう。しかも剣になるとこの記憶は一切残らない。
スペック
パンチ力 | キック力 | ジャンプ力(ひとっ跳び) | 走力(100m辺り) | |
---|---|---|---|---|
マスクド | 8t | 9t | 19m | ※9秒 |
ライダー | 3.5t | 6t | 36m | ※5.4秒 |
(全てクロックアップ未使用時の数値)
ゲーム版
プレイステーション2『仮面ライダーカブト』
放送当時発売された用の格闘ゲーム。プレイアブルキャラとして登場。
劇場版に登場する3ライダーとは面識が無いという設定になっている。
サソードとスコルピオを対戦させることも可能である為、原作と違って姉の仇討ちをさせることも可能(特別な台詞も用意されている)。
データカードダス『ガンバライジング』
『仮面ライダーリバイス』放送時のリリリミックス5弾で参戦。
『カブト』以降での活躍
『仮面ライダーディケイド』
「電王の世界」において、モモタロスが憑依した小野寺ユウスケが変身する電王 ソードフォームに対し、仮面ライダーディエンドに召喚され剣戟を繰り広げた。
「カブトの世界」ではゼクターのみが登場するが、その後資格者が見つかったのかライダー大戦にも参加している。
『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』
『File16:どれだ! 渡辺淳 チャイルドXの正体は?』
渡辺淳がスーツアクターを担当したライダーの1人として紹介される。
後半の渡辺淳が入っているライダーを当てるクイズでは選択肢としてサソードの両フォームが登場。結局どちらもダミーであり、高岩成二がライダーフォーム、永徳がマスクドフォームを担当していた。
『仮面ライダー4号』
時間分岐によって生まれたショッカーライダー四天王の一人として登場。
四天王の人選は恐らくショッカー怪人のオマージュであり、サソードは「さそり男」に相当すると思われる。変身者は不明。
終盤ではバロンと共にゼロノスに襲い掛かるも、ゼロノスが変身したゼロフォームのバスターノヴァで撃破された。
『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』
『仮面ライダーエグゼイド』のネットムービー。
ビーストライダー・スクワッドの一人として登場を果たす。
王蛇やダークキバとはまたも共演することとなった。
しかし本人かどうかは怪しく、他のライダーが消滅した所を見るに、いわゆるデータで作られた偽物のようだ。恐らくサソリジェロニモの代役なのだろう。
劇中ではビーストと組んでブレイブに挑みかかったが、浅倉威が変身した王蛇に蹴散らされた挙句、ブレイブが変身したサファリクエストゲーマーレベル4の攻撃を防ごうとした王蛇によってガードベントにされてしまった。
演じた俳優
CV
スーツアクター
- 『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』File16 (マスクドフォームを担当)
- 『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』File16 (ライダーフォームを担当)
余談
- 変身アイテムが携帯に向かない剣そのものである
- 劇中のライダーで唯一昆虫ではない(上級怪人のモチーフに多い節足動物である)
- マスクドフォームのデザインが他ライダーと違う
- そしてライダースラッシュを使うと凶暴性が増し、ワームとしての意識が戻ってしまうデメリットがある
…など、他のマスクドライダーと比べると明らかに異質な要素を持つサソードだが、元々サソードは初期段階ではマスクドライダーでも最初期に作られたライダーであり、ワーム側の悪のライダーという予定だった。
上記の相違点はその名残である。
そして剣とスコルピオの意識も完全に分かれた二重人格であったが、剣を演じる山本裕典の演技で設定変更されたと言う逸話がある。
関連タグ
仮面ライダーカブト マスクドライダーシステム ZECT ライダーフォーム マスクドフォーム ネイティブ(仮面ライダーカブト)