概要
エピソード2で初登場した種族。
初出は月刊コロコロコミック2012年6月号に付属したプロモーションカード。その後DMR-05『エピソード2 ゴールデン・エイジ』にて本格的に登場。
ほぼ全てがゼロ文明であり、また種族がゼニス単体のクリーチャーも今のところ存在しない。
- 10マナ以上の高コスト
- フィニッシャー級の強力な召喚時効果
- ゼロ文明のものは、固有能力「エターナル・Ω」による、一部を除くあらゆる除去への耐性
という三つの特徴を持つ。
白を基調とし、鎧や外骨格の様なシルエットをしている。
命名法則
- 非進化クリーチャー
「~」の頂 ~
- 進化クリーチャー
「~」の極 ~
- ゼニス・セレス
「~」の頂天 ~
ただし、「」について、進化・非進化共に
複合種族がアンノウンのみなら漢字一文字
それ以外の種族と複合していれば、漢字二文字の熟語になる
という法則が存在する
また、鬼丸だけは必ずこれらの法則から外れる
その他にもゼニスを合成元としたディスペクターと《引き裂かれし永劫、エムラクール》も鬼丸同様にゼニスの命名法則から外れている。
というのが永らく定説として受け入れられていたが、エピソード2において「」の中の文字数が併せ持つ種族に応じて変化していたのはただの偶然であったことがデュエチューブにて語られている。
現在はこの傾向を基本的に踏襲して命名を行っているが、場合によっては無視する場合もあるとのこと。
背景ストーリー
様々な世界で起源が異なってもゼニスは誕生しており、デュエル・マスターズの世界において、その出現自体が大きな出来事となる存在。
覚醒編より続く、アンノウンによる超獣世界侵略の黒幕。
多くのクリーチャーの思念が積み重なり実体化した存在であり、自らを頂点たる生命・世界を統治すべき存在であると自称している。
世界をゼロにすることを使命としており、鬼丸らゴールデンエイジと激突した。
ゼニス達の真の首魁は《「無情」の極 シャングリラ》。
「文明を問わずみんなを守りたい」「外敵を排除したい」という、ガーディアンの相反する願いから生れ、「はじまりのゼニス」となったシャングリラは、全ての苦しみを無くすために世界をゼロに還そうと考えたのである。
融合した希望の双子《超絶奇跡 鬼羅丸》との、ゼニス同士の死闘の末、シャングリラを始めとする全てのゼニスは世界から消滅。
ここに、クリーチャー世界の永い戦いも終結を見たのである…
かに思われたが、ゼニス消滅を予見した《「終」の極イギー・スペシャルズ》によってゼロの力を受け継ぐ存在・オラクルが既に産み落とされていた。
エピソード2から1万年が経過したエピソード3ではゼニス自体は世界から消滅しているもののその痕跡や残滓が世界各地に残されており、オラクル教団によってエピソード2での出来事は神話として語り継がれている。
その中でゼニスは世界にゼロの力をもたらした「神」として神格化され、シャングリラを最高神として教団の信仰体系の中核を担うことになった。
時系列的に当時のゼニスを知る者は殆どおらず、各ゼニス達に対して独自解釈、あるいは神格化した為に史実とパブリックイメージの間に差異が生じている様で、《「呪」の頂サスペンス》の教典内での扱いや《「理想」の極シャングリラ・エデン》がその象徴と言える。
これらの誤った歴史が作られた原因に、「嘘」を司る上位存在の《サファイア・ペンダット》の暗躍があったらしい。
ドラゴン・サーガ
世界を変革させるべくドラゴン・サーガの世界にも出現したようだが、ドラゴ大王率いるドラゴンの軍勢によってすぐに殲滅されてしまったらしい。
E2では従来のクリーチャーが束になっても敵わない絶対的な存在として描かれていただけに、なんとも拍子抜けである。しかし逆に、DS世界のドラゴンたちが如何に強大な存在であるのかを表しているとも言えよう。
また、こちらの世界では不死鳥編(あるいはそれに類する出来事)にて地上に帰化したガーディアン達が《樹界の守護車アイオン・ユピテル》をはじめとした独自の進化を遂げており、それによってシャングリラが誕生しなかったとされている。
そのため、ゼニスそのものの出自がEp世界とDS世界で大きく異なっており、DS世界に出現したゼニスは光文明の「支配」と「正義」の思念が元になって顕現した模様。
Ep世界のゼニスたちが大規模な地殻変動と共に「無の深淵」と呼ばれる異空間から出現したのに対して、DS世界のゼニスたちは天門の先に広がる異世界「頂神殿」からやって来ていた等、互いに対比となっているような描写が多数存在している。
また、デュエル・マスターズ プレイスにて、シャングリラ誕生の地がフィオナの森であることが判明し、不死鳥編がゼニスの出自を巡る上での分岐点になっていた可能性が補強されている。
王来篇
元より強大な存在であった為、ディスペクターの合成素材に利用されてレクスターズと対決。
『龍の歴史』においてはライオネルが王の一人に名を連ねており、反対に『鬼の歴史』ではシャングリラが王として名を連ねている。
