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イリシッドの編集履歴

2024-11-01 00:01:09 バージョン

イリシッド

いりしっど

TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に登場する頭足類のような頭部のモンスター。

概要

TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場する種族。

姿と能力の元ネタはクトゥルフ神話シュド=メルクトーニアンで、名前はホメロスのイーリアスを捩ったものである。


口元に触手を生やした頭足類のような頭部を持つ、藤色肌の属性”秩序にして悪”の人型種族で、彼らが持つ精神攻撃能力から他の種族からはマインド・フレイヤー(Mind Flayer:精神をムチ打つ者)」と呼ばれ恐れられている。


強い光を嫌うために地下世界アンダーダークや洞窟の奥深くに共同体を作って住んでおり、空中浮遊などのサイコキネシステレパシーなどの超能力を持つ。

さらに他種族を魅了の力や精神攻撃マインド・ブラストで屈服させて連れ去り、奴隷や献体(後述)、食料にする。


イリシッドが恐れられ嫌悪される最たる理由が彼らの食性で、人型種族のを食する。

相手の頭部を触手-初期はメスの様に硬質な部位で、現在は分泌する肉と骨を分解する酵素で頭を穿ちあるいは切開し、脳を吸い出すまたは摘出してしまう。対象は当然即死する。

この能力は触手を頭部に直接巻き付けて行使されるため大抵麻痺や昏倒など無防備な相手にのみ行われる反面、魔法ではない為どれほど強力な魔法防御を施しても防げない。


奴隷に建造させた地底都市にある共同体では多岐にわたる研究開発の他、幼体の育成管理が行われている。

共同体の中心は死したイリシッドから取り出した脳とその精神を融合・保存する「古き脳」エルダー・ブレイン。塩水(≒脳漿)のプールに浸るこの巨大な脳の様な存在はテレパシーで住人全てを統括支配している。

幼体はオタマジャクシのような姿をしており、エルダー・ブレインのプールまたは育成室で飼育される。10年ほど育成された幼体が検体の脳に寄生するCeremorphosis(脳変容)という過程を経ると、検体の肉体は変容し成体となる。

なお彼らは幼体を同族と見做していない。エルダー・ブレインの食料は幼体であるし、後述の危険性から10年以上生かしておくこともない。


元は異なる次元界「彼方の領域」の存在で、複数の次元界にまたがる大帝国を築いていたが、自らが施した邪法で強大な力を持つに至った奴隷種族「ギス」の大反乱によって滅亡したため、現在見られる者は地下世界に逃れた生き残りであるとされる。


基本的にその生態から他種族とは相容れない存在であるが、『D&D』第3版以降、脳を食べることを止めた「ナーコーザーグ」や善に目覚めた女性体(通常は雌雄同体)の「サクアルム」などの変わり種の個体が登場している。


上位種および変異種

エルダー・ブレイン(Elder Brain)

「古き脳」「祖脳」とも呼ばれる共同体の長老にして支配者。

幼体→検体を脳変容させて成体→個体の死の先にあるライフサイクルの終着段階であり、イリシッドの死体から取り出された脳が融合した巨大な脳のような怪物。その肉体には融合した個々の脳の精神・記憶が集合意識となって宿っている。塩水のプールから動くことはほとんどないが、テレパシーで共同体の住人は勿論、広大な範囲の全存在を把握している。

運ばれてくる人型生物の脳や自身のプールで育成される幼体を食す。

寿命はなく、食料がある限りほぼ不死であり、共同体の構成員はエルダー・ブレインある限り自身も不滅と確信している。

ブレイン・ゴーレム(Brain Golem)

エルダー・ブレインが自身の組織から造り出す一種のフレッシュゴーレム。巨人型端末。

エルダー・ブレイン・ドラゴン(Elder Brain Dragon)

エルダー・ブレインがドラゴンに寄生し変異した姿。ドラゴンの肉体的能力に加え幼体を大量に含んだ塩水のブレスで、被害者を短時間で脳変容させる。

ウリサリッド(Ulitharid)

0.1%未満の確率で生まれる上位種で、他種族であるところの貴族階級である。触手の数や体格・寿命など全ての面で通常のイリシッドを凌駕する能力を持つ。

一方でエルダー・ブレインの支配を受けない。ウリサリッドは将来、新たな共同体を作りそこのエルダー・ブレインとなるべく自身の脳を抉り出す(または首を切り落とす)。

アルフーン(Alhoon)

死霊術を極めリッチとなったイリシッドで「イリシリッチ」とも呼ばれる。元々魔法耐性が強い種族なので完全なリッチ状態には移行せず、エルダー・ブレインにもなれないことから共同体からは迫害される。

ヴァンパイア・マインド・フレイヤーズ(Vampire Mind Flayers)

吸血鬼化したイリシッド。アルフーンの設定と矛盾するため現在ではとある背景世界にしか登場しない。

ハイ・マスター・イリシッド(High Master Illithid)

イリシッドの上位者。ウリサリッドの設定と矛盾するため現在ではとある背景世界にしか登場しない。

ネオセリッド(Neothelid)

イリシッドが幼体を10年以上生かさない理由である。

管理する共同体が滅びるなど放置された幼体があたかも蠱毒の様に、共食いの果てに生き残った一体が幼形成熟した大蛇のような怪物。 脳以外を溶かすブレスを吐き、同族であるはずのイリシッドすらも喰らう。

マインドウィットネス(Mindwitness)

脳変容の対象がビホルダーであったイリシッドで、ビホルダーの体にイリシッドの肌と眼球と触手を備え、両種族の能力(視線でかける回数無制限の魔法に数々の超能力、触手による即死攻撃)を持つ恐るべき怪物である。

ウロピオン(Urophion)

ローパーに寄生した個体。


その他の創作での扱い

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の販売元が権利関係で非常に厳しい規制を敷いていたため、同作品のオリジナルモンスタービホルダーを登場させた作品(鈴木土下座衛門参照)でのトラブルを受け、版元が関わっている作品以外ではそのままの姿や名前で登場させている作品はない。


関連タグ

ダンジョンズ&ドラゴンズ モンスター(D&D) マインド・フレイヤー/マインドフレイヤー

マインドフレイア(魔物娘図鑑) クトゥルフ神話

頭足類 超能力者


マインドブラスト 脳姦

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