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聖闘士の編集履歴

2012-12-27 22:58:10 バージョン

聖闘士

せいんと

88の星座の加護のもと女神アテナに従い闘う戦士たち

聖闘士」は聖闘士星矢シリーズに登場する「聖衣」を装備して戦う戦士たちの総称。

ギリシャ神話の女神アテナの軍に属する。


概要

聖闘士には、最高位の黄金聖闘士が12人、その次の位の白銀聖闘士が24人、最も低い位である青銅聖闘士が48人(エピソードGの設定では52人)、それらに該当しない聖闘士が4人(真紅の少年伝説の設定ではうち3人がアテナの兄である太陽神アベルに従うコロナの聖闘士)いるとされる。

しかし、その構成員には常に欠員があり88人すべてが揃ったことは無い。



他にも、悪行の限りを尽くしアテナから見放された悪党暗黒聖闘士

アニメの前半の時期ではさらにバラエティ豊かなものがあり、

邪神エリスによって蘇った幽霊聖闘士シャイナさんの妹ガイスト率いるカリブの海賊亡霊聖闘士

グラード財団の科学者が開発した人工聖衣鋼鉄聖闘士

その他星座すら不明の怪しげな炎熱聖闘士結晶聖闘士などの種類がある。


また、マルチメディア展開であるためか、同じ星座モチーフであっても作品によっては別の扱いを受けることもあり、

矢座の聖衣は、最初の劇場版で幽霊聖闘士矢座サジッタの魔矢として登場し、

原作とTVアニメでは白銀聖闘士矢座サジッタのトレミーとして登場。

琴座の聖衣は、魔矢と同じく劇場版で幽霊聖闘士琴座ライラのオルフェウスとして登場し、

その後原作漫画でアレンジされ白銀聖闘士琴座ライラのオルフェとして登場する(その前にTVアニメでも神闘士η星ベネトナーシュのミーメとしてアレンジされ出自こそ違う物のほぼ同じ言動・展開で登場している)。

髪の毛座の聖衣は、真紅の少年伝説ではコロナの聖闘士として髪の毛座コーマのベレニケが登場するが、

ギガントマキアでの髪の毛座の盟黄金白銀

青銅のいずれにも該当しない聖衣であるとされている。


通常、聖闘士は「聖衣」を装備して戦うが、まれに神の血液(主にアテナの血)によって修復された「神聖衣」を装備して戦う者が現れる。


聖闘士業界の文化

フルネームを名乗る事は殆どなく、守護星座のみで呼んだり、

「○○座の××」もしくは下の名などのみで呼び合うことが殆どである。

また蟹座のデスマスクのようにニックネームをそのまま名乗りにしたり、

六分儀座のユーリのように主義に基づいて別の名前を自分で付けるなど

名乗っている名が本名でない者もいる。

パライストラでも殆ど生徒教員は「先生」などのように下の名のみで呼び合っている。

フルネームの設定が明確になっている者はかなり少数で、原作の城戸光政の子供たちも父親の城戸姓なのかそれぞれの母方姓なのかは明言されておらず、派生作品でも「城戸盟」「森隠栄斗」の2名のみが明らかになっている。


仲間入りに当たり身元や国籍はほとんど問われないようで、出身地は本拠地ギリシャやその近辺の

南欧のみならず、アジアやアフリカ、中東から中南米など広域に及び18世紀の時点で既に東洋人黄金聖闘士もいるなど出世にあたってもほとんど関係ないようである。原作で多いのはギリシャ人(黄金聖闘士に5人もいる)、イタリア人だが城戸光政の子供達が多数送り込まれたことにより日本人の割合が妙に増えるという事態になっている。

(原作初期に描かれたように、個人的に人種差別意識を持つ者もいなくはないようだが)

しかし身元チェックに無頓着すぎる故か、保護者の意に反して家出してきた子供敵ボスの息子が入ってきてしまっていたこともある。


主に聖闘士同士の会話では「○○聖闘士」を「○○聖衣」と呼び変えることも多い。

例:「おのれ、青銅聖衣の分際で」「ついに黄金聖衣をうちやぶったぞ」


原作当初は倒したことを示す「聖闘士カード」なる名刺のようなものを置く設定があったが

作者がすぐに忘れたのか、使い辛い設定だったのかその後は一切登場しておらず、

無かったかのようになっている(但し単行本等の修正はされていない)。


掟について


聖闘士は「女神アテナに仕える闘士」である事から、様々な「宗教的戒律(劇中では『掟』と呼称)」に縛られての活動を余儀なくされている。実際に掟が無ければ避けられた殉職者が、時代を問わず大勢いるので、他勢力との戦争を何度も繰り返している組織にとってはナンセンス極まりないものである。

ただし、その掟を破ってもあんまり咎められてない者もいるので、アテナ本人は実はたいして気にしていない事もあるのかもしれない。

武器使用の禁止

本編冒頭でも語られた、聖闘士の『掟』の中でも代表的なもののひとつ。

…なのだが、どう見ても武器以外の何者にも見えない攻撃をする者達が少なからずいる。(例:アンドロメダ瞬のネビュラチェーン、カメレオン座のジュネの鞭など)