邪神と水晶の華
アビスロイヤルの絶対君主、《アビスベル=ジャシン帝》と因縁のあるゼニス・セレス達が登場。
より正確には、以前から存在が明かされていた「オラクルによる支配が完了した世界」のゼニス。
これまでのゼニスとはデザインからも異質で、『セレス』と名の付く種族が登場している為、それらを率いてジャシンと戦った事が示唆されている。
その実態は、邪悪な存在に支配されたゼニスであり、感情どころか意志すら奪われながら有色になっているのは皮肉と言うべきか。
黒幕による世界の外からの干渉でこちらの歴史ではアンノウン・オラクル側の勝利となっており、ゼニスもゴールデンエイジが壊滅したため生き残っている。
この世界線のゼロ文明は、自らの感情を無にする答えに行き着いたシャングリラが起源であり、エピソード世界の様に積極的に世界を変えようとしなかった模様。
最終的に元凶が滅ぼされ、ライオネルが残された犠牲者を救済した事が示唆されている。
活躍
デュエルマスターズビクトリー
漫画『デュエルマスターズビクトリー 5年2組編』および、アニメ『デュエルマスターズビクトリーV』にて百獣レオをはじめとしたYARASHIメンバーが、各デッキタイプに対応したゼニスを切り札として使用。
物語中盤の山場からは、切札勝太もゼニス化した《鬼丸》シリーズを切り札として使うようになった。
デュエル・マスターズWIN
ゼニスの販促期間が終了してからも《エムラクール》や各種ディスペクターが劇中で使われることはあったものの、種族単位では目立った活躍は見られなかった。
今後もメディアミックスとは特に関わらずに、EXパックや構築済みデッキのテーマとして独自に展開されていくのかと思われていたが、『WIN』第2シーズン『決闘学園編』にて、準レギュラーキャラであるリッパー教授が【ターボゼニス】を使用。
ゼニスとアンノウンを対象とした革命チェンジを持った新規ゼニス《「心」の頂天プロフェシー》も登場し、今後は通常エキスパンション内でも再び主要種族として扱われていくと予想されていた。
しかし、諸々の事情により2024年度の主要ギミックがゼニス・セレスおよび水晶マナから超化獣に変更されたことで、ゼニス・セレス関連はDM23-EX3『アビス・レボリューション外伝 邪神と水晶の華』および後述の『追憶の水晶』に集約される形になった。
Duel_Masters_LOST~追憶の水晶~
ゼニス・セレスがメインとして登場する事が示唆されており、謎の少女クリスタがゼニス使いと判明し、異形のゼニス《クリス=タブラ=ラーサ》と関係がある事が示唆されている。
またゼニスのパーフェクト呪文も登場し、ゼニス種族を持ったD2フィールドや呪文が登場する等、漫画と連動したカードもゼニスが主要カードとしてプッシュされている。
ピクシブ百科事典に記事の存在するゼニス一覧
- 「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス
- 「戦慄」の頂 ベートーベン
- 「謎」の頂 Ζ-ファイル
- 「呪」の頂 サスペンス
- 「祝」の頂 ウェディング
- 「智」の頂 レディオ・ローゼス
- 「命」の頂 グレイテスト・グレート
- 「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」
- 「修羅」の頂 VAN・ベートーベン
- 「無情」の極 シャングリラ
- 「我」の極 エゴイスト
- 「終」の極 イギー・スペシャルズ
- 超絶奇跡 鬼羅丸
- 「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン
- 「鎮魂」の頂 ベートーベン・ソレムニス
- 「色災」の頂カラーレス・レインボー
- 「勝利」の頂カイザー「刃鬼」
- 「誣」の頂ウェディング・イノセンス (デュエプレオリジナル)
呪文
ゼニス・セレス
- 「心」の頂天プロフェシー
- クリス=タブラ=ラーサ
- 「無上」の頂天シャングリラ・ファンタジア
- 「俺獅」の頂天ライオネル
- 「狡智」の頂天レディオ・ローゼス
- 「呪怨」の頂天サスペンス
- 「使命」の頂天グレイテスト・グレート
- 「戦鬼」の頂天ベートーベン
ディスペクター
エルドラージ
その他
「無色の大型クリーチャー」など、MTGに登場する種族「エルドラージ」との共通性が見られる。背景ストーリーにおいても、エルドラージたちの故郷である「久遠の闇」を彷彿とさせる「無の深淵」と呼ばれる亜空間から超獣世界に侵攻して来ている。
また、E3背景ストーリーではオラクル教団とその信者たちによって神として崇められているという設定も、エルドラージたちが三人のプレインズウォーカーによってゼンディカー次元に封印された後、時が経ちその記憶が薄まるとゼンディカーの住人から神として崇められるようになったこととよく似ている。
なお、上記にあるように、後に本家エルドラージもデュエマに参戦する事となった。