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スター団の編集履歴

2023-09-16 11:04:57 バージョン

スター団

すたーだん

ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場する悪の組織(?)。

概要

オレンジアカデミー / グレープアカデミーのやんちゃな生徒の集まりで、周りの人々への嫌がらせや強引な勧誘、授業にまともに参加しないなど、アカデミーの風紀を乱しているとされる。

したっぱは制服のサスペンダーを下ろし、星型のサングラスとヘルメットを被っている。

メンバー及びボスらはいわゆる改造制服をそれぞれ独自にアレンジして着用している。

ポケモンSV スター団お疲れさまでスター!

お疲れさまでスターという洒落を利かした独特の挨拶や、バトル前に両手で星形を描く特徴的なジェスチャーを行う。


創設者はマジボスと呼ばれる正体不明の人物で、創設時期は物語開始から約一年半前。マジボスの配下と思われる5人のボスがおり、彼らはそれぞれ得意とするタイプの名を冠した組を持ち、パルデア地方の各地にアジトを構え、大勢のしたっぱを従えている。

主人公が転入した時点でボス達は一年半以上もの登校拒否を続けており、アカデミー側では退学処分も検討されはじめていた。処分の勧告が出て以降も一向に団が解散される気配はなく、アカデミーは彼らの行動に頭を抱えているらしい。


過去シリーズにおける悪の組織と比べても組織としては小規模で、野心や危険思想を抱いたり、高度な科学力を有しているわけでもなく、どちらかといえばエール団スカル団のような不良トレーナーの集まりに近い(しかし、不良生徒による団体というのは本作が初である)。

団のルールも、ボスの1人であるピーニャが主体となって作られた「」がマジボス&各ボスの6人のあいだで共有され、絶対視されているものの、「お願いはしても命令はしない」という内容も含まれていることから、ボスの座も階級というより象徴としての意味合いが強いなど、統制も重要視されていない。


ゲームでは3ルートのうちの1つスターダスト★ストリートでスター団と対峙することになる。転入生である主人公の力に目を付けたカシオペアなる謎の人物によって、多額のLPを報酬に、問題児集団であるスター団を解散させる「スターダスト大作戦」に協力するよう依頼される。


紹介イラストではスター団が所有する改造車「スターモービル」が舌を出しているように見えるが…?


なお、しるしの木立ちにはスター団からのはぐれものたちが居を構えている。

当然だが彼らはスターダスト大作戦のことも知らず、アカデミーにも出席しているという。


メンバー

ボス

名前ボール担当
ピーニャあく組「チーム・セギン」ボスタイマーボールまとめ役(BGM担当兼任)
メロコほのお組「チーム・シェダル」ボスクイックボールなんでも屋
シュウメイどく組「チーム・シー」ボスリピートボール服飾
オルティガフェアリー組「チーム・ルクバー」ボスゴージャスボールメカニック
ビワかくとう組「チーム・カーフ」ボスヒールボール戦闘員育成
マジボススター団ボスモンスターボールリーダー

その他

  • ヒロノブ(シュウメイのオタク仲間で、彼の協力者)
  • タナカ(チーム・カーフのメンバー。ビワの親友)
  • イヌガヤ(オルティガの執事)

実態

スター団結成の経緯

スター団のボスを倒していくと、スター団のメンバーが全員アカデミーで過去にいじめを受けていた事実が明らかに(※)。当然、創設者であるマジボスもいじめの被害者であり、いじめに対抗するための手段として結成したのがスター団だったのだ。上記の「掟」が緩いものながら絶対遵守となっていた理由も、同じいじめられっ子だったボス間の絆の象徴となっていたためであった。


そして一年半前「スター大作戦」を決行し、いじめっ子との全面対決を計画したが、当のいじめっ子達は恐れをなして全面降伏し、学校からも1人残らず退学してしまった。

事態が大きくなり過ぎたことを重んじたマジボスは自分が全責任を負うと決め、スター団の解散を伝え姿を消す。

しかしスター団はマジボスがいつかは帰って来ると信じてスター団を解散せずにいたが、強引な勧誘活動などが原因でいつのまにか悪印象を植え付けられ、ただの不良集団に成り下がってしまったのである。


しかし、これだけの出来事が何故いままで公になっていなかったのか?

当時の校長イヌガヤによると、なんと「当時の教頭が責任逃れのためにスター大作戦のデータを抹消し隠蔽。当然教頭には然るべき処分が下ったが、いじめを防げなかった自分も責任を取り、全教員にも無理を言ってやめてもらった」のだという。

今のアカデミーの教員は校長も含め全員が一年半前に総入れ替えで赴任してきたメンバーで、かつていじめがあった事実もスター団結成の経緯も全く共有されていなかったのだ(スター大作戦がアカデミー全体を巻き込んだ大事件であったにもかかわらず、主人公とネルケらの調査が始まるまで全く情報が漏れなかった点は気に為るが、何か事情があったのかもしれない)。


一連の騒動によって遅ればせながら真実を知ったネルケ…もとい、クラベル校長はスター団のおかげで今のいじめのないアカデミーがある事を理解し、スター団への解散通告を取り下げた。

とは言え、彼らの起こした不良行為(長期間の無断欠席、制服の改造、アカデミー備品(三角コーン、搬入用のカゴ車テントと言った、バリケードやアジトの材料に使っていた物)の無断持ち出し、ライドポケモン(モトトカゲブロロローム)の改造及び暴走行為)自体は立派な校則違反のため、団ラッシュの独自性と彼らのバトルの強さを見込み、罰則としての奉仕活動も兼ねて、生徒のバトル訓練施設「STC(スター・トレーニング・センター)」を設立し、その運営を任せたのだった。


なおその経緯からして悪の組織どころか寧ろいじめという悪に立ち向かうための組織であり、実態が単なるフーリガンであった上に寂れた町の復興のために強硬手段を取っていたエール団や、ガラルの将来を案ずるが故に社長が強硬手段に走ってしまったマクロコスモスといった前作の『悪の組織』以上に『悪の組織』と呼んでしまうのには語弊がある組織である。

しかし各所にバリケードを作って通行の妨げを行ったり、他の生徒を無理やり入団させようとするなどの迷惑行為を行っていたのも事実であり、スター団を結成していじめっ子達を共に下したマジボスへ義理立てから不登校状態になってでもアジトを守り続けていたボス達を下ろすのは一筋縄ではいかなかった。

このまま放置すると本当に『悪の組織』と化す危険性があったためマジボスはスター団を終わらせるために動いたのである。


構成員の中にはタナカ(元・アカデミーの人気者)、ピーニャ(元生徒会長)、ビワ(スポーツ特待生)、オルティガ(ボンボン)などの元スクールカースト上位者や、元はいじめっ子であった者(先述したタナカが該当)も確認でき、同じ痛みを持った仲間が集まるスター団を居場所と感じている構成員や自分と同じ趣味趣向を持つ生徒からは英雄視される事も少なくない。ただし、何かしら恵まれている要素を持っていたが故に周囲から憎まれていじめを受けた事例もあり、メロコ、ビワ、オルティガがそれに当たる。

スター団が勢力を拡大し、一向に解散の気配がなかったのも、こうした懐の深さによるものと居場所を追われた彼らにとっての最後の居場所がスター団しかないという防衛意識によるものであると推測される(実際、ボス達もそうだが、団員達もスター団に深い愛着があることが台詞からうかがえ、ボス撃破後もアジト内ではボスが戻ってくることを信じて留まろうとしていた者もいる)。

この手の組織でありがちな「当初は被害者だったものの次第に恨みや屈辱から加害者以上の悪人と化し破滅の道を歩む者」が現れなかったのが何よりの証拠と言えるだろう。


また、全ての元凶である「(アカデミーを退学した)かつてのいじめっ子達」は作中に一切登場せず、実際にいじめっ子(に近い存在)と対峙する展開は縄張り争いに敗れたコライドン/ミライドンのエピソードに譲っている。

後に発表されたDLC「藍の円盤」に登場する「ブルーベリー学園」が彼等の逃亡・復学先であり、そこで続きが描かれるのではと推測するファンもいる。

このいじめっ子達側からの視点を語る意見が一切なく、いじめられていたと言うのも今現在学園側の人間からしか語られない非常に一方的なものである。

DLC「碧の仮面」でもそうであるが、歴史とは常に勝者にとって都合のいい形に塗り替えられるものであり、本編で描かれているような内容が真実なのかは一考を要するのも事実。


クリア後

上記の通り、スター団はバトル訓練施設「STC(スター・トレーニング・センター)」として新たに生まれ変わり、スター団のメンバーも引き続きアジトに留まっている。

主人公や校長の活躍により、一連の問題の真相が公にされ、団員たちに対する処分も軽いもので済んだことから、アジトの雰囲気はだいぶ和やかになっており、したっぱたちの台詞も「居場所ができた」「トレーニングしましょう」といった、穏やかでフレンドリーなものに変わっている。


アジトでは、ボスと再戦ができる。レベルは学校最強大会と同等のLv65~66に強化されている他、いずれのボスも一部の手持ちが変更(ないしは追加)されているため、ストーリー攻略時とまったく同じ感覚では戦えない。

1日1回までという制約がある上、各地に点在しているアジトを回らなければならないので効率よく周回するにはやや不向きなのが難点(一応、近くにポケモンセンターがあるので、ワープはしやすい)。

また、団ラッシュもプレイできるが、ストーリー攻略後はノルマが50匹に増量され、相手のポケモンのレベルも強化されている。こちらはクリアできれば成績に応じてLPが貰える。


余談

  • 「団」とつく悪の組織では地味に過去の組織とイニシャルが被った初の事例(スカル団S)。
  • アカデミーの備品(机やカゴ車など)で構成されたバリケードや内部に複数の小屋を持つアジトの装いがパナウェーブ研究所に酷似している。しかし、アカデミーからかなりの距離がある場所にこれだけの備品をどうやって運んだのかは謎である。スターモービルを使って物を運んでいたのだろうか…?
  • スター団という団の名称や、ほのお組などのいくつかの組に分かれているのは、宝塚歌劇団を彷彿とさせる。また、こちらの組織上では男女の組員が存在する点では異なる。
  • 各チーム名はカシオペア座の星の名前に由来する。左側から順に以下の通り。
    • ε星:セギン(Segin)
    • δ星:ルクバー(Ruchbah)
    • γ星:ツィー(Tshi)
    • α星:シェダル(Schedar)
    • β星:カフ(Caph)
  • 「お疲れさまでスター」は英語版では「さよなら」「またね」を意味するスペイン語“ Hasta la vista ”(アスタラビスタ)に“ star ”をかけた“ Hasta la vistaaarrr ”となっている。
  • プレイヤー間では「物語を進めることだけに力を入れて学校に行かない」プレイスタイルを指してスター団と呼ぶことも。

関連タグ

ポケモン ポケモンSV パルデア

悪の組織(ポケモン) アカデミー(パルデア)


ロケット団金銀クリスタル(とそのリメイク)における彼らはボスが団を去ったことを頑なに認めず、ボスがいつか帰ってくると信じて活動を続けており、スター団に通じるものがある(悪事の内容はまるで異なるが)。


ミラーボ:ポケモンシリーズ中の人物における☆を衣服にあしらっている者つながり。こちらは悪の組織シャドーに所属していたトレーナー。最終的に事実上、更生。


ぼうそうぞく:似た特徴を持っている。バイクに乗る悪者トレーナー。スター団はモトトカゲというポケモンをバイク代わりにしている。が、スター団の面々において、モトトカゲを使うトレーナーは(後述の団ラッシュを除いて)一人も居ない。単なる移動手段としての運用なのだろう。


キュアスター:スターの名を冠したプリキュアであり、前作ではエールである共通点を持つ。


いじめられっ子 哀しき悪役 自警団 憎めない悪役 ダークヒーロー 黄金の精神 漆黒の意思 革命家


ポケモン戦隊

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