聖衣の一部」であれば問題はないようだったが、、どうみても明らかにパーツ外の武器を使用してる人もいる。

もっとも、その人は「属性攻撃で生成した土壁から無数の飛びクナイを撃ち出す技」を持っている事から、「刃物や爆発物も属性攻撃の応用で生成した」のかも知れない。


また、例外事項として、天秤座の聖衣のパーツの一部である三節棍双節棍トンファー(それぞれ二つずつ存在)は、

アテナもしくは天秤座の聖闘士が許可した場合のみ他の聖闘士も使う事が出来る。

このため天秤座担当の黄金聖闘士は聖闘士の善悪を判断する要の役目を持っているとされ、他の黄金聖闘士以上に高い人格を要求される。

(但し、本編では、十二宮編での氷河を封じたフリージング・コフィンの破壊や海皇編における七つの海を支える柱の破壊など、半ばツルハシ代わりとして使われた印象の方が強い)


黄金聖闘士三人掛かり禁止

聖闘士の頂点に立つ黄金聖闘士が三人揃って使用する、アテナ・エクスクラメーションと呼ばれる戦法(「影の闘法」と呼ばれている)が存在する。

この戦法は女神によって固く禁じられており、使用したものは一生後ろ指を刺され逆賊と罵られ生きてゆかなければいけないほど罪深いらしいのだが…

本編では内乱(のフリ)のために黄金聖闘士三人対黄金聖闘士三人の戦いで二組とも使用し、黄金聖闘士の半数が該当してしまっているが、やはり誰も気にしていない。


仮面の掟

もともと聖闘士は基本的に男子のみがなるものだったため、女子が聖闘士になるときは

「女である事を捨て去る」意味で仮面を着用する。

その仮面の下の素顔を見られる事は屈辱とされ、見られた相手を殺すか愛するしかないという。

がこれを逆手に取ってなのか告白に使っていた娘、逆に宣戦布告代わりに使っていた娘もいたりする。

結構な人数の相手に見られてしまった人もいたが、最初の一回を除きもはや誰も気にしていない。


自分の主義で仮面を取ってしまった娘もいるが、

周囲に驚かれつつも結局そんなに咎められておらず普通にやってるので、

そのうち形骸化していきそうな感じでもある。


仮面の着用時期については、ジュネは訓練中からつけていたが、

アクィラのユナは師匠のパブリーンの元にいるときは付けておらず

パライストラ入学直前に着用させられている。

(前者は師匠が男性、後者は女性師匠であるが)

私闘の禁止

本編では当のアテナ本人である城戸沙織(というか生前の城戸光政)が

ある目的のために私闘させてしまったこともあった。


パライストラでは教員の立ち会いのもとでの決闘は許可という、わかりやすいルールが整備されている。

組織について

トップはアテナであるが、本作品のアテナは聖戦がおこる前に人間の肉体をもって

降誕してくるので、アテナが不在の時も結構長期間ある。

その際は黄金聖闘士の中から選ばれた教皇が組織を統括しており、

黄金聖闘士への昇格など人事権も担う。

教皇は基本的に先代教皇がそのとき居る黄金聖闘士の中から

心技体に優れたと見なした者を指名するが、ロストキャンバスではアテナが自ら指名している。


本部的存在はギリシアにある聖域であるが、

結界に覆われ一般人は立ち入りはもちろん知覚すら出来ない。

ただ、黄金聖闘士であっても戦闘や仕事などで呼び出しがない限りは世界中好きな所にいてもいいようであり何もないときは故郷に帰る者、修行地にそのまま住みついている者もいる。


原作の13年前に次のハーデス軍との聖戦に向けて準備をしていたが、次期教皇の座を逃した双子座の黄金聖闘士サガが反乱を起こし教皇シオンを暗殺。アテナ抹殺も企んだが間一髪の所で射手座のアイオロスに妨害された為、彼に全ての罪をなすりつけて教皇に成り代わり聖域の実権を握った。当時は他の黄金聖闘士が10歳以下の子どもばかりであったことも事態の長期化に拍車をかけた。

サガは教皇としての執務はしっかりと行なっていたが、裏では素顔をみてしまった人間の殺害、自分に反抗的な聖闘士の粛清などを続けており、少なからず不信を抱くものが増えていった。

真のアテナである城戸沙織が表舞台に出てきたことにより、粛清の為に向かわせた白銀聖闘士の大半が殉職(聖域に常駐していたメンバーは生存者僅か2名)、十二宮での戦いで黄金聖闘士も半数近くが死亡してしまい組織の弱体化を招いてしまった。


この為か海皇ポセイドン率いる海闘士が活動し始めた際は、ハーデス軍が復活寸前で有ることも重なって、黄金聖闘士が聖域から離れられず、青銅一軍に事態解決を任せざるを得ない状態であった。


