テツノイワオ

てつのいわお

ポケットモンスターに登場するポケモンの一種。

基礎データ

『ポケモンSV』の追加コンテンツ・「ゼロの秘宝」から登場するポケモンで、テラキオンのみらいのすがたと思われるパラドックスポケモン。

これまでの未来のパラドックスポケモン同様に、テラキオンをロボット化させたような容姿を持ち、こちらも接合部分はミライドンや他の二体と同じ白主体。

金属製と思われるグレーのボディを持ち、テラキオンの黒い頭頂部と足の意匠に当たる部分にオレンジ色の発光体が輝いており、茶色の部分は黒色に変化している。全体的にゴツゴツして筋肉質な印象を持つ原種と比べると、丸みを帯びて滑らかで、力強さを持たせながらもスマートなフォルムに落ち着いている。

両肩についている岩のような飾りは、平方に積み重なったものになっている。

刃先がオレンジ色に発光している左右の突き出た角は上下に独自に動かすことができ、戦闘時は刃先が繋がってジャベリンやパルチザンのような巨大なエネルギー刃を形成する。

名前の由来はまんま「鉄の巌」という仮称に近いもので、とある古い本に記された謎の物体を元に名付けられたらしい。

「巌」とはゴツゴツした岩石を指す言葉。普段使うことがなくとも君が代で単語自体は聞いたことはあるはずである。

種族値

これまでの未来の聖剣士の例に触れず、かくとうタイプがエスパータイプに変化し、ルナトーンとソルロック以来のエスパー・いわの複合に変化。

テラキオンと比べると、物理方面が多少削れた代わりに特防と素早さが上がっているが、それでも高速物理アタッカーとしては安定している。

いわタイプとしてはプテラに次いで速く、クォークチャージを発動することでさらに上げることができる。ただしそれでもすなかきルガルガンにはさすがに及ばない上に、いわなだれを覚えることができないため、これまでの高速物理岩タイプとは全く別の運用が求められる。

専用技としてパワフルエッジを習得。これは威力95・命中100に加え、相手がまもる使っても無視して攻撃できるという、岩タイプの攻撃技の中でも破格の性能を持つ。

一方でロックブラストやストーンエッジのような単体攻撃の岩タイプ技は多く覚える代わりに、いわなだれやうちおとすを覚えることができず、搦手には難があり、またエスパー物理技の最大火力はしねんのずつき止まりである。

とはいえパワフルエッジの対応範囲が広い上に、サブウェポンがせいなるつるぎ、インファイト、じしん、ソーラーブレード、メガホーン、ワイルドボルト、じごくづきと豊富であり、エスパー技でも岩技に耐性のある格闘タイプに弱点をつけることを踏まえれば、十分な火力が期待できる。

パワフルエッジ、ロックブラスト、せいなるつるぎに加えて、つるぎのまいも習得できることから相手のまもる、みがわり、積みといった守りを突破する手段が豊富であり、上からいわなだれを撃つルガルガンとは特に意識せずとも棲み分けができるだろう。