ハーデス十二宮編開始時点の聖域では、本来最前線で敵を迎え撃つ白銀聖闘士シャイナ魔鈴のみ(しかも魔鈴は途中まで聖域を離れていた)、青銅聖闘士青銅二軍の5人のみ、後は(大して役に立たない)雑兵が多数いるのみという状態での開戦で、いきなり十二宮への冥闘士の侵入を許してしまっている。最終的にハーデス軍に勝利はしたものの、嘆きの壁で黄金聖闘士が全滅したことによって、指導者層やベテラン聖闘士の激減など壊滅的打撃を被る事態に陥った。


聖闘士星矢Ωの時代には、引退した聖闘士の再雇用や新人の促成栽培+集団指導による組織の再生をおこなっていた様であるが、アテナである沙織や彼女の信頼が厚く戦力の要であった青銅一軍魔傷で隠遁したことにより、メディアの指揮による内部工作を受けイオニアなどマルスに寝返る聖闘士が多数発生し、また同時に旧世代を知る白銀聖闘士の暗殺や事態の不審に気づける才覚のある若手聖闘士の暗殺が多発、組織そのものが乗っ取られ本部である聖域も破壊されてしまった。


また18世紀頃のネクストディメンションの時代でもハーデス陣営による工作で教皇と数人の黄金聖闘士の寝返りによる混乱が発生している。



育成について

原作および旧作では、基本的に黄金聖闘士白銀聖闘士などの

上級聖闘士や引退済みの聖闘士などへの内弟子入りでのマンツーマン指導で、

体術や座学の指導も一括して師匠が行う。弟子を取る基準は様々であるが、偶然遭遇した孤児や浮浪少年少女で見所のあるものを引き取って指導しているケースも複数描写されている。

修行の土地は本拠地のギリシア聖域のみならず、世界各地に及ぶ。

修行自体は命がけのハードなものだが、才覚さえあれば年齢は全く問われないようで

原作の青銅聖闘士達は7〜9歳で修行に入っていたが、もっと早いうちから入る子どもたちもいる。

10歳未満、下手をするとほとんど幼稚園児の年齢でも黄金聖闘士になる者もおり

修業期間も数年に及ぶ者から短期間までまちまちなようである。


故に弟子を取る年齢も若い者はとことん若く、魔鈴シャイナなどは

既に10歳でさほど年齢の離れていない弟子を取っており、

まさに子供が子供の面倒を見ている状態であり、

中学生程の年齢から複数の弟子を同時に数年間面倒を見ていた水瓶座のカミュ(14〜20歳)やケフェウス星座のダイダロス(13〜19歳)のような例もある。


ただし聖闘士星矢Ωではそれまでの聖戦で上級聖闘士が戦死しまくって

指導層の人材が払底したせいか、元青銅聖闘士も指導者に起用し

パライストラという若手青銅聖闘士の訓練施設が設立されており、

師匠の元での修業期間を短めにして座学やスキルアップの訓練をそちらで一括しているようである。

ただし師匠につくことは必ずしも絶対条件でもないらしく、師匠は一応いても殆どまともに指導されておらず独学に近かった者聖衣だけを先に入手し独自に修行した者独力で能力に覚醒し後でスカウトされた者もいる。


キャリア

ずっと位が変わらない者も多数いるが、下位の聖闘士から上位の聖闘士に出世する者もいる。

然程例としては多くないものの、青銅聖闘士から黄金聖闘士、さらにその上の

教皇に昇格した牡羊座のシオンのような出世コースもある。

ただし、相当の力量や実績があっても様々な事情や個人的な価値観で青銅聖闘士白銀聖闘士にあえて留まりつづける者も少なくない。

聖闘士星矢Ωでは青銅聖闘士同士の試合で優勝したものを

守護星座や聖衣の変更なしに白銀聖闘士に昇格させている。


定年が特にあるわけではないようだが、戦いがあると当然若くして死亡する者も多いため派生作品を含めても老人、壮年は少数派なようである。

また比較的若くても能力が何らかの理由で消失減退したり、その他

それぞれの事情や意志で引退を決める者もいる。

引退した者は一般社会に戻る者もおり、聖闘士業界に留まり後進の指導等にあたっているケースもあるが、まれに現役復帰してくる爺さんもいる。


一般社会との関わり

聖域など関連施設が結界に覆われて隠されており、一般社会とは基本的に一線を引き他のいかなる国家や組織などにも基本的に与せず、神かそれに準ずる人外との戦いで活躍することが中心のようである。ただしエピソードG等で、業界関係者が表舞台で秘密裏に処理しきれない悪事を働いた場合や、一般人の生活圏で太古の怪物が復活する等の事件が発生した際には、ギリシャ政府や関係組織に依頼して現場地域を立ち入り禁止にしてもらったり、逆に政府から事件解決を依頼されることがあるので、表舞台への影響力が全く無いわけではない。

よって聖闘士の存在を知らない者も多いが、一方で社会に溶け込み聖闘士として地元の顔役的存在として受け入れられている者もおり、教皇も聖域近辺の村を巡回して面倒を見ることもある。

本拠地のギリシャ近辺以外でも、半ば伝説のような形で存在を知る者も少なからずいる。

ただし原作ではアテナがなりゆき上「城戸沙織」として人間社会で巨大財閥「グラード財団」の当主となったため、そちらの資金や人員も活用しているようである。